産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】 第163号 2015.12.25 発行

メールマガジン■産懇宅配便■

平成27年12月度(第163号) 目次
【27年11月度 産業懇談会(水曜第2G)模様】 11月11日(水) 12時00分〜14時00分
【27年11月度 産業懇談会(水曜第1G)模様】 11月18日(水) 12時00分〜14時00分
【名古屋いちばん物語】 No.79
【新会員自己紹介】
望月 達樹氏

株式会社明電舎中部支社 理事支社長

【産業懇談会「代表幹事講話」ならびに「新年合同懇親会」開催日程】
【2月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 【保健師からの健康だより】 No.141
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.86
コラム3 【苗字随想】 No.163
【27年11月度 産業懇談会(水曜第2G)模様】

テーマ: 『 豊かな人生を送るには健康が一番! 』

日  時:平成27年11月11日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 2階 曙(西)の間
参加者:29名

スピーカー:
河村 嘉男
(かわむら よしお)
丸菱工業株式会社 代表取締役会長
ゲスト:

黒川 泰子(くろかわ やすこ)
シャンソン歌手

河村嘉男氏

 当日のテーマはずばり「健康」。まずはみんなで健康を実践すべしとの計らいで、食事前に全員による「ラジオ体操」で始まった。

ラジオ体操をする様子

■私の日課
 私は昭和15年生まれの75歳であるが、今まで医者にかかったことがない。今月もゴルフに10回行く予定だ。何故そんなに健康なのかと多くの方に聞かれるので、今日は私が心がけていること、実践していることをお伝えしたい。
 私は毎朝5時に必ず起床する。前日の夜がどんなに遅くてもだ。「青竹踏み」と「ラジオ体操」で血流をよくすることで始まり、その後は健康器具を使って体を動かし、シャワーを浴びる。6時からは朝食の準備をする。40歳の時に妻の勧めで一念発起して以来、35年間家族の為に朝食を準備し、朝食は家族とのコミュニケーションの時間にしている。

■食事と予防医学
 健康の秘訣は「食事」と「予防医学」である。
 「食事」は健康上とても重要なので、自分で料理をするしこだわりを持っている。私はこの55年間夜のクラブ活動をしているが、夜はなるべく食べない様にしている。毎日お酒を嗜んでいるが、酔うほど量は飲まないことだ。だからクラブ活動が毎日続けられるし、アルコールも百薬の長になっている。お昼ご飯もほどほどにしており、メインとしているのは朝食である。最大のポイントは「肉」をしっかり食べることだ。ステーキ、焼き肉、すきやき、生姜焼きといったメニューを朝に食べるのである。肉以外にも、10種類ほどのサラダ、納豆、豆腐、酢の物を毎日食べるようにしている。お茶は温かいものに限るし、カレーも健康に良い。料理は工夫と手間を掛けることが大切である。その為自分で食材選びの買い物をする。買い物は「安いから」ではなく「美味しそうだから」で食材を選ぶべきなのである。
 「予防医学」の重要性であるが、そもそも体の調子が悪くなってから対処するのでは遅い。私は朝起きると両足首に1kgの重りをつけて毎日体を鍛えている。ゴルフをするときも勿論付けたまま歩く。今日は、腕と足首につける健康器具の重りを持参したので、みなさんに是非体験して頂きたい。食事の他には、漢方薬を調子が悪くなる前に飲み、予防に努めている。
  社業においても、大学教授と協力して開発した「仙骨サポート座布団」、「高齢者用の介護チェア」や自動車の助手席にとりつける「快転シート」を、予防医学の大切さから販売している。健康体の基本となるのは「足」と「腰」なのである。

■〜シャンソン タイム〜
 講話の途中で一休憩。赤坂、銀座を中心に、日仏文化交流功労賞(エディット・ピアフ賞)を受賞するなど海外でも広くご活躍の黒川 泰子氏による、シャンソンタイムが設けられた。「千の風になって」と「ハワイアン・ウェディング・ソング」の2曲をご披露して頂き、その美しさにうっとりと聞き入ってしまう、午後のリラックス・タイムとなった。

