産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】 第173号 2016.10.31 発行

メールマガジン■産懇宅配便■

平成28年10月度(第173号) 目次
【28年9月度 産業懇談会(水曜第1G)模様】 9月21日(水) 12時00分〜14時00分
【28年10月度 4グループ合同懇親会模様】10月4日(火) 17時30分〜20時00分
【名古屋いちばん物語】 No.90
【11月度産業懇談会開催日程】
【12月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 【保健師からの健康だより】 No.151
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.96
コラム3 【苗字随想】 No.173
【28年9月度 産業懇談会(水曜第1G)模様】

テーマ: 『 歩き方には生き様が表れる
             より魅力的に より健康になる歩き方 』

日  時:平成28年9月21日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 3階 桂の間
参加者:31名

スピーカー:
中村 由美子(なかむら ゆみこ)
ボディメンテナンス 美ウォークコンシェルジュ
ファッションモデル

中村 由美子氏

■自己紹介
 私は、大学在学中の20歳からモデル活動をはじめ、名古屋を拠点に東京・大阪など全国で数々のファッションショーやブライダル・着物のショーなどを行っている。そのモデルの活動を通して得た「歩き方・見せ方・表現の仕方」の知見を、後輩モデルの育成のために指導している。著名なモデル・女優へのレクチャーをするとともに、モデル事務所はじめ、学校・一般の方へもウォーキング指導を行っている。また、現在もフリーモデルとしてファッションショーに出演している。
 その他に、覚王山でネイルサロンを開業している。ネイルやウォーキングを通して、より美しく魅力的に、そして健康になっていただくためのトータルサポートをしている。また、男性にも「身だしなみ」の一環として、ネイルやウォーキングを取り入れていただくよう、活動を行っている。

■一流のトップリーダーであるために
 激務の中、常に結果を出し続けることを求められるトップリーダーには「自己管理」が欠かせない。日々の判断や行動に影響するため、心身を健康に保つことは非常に重要だ。ストレートネックや猫背などは、頭痛・腰痛の原因になるとともに、自律神経にまで影響を及ぼす場合がある。正しい姿勢・正しい歩き方を身につけなければならない。
 また、一流のビジネスパーソンには見た目のイメージが重要視される。人は初めて会ってから3秒で好きなタイプ、嫌いなタイプを見極めるといわれている。正しい姿勢・歩き方は、第一印象を決める要素となり、一番の基本である。憧れや尊敬の眼差しで見られる経営者だからこそ、「自分の見せ方を意識した姿勢や歩き方」をイメージして生活することが重要である。

〜ウォーキング体験〜
 自己紹介、ご講演の後、実際に参加者が体験する姿勢・ウォーキングの実体験が行われた。日ごろ、あまり意識しない「立ち方・歩き方」を、基礎からご教示いただいた。

水曜第一グループ
【ウォーキング体験】

■まとめ
 身だしなみ、自己管理は、今後男女問わず必要な時代になっていく。ビジネスパーソンとして、第一印象をよくするためには、初対面で歩き方・表情のつくり方が見られていることを常に意識しなければならない。名刺交換のときには、指先まで見られていると考えるべきだ。ここまで意識をすることが、ワンランク上のビジネスパーソンを目指すことである。
 「人は外見ではなく中身!中身で勝負!」はもう古い考え方である。今の時代は、見た目のイメージ、第一印象が非常に重要だ。是非、皆様だけでなく、社員の方々への教育の一環として「美ウォーク」を取り入れていただければと思う。会社全体から勢い・活気が溢れる良い状況をつくりだすために、少しでもお役に立っていきたい。
 全ての基本は健康であることだ。正しい姿勢や歩き方を知り、日々の生活の中に取り入れることが、健康への早道となる。あらためて筋トレやジョギングなどをするのではなく、普段歩いている時に少しだけ意識して「美ウォーク」を実行することが、一番大切な健康へとつながる。その結果、表情やスタイルも良くなり、更に第一印象も良くすることができる。


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【28年10月度 4グループ合同懇親会模様】

テーマ: 『 浪曲師 春野 恵子氏 ご公演 』

日  時:平成28年10月4日(火) 17時30分〜20時00分
場  所:ウェスティンナゴヤキャッスル 2階 天守の間
参加者:84名
出演者:浪曲師 春野 恵子氏、曲師 一風亭 初月氏(三味線)


