産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】  第116号 2012.1.31発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成24年1月度(第116号) 目次
【24年1月度産業懇談会 「代表幹事のご講話」ならびに「新年合同懇親会」模様】 1月23日(月) 17時30分〜20時00分
【名古屋いちばん物語】 No.24
【名古屋いちばん物語】 No.25
【中部再発見コーナー】 堀川編
【新会員自己紹介】
浅野 了一氏 弁護士法人名古屋総合法律事務所 代表弁護士
佐藤 公俊氏

株式会社名南経営 代表取締役

自見 厚則氏 株式会社日本機械製作所 取締役社長
【2月度産業懇談会開催日程】
【3月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 【保健師からの健康だより】 No.94
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.39
コラム3 【苗字随想】 No.116

【24年1月度産業懇談会 「代表幹事のご講話」ならびに「新年合同懇親会」模様】

テーマ『 日本の小売業の明日 』

日  時:平成24年1月23日(月) 講演会:17:30-18:30、懇親会:18:40-20:00
場  所:名古屋観光ホテル
参加者:62名

スピーカー:
滝 茂夫(たき しげお
筆頭代表幹事
タキヒヨー(株)  取締役会長

滝 茂夫氏
新年合同懇親会に先立ち、滝代表幹事から「日本の小売業の明日」と題し、ご講話いただいた。

1.小売の歴史
 小売の歴史を振り返ると、明治時代には、さまざまな産地から問屋(大卸)に商品が集まり、大卸の問屋から全国各地のそれぞれの地域の問屋に商品が渡り、それぞれの町のなかの小売業に卸され、消費者の手元に届いていた。大正時代以降になると、時代に呼応する形で、さまざまな小売店が次々に誕生し、現在に至っている。今日ではインターネット等の普及により、海外からでも簡単に商品を購入することが可能になった。本日は、日本の小売業の明日についてお話したい。

2.小売業の問題
 小売業の推移は、店舗の数、売上高、坪効率の3つの観点でお話したい。百貨店、量販店、コンビニエンスストア、ネット販売など商品購入先の幅が広がったことと引き換えに、近年、小売業にとって、それぞれの1店舗当たりの売上が減少傾向にある。過去、百貨店には定休日があり、閉店時間は6時半位であったが、現在では8時半位まで営業している。したがって、消費者が店舗を訪問できる時間は増加した反面、小売業としては密度が減少することになる。また、営業時間の延長は販売員を余分に置かなければならないという現象を招き、結果として、売上の割に人件費が掛かるという現象が表れ、小売業は苦しい状況に置かれている。

3.多様化する消費者ニーズ
 成熟社会のライフスタイルの変化に伴い、消費者ニーズも多様化が進んでいる。スーパーでは、990円でも高品質なジーンズや低価格な外国産野菜、250円弁当などが販売され、そこには、徹底的に安い商品を選ぼうとする消費者ニーズがある。このように、『徹底的に安い商品を選ぶ』消費者がいる一方で、『ただ単にモノを買う』『ただ安いモノを買う』という単なる消費行動から、近年、LED電球、ハイブリッドカー、生産者のわかる野菜など、高い商品であっても、消費に「安心・安全」や「環境」などの意味を見出すニーズが増加している。

4.インターネットの普及による業態変化
 例えば、音楽ソフトについていえば、インターネットの普及により、2006年には、音楽のダウンロード販売が初めてCDの生産数を上回り、それ以降も、その差は拡大している。それにともない、あるネット通販企業の売上高は、この5年間で約1.7倍に増加し、ネットで衣料品を中心に販売する企業については、5年間で約6倍に増加するなど、急成長を遂げている。このようなネット販売の普及にともない、現在では、既存型小売業である、コンビニ、百貨店、家電量販店等もネット販売を強化しており、その売上高は拡大傾向にある。ある企業の調査によれば、2010年に約8兆円だったネット通販のマーケットは、2015年に約12兆円となり、約4割増となると試算されている。また、ネット通販が消費者に支持を得ている理由として、時間を気にせず買える55%、店舗まで行く時間が節約できる47%、比較し易い43%とされている。