黒川泰子氏

■ジャズとの出会い
 人生を豊かにするには沢山の趣味を持つことだ。中でも私の場合は「ジャズ」がその中心であった。子供のころからジャズに慣れ親しんでいたが、大学時代の20歳の頃であった。ライブハウスで歌っていた友人が病気になり、その代役として歌ったのが最初であったが、ジャズが大流行しており、週5日舞台に立てば、当時のサラリーマンの初任給の10倍ほどを稼ぐことが出来た。ジャズを通して様々な音楽家・友人との出会いがあり、私の人生を豊かに彩ることになった。50歳、60歳、70歳の節目では、自らのディナーショーを開催させて頂くことが出来たことを、皆さんに感謝申し上げたい。

モットー
 「愉快に、楽しく、朗らかに」が私のモットーだ。
今日が一番で明日はもっとよくなる!とポジティブな気持ちをもつことが大切である。
ご清聴ありがとうございました。


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【27年11月度 産業懇談会(水曜第1G)模様】

テーマ: 『 昇龍道プロジェクトの新たな展開
        〜中部の経済界は、インバウンドとどう向き合うか〜 』

日  時:平成27年11月18日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:27名

スピーカー:
上田 大輔(うえだ だいすけ)
中部運輸局 交通政策部長

上田大輔氏

■訪日外国人旅行者数
 訪日外国人旅行者数は、2004年には614万人であったが、2014年は1,341万人となり、この10年で大幅な伸びを記録した。その結果、2014年は訪日外国人数が日本人出国者数を上回る月も出てくるようになり、国際旅行収支が実に55年ぶりの黒字となった。更に本年度は9月までで1,449万人を記録し、昨年比48.8%増の驚異的な伸びが続いている。

■増加の理由
 世界全体GDPと国際観光客数には強い相関関係がある。アジア諸国ではこの10年で一人あたりのGDPが、中国では5.1倍、韓国1.8倍、台湾1.4倍、タイ2.2倍、マレーシア2.3倍、シンガポール2.0倍と伸長しており、このアジア諸国の経済成長が、訪日外国人旅行者増加の最大の要因と言える。加えて「円安」と「ビザ要件の緩和」が大きな要因となっている。

■国内全体の旅行消費額
 訪日外国人の旅行消費額は約2兆円であるが、日本全体の旅行消費額の約24兆円と比べると、そのシェアはまだ1割程度である。日本人の宿泊旅行、日帰り旅行がそれぞれ16兆円、5兆円と大半を占めているのだが、人口減少社会の日本では、既にこの市場が縮小している。その一方で、訪日外国人旅行消費は今後大幅な増加が見込まれるので、これをいかに取り込むかが大きなポイントになっている。

■外国人旅行者分析

  • 訪日外国人旅行者数の国別では、2014年は、台湾(21.1%)、韓国(20.5%)、中国(18%)、香港(6.9%)、アメリカ(6.6%)、タイ(4.9%)、の順となっている。
  • 訪問回数は1回目の4割に対し2回以上のリピーターが6割。10回以上も1割いる。
  • 団体旅行の4割に対し、個人旅行が6割。
  • 1人当たりの旅行消費額は18万7千円(2015年第3四半期)であり大幅な増加傾向にある。主な内訳は、買物代(35.2%)、宿泊費(30.1%)、飲食代(21.3%)、交通費(10.8%)である。
  • 国別で大きな特徴があり、中国人は買物金額が突出。滞在日数はアジア諸国は短く、欧米諸国は長い。買物品目で購入頻度が高いのは、アジア諸国は菓子類、電気製品、化粧品、医薬品等であり、欧米諸国は和服・民芸品、書籍、アニメ関連である。