 今年度の産業懇談会 4グループ合同懇親会は、浪曲師の春野 恵子氏をお招きし、開催された。河村世話人代表がご挨拶され、片桐世話人代表のご紹介の後、公演がスタートした。
 はじめに、浪曲とは何かを解説いただき、浪曲の特徴ともいえる七五調のリズムにあわせて、参加者も一緒に発声するなど、体験の機会をいただいた。
 「寿司食いねえ」や「馬鹿は死ななきゃ治らない」のルーツが浪曲にある、などの歴史をご教示いただき、ニューヨークでも公演を行った春野氏が独自で開発した英語版の浪曲も一部披露され、会場は多いに盛り上がった。浪曲を観賞する間の拍手の入れ方、合いの手の掛け方もレクチャーいただいた。
 ひとしきり浪曲について学んだ後、親子人情ものである「両国夫婦花火」をご公演いただいた。春野氏の迫力と情感溢れる語りと、一風亭初月氏の三味線が相まって奏でられるドラマチックなストーリーに、参加者のなかには、ハンカチで目元を拭う方も多く見られた。「和製オペラ」「一人ミュージカル」と賞賛される聴き応えたっぷりの演目であった。公演終了後、種村代表幹事より春野氏へ花束が贈呈され、合同懇親会へうつった。
 浪曲の大ファンという種村代表幹事よりご挨拶いただいた後、高見世話人より乾杯のご発声があり、懇親会がスタートした。春野氏、一風亭氏にもテーブルに加わっていただき、和やかな雰囲気の中、会員同士の懇親が深められた。最後は、大倉世話人による中締め挨拶と一本締めで会を終了し、産業懇談会の更なる発展を祈念して、閉会となった。

春野 恵子氏 ご公演 春野 恵子氏 ご公演

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【名古屋いちばん物語】 No.90


テーマ: 『 「住吉の語り部となりたい」 シリーズ第67回 』

料亭つたも主人
深田正雄(栄ミナミ地域活性化協議会)

料亭・割烹・屋台の町・・・南桑名町・桶屋町五丁目

 江戸時代、紫川支流に沿って桑名町の南は中級武家屋敷が各ブロックに連なり、東西に4〜6軒のお武家様の住まいとなっていました。(地図1)
 桑名町は、清須の北市場に伊勢の国から桑名の人々が集まってできていた桑名町が移ってきたもの、桶屋町は同じく清須の桶屋町が名古屋に移転、町名の由来は清須時代に町内に家持桶師孫左衛門という者が居住していたからです。(北見氏地図説明文より)
 明治時代となり、長者町筋の西・広小路が拡幅され、南北の飲食街が広がり料亭・割烹店が軒を並べておりました。第2次大戦で焼失した後は、アメリカ村の進駐軍需要に支えられた料理店・居酒屋やキャバレーなどで賑わった地域となりました。昭和21年に南桑名町2-3丁目は米軍の家族住居アメリカ村に接収され、広小路から1ブロックのみ1丁目だけとなりましたが大型飲食店舗もあり繁盛していました。
 昭和34年の北見さん地図(地図2)から、当時の思い出と現状を比較してまいります。

 現存するのは高級陶磁器業務卸の山城屋さん、北側の大野ミシン店にショールームビル建設、東の(株)万富さん跡地は専用駐車場として活用されています。角の島正さんはどて焼き(味噌おでん)・どて飯など名古屋飯の老舗。 昭和24年に広小路屋台「きむらや」として創業。昭和36年に「きむらや」から「島正」へ店名を改名、その後、現在地に移転。島正という店名は御園座に出演していた常連の新国劇俳優の島田正吾氏に由来するとのことです。
(島正HP:http://shimasho.biz/original.html
写真1
島正・山城屋 現在の様子

 北の電化ストア池田は飲食ビルを運営、路地の呑み屋街は駐車場と自転車置き場となってしまいました。
 懐かしいのは映画館「千歳劇場」。洋画の封切館として賑やかで、2階はキャバレー「キングオブキングス」、隣接の「バーニューナゴヤ」とともに米軍兵士と地元の邦人が一緒にダンスに興じていたようです。千歳劇場の売店でタバコ・菓子・飲物を販売していたのがお隣の「チトセ」さん。ご子息で南桑名町の町内会長・林統一郎氏ご夫妻が地域発展に尽力されています。「理容千歳」の後、たばこ店と貸しビルを経営、映画館で売れた平野屋・純米手焼き「善次郎せんべい」を今も販売継続されています。
 映画館はダイヤパレス伏見として飲食街とマンション・オフィスとなりました。

