産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第103号 2010.12.24発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成22年12月度(第103号) 目次
産懇宅配便
【22年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】 11月17日(水) 12時00分〜14時00分
【名古屋いちばん物語】 No.11
【産業懇談会新年合同懇親会 開催日程】
【2月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【アートコーナー】    からくりアート点描 No.20
【コラム】
コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.81
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.26
コラム3 【苗字随想】 No.103
【22年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】

テーマ『NTTコムウェアの新技術について〜映像関連技術を中心として〜』

日  時:平成22年11月17日(水)12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 桂の間
参加者:26名

スピーカー:

古川 信次(ふるかわ のぶじ
NTTコムウェア東海株式会社 代表取締役社長
平野 光徳(ひらの みつのり
NTTコムウェア株式会社 基盤技術本部 研究開発部 担当部長

古川 信次氏

平野 光徳氏

1. これからのシステムサービスのあり方
 弊社はコンピュータを動かすソフトウエアのプログラムや電話をつなぐ交換機のプログラム作成などを生業にしている。ソフトウエアは目には見えない部分であり、一般の方々には分かりづらいため、本日は視覚に訴えるような技術を、デモンストレーションを交えて紹介したい。
 今まで右肩上がりで成長する時代が続き、垂直分業で大規模化、効率化を主眼としてやってきたが、最近ではインターネットなどが普及し、その文化に変化が起きている。今後は、垂直分業から水平分業となり、いろいろな人の協力により、大きな価値が生み出されていく時代になるのではなかろうか。
 IT産業についても、インターネットなどを介して、横への広がりが非常に大きくなるであろう。例えば、YouTubeはGoogleがプラットホーム(場)を提供し、投稿する人々によって、その価値を高めていくという形になっているのである。すなわち、企業が価値を高めるのではなく、個人がその役割を担っているのである。これからはエンドユーザーの利用価値を高め、喜んでいただけるようなサービス創造が重要な時代になるであろう。我々はこれまで、顧客からシステム設計の依頼があると、そのニーズに合わせたオーダーメードのシステム設計をやってきた。顧客の要望を正確に形にすることが我々の使命であったが、今後は我々側から、お客様に喜んでいただける、付加価値やサービスを提供していかなくてはならないのである。

2. NTTコムウェアの研究開発
 弊社はNTTグループにおいて、インフラシステムを構築する事業と共に、携帯電話などを通じてお客様へ提供するコンテンツや、ネットワークをご利用いただくためのサービスについて研究開発をおこなっている。加えて、「サービス創造企業」への変化革を目指し、ネットワークの提供は当然ながら、お客様に付加価値を得ていただける、新しいサービスの研究開発にも積極的に取組んでいる。本日は弊社の研究開発のなかでも、上位レイヤサービスとよばれる技術から、代表的な三つの技術をご紹介したい。上位レイヤとは、インフラであるネットワークより上にあるものを指し、アプリケーションのようなものである。具体的には、家庭内のネットワークを充実させ、多様な端末を管理するための「ホームICT(情報通信技術/Information and Communications Technology)」、災害対策を新たなユーザインターフェースで分かりやすく支援する「災害情報管理システム応用サービス技術」、携帯電話用の映像関係サービスである「イメージベースAR技術」と呼ばれるモバイルサービス技術の三つをご紹介する。
 (1) ホームICT技術は、NGNと呼ばれる、従来の電話網がもつ信頼性・安定性を確保しつつ、IPネットワークの柔軟性と経済性を兼ね備えた、次世代情報通信ネットワークが背景となっている。家庭内の多様な端末を管理するためには、家庭内でどのような機器が接続されているかを調べる必要がある。そのためには、ネットワークを活用し、日頃の通信データや他の機器との比較から機器の特徴を検出し、加えて、各々のプルトコルを変換する機能を実装することでその管理を可能にしている。
 (2) 災害情報管理システム応用サービス技術は、地震などの不可避で大規模な自然災害発生時に起こりうる被害を最小限に食い止めるための減災や、災害時の自助・共助のためにIT技術で協力するための技術である。ITを利用した「見える化」や誰にでも利用可能な操作性による、より分かりやすい災害対策の見せ方により、災害対策意識の向上につなげることを目的としている。弊社では、デジタルペン版災害情報管理システムを開発し、プロジェクタでデジタルペーパー上に電子地図を投影し、デジタルペンで地図に直接、情報を書き込むことのみならず、パレットシートと呼ばれる帳票に書き込まれた情報を電子地図上に反映させることも可能にしている。
 (3) イメージベースAR(拡張現実)技術とは、現実の環境へコンピュータにより、情報を付加提示する技術及び、情報を付加提示された環境そのものを意味し、バーチャルリアリティと対を成す技術である。弊社のARサービスの特徴は、撮影した静止画像の一部分に動画を重ねる技術にあり、その技術を利用し、動く地図の観光案内として、北海道小樽市で地域観光振興用の観光情報システムとして実証実験を行った。これは、地図上の観光地の写真を撮影するだけで動画による詳細な情報が閲覧でき、街を観光しながら、その観光地の詳細な情報を簡単に得ることができるものである。
 今後は、本技術の特徴である「対象動画の特徴を認識する」「コンテンツ(テキスト、音声、動画)を重ねる」という2つの技術要素を組み合わせることで、広告や学習教材にも活用が可能になると想定している。