5.国内市場の縮小(少子高齢化対応)
 全人口に占める61歳以上の人口は、昭和40年には、8.3%、60年には、13.7%、平成22年には、31.0%、平成40年には、37.6%になると予想されている。少子高齢化の進行に伴い、消費市場にも、さまざまな変化が現れることは必至である。とりわけ、高齢者の比率が高まることで、彼らの消費活動が市場に与える影響が強まることが予想される。したがって、今後、小売業にとっては高齢者に向けたビジネスは更に重要度を増すと考えられる。
 高齢者が買い物に対して抱える問題として、自宅から店までの距離が遠い、近くの店舗の品揃えが少ない、荷物が運べない、などが挙げられており、今後、小売業は高齢者のニーズに対応するため、価格戦略の明確化、生活スタイル重視、地域戦略の見直しなどの販売戦略が重要となるだろう。既に、一部の小売業では、ネット注文による配達、移動販売コンビニ、送迎付スーパー、山間部での店舗などの取り組みが始まっている。

6.最後に
 米国 アップル社の創業者である、故 スティーブ・ジョブズ氏の語った、「Stay Hungry,Stay Foolish」という言葉がある。私は、この言葉を「我々は豊かさに満足し、ハングリー精神を忘れ、創造力をなくしてしまった。今こそハングリー精神を忘れず、愚行と思えることにも積極的に挑戦し前進を続けていくべきである。常に消費者目線で開発を続け、新しく、楽しい製品やサービスを世の中に提案し続けなければならない」と解釈しており、まさに小売業への警鐘と捉えている。
 今後の小売業は、消費者にとって、「楽しい」、「得になる」、「役立つ」という3点を重視する必要がある。例えば、イベントなどによるエンターテイメント性のある店舗作りや、ドン・キホーテのように複雑に陳列された商品から宝探しのごとく買い物をすることは「楽しい」。通信販売、共同購入による割引やポイント還元などは「得になる」。また、店員による丁寧な商品説明、商品の宅配サービス、店舗に託児所を設けることなどは「役立つ」ことである。
 水墨画には「余白」がある。この「余白」のように、何も描かれていない部分にいかに意味を持たせるか、余白部分をどう生かしていけるか、決まったルールがない中で試行錯誤しながら実践することが、今後の小売業には必要である。

以上

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【名古屋いちばん物語】 No.24

テーマ『 「住吉の語り部となりたい」 シリーズ第10回 』

料亭つたも主人
深田正雄

お蔭様で料亭蔦茂は創業100周年を迎えます。

 大正2年に祖父、深田良矩が旅館蔦茂を取得して以来、皆様のご愛顧のお蔭で来年は創業100周年を迎えさせていただきます。今回からは祖父のエピソードを交えて蔦茂の変遷をお伝えしたく思います。
 「名古屋の旧町名を復活させる有志の会」北見昌朗さんが、明治42年発行の市内中央案内地図を多くの方々に配布されております。この地図広告を出した現存する住吉近隣のお店は、僅か3軒のみとなっております。住吉一丁目の名古屋郵便局、鉄砲町二丁目の金銀美術品商・池田商店、そして、八百屋町一丁目・蔦茂旅館が多少区画整理などあり場所が変化はしておりますが、営みを継続している店舗です。三業者(芸者・置屋・料亭)の街といわれる住吉は旅館という名前で割烹店が軒を並べていたことが分かります。この図から4年後の1913年に金融業者の深田良矩が現在地の旅館丸屋敏近隣と蔦茂を取得したように思われます。戦災で全て焼失して記録がないので、祖父の語りの思い出が頼りとなります。住吉町を蔦茂本店、そして、八百屋町の蔦茂は自宅と従業員の宿舎として利用していたと思われます。父、正矩は大正7年2月、次男次郎は大正11年に八百屋町一丁目12番にて出生届けが出されており、その後、営業主体は住吉に移っていたようです。