写真2 写真3
閑所が路地の呑み屋街、そして、広小路屋台置き場から、
駐輪・駐車場
チトセビル 林統一郎氏宅 以前は「理容千歳」

 通りの東には本格料亭が2軒、南の「一楽」は白木の門構えと近藤歌子女将の気遣いで有名。そして、その隣りは八事八勝館の出店で栄都心でのナンバーワン料亭として毎日、芸者衆で賑わっていました。アメリカ村返還後、八勝館は換地で南の白川通り北に移転し、大型料理店八勝館中店と中華料理九龍を経営された後に、100戸を超える賃貸マンションウィンコートを建設、都市居住回帰ブームの先駆けとなりました。
 北側のSBカレースタンドは「くらぶ亭」森川ファミリーがオーナーで、丸栄南館増設後昭和40年ごろ松竹小路の「トリオのカレー」店が移転。一世を風靡した幻のカレーとして話題となりました。具がほとんどなく、いっぱいの玉ねぎをそのまま炒めた薄いシャビシャビ・ルーが有名でした。平成26年5月14日NHK「よみがえりマイスター」という番組で「もう一度食べたい、亡き父の伝説のカレー」として一時間の特集が組まれ、何度も再放送され全国の話題となりました。この番組にはトリオの味を復活する生き証人として小生と新聞店の菅井隆光さんが出演しております。撮影時は森川春男さんがお住まいになっていましたが、今はご不在でちょっと気になります。
 北隣は3代続く吉田さんの洋食三好乃、現在は1階にテナント入居させ、2階で「とんかつ三好乃」が営業中、本格ランチのお店として好評です。
写真4
とんかつ三好乃・森川春男宅・・
奥にはカレー調理場も現存しています。

 そして、角の三井銀行名古屋支店は昭和10年竣工で設計は曾禰中條建築設計事務所、施工は竹中工務店。6本の円柱はギリシャのイオニア式文様で、柱に礎盤があり、曲線状の渦形を持つ柱頭に特色があります。両端には壁面を配し、ファサード(建物の正面)は花崗岩で仕上っていて、優美で壮麗な雰囲気を醸し出しています。名古屋の歴史建造物遺産・ランドマークとして現役活躍中です。
 広小路の両側は屋台で賑わい、NTTビルの北・桶屋町5丁目には「料亭たいや・名古屋本店」と路地には割烹・居酒屋が軒を並べていましたが、今は駐車場となり寂しい限りです。
 東側の鯛めし楼さんは、高級割烹・料亭として各界の著名人に愛されるお店として活躍されています。
 戦後の南桑名町と桶屋町5の通りは住吉とならび紫川の伏流水に恵まれた、料亭・割烹・居酒屋・バー・キャバレー、そして広小路屋台と賑やかな繁華街でありました。
写真5
料亭たいや・名古屋本店 平成10年ごろの写真

地図1 地図2
地図1:尾府全図・明治2年、名古屋時代MAP 
江戸尾張地図No.10より
地図2:住宅地図協会・昭和35年刊、北見昌朗氏複製作成

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【11月度産業懇談会開催日程】
木曜グループ以外は、名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

11月8日(火)
12:00〜14:00
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
女性活躍推進・ダイバーシティマネジメント
戦略室 コンサルタント 新井 みち子氏
「女性活躍が企業の明日を変える!
     〜いかに女性の力を引き出すか〜」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ

淺井博司
飯田芳宏
落合 肇

11月16日(水)
12:00〜16:00
有限会社三渓 代表取締役 下村孝爾氏のご紹介
元 マルサンアイ(株)代表取締役・全国味噌協同組合連合会会長 下村 釟爾氏
「お茶に観る四季観」
(茶会を開催いたします。定員15名とさせていただき、申込多数の場合は水曜第1グループの方を優先させていただきます。)
18階
オリオンの間
(専用車で現地へ移動いたします。)
水曜第2グループ

片桐清志
大倉偉作
見祐次

11月2日(水)
12:00〜14:00
徳倉建設株式会社
執行役員副本店長 岡田 夏樹氏
執行役員土木事業本部副本部長 三ツ井 達也氏
「建設会社の環境への挑戦」
3階
桂の間
木曜グループ

河村嘉男
倉藤金助
田憲三

11月17日(木)
11:00〜14:50
ダイセー倉庫運輸株式会社 
取締役社長 田憲三氏のご紹介
「小牧山城見学会」
(定員20名とさせていただき、申込多数の場合は木曜グループの方を優先させていただきます。)
名鉄小牧
ホテル
2階
喜楽の間
(現地集合)