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【名古屋いちばん物語】 No.11

テーマ『 日本一の槍遣い「槍の又左」と「荒子城」 』

(株)アクティオ名古屋支店
支店長 水谷文和

 日本一の槍遣いとして紹介したいのが、中川区荒子出身で加賀百万石の藩祖である前田利家だ。前田利家は天文6年(1537)に荒子城主:前田利昌の四男に生まれた。幼名は犬千代。元服して前田又左衛門利家と名乗り、15歳で織田信長に仕えて、信長の精鋭部隊である赤母衣衆の筆頭として活躍する。 
 律義者、計算高いイメージのある利家だが、若い時は血気盛んで「槍の又左」「かぶきもの」と称されていた。永禄2年(1559)には、信長の異母弟の捨阿弥と諍いを起こして斬殺したため出仕停止の処分を受ける。桶狭間の戦いでは謹慎中にも関らず、参戦し複数の首級を挙げる活躍をするが帰参は許されなかった。その後の森辺口の戦いでも無断で参戦。ここでの活躍で3百貫の加増を受けて帰参が許された。 
 常に三間半の長槍を持ち歩き、初陣から槍働きによる手柄を重ねたことから「槍の又左」と呼ばれるようになった。
 その後の活躍はご存知の通りで、信長亡き後は秀吉に臣従し豊臣家の五大老の一人となったが、秀吉が亡くなった八ヶ月後に病没した。 
 余談だが「かぶきもの」としては前田慶次郎が有名だが、慶次郎は利家の兄の後妻の息子にあたり、本来、荒子城を相続するはずであったが、信長は血がつながっていない事を理由に四男の利家に相続させており複雑な関係にある。その後、前田慶次郎は上杉景勝に従い、上杉家が米沢に転封された際も行動をともにした。利家とは仲は悪かった。

荒子城跡

 さて、前田利家については、私から説明するまでも無いと思うので、出生地となった「荒子城」について説明したい。荒子城は天文年間(1532〜55)、前田利昌の築城と伝えられている。天正9年(1581)に利家の子:利長が越前国府中(福井県越前市)に移るにおよび廃城になったとされる。城の大きさは東西に68m、南北に50mあり一重掘をめぐらしていた。荒子城跡は現在も残っており、中川区荒子四丁目(地下鉄:荒子駅から徒歩10分ほど)にある。現在は、冨士権現社と天満宮が祀られている。荒子観音寺にも近く、利家が府中に移る時に荒子観音寺の本堂を再建したとされる。また、利家の脇を固めた「荒子衆」はこの土地の出身者で利家の信頼も厚かった。
 先日、産懇宅配便97号の名古屋いちばん物語No.3で、日比谷総合設備の加藤さんが投稿した「荒子観音と円空仏」を思い出し、三機工業の安藤さんと一緒に荒子観音〜荒子城跡を歩いた。加藤さんが勧める第二土曜日とはいかなかったが、わずか30分ほどの散策で郷土の英雄:前田利家に接する事ができた。 
 2002年の大河ドラマ「利家とまつ」放映の年には相当の賑わいがあったと思われるが、今は落ち着いていてゆっくり見学する事ができる。歴史を知り、歴史資産を訪ねる。そしてまた歴史を学ぶ。少しの時間で楽しめる歴史資産が名古屋には多く、まだまだ全てを制覇するには時間が掛かりそうだ。