住吉社寄進・本殿亀甲石積銘記

 深田良矩は海部郡蟹江村須成の大地主錬輔の嫡男として明治21年2月10日生まれ、愛知三中を卒業後、近隣の酒造業者紅葉屋の神田雷蔵に師事して名古屋で金融業を営み、東京で活躍する相場師雷蔵を地元で支えていたようです。 今月20日に国の重要無形民俗文化財に指定された須成祭は代々深田、後藤、奥田の三家が江戸の頃からダンナ衆として財政的支援をしていたといわれます。明治5年生まれの雷蔵は渋沢栄一とも親しく現東京証券取引所設立に尽力し、日露戦争後は神田銀行を設立、株式市場のみならず横浜倉庫の経営、逗子開成中学の再建、浮世絵コレクションなど八面六臂の活躍をされました。須成から名古屋進出にあたり、伊勢町界隈で近所の弟分・良矩が新株発行引受業、後藤家の御曹司は神田銀行名古屋支店長として全国進出の橋頭堡を築いていったようです。詳しく祖父良矩は語りませんが、神田の命にて財界人交流の場として蔦茂旅館を大正2年に買収、その後、住吉二丁目にも店舗展開して、地元の商工業者から新事業への資金調達のサロン的な料亭で、細かい経営は従業員に任せる旦那衆でございました。趣味は乗馬と狩猟、イギリス貴族を気取るハイカラ兄さんとして大いに話題の遊興人であったようです。
 しかしながら、昭和2年の金融恐慌により神田銀行破産、そして、良矩は須成深田家から勘当・個人破産全てを精算、表面上離婚した妻・山田静江(明治25年生)がマイナスから蔦茂旅館を再建、夜も十分に睡眠もとらずに接客して細腕繁盛記さながら宿屋として発展を遂げていくこととなります。
 次回から、口伝で聞いた良矩爺さんの波乱万丈の人生など、お伝えしてまいります。


深田良矩の若き実業家時代

金融界の風雲児・浮世絵風俗肉筆名作コレクションで有名な神田雷蔵

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【名古屋いちばん物語】 No.25

テーマ『 尾張名古屋事始(2) 』

ONKネットワーク
加藤 敏

 名古屋開府400年が経過し新しい時代へ入った。400年の歴史の中の繁栄期を“ヒトの賑わい”と“モノの賑わい”に分けてみると、現在は「ものづくり」に代表される“モノの賑わい”の時代である。一方その昔には夢のような“ヒトの賑わい”の時代もあった。古き良き時代に思いを馳せて名古屋城本丸御殿の復元事業が進められている。6年後の完成を見越したいろいろな街おこしの構想もあり、活気に溢れた“ヒトの賑わい”で江戸ブームが巻き起こるようなことを夢見たい。
 尾張藩の歴史の森を遠くの方から眺めていた頃から少しばかり時間が経った。今あらためてその森に近づいてみると、森は奥深くひっそりと静まり返っているようである。400年の3分の2にも及ぶ尾張藩の時代はどんな時代であっただろうか。尾張藩の記録としては多くの史書が残されているが、通史となると『尾藩世紀』だけである。阿部直輔という官吏が明治になって著している。初代義直から十六代義宜までの時代が延々と編年体で書かれている。ただ紀州藩の『南紀徳川史』のような名著に比べるとかなり貧弱であるともいわれている。しかし森に入る一つのガイドにはなるであろう。
 この時代は支配の正当性として血統が重んじられ、将軍や藩主など殿様の大きな仕事は世継ぎを設けることであった。大奥制度があっても直系の世継ぎに恵まれるとは限らないことから継嗣問題が頻繁に起きたりしている。そのため政治経済の話と同列に継嗣抗争のことが面白く語られる。『徳川十五代』や『TOKGAWA15』という類の本はそんな話が盛りだくさんである。最近出版された後者は副題が「徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本」となっており、女優で江戸時代に詳しい新進気鋭の堀口茉純氏が歴代将軍の性格や風貌などをコミカルに漫画で風刺して現代風にまとめている。どの将軍がイケメンであったかなど女性ならではの語り口は新鮮である。歴史研究家が書いたものに比べて格段に面白いのではないか。いろいろと参考になる気楽な本である。
 それでは殿様たちの血統はどうであっただろうか。将軍家は継嗣問題に困らないように三代家光の頃までに御三家(尾張、紀州及び水戸)を創設した。さらに八代吉宗は自らの血統をより堅固なものにしようとして御三卿(田安、一橋及び清水)を創設した。そのため将軍家では吉宗以降は紀州の血統の支配するところとなってしまうのである。最後の将軍に水戸から慶喜が登場するのはむしろ例外であった。
 尾張家でもこれと同じように高須松平家(美濃高須藩)、大久保松平家(陸奥梁川藩)及び川田久保松平家という御連枝を創設し継嗣問題への備えをした。七代宗春までは藩祖義直の血統は順風満帆であったが、八代宗勝から二代にわたり高須家から養子を迎えている。しかし九代宗睦で義直の血統が完全に途絶えてしまったために、十代斉朝から十三代慶臧までは将軍家しかも傍系である紀州の血統となってしまうのである。こうした押し付け養子には強い反発もあり、十四代慶勝が久々に高須家から養子に入った時は歓迎一色となったようである。そうとはいえ慶勝の祖父義和が水戸家からの養子であったことを考えると、幕末までの三代にわたる藩主は水戸の血統であったといわざるをえない。はるか昔のこととはいえ余りにも情けないことではなかったかと思いたくなる。押し付け養子の背景には、幕府による藩財政支援への見返りとか宗春事件の影響が尾を引いたとかいわれているが、水戸家が尊王思想の反骨精神から将軍家の養子を受け入れることなく幕末史の表舞台に立ったこととの落差はあまりにも大きい。
 こうして江戸時代の尾張藩は、六代継友が将軍継嗣抗争に敗北してからは御三家筆頭という名目だけに生きることになり、幕藩体制の中では脇役を演じることになってしまったようである。そして明治政府での不遇などもあって政治の世界からは一歩身を引き、その後は“ヒトの賑わい”よりは“モノの賑わい”に執着するようになったのではないであろうか。