<ご参考>
産業懇談会水曜第1グループ  茶会 「お茶に観る四季観」

日 時:平成28年11月16日(水) 12:00〜16:00
見学先:〒444-0840 岡崎市戸崎町榎ヶ坪1-7
スケジュール:

12:00
12:00〜12:30
12:30〜13:30
13:30〜15:00
15:00
16:00
名古屋観光ホテル 18階 オリオンの間 集合
昼食
専用車で移動
茶会およびご講話
現地出発、バスにて移動
名古屋観光ホテル到着

(道路事情等によりスケジュールが変更になる場合がございます。)

産業懇談会木曜グループ  小牧山城 見学会
日 時:平成28年11月17日(木) 12:00〜14:50
見学先:小牧山城
スケジュール:

12:00
12:00〜12:30
12:30〜13:00

13:00〜13:25
13:30〜14:30
14:30
名鉄小牧ホテル 2階 喜楽の間 集合
昼食
小牧市観光協会様 ご講演
「小牧山城 築城450年の歴史と小牧の街づくり(仮)」
市内散策
小牧山城見学
現地解散

(道路事情等によりスケジュールが変更になる場合がございます。)

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【12月度産業懇談会開催日程】

12月は、各グループ恒例の「忘年会」を開催します。
是非とも多数ご参加くださいますようお願いいたします。

グループ名 世話人 開催日時 会 場
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

12月6日(火)
18:00〜20:00
料亭蔦茂
電話:052-241-3666
名古屋市中区栄3-9-27
(プロマジシャン丸山真一氏をお招きしたテーブルマジックを予定しております。)
水曜第1グループ

淺井博司
飯田芳宏
落合 肇

12月7日(水)
18:00〜20:00
舞鶴館
電話:052-541-1346
名古屋市中村区名駅南1-18-24
水曜第2グループ

片桐清志
大倉偉作
見祐次

12月14日(水)
18:00〜20:00
さがみ庭 御器所店
電話:052-852-7888
名古屋市昭和区阿由知通4-4-1
(地下鉄御器所駅4番出口前)
木曜グループ

河村嘉男
倉藤金助
田憲三

12月8日(木)
18:00〜20:00
札幌かに本家 栄中央店
電話:052-263-1161
名古屋市中区栄3-8-28
(プリンセス大通り・丸栄南)

○会費:実費精算の上、忘年会終了後ご請求いたします。
○備考:お申込いただいた方には、開催日一週間前を目途に地図等詳細のご案内を送付いたします。

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【お知らせ】

産業懇談会メールマガジン配信について

○メールマガジンの配信は無料です。配信をご希望でない方はお手数でも下記ボタンを押して、メールをご返信いただければ幸いです。ご意見などございましたら、そのメールにお書き下さい。

メールマガジンの配信を ○希望しない

○2016年6月24日より、本メールマガジンの運用ルールを明確にさせていただき、本会をご退会された方は自動的に配信を停止させていただくことといたしました。誠に勝手ながら、ご了承くださいますようお願いいたします。
なお本メールマガジンは、中部経済同友会ホームページ「産懇宅配便ポータルサイト」からすべてのバックナンバーをご覧いただけます。ご退会後はウェブ上で引き続き閲覧いただければ幸甚に存じます。

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【コラム】

コラム1 【保健師からの健康だより】 No.151
保健師からの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 稲垣 静香

『 疲労の正体 』

 気温が下がってきて季節が秋に入っても、まだまだ夏の疲れが抜けきれていないという方もいるのではないでしょうか。睡眠不足やストレス、働きすぎで心身に負担がかかった結果として起こる疲れですが、一方で、好きな仕事をしたり、やっていたことが他の人に認められたりした場合など、頑張って働いてもあまり疲れを感じないことはないでしょうか。この例のように、必ずしも「疲労」=「疲労感」とは言えない場合もあります。このことから「疲労」は本人が自覚するかどうかという主観だけでは、はかれないことがわかります。

