産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第86号 2009.7.30発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成21年7月度(第86号) 目次
産懇宅配便
【21年7月度産業懇談会(木曜G)模様】 7月2日(木) 12時00分〜14時00分
【21年7月度産業懇談会(水曜2G)模様】 7月8日(水) 12時00分〜14時00分
【新会員自己紹介】
石山 正二氏

アイシン開発株式会社 代表取締役副社長執行役員

井上 正氏 株式会社三重銀行 取締役会長
多田 利行氏 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 常務執行役員
コンサルティング事業本部 名古屋地区本部長
野嶋 義和氏 日本カーソリューションズ株式会社 中部営業本部長兼名古屋支店長
樋田 克史氏 アイコクアルファ株式会社 代表取締役社長
水野 明久氏 中部電力株式会社 代表取締役副社長執行役員
森本 憲治氏 三菱商事株式会社 中部支社 業務経理部長
横田 昌幸氏 株式会社NTTファシリティーズ東海支店 取締役東海支店長
【9月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【アートコーナー】    からくりアート点描 No.4
【コラム】
コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.64
コラム2 【理念経営物語】 No.14
コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.9
コラム4 【苗字随想】 No.86

【21年7月度産業懇談会(木曜G)模様】

テーマ『 私のいる建設業の状況と天生(飛騨)トンネルの記録 』

日  時:平成21年7月2日(木) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 伊吹の間
参加者:30名

スピーカー:
市脇 冨久男いちわき ふくお)氏
鉄建建設株式会社 名古屋支店 執行役員支店長

市脇 冨久男氏

1. 建設業の状況
  日本の建設業界は、建設投資の大幅な減少により、非常に厳しくなっている。バブル期(1992年度)には年間84兆円あった建設投資が、2009年度は44兆円になる見込みである。一方で、建設業許可業者数には過剰感があり、非常に厳しい競争に晒されている。受注状況は、現在、8割近くが民間受注となっているが、これは官公庁物件が大きく減少した影響による。こうした厳しい状況下、建設業界では労務費を削って凌いでいる現状がある。全産業労働者の平均年収550万円に対し、建設業労働者の平均年収は400万円しかない。その一方で、建設業の年間労働時間は、全産業の年間労働時間1850時間に対し、2100時間と過酷な労働環境となっている。
  このように建設業界は景気低迷に喘いでいる。しかし、将来のことを考えると日本の社会資本整備は不十分であり、今後も進めていく必要がある。例えば、東京の環状道路整備率はパリ、ロンドンに比べて半分以下であるし、空港や港などからの拠点整備(高速道路等へのアクセス)も先進地域に比べて進んでいない。
  また、日本の脆弱な国土と厳しい自然環境は、毎年大きな災害被害を齎している。日本は世界の0.25%の国土しかないが、災害被害額は世界の13.4%を占めている。河川整備、下水道普及など、まだまだ社会資本を整備する必要があり、安全・安心の確保の観点からも進めていくべきである。

2. 天生(飛騨)トンネルの記録
  鉄建建設は元々、戦時中の鉄道輸送力の整備増強を目的とする国策会社で、昭和19年に鉄道建設株式会社として設立された。鉄道工事の施工・測量・設計・監理を営業品目とし、これまで、関門国道海底トンネル、青函トンネル竜飛工区、天生(あもう)トンネル避難坑などの実績がある。本日は天生トンネル避難坑について紹介をしたい。
  天生トンネル避難坑は岐阜県の籾糠山を白川村から河合村へ貫通する全長10.7kmのトンネルで、鉄建建設と飛島建設のJVにより進められた。道路トンネルとして国内で2番目、世界で8番目の長さである。当初、トンネルルートの地質は比較的硬い岩で占められていると想定していたが、実際には大地の変動や火山活動により数々の断層に分かれていた。土かむりは1,000mを超え、工事は困難の連続であった。掘削には32個のディスクカッターを備えたトンネルボーリングマシン(TBM)が用いられた。水抜きや突発的な出水に備え、白川方から河合方へ2%の上り勾配として、平成10年1月、白川方から本格的な掘削が始まった。当初、工事は順調に進み、最大日進30m、月進383 mを記録した。ところが坑口から600mを超えると地層は白川花崗岩から濃飛流紋岩へと変わり、大量の泥が出てきた。坑口から800m地点で大規模な変質帯に遭遇し、粘土層にTBMが停止するなど、不良地山帯が続いた。大量の地下水を含んだ