(参考1)殿様たちの血統 単位;人

区分

直系

傍系

合計

将軍

尾張

紀州

水戸

将軍家

7

-

0

7

1

15

尾張家

12

4

-

0

0

16

紀州家

12

2

0

-

0

14

水戸家

11

0

0

0

-

11

合計

42

6

0

7

1

56


(参考2)尾張藩主の血統

区分

直系傍系

本家

高須家

将軍家

宗家

田安家

一橋家

藩主

義直(一) 光友(二)

宗勝(八) 宗睦(九)

斉温(十一)

慶臧<十三)

斉朝(十)

綱誠(三) 吉通(四)

慶勝(十四)

斉荘(十二)

   

五郎太(五)

茂徳(十五)

     

継友(六) 宗春(七)

義宜(十六)

     

人数

7

5

2

1

1

(注) ( )は藩主の代

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【中部再発見コーナー】 堀川編

2011/09/22実施
ステキ・小粋・まち歩き。第5回/堀川編の報告

中部経済同友会・「文化のまちづくり委員会」主催

                  副委員長  夢童由里子 記

 第5回「ステキ・小粋・まち歩き」   (納屋橋・四間道界隈)

中部経済同友会の「文化のまちづくり委員会」では以前より、まち歩きを実施。
これは海外・県・市外から観光に訪れる人口の低迷、当地のアピール不足の解決策、
経済と文化は両方揃ってこそ「まち」と呼び、文化とはなんぞや、など等の思惑で始まったものです。
知っているようで知らない。足元を知らずして他所の人に「こんなにも良い所です」と、案内もできない。
さあ歩こう。
自分たちの住むまち 「イイとこ捜しウォーク」の出発です。

2011/09/22

この日は残暑というより、まだまだ酷暑の日照りでしたが、暑さにまけずの「まち歩き」をしました。

  
3・11の東日本大震災・被害者への支援策の一つとして.同友会が「いっぽ・一歩・ニッポン」を合言葉に作成したタオル、エコバッグです。


堀川は江戸時代の物流の基幹、名古屋を支えた生命線。堀川を通じて熱田から米、塩、墨、味噌木材などの物資が名古屋城下に商人の手によって輸送された。堀川の旧加藤商会ビル(有形文化財指定)に集合。貿易商加藤勝太郎が、昭和6年に建設。大正7年、米騒動の時、外米3万俵を緊急輸入し、騒動を沈静化した功績で著名。
被災地支援のマークを入れたお揃いのタオル&エコバッグを身につけて。まだまだ、支援の手も薄い東北の罹災者のことを偲びつつ。みんなで、元気よく歩きます。しかし、地面からの照り返しも強い一日でしたね。

  
「堀川に伊勢湾台風の潮位がここまできた」解説者の名調子。知らなかった街の様子がはっきりしてきて、みんな納得。屋根神様は名古屋独特のもの。

   
下町の風情が色濃く残る懐かしい雰囲気の円頓寺。堀川を通じて、荷を運んできた人夫や商人たちの遊び場であった四間道(しけみち)界隈。元禄13年の大火のあと、堀川端の道路は「四間幅約(7,2m)」に拡張され、倉庫は厚い土塀に改築された。名古屋市の町並み保存地区指定。手入れされた玄関先は住む人の心意気。お洒落な美術館やカフェ、レストランもある。今、話題のギャラリーを見学しお茶休憩する。