 長年「疲労」を科学的に説明することが出来ませんでしたが、近年東京慈恵会医科大学の研究では「Fatigue Factor (FF)」というたんぱく質が疲労の原因物質であることを発見しました。これは客観的に「疲労」を測定する方法が見つかったということです。
 人は身体を動かすにも、脳を働かせるのにも、いたるところで酸素を必要とします。体内で酸素を使うと活性酸素が発生し、FFはこの活性酸素によって発生します。同時に疲労を回復するための物質も生まれます。それが「Fatigue Recover Factor (FR)」です。FRは傷ついた細胞を治し、疲労を回復してくれるありがたい存在です。慢性的な疲労を抱えている人というのは、FRが少ないためにFFの影響を強く受けやすくなります。若いころはFFが発生するとFRがすぐに出てきて細胞を修復してくれるのですが、歳を重ねるにつれそれを作る力が弱まります。
 それでは疲労回復物質であるFRはどうすればたくさん発生するのでしょうか。先に話した通り、FRは、FFと同時発生します。つまりFFが出てくるような、ある程度の負荷がかかったほうが発生しやすいのです。あまり激しいものではなく、ウォーキングやスロージョギングなど、無理なく続けられそうなものがお勧めです。また、FRは運動時だけでなくリラックス時にも増えるので、ゆっくりお風呂に浸かったり、十分な睡眠をとったりして身体を休ませるということも大切です。
 他にも「イミダゾールジペプチド」というアミノ酸がFRの生成に役立つと言われています。実際、疲労回復サプリとしてたくさんの商品に活用されているほどです。これは鶏の胸肉やささみ、マグロやカツオといった回遊魚に多く含まれます。1日50g程度目安にし、加熱調理しても大丈夫です。

 「疲れている」というのは嫌な感覚ですが、もし「疲労」を感じない身体になると休むことなく働き、気づかないうちに病気や過労死を招いてしてしまいます。ですから、「疲労」は身体に必要な警報装置だと言えます。
 毎年11月は「過労死等防止月間」です。国民一人ひとりが自身にも関わることとして、過労死とその防止に対する理解を深めることを目的としています。自分の疲労について正しく理解し、疲労が蓄積しないよう解消の方法を上手に取り入れて、元気に過ごしましょう。

見逃さないで。「疲労」は身体の大切な警報装置

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.96
コラム【「ほん」のひとこと】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

いま世界の哲学者が考えていること
岡本裕一朗著・ダイヤモンド社刊

 まさに書名通りの内容の本です。著者は、一つの立場を主張するのではなく、一つの問題にも様々な考え方があることを提示しています。記述は平易で読み易いものです。各章の末尾には「本章をより理解するためのブックガイド」があり、各節の末尾にはその節を代表する哲学者を似顔絵入りで簡単に紹介しています。各章のタイトルを見れば、いま私たち人類が直面している最新の問題がわかります。

序章 現代の哲学は何を問題にしているのか
第1章 世界の哲学者は今、何を考えているのか
第2章 IT革命は人類に何をもたらすのか
第3章 バイオテクノロジーは「人間」をどこに導くのか
第4章 資本主義は21世紀でも通用するのか
第5章 人類が宗教を捨てることはありえないのか
第6章 人類は地球を守らなくてはいけないのか

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コラム3 【苗字随想】 No.173
コラム【苗字随想】

片桐清志

オリンピックメダリストの苗字(1)

 リオオリンピック・パラリンピックのメダリストたちの銀座パレードが10月7日に行われ、沿道を80万人が埋め尽くした。今回のオリンピック・パラリンピックでも日本人選手が大活躍をし、季節も時間も真反対の場所での開催にも拘わらず、日本に居ても距離を感じさせない盛り上がりを味わうことができた。普段はなじみのない競技もメダルの可能性があれば応援したくなる。終わってみればメダルの獲得数はオリンピックが過去最多の合計41個、パラリンピックも24個だ。メダルの効果は競技種目の注目度を高めるだけでなく、メダリストの苗字も身近にしてくれる。今月からしばらくメダリストの苗字に注目してみたい。
 オリンピック4連覇を達成した伊調馨選手の「伊調」は今回のメダリストの中では希少価値は最も高い。コンピューターで苗字を漢字出力するには「苗字ファイル」が必要になる。初期の苗字ファイル作成時の副産物として1978年に発行され、約11万種類を収録している「日本の苗字」(日本経済新聞社発行)には見当たらない。その後、インターネットの普及で苗字研究家が独自の調査結果をホームページ上で発表することが多くなった。その一つに東京都あきるの市在住の須崎春夫さんが1997年9月に開設したものは苗字を入力するとランキングを表示してくれる機能もついている。それによれば4万7000番代だ。おそらく伊調選手の活躍がなければ須崎さんのホームページにも登場しなかったかもしれない。
 読み方で苦労するのが錦織圭選手だ。本人のサインはKEI NISHIKORIとなっているが、耳で聞いただけではちょっと判別しにくい。上記の「日本の苗字」にはニシコリ・ニシゴリ・ニシキオリ・ニシコオリ・ニシゴオリ・ニシオリの6通りが紹介されている。ランキングでは、このコラムで毎度登場する佐久間英氏の「日本人の姓」(1972年発行)によれば2085位だ。因みに須崎さんのホームページでは1534位だ。双方の差異はあるが、このレベルだと時々見かける苗字ということになる。  