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産業懇談会新年合同懇親会 開催日程

産業懇談会「代表幹事のご講話」ならびに「新年合同懇親会」のご案内

 平素は産業懇談会の活動にご協力いただき、ありがとうございます。
 今回の産業懇談会4グループ新年合同懇親会は、水野筆頭代表幹事からご講話をいただくとともに、年のはじめに、産業懇談会メンバーの皆様に益々親睦を深めていただきたく存じますので、お誘い合わせのうえ、是非とも多数ご出席下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

日時

平成23年1月24日(月)17:30〜20:00
17:30〜18:30 水野筆頭代表幹事のご講話
18:30〜20:00 新年合同懇親会

場所 ウェスティンナゴヤキャッスル
講演会:2階 青雲(東)の間 / 懇親会:2階 青雲(西)の間
電話:052-521-2121
ご講話演題 『地球資源問題の現状と課題』
懇親会費 お一人 6,000円
※当日、講演会場受付で頂戴いたします。
※講演会のみご出席の場合は会費不要です。
本状ご案内先 代表幹事および産業懇談会メンバーの皆様
事務局連絡先 電話:052−221−8901 (担当:片岡・山田)
そ の 他 ・食事の手配など準備の都合上、ご出席の場合は御案内に同封のFAX用紙で1月18日(火)までに必ずお知らせ願います。(代理出席はできませんのでご留意ください。)
・懇親会のお取り消しにつきましては、1月20日(木)までにお知らせください。それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからずご了承願います。 

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【2月度産業懇談会開催日程】


グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ
各務芳樹
深田正雄
2月8日(火)
12:00〜14:00
DIC(株) 名古屋支店 支店長
松井尚樹氏
「なるほど色彩楽」(仮)
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
2月16日(水)
12:00〜14:00
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株) 常務執行役員
多田利行氏
「企業が求める幹部社員の資質と人材の育成」

18階
伊吹の間

水曜第2グループ 片桐清志
見祐次
2月9日(水)
12:00〜14:00
(株)丹羽英二建築事務所 取締役社長
丹羽英夫氏
「建築文化の向上と地域社会の発展に寄与する
〜私のライフワークと事務所の業務〜」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
2月10日(木)
12:00〜16:30
中日本高速道路(株)名古屋第二環状自動車道視察会

※誠に恐縮ですが、工事・作業現場の安全確保のため、ご参加人数は先着順で35名様とさせていただきます。尚、本視察会につきましては、木曜グループ登録会員様のお申込を優先といたします。予めご了承くださいますよう、お願い申し上げます。
※ご参加の方には詳細案内をお送りします。
※後日、実費を精算させていただきます。

18階
伊吹の間

名古屋第二
環状自動車道名古屋南JCT―高針JCT

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【お知らせ】

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【アートコーナー】
からくりアート点描 No.20

色金山歴史公園(いろがねやまれきしこうえん)

長久手町(愛知県長久手町岩作字色金37番地1)
「小牧・長久手の戦い」ゆかりの公園

開府400年記念も12月でクロージング。今一度、家康の原点とも言うべき場所の作品。

1996年5月19日竣工 コンクリート・アートレリーフ 2基
夢童由里子 作

家康隊進軍の図 家康軍議の図
家康隊進軍の図
家康軍議の図

1584(天正12)年に羽柴秀吉と徳川家康が唯一、直接対峙した合戦「小牧・長久手の戦い」。
織田信長が「本能寺の変」で倒れた後、立場を強めていく秀吉に、脅威を感じた織田信雄(信長の次男)が、家康に助力を求めたことに端を発した戦いである。小牧でにらみ合いながら秀吉が送った岡崎攻めの別働隊の動きを、家康が察知して追撃。激しい戦いの舞台となったのが長久手である。