   
  
豪商・川伊藤家。1614年の清洲越町人。表間口15間(27m)、裏行き20間(36,4m)の広大な屋敷。堀川端に現存する唯一の城下町時代の面影を残し、昭和39年に名古屋市文化財に指定されている。特別に奥座敷まで見学させて頂く。内部は説明しだしたらキリが無いほど、感動。手水鉢の洗練。堀川から伊藤家への船着場まであった跡。奥様は変わらずお美しいかたでした。

  
タイプライターからヒントを得た大正琴をナルダン楽器で見学。若手奏者も育っているとのことで、優雅な演奏会。瀬戸から栄まで通っていた名鉄・瀬戸電の終着駅跡地。瀬戸モノを名古屋中心地まで運ぶモノづくり愛知は、当時からの発想。お堀の中を平気で電車が走っていた感覚、ちょいと不思議ね。

  
終点は名古屋城を望むキャッスルホテル。美味しいケーキ&コーヒー。今回は東海TVさんが取材に来て、ニュースで取り上げてくれました。お疲れ様〜。
次回は笠寺観音周辺の「小粋・まち歩き」を致します。

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【新会員自己紹介】

浅野 了一氏
木曜グループ

浅野 了一(あさの りょういち)
弁護士法人名古屋総合法律事務所 代表弁護士

【弁護士法人名古屋総合法律事務所】
〒460-0002 名古屋市中区丸の内三丁目4番30号 クエスト丸の内ビル9階
Tel:052-961-3911  fax:052-581-4716
URL: http://www.sakaesogo.com/

弁護士法人名古屋総合法律事務所の浅野了一(あさのりょういち)と申します。この度、中部経済同友会に入会させていただき、また産業懇談会木曜グループに参加させていただくことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
当事務所は、現在弁護士5名、司法書士1名、事務スタッフ11名の構成で、名古屋地区トップの法律事務所を目指して、業務のIT化及び専門分野(企業法務、離婚、相続・相続税、債務整理、商業・不動産登記)の強化・集中の一層の追及に努めております。
私どもは、企業と市民の皆様に、より良い法的サービスをより適正な価格で満足していただけるように提供することにより社会に貢献したいと考えております。そのために基本としていることが、二つございます。

  • 事件を丁寧に処理する
  • 現場をよく確かめ、事実や証拠を探し出し、事実関係及び法令・判例を良く考え良く分析し、良く理解する

また、皆様へのさらなる接遇の改善、サービスの可視化、図書の一層の充実(現在名古屋地区トップレベルの書籍を備えております)、セキュリティの強化をはかり、より良い法的サービスをより適正な価格でご満足していただけるよう提供することに全力をあげております。
私は生まれも育ちも名古屋市内で、事務所も名古屋市内にございます。このような生粋の名古屋人である点等も活かしながら、この生まれ育った名古屋・愛知の社会に貢献できればと思っております。また様々な業種、業界の方との交流し、共に切磋琢磨していけることも大変楽しみに感じております。何卒よろしくお願いします。

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佐藤 公俊氏
木曜グループ

佐藤 公俊(さとう きみとし)
株式会社名南経営 代表取締役

【株式会社名南経営】
〒461-0001 名古屋市東区泉一丁目12番35号 1091ビル4F
Tel:052-962-2022
URL: http://www.meinan.net

株式会社名南経営の佐藤公俊と申します。
このたび前任者影山勝行の後任として、産業懇談会木曜グループに参加させて頂くこととなりました。何卒よろしくお願い申し上げます。

弊社が属する名南コンサルティングネットワークは、企業経営者のあらゆる経営のご相談にワンストップで対応すべく昭和41年にスタートし、その中で弊社、株式会社名南経営は経営理念である「自利利他」の精神のもと、下記のようなサービスをご提供しております。

  • 経営コンサルティング
  • 医業コンサルティング
  • 人事労務コンサルティング
  • ファイナンシャルプランニング
  • 不動産
  • M&A
  • 士業向けネットワークサービス 等々

私自身は名古屋に生まれ、高校卒業後の10年あまりを東北・関東地方で過ごした後は、名古屋に定住しております。地元の諸先輩方におかれましては、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