■昇龍道プロジェクト
 観光立国を掲げる政府の方針のもと、中部北陸9県への訪日外国人旅行者の増加を目指し、2012年に「昇龍道プロジェクト推進協議会」が立ち上げられた。海外では「一貫したプロモーション」、国内では「観光力とホスピタリティ強化」を2大方針としている。
 「海外プロモーション」のためのミッション団の派遣は毎年実施しており、本年10月にはインドネシアに派遣した。ここでは昇龍道の複数の県にまたがる広域的な観光ルートとして6つの重点ルートを中心に説明したところ、現地の旅行会社等の反応は非常に良く、大きな手ごたえを掴んだ。6つの重点ルートとは、(1)Dragon Route (2)Nostalgic Route (3)Jurassic Route (4)Platinum Alpine Route (5)Ukiyoe Route (6)Ise Pilgrimage Routeである。
 昇龍道は、「広域観光周遊ルート」として観光庁からも認定されている。「広域観光周遊ルート」とは、複数の都道府県を跨って、テーマ性・ストーリー性を持った一連の魅力ある観光地を、交通アクセスも含めてネットワーク化し、外国人旅行者の滞在日数(平均6日〜7日)に見合ったパッケージであり、訪日を強く動機づけられるものに対して認定される。
 今後も「サムライ」「銘酒」「山車・からくり」「ものづくり」などの広域共通の観光テーマについてストーリー化を図っていきたいと考えている。
 「観光力とホスピタリティ強化」に向けては、四季折々の観光資源の魅力を伝える「昇龍道春夏秋冬百選」の策定、鉄道・高速バスの「周遊きっぷ」による二次交通の充実、「navigate shoryudo」と名付けられたスマホの無料アプリケーションの導入など、様々な活動が地道に取り組まれている。

■これから
 訪日外国人旅行者の急増により、名古屋地区も高級ホテルの稼働率が上昇し宿泊施設が不足している。貸切バスも足りていない。夜間に買物ができる場所が少ないとの声もある。インバウンド拡大という好機を最大限に捉えるためには、我々一人ひとりが、出来ることに注力することが、何よりも大切である。誰もが主役となりうるのがインバウンドなのである。


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【名古屋いちばん物語】 No.79


テーマ: 『 「住吉の語り部となりたい」 シリーズ第57回 』

料亭つたも主人
深田正雄

新発見!名駅と栄を結ぶ・歩いて楽しい三蔵通り

 最近、世界中でLRT(ライトレールトレイン)と呼ばれるお洒落な路面電車の復活が相次いでいます。名古屋でも名古屋駅と栄を結ぶ三蔵通りが歩行者目線で街並みを楽しめる可能性が高く、道幅もトラム導入には最適との議論が街づくり仲間でスタートしています。
 一般車両の通行を制限したバリアフリーの電車導入は、都心部の新しい移動手段として脚光を浴び、リニア中央新幹線開通時には三蔵トラムへの夢も膨らんでまいります。
 この三蔵通りの大きな動きと歴史をご紹介してまいりましょう。現在は直線で久屋大通りから笹島まで東西の道幅20mで、伏見通り西では大規模再開発が多く一光石油跡地、岡崎信用金庫本部ビル、御園座プロジェクト、そして、納屋橋東地区再開発事業(http://www.nayabashi.com 写真1)が堀川天王崎橋まで続き、堀川からは劇団四季など名駅南再開発、そして、名鉄・日生グループの笹島プラン、「ささしまライブ24」へと大きな動線となりつつあります。名駅南地区まちづくり研究会も活発に啓蒙活動を実施され、将来が楽しみになってまいりました。
 そして、名駅と栄地区の民間メンバーや大学教員らで作る「NAGOYA創造協議会」が発足しております。2027年のリニア中央新幹線開業を見据え、名古屋駅周辺と栄地区での連携したまちづくりを目指す「NAGOYAクリエイティブフォーラム2015」が11月14日に名古屋工業大で開催され、約200人が参加、両地区を直線で結ぶ「三蔵通」を「歩いて楽しい街路空間」に創造することで、両地区の魅力を一体的に高めることを提案しています。