色金山歴史公園
「小牧・長久手の戦い」」で有名な「色金山歴史公園」。古戦場の北に位置する色金山は、徳川家康が陣を張った場所である。
家康軍議の図山頂には「家康が腰掛けて軍議を開いた」と伝わる巨石がある。この岩の周辺を何度も訪れアイディアを練った。
この大きさでのコンクリート製のレリーフを制作するには体力がいる。
14年前はまだ若かった?

作品の仕上げ中 作品の仕上げ中。
(いつもエプロン・帽子は必需品)
オープニングセレモニー長久手町の加藤梅雄町長たちと、2基のレリーフのオープニングセレモニーで除幕を行う。

コメント>
いつの時代も「行政にはお金がない」という。
しかも文化の領域に予算を計上することより、喫緊の差し迫った案件が多すぎて後回し、もしくは予算縮減が常である。
しかし、例えばこのアートレリーフをたまたま見た人が、ここに「家康」という人間が実在して家臣を鼓舞し、本田忠勝たちが進軍したという事実を映像が浮かぶように実感したり、歴史を感じてくれたなら、その人が又、次代の文化や歴史の語りべとなるかもしれない。
観光産業にもっと目を向けると、そのまちの活力、発展が期待でき、収入源・発信力としても大である。
まちづくりは、今を生きている我らだけのものではない。その土地に葬むり去られた多くの先人たちの声も聞き謙虚に論じたいものである。

制作
夢童由里子
〒459-0024 名古屋市名東区本郷2-150
電話:052-774-6891 携帯電話: 090-2610-5925
E-mail:mudo@r9.dion.ne.jp
夢童アートHP:http://mudou-art.com/

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【コラム】

コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.81
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『 生き生きとご安全に! 』


 今年は異常な猛暑を経験しましたが、霜が降りる冬らしい寒さの中、新しい年を迎えようとしています。このたび、転職により、この『花ちゃんからの健康だより』を卒業させていただくことになりました。81回にわたり、ご愛読いただきありがとうございました。新年より後輩が引き継ぎますので今後ともよろしくお願い致します。

 保健師はどんな仕事をするのかわからないと言われることがある。確かに、自分でもよろずの仕事をすることが多いのでうなずける。一般的には4年生大学を出て国家試験に合格し、保健師助産師看護師法(略して保助看法)に基づき「保健指導を業とする者」が保健師である。保健指導とは対象者の健康を害しないように、生活指導や心の相談、衛生教育などを行うことである。保健師の就職先はいろいろ。たとえば、保健所や市町村に就職し、地域保健の仕事をする保健師や、養護教諭免許も取得できるので、学校で保健の先生になる人。また、私のように、健診機関や企業に就職し、労働安全衛生法に基づく社員の健康管理を産業医と一緒に行っている人がいる。近年、特定健診(メタボ健診)のため、健康保険組合で特定保健指導などを行う保健師もいる。

 私は育児で休業したこともあるが、保健師一筋で25年余りが過ぎた。「人は心で動いている」ことを胸に、「説得より納得していただく」保健指導ができることを目標にしている。最近はメールでの相談も多くなった。2年でやっと会話に少し近づいた気がする。メールは他人に知られずに相談できるので、相談者は安心できるようである。退職でお別れの挨拶メールに対し、「プリントアウトして、ノートにはり、落ち込んだら見るようにしています。」という嬉しいメールをいただいた。メール作成時に、短いけれど、相手の心に届くようにと心がけて、たまに名文が生まれることがある。私の力ではなく、相手の力によって書かされたように思う。会話は消えることが多いので、何度も見てくれる意味においてメールの素晴らしさを実感した。
 今までどれだけの人に関わったのか解らないけれど、今尚、保健指導の技術、能力は発展途上中である。保健指導においては、私のハードルの低さに反省することも多いが、いろいろなことに心が動かされるおかげで、毎回が新鮮で、保健師の道を歩んでよかったなと思う。私の定年は75歳が目標。人を大切にこの道を歩き続けたい。