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自見 厚則氏
水曜第1グループ

自見 厚則(じみ あつのり)
株式会社日本機械製作所 取締役社長

【株式会社日本機械製作所】
〒455-0886 名古屋市港区東蟹田2040番地
Tel:052-304-6888 Fax:052-304-6501
URL:http://www.nihonkikaiss.co.jp

株式会社日本機械製作所の自見でございます。
中部経済同友会に入会させて頂きほぼ2年になりますが、このたび産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
当社は、中部電力様管内の火力発電所におけるタービン・ボイラー等の機器の保守・点検を中核事業としております。微力ながら電力の安定供給の一翼を担っていると自負しております。
趣味は3年前から習い始めた小唄・三味線です。最初は、節回しが現代音楽とは全く違うので短い唄を覚えるのにも大変苦労しましたが、お師匠さんと兄弟子さんたちの優しいご指導でなんとか続いております。    
産業懇談会への参加を通じ、様々な方々と交流させて頂けるのを楽しみにしております。何とぞ宜しくご指導をお願い申し上げます。

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【2月度産業懇談会開催日程】

全グループ名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ
各務芳樹
深田正雄
2月14日(火)
12:00〜14:00

DIC(株) 名古屋支店長
金井敏彦氏
「色で生活の質を高める」 (ライフケアカラーについて)

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
2月15日(水)
12:00〜14:00

三機工業(株) 執行役員副支社長
三石栄司氏
三機工業(株) 統合ネットワーク事業部 企画部長
浜坂順一氏
「三機工業の省エネルギーへの取り組みと統合ネットワーク事業のご紹介」

18階
伊吹の間

水曜第2グループ 片桐清志
見祐次

2月8日(水)
12:00〜14:00

シーキューブ(株) 取締役相談役 片桐清志氏のご紹介

イビデン株式会社 最高顧問
多賀 潤一郎氏
「夏目漱石をたずねて」

3階
桂の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

2月2日 (木)
12:00〜14:00

丸菱工業(株) 取締役会長 河村嘉男氏のご紹介

中部電力(株) 常務執行役員 名古屋支店長
木洋隆氏 
「電力情勢について」

3階
桂の間

※2日(木曜グループ)と8日(水曜第2グループ)の会場が「18階 伊吹の間」から「3階 桂の間」へ変更となりました。

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【3月度産業懇談会開催日程】

木曜グループ以外は、名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ
各務芳樹
深田正雄
3月27日(火)
12:00〜14:00
西松建設(株) 西日本支社中部支店長
一色眞人氏
「西松建設の歴史」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
3月21日(水)12:00〜14:00 杉本食肉産業(株) 取締役社長
杉本達哉氏
「食肉業界の現状と課題」

18階
伊吹の間

水曜第2グループ 片桐清志
見祐次
3月14日(水)12:00〜14:00

(株)三恵エンジニアリング 代表取締役
三宅直也氏
「高精度三次元移動体計測車輌による街づくり」

18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
3月1日 (木) 10:30〜14:00

第2回「IHで作る・男の料理」
※ご参加の方には詳細案内をお送りします。
※恐れ入りますが、調理スペースの都合上、定員を先着20名様までとさせていただきます。

デザインの間
名古屋市千種区星が丘元町15-74
地下鉄東山線「星ヶ丘」駅 6番出口すぐ

<ご参考>
【料理会スケジュール】(予定)
3月1日(木)木曜グループ
デザインの間
名古屋市千種区星が丘元町15-74
10:25

デザインの間へ現地集合、受付

10:30〜11:20 挨拶
・スケジュール説明
・施設案内
11:20〜12:50 ・調理デモンストレーション
・調理体験
12:50〜13:50 ・試食
・電化セミナー
・質疑応答
13:50〜14:00 終了、現地解散

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【お知らせ】

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【コラム】

コラム1 【保健師からの健康だより】 No.94
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 鳥巣 妃佳里

『 潤いを大切に 』

 新しい年を迎え、皆さまいかがお過ごしでしょうか?今シーズンは乾燥注意報が出る日が多く、インフルエンザの流行も勢いを増してきました。この季節、空気が乾燥することで私たちの身体にいろいろな影響がありますが、その一つに「皮膚のトラブル」があります。特に多いのが肌荒れ、湿疹、ひび割れなどで、それに伴うかゆみや痛みはとても気になるものですね。

 皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3重構造になっていて、表皮の一番外側には角質層があります。健康な状態の皮膚では角質層の水分量が15〜20%、それより内側の表皮の水分量は60〜70%です。角質層は表面の皮脂膜(汗と皮脂が混ざったもの)に守られながら、表皮から水分が失われるのを防いでいます。このため健康な皮膚はしとり滑らかに保たれていますが、角質層は外気の影響を受けやすく、角質層の水分量が10%以下になると肌荒れを起こして皮膚の防御能力が低下すると言われています。
 冬の皮膚トラブルを防ぐにはこの角膜層を健康な状態に保つことが欠かせません。角膜層の水分量を保ち、トラブルを防ぐには以下のような方法があります。

  • 暖房器具を使用するときは部屋の湿度を保つ
    乾燥していると角質層の水分は奪われていく。湿度は50〜60%程度に保ち、温風に直接当たらない工夫も大切。
  • 刺激が少ない下着を選ぶ
    直接皮膚に触れる下着類は刺激が少なく吸湿性のある木綿素材のものがお勧め(刺激が強いとかゆみの原因になる)。
  • ぬるめのお湯にゆっくりつかる
    熱い湯に長時間つかると、皮脂が溶けて流れ出し、皮膚の保湿機能が低下する。 40℃程度のぬるめのお湯にゆっくりつかる。
  • 濡れた皮膚はすぐに水分を拭き取り、保湿する
    濡れたままにしておくと、表面についた水分と一緒に角質層の水分も蒸発してしまう。お風呂上りや水仕事の後はできるだけはやく水分を拭き取り、保湿剤を塗る。水仕事の場合は濡れないようする(ゴム手袋を使うなど)のも良い 。
  • かゆいときには保湿剤やかゆみ止めを使う
    あまり強く掻いてしまうと皮膚が傷つき、そこから炎症が引き起こされて症状を悪化させてしまう。できるだけ掻かずに他の方法で対処する。
  • 栄養バランスを大切に、ビタミンA・B2・Eを積極的にとる
    基本は栄養バランスのとれた食事を規則正しくとること。皮膚の乾燥を防ぎ、皮膚の細胞を再生させるのに必要な、ビタミンA(レバー、うなぎ、緑黄色野菜など)、ビタミンB2(牛乳、納豆、さばなど)、ビタミンE(穀類、豆類、緑黄色野菜など)は意識的に摂ると良い。
  • 睡眠を十分にとる
    皮膚の新陳代謝にかかわる成長ホルモンが盛んに分泌される夜の22時から2時ごろまでに就寝すると効果的。

 人の身体の60%以上は水分でできています。朝、コップ一杯の水を飲むことは脳血管疾患の予防や便秘解消に役立ちますし、部屋の湿度を保つことが感染症の罹患率低下や皮膚トラブルの予防に役立ちます。乾燥しがちなこの季節、上手に水分量を保って潤いのあるお肌と健康を手に入れましょう。

潤いのある健康な身体で、今年もイキイキとすごしましょう!

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.39
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『 日本を診る 』
片山善博著・岩波書店

 雑誌「世界」(岩波書店)に、2008年1月から10年10月まで連載された「日本を診る」を書籍にしたもの。刊行時の著者の肩書は、総務大臣。改革派として鳥取県知事を2期8年務めた人だけに、的確な実態把握に立脚した論旨は明確である。気骨のある人柄も、文章の間から伝わって来る。
 全体は、I. 自治体が自立するには II. 迷走する地方分権 III. 政権交代して何が変わったのか の3部からなり、第3部には、「名古屋市の『ねじれ』をどう解決するか」も含まれている。
 昨年(2011年)の7月、私たちの団体が主催した会で、総務大臣として講演して頂いたが、静かな語り口の中に情熱を感じさせる大変知的な講演だった。そのときのレジュメが、ご自分で打たれたものだと聞き、その人となりを垣間見た気がした。こういう人に総理大臣をしてもらいたいと思った。

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コラム3 【苗字随想】 No.116コラム【理念経営物語】