写真1

写真2

セミナー案内:輝く三蔵通のポスター 中日新聞 2015年11月15日紹介記事

 三蔵町の由来や遺跡については、住吉の語り部シリーズ第52回に記させていただいておりますので、ご参照ください。( http://mrsh.co.jp/sumi52.pdf) 江戸時代の三蔵通は竪三蔵通と住吉町迄の8ブロックで蔵から本町までは中級武士の住居、本町からは遊興の町と南寺町の境となっていました。広小路水路・紫川の流れと紫式部の石碑のあった伝光院にご注目ください。

宝暦12年名護屋路見大図より(1762年)

写真3

三蔵通

 明治時代には、尾張藩の米蔵は牢屋となり、南側に三蔵通そして天王崎橋も架かって江川まで伸長しております。町名は横三ツ蔵町1丁目から5丁目と表記されています。

名古屋枢要地図より 大正3年刊(1914年)

写真4

三蔵通

 戦後は戦災で焼け野原となったのを契機に市街地の大規模都市計画が実施され、三蔵通は久屋大通から笹島に抜ける東西の直線道路として整備される予定でした。しかし、GHQ在日米軍の幹部将校家族住宅として昭和21年より昭和33年まで徴用され、返還後は南に白川公園、北側は栄2丁目として開発が進み、やっと、栄から笹島への直線道路として発展しつつあります。昭和35年住宅地図から見ると、栄3丁目三蔵通で現存する同じ業態店は大津通り交差点(写真2)の大和屋漬物店、料亭つたも、菅井新聞店、池田宝石店、服飾附属(株)脇田の5店舗のみとなりました。日本信販名古屋支店は創業者山田光成翁のご親族が辰晃ビル、八百屋の山健さん、旅館楽々さんはインペリアルプラザビルとなり、不動産業で頑張っています。僕にとって懐かしいのは電通ビル一階のパーラー・ミルクセーキの生卵イッパイの味。西隣富士フイルム名古屋営業所の2階には中部学生写真連盟の事務所があり、高校1年から委員長を務める正雄君は毎日学校にも行かず、会員増強、雑誌編集、撮影会、セミナー、交流イベント、寄付集めに奔走しており、1年間の在任中に成績が急降下した思い出があります。
 角の喫茶シーゼン(べんてん)でクラブ活動と称してタムロしていた不良高校生でした。

昭和35年住宅地図協会 発行

写真5

三蔵通

写真1:天王崎橋より納屋橋を望む・将来は三蔵通のセンター:四季桜並木、船着場、 新たな都心街区の価値創出する納屋橋東再開発工事進捗中
写真2:南大津通り交差点:開発中の三井不動産商業ビルと大和屋本店、電通ビル跡はサウスヒルズビル、富士フイルムは愛知銀行に変遷。

写真1

写真2

写真1:天王崎橋より北を望む 写真2:南大津通り交差点

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【新会員自己紹介】

望月 達樹氏
火曜グループ

望月 達樹(もちづき たつき)
株式会社明電舎中部支社 理事支社長

【株式会社明電舎】
〒460-0003 名古屋市中区錦1丁目17番13号
TEL:052-202-9201 FAX:052-231-5839
URL:http://www.meidensha.co.jp/

 明電舎中部支社の望月と申します。
 この度、前任の新木典壽の後を受け、産業懇談会火曜グループに参加させていただくことになりました。よろしくお願い申し上げます。
 弊社は、1897年(明治30年)の創業以来118年、ものづくりメーカーとして、様々な技術や製品・サービスを創出し、社会に貢献するために日々研鑽を重ねてきました。その根底には、お客様や社会の期待に応え続けたいという私たちのチャレンジ精神、そして私たちの「ものづくりの心」があります。
 お客様との広範なネットワークや弊社グループ内の部門を越えた連携などの「つながり力」、 お客様の要望や課題解決にスピーディー、かつ、柔軟に応える「機動力」、社会インフラを支える「使命感」を持って、お客様、そして社会から信頼される企業を目指しています。
社会インフラの未来を支えて持続的に成長・発展する重電メーカーとして、社会システム事業・産業システム事業を推進して参ります。
 私事ですが12年間の単身生活を経て、二度目の名古屋勤務になります。公私共に益々充実した生活を送れますよう、産業懇談会への参加を通じ研鑽を積んで参りたいと存じます。今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