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【平成28年10月号編集後記】

  中部経済同友会の産学連携活動の一環として、大学と共催している公開講座がいくつかある。今月、そのうちの二つを聴講してきた。一つは愛知大学が平成16年から継続している「愛知大学中国公開講座」で、10月6日(木)に車道キャンパスで開催された。今回のテーマは「中国の多事の秋〜二期目の習近平政権の展望〜」で、講師はテレビでもたびたび中国問題を解説している富士通総研主任研究員の柯隆(か りゅう)氏だ。柯氏は南京市で生まれ、愛知大学の卒業生でもあり、28年前に留学生として来日した最初の地がこの名古屋だ。講演の冒頭で自身のプロフィールを、ユーモアを交えて紹介し会場を沸かせた。講演内容はタイトル通り、きわどい問題だったが中国内部の事情を分かりやすく、迫力満点の語り方でテンポよく話され、アッという間の90分だった。講演の最後には来場者との質疑応答にも快く応じ、会場からはたくさんの質問が飛び出した。厳しい質問にもはぐらかすことなく、丁寧に応えてくれた。
 この講演で驚いたのは来場者の構成だ。中部経済同友会の会員と愛知大学の学生だけでなく、シニア層が結構大勢参加している。大学のOBもいるだろうが、一般市民と思われるシニアも多い。しかもこの中国講座の常連らしき会話も漏れ聞こえる。現役時代に中国と関わりがあった人も多そうだ。この地の中国への関心の高さを改めて実感した。
 もう一つは中京大学公開講座だ。中京大学の公開講座はいくつかのシリーズがあるが、その一つのソフトサイエンスシリーズの第37回が10月13日(木)に開催された。こちらの開催場所もユニークで、会場は名古屋市科学館サイエンスホールだ。もちろん名古屋市科学館も共催で、来場者は聴講券で科学館も見学できる。今回は中京大学理工系四半世紀記念事業ということもあって、講師にはこの分野では第一人者の坂村 健氏(東京大学大学院情報学環教授・ユビキタス情報社会基盤研究センター長)だ。演題は「IoTで変わる社会〜インターネットがつなぐモノのひろがり〜」という一見技術者向けのテーマに見えるが、内容はむしろ経営者向けのように思えた。坂村教授は最近の世界の動きを多くの事例で紹介してくれ、イノベーションを起こす力は技術の力だけではなく、社会制度が大きく関わっていると強調している。インターネットは情報の流れを変えたと同時に、そのオープン性を生かせば従来と全く異なるイノベーションの形態が出現することを示唆された。従来は競争力確保のために囲い込み型の開発が主流だった。しかし今では企業単独型や国単位の囲い込み型の開発では本当の意味での画期的なものは生まれないし、開発スピードで後れをとる。アメリカではロボットの進化もコンテスト方式で大きな成果を上げている。公共交通機関のビッグデータを開示することで様々なアプリが続々と登場している。イノベーションはもはやオープン性を抜きには考えられないと感じた。
 講演の内容も目からウロコだったが、こちらも来場者層は多様だ。共催団体のそれぞれの特色を反映しているのはもちろんだが、やはり若手が目立った。しかも聞けば定員320名の募集に対し、約3倍の応募があり、事務局はお断りやお詫びに忙殺されたという。やはりこの分野への関心の高さを物語っている。おそらく中京大学以外の学生やIT関係の若手がたくさん応募したのだろう。会場は本当に満席で、こうした若者の情熱が日本の未来をけん引してくれるだろうという期待が持てた。
 11月10日には種村筆頭代表幹事が中京大学の公開講座に登場する。演題は「砥石事業から見た日米のモノづくりの違い」だ。種村氏は現在中日新聞夕刊のコラム「紙つぶて」にも連載中で、10月13日の夕刊でも日米のモノづくりに触れている。今回も種村節を「たっぷり」楽しみたい。

(片桐)