片桐清志

苗字 「源平合戦」

  NHKの新大河ドラマ「平 清盛」が始まった。そこで今月は苗字の「源平合戦」をあれこれ試みた。
 先ず、種類では「源」で始まる苗字は51種、「原」で見ても102種で、合わせても153種しかない。対する「平」で始まる苗字は248種なので「平」の圧勝だ。「平」にヒラの読み方があるため下につく漢字との組合せが容易なこと、さらに平和・穏やかの意味を持つことが主な要因だろう。また合戦に敗れた平家の落人が「平」の名残を残しながらも素性を隠すために一字を加えて新たな姓を名乗ったことも一因と考えられる。
 ランキングでは「源」姓では源の2090位がトップで、他は4000番外だ。対する「平」姓では平野の102位をトップに1000番内に平井、平田、平山、平林、平沢、平岡、平松、平尾、平川、平塚、平の12姓が連なる。
 ユニークな苗字では「源」姓では源六(ゲンロク)、源八(ゲンハチ)、源九(ゲンク)、源内(ゲンナイ)、源名(ゲンミョウ)、源氏(ゲンジ)、源水(ゲンスイ)、源義(ゲンギ)、源翁(ゲンオウ)、源馬(ゲンバ・ゲンマ)などが見つかった。
 「平」姓では平三(ヘイゾウ・ヒョウサン)、平六(ヘイロク・ヒョウロク)、平久(ヒラク・タイラク・ヒラヒサ)、平内(ヒラウチ・ヒラナイ・ヘイナイ・ヒョウナイ)、平勢(ヒラセ)、平原(ヒラハラ・ヘイゲン)、平口(ヒラクチ)、平吉(ヒラヨシ)、平名(ヒラナ)、平家(ヒライエ・ヒラヤ・ヘイケ)、平和(ヒラワ・ヘイワ)、平地(ヒラチ・サカナシ)、平城(ヒラキ・ヒラシロ・ヘイジョウ他)、平場(ヒラバ)、平太(ヒラタ)、平安(ヒラヤス・ヘイアン)、平屋(ヒラヤ)、平平(ニヘイ・ヒラダイラ他)、平手(ヒラテ)、平時(ヒラトキ)、平治(ヘイジ)、平波(ヒラナミ)、平目(ヒラメ)、平等(タイラ・ヒラトウ・ビョウドウ他)、平船(ヒラフネ)、平身(ヒラミ)などが見つかった。
 ユニークさでも「平」姓に軍配があがる。しかし今では「源平」さんもいるので、源氏も平氏も仲直りしているのかも知れない。

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【平成24年1月号編集後記】

 松阪市のホームページと市役所の玄関には「借金時計」がある。借金時計の多くは借金が刻々と増える危機感を訴える目的で設置されるが、松阪市の場合は刻々と減っていることを表示している。表示が増える借金時計は放っておいても刻み続けるが、表示が減る借金時計の維持は大変だ。予算の削減努力を怠れば、逆回りしかねない。減らし続けるには弛まぬ努力の積み重ねが要る。借金時計の設置は、借金削減の取り組みが「不退転の決意」である証だ。
 これを設置したのは2009年2月に全国最年少市長として当選した山中光茂(当時33歳)市長だ。市民に市の財政運営を知ってもらうと同時に、市役所職員に「借金」を次世代に背負わせているという緊張感を持たせるのが狙いだ。ホームページ上の借金時計は2009年4月に開設され、実物の借金時計は市長の考えに賛同した百五銀行の寄付で実現した。
 実物が設置された2009年9月時点で1272億円余だった市の借金は、現在は1222億円余になっている。市民生活に直結する市の予算は過去のしがらみも多く、削減しようとすれば利害関係の対立や軋轢が生まれる。山中市長はそうした圧力に屈することなく、市民との対話をベースに市民目線での予算執行を続けている。清掃事業の見直しや庁舎の耐震補強工事の見直し、コミュニティバスの運営方式の見直しや駅前再開発計画の見直しなどがその一例だ。
 山中市長の口癖は「役割と責任」だ。行政任せの市民にも「役割と責任」を考えてもらい、一緒になって理不尽な慣習を打破しようとしている。時には市民にも痛みを共有してもらう。現在は「医師会」への協力金の削減に取り組んでいる。山中市長自身が医師免許も持っているだけに、両刃の剣だ。目下交渉中とのことだが、過去の延長上に甘んじない姿勢は我々経営者も見習いたい。

 今月号では新年の恒例となっている滝筆頭代表幹事の特別講和「日本の小売業の明日」の概要を掲載した。さらに新年早々新会員3名のご紹介もできた。会員諸氏からたくさんの投稿もいただいた。新年で何かとお忙しい中、産業懇談会会員のために玉稿をいただいた諸兄に感謝したい。

(片桐)