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【産業懇談会「代表幹事講話」ならびに「新年合同懇親会」開催日程】

産業懇談会「代表幹事講話」ならびに「新年合同懇親会」のご案内

 平素は産業懇談会の活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
 今回の産業懇談会4グループ新年合同懇親会は、新美筆頭代表幹事からご講話いただきます。また、年の初めに、産業懇談会メンバーの皆様に親睦を深めていただきたく存じますので、お誘い合わせの上、是非とも多数ご出席下さいますよう宜しくお願い申し上げます。

日時

平成28年1月22日(金)17:30〜20:00
              17:30〜18:30 新美筆頭代表幹事の講話
              18:45〜20:00 新年合同懇親会

場所

名古屋東急ホテル
電話:052-251-2411
講演会:3階 錦の間 / 懇親会:3階 ロマネスク
※案内状の表記に誤りがございましたので、訂正させていただきます。

ご講話演題 『私が今思うこと(仮)』
懇親会費

6,000円
※当日、講演会場受付で頂戴いたします。
※講演会のみご出席の場合は会費不要です。

本状ご案内先 代表幹事および産業懇談会メンバーの皆様
事務局連絡先 担当:後藤・山田
電話:052-221-8901
その他

・食事の手配など準備の都合上、ご出席の場合は同封のFAX用紙で1月15日(金)までに必ずお知らせ願います。(代理出席はできませんのでご留意ください)
・懇親会のお取り消しにつきましては、1月20日(水)までにお知らせください。それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからず ご了承願います。

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【2月度産業懇談会開催日程】
木曜グループ以外は、名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ

深田正雄
富田 茂

2月9日(火)
12:00〜14:00

三菱日立パワーシステムズ(株)
中部支社長 藤田慎一氏
「三菱長崎の世界遺産(仮題)」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ

落合 肇
飯田芳宏

2月17日(水)
12:00〜14:00
中部産業連盟
専務理事 小川勝美氏
「産業界の発展に貢献するためチャレンジし続ける」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ

片桐清志
見祐次

2月10日(水)
12:00〜14:00
シーキューブ株式会社
ICT事業部 顧問 大西正成氏
「『KITTE』そして『健康増進』」
18階
伊吹の間
木曜グループ

河村嘉男
倉藤金助

2月24日(水)
12:00〜14:00

大日本印章(株)
常務取締役 西 和彦氏
「印章の変遷と歴史」(講話ならびに印章歴史館見学)
※開催曜日が通常と異なりますのでご注意下さい。
現地集合
名古屋市中区
松原3-16-9

<ご参考>
平成28年2月24日(水)木曜グループ:大日本印章(株) 講話ならびに印章歴史館見学
大日本印章(株)  住所:名古屋市中区松原3-16-9 TEL:052-332-5621

12:00
12:00〜12:30
12:30〜13:30
13:30〜13:35
13:35〜14:00
    〜14:00
大日本印章(株)会議室に現地集合
昼食
講話
移動
印章歴史館を見学
現地解散

【備 考】

  • スケジュールは変更になる場合がございます。
  • ご参加の皆様には、別途ご案内申し上げます。

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【お知らせ】

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【コラム】

コラム1 【保健師からの健康だより】 No.141
保健師からの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 稲垣 静香

『 健康長寿の秘密 』

 来年、2016年は申年ですね。「申年に赤い肌着を身に着けると縁起がよい」という言い伝えがあるのをご存知ですか。申年の“サル”にかけて、「病が去る・病に勝る」と語呂がよく、また赤色には「病気を防ぐ・厄除け」の言い伝えなどもあることから、赤い肌着が良いとされているのだそうです。