 歳をとっても濡れ落ち葉のようにじっとりしていることはない。気持を浮き立たせ軽やかに舞い弾みながら、定命尽きるまで、「生き生きと、安全に」過ごしたいものですね。

心をやわらかく、軽くして 弾みのある生活を送るほうが人生は楽しい 生き生きとご安全に 笑涯を貫きましょう

皆様のご健勝を心からお祈り申し上げます。本当に長い間、ご愛読ありがとうございました。このような執筆の機会をいただいたことに感謝いたします。

(^_-)-☆ 佐藤 花子

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.26
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『日韓がタブーにする半島の歴史』
室谷克実著・新潮新書

  「古代、日本列島の倭人は、朝鮮半島の人民から、稲作をはじめとする様々な先進文化を教えられることにより、国の基礎をつくり発展させてきた」という日本人・韓国人の"常識中の常識"に異議を唱え、「半島に初めて統一国家を築く新羅の基礎づくりを指導したのは、実は倭人・倭種であり、新羅も百済も倭国のことを"文化大国"として敬仰していた」ことを紹介する、古代史の常識をひっくり返す画期的論考です。
 朝鮮半島最古の正史『三国史記』と、それを批判する立場から書かれた異説集のような『三国遺事』、さらには中国の正史である『隋書』や『三国志』を素直に読み解き、江上波夫氏の「騎馬民族国家論」に影響された「天皇の半島出自論」をも論破しています。

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コラム3 【苗字随想】 No.103
コラム【理念経営物語】

片桐清志

「ウサギあれこれ」

 今月号は年末恒例となった「干支」シリーズ、来年のウサギにまつわる苗字を紹介する。
 ウサギは干支では4番目に登場するが、苗字の多さでは8位と順位を下げている。それでも「兎」で始まる苗字は25種、「卯」でも36種ある。
 残念ながら一字姓の「兎」も「卯」も見つからなかった。
 「兎」姓でユニークな苗字は兎塚(ウズカ)、兎毛成(トモナリ)、兎洞(ウドウ)、兎渡谷(トドロク)、兎耳山(トミヤマ)、兎道(ウジ)、兎飼(ウガイ)などだろう。
 難読姓が多いのも兎姓の特徴だ。兎我野(トガノ)、兎荷(トツカ)、兎免荷(トツカ)などはちょっと読めない。
「卯」姓でユニークな苗字は卯尾(ウオ)、卯目(ウメ)、卯山(ウヤマ)、卯島(ウシマ)、卯花(ウハナ・ウバナ)、卯図(ウズ)、卯月(ウズキ)、卯波(ウナミ)などが見つかった。
 干支同士の組合せでは卯辰(ウタツ・ウダツ)が見つかった。

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【平成22年12月号編集後記】

 開府400年の節目の年もまもなく終わる。COP10の名古屋議定書の制定や本丸御殿復元工事の着工、リニアによる中央新幹線建設構想が現実味を帯びるなど名古屋を世界にアピールした年でもあった。スポーツ界では中日クラウンズで石川遼が最終日「58」のギネス記録で逆転優勝、ドラゴンズのリーグ優勝、グランパスの初優勝等が地元を熱狂させた。一方、政令指定都市で初となる市議会のリコールを問う住民投票の実施が決まるなど時代の転換期を象徴する出来事もあった。
 中部経済同友会の産業懇談会も節目の30年を迎え、10月には4グループ合同懇談会で記念のセレモニーも実施した。さらに本誌「産懇宅配便」も9月に100号の節目を迎え、記念の特別号をお届けした。
 節目はゴールではない。次の目標へのスタートだ。新たな気持ちで、さらに上を目指して一歩ずつ力強く歩んで行きたい。これからも時代の変化をしっかり見据え、混迷の時代の羅針盤的存在を心がける所存だ。
 新しい年が会員各位にとって飛躍の年となることをお祈りすると共に、一層のご支援をお願いし、節目の年の編集後記とする。

(片桐)