 2014年の日本人の平均寿命は男性80.50歳、女性86.83歳と、過去最高を記録しています。2013年の日本の健康寿命(介護しないで自立している期間)は男性が71.11歳、女性が75.56歳で、男女とも世界1位でした。平均寿命と健康寿命では、10歳前後の差があり、この差を縮めることが日本の課題となっています。

 近年、この健康長寿の秘密が染色体レベルで解明されつつあります。2015年7月、慶応義塾大学と英国のニューカッスル大学の共同研究チームは、100歳以上の長寿者とその家族らを分析し、「染色体の端を守る部分(テロメア)が長いこと、および全身で起こる慢性炎症を低く抑えること」が健康長寿の要因であると発表しました。
 テロメアとは、染色体を保護するいわばキャップのようなもので、細胞が分裂するたびに少しずつ短くなるため、長さが細胞の老化を反映する指標と考えられています。
 慢性炎症とは、自覚症状がないまま全身で徐々に進行する血管や臓器の炎症です。例えば肥満になると、肥大した内臓脂肪からたくさんの炎症物質が放出され、それが動脈硬化・心筋梗塞・糖尿病などを引き起こしやすくなるほか、がんやアルツハイマー病にも関係すると考えられています。この調査では、慢性炎症の程度が低いほど、日常動作の自立度や認知機能もよく保たれていたことから、慢性炎症が低ければ、健康で長生きできることが示されたのです。

 過去の研究では、健康的な食生活や運動、ストレス管理など生活習慣の改善によってテロメア長の短縮を防げることが報告されています。今後より解明が進めば、健康に長生きするための秘訣が今よりもはっきりわかることが期待できますね。

 お正月はみんなで集まりリラックスする機会が多い分、生活リズムが崩れやすい時期です。初詣をきっかけにして近所を散歩してみたり、少し遠出をして初売りに参加してみたりと、外に出て適度に体を動かしてみてはいかがでしょうか。食べ過ぎ、飲みすぎに気を付けて元気に新年をお迎えください。

健康は一日にしてならず。健康長寿を目指して日ごろからコツコツと

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.86
コラム【「ほん」のひとこと】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

孤愁の岸 〈上・下〉
杉本苑子著・講談社文庫

 作家吉川英治の唯一の弟子杉本苑子の直木賞受賞作。
 宝暦三年の暮、薩摩藩に対し、濃尾三川治水の幕命が下った。当時の木曽川・長良川・揖斐(伊尾)川は絡み合って伊勢海に注ぎ込んでおり、いったん豪雨に見舞われれば、大変な水害をもたらしていた。この三川を切り離す難工事を、外様雄藩である薩摩に命じたのである。七十七万石の大藩とはいえ六十万両の借金に苦しむ薩摩藩は、断って幕府との勝ち目のない戦をするか受けて財政破綻に突き進むか、という苦境に立たされた。幕府によって仕掛けられた経済戦争を受けた薩摩藩は、普請総奉行平田靭負を要として終に未曾有の難工事を完成させるのだが、その陰には、慣れない重労働で疫病に倒れるもの二百名、幕府の巨大な権力に抗議をぶつけて屠腹する者五十名という犠牲があった。

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コラム3 【苗字随想】 No.163
コラム【苗字随想】

片桐清志

「坂」と苗字

 前回は「土」と苗字の関係に触れたので、今回からしばらく「土」偏シリーズにお付き合い戴きたい。先ずは苗字の中では多く登場する「坂」と苗字の関係を今回は探ってみたい。
 「坂」で始まる「坂姓」は154種見つかった。「坂」は石坂や赤坂のように下に付いた苗字も多く、両方合わせると200種を超える。また「坂」には同じ意味の「阪」もあり、「阪」で始まる「阪姓」だけでも63種ある。「阪」も松阪や大阪のように下に付いた苗字もほぼ同数あるので、全部合わせると約350種の大人気ぶりだ。
 一字姓の「坂」さんも居て、サカの他にバン・ハン・ボンの呼び方がある。
 「坂姓」のランキング(佐久間 英)では、トップは坂本の106位で、以下坂井、坂田、坂口、坂下(サカシタ・バンゲ他)、坂野(サカノ・バンノ)の6姓が1000番内に、さらに坂上(サカガミ・サカウエ他)、坂部、坂巻、坂、坂元、坂入、坂倉、坂根の8姓が2000番内、坂西、坂内(サカウチ・バンナイ)、坂崎の3姓が3000番内で合計17姓が上位に登場する。ランキングでもメジャーだ。
 因みに「阪姓」のランキングでは、トップはやはり阪本の374位で、以下阪口、阪田の3姓が1000番内、阪井、阪上(サカガミ・サカウエ)、阪野が3000番内に登場する。まずまずの健闘ぶりだ。 ユニークな苗字では、坂之上(サカノウエ)、坂小路(サカノコウジ)、坂無(サカナシ)、坂爪(サカツメ)、坂登(サカト・サカトウ)、坂越(サカゴシ他)、坂道(サカミチ)、坂路(サカミチ・サカジ)などが見つかった。因みに「坂」が下に付くものでは登坂(ノボリザカ他)、前坂(マエサカ他)、長坂(ナガサカ他)、千坂(センサカ・チサカ他)が見つかった。
 上の字と下の字が入れ替わった苗字もたくさんある。一例を示すと坂田と田坂、坂井と井坂、坂上と上坂、坂下と下坂などが見つかった。

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【平成27年12月号編集後記】

  今月封切られた映画を2本見てきた。1本は戦後70年特別企画作品の「杉原千畝」。彼は第二次大戦下、リトアニアのカウナス領事館に赴任中に、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ難民に、外務省の訓令に反して日本通過ビザを発給し6000人の命を救ったことで知られる。「日本のシンドラー」とも呼ばれる彼は岐阜県八百津出身でもあり、彼の決断の背景を知っておきたかった。詳細は割愛するが、戦後間もなく退官した彼の評価は一度外務省の記録から抹殺される。しかし「命のビザ」のおかげで生き延びた難民たちの活動によって名誉を回復する。ルールと権力が絶対の戦時下で、人道的救済を決断した勇気を私たちも見習いたい。
 もう1本は日本とトルコの合作映画「海難1890」。1890年、日本への親善使節団としての使命を終えたトルコの軍艦「エルトウールル号」が帰国途中、和歌山県大島村(現在の串本市)沖で台風のため沈没する。死者500人を超える大惨事だったが、海岸にたどり着いた生存者の救助に島民が一丸となって活躍する。やがて体力を回復した生存者はトルコへ帰国し、日本人の献身的な救助活動が日本とトルコとの絆を強める。映画はそれだけで終わらず、約100年後の1985年のテヘランが舞台となる。イラン・イラク戦争のさなか、サダム・フセインが「48時間後にイラン上空を飛行する航空機を無差別攻撃する」と宣言。大混乱の中でテヘランの日本大使館は日本に、在留邦人の救出に救援機を要請するが迅速な対応が困難な状況になっていた。その時に救援の手を差し伸べたのがトルコだ。「エルトウールル号」の遭難救助の恩を忘れてなかった。映画の上映終了時に、エルドアン・トルコ大統領から日本へのメッセージも届けられた。
 2本とも実話をもとにした映画だ。しかも国を超えた友好の物語だ。極限状態でリーダーは何をよりどころに決断すべきか、人道的判断はどうあるべきかを考えさせられる作品だ。本誌の上田大輔氏の講話に示されているように、インバウンド(訪日外国人旅行者)が急増しており、過去最高を更新中だ。平時の「おもてなしの心」も大切だが、テロのリスクが高まる中、人道的判断を求められる事態に直面した時、後世の人に誇れる決断をしたいものだ。

 今年最後となった「産懇宅配便」では、12月は各グループとも年忘れの懇親会のため例会紹介はないが、先月号に掲載できなかった11月の例会模様2編と新会員1名を紹介した。来年もいろんな出会いを期待したい。

(片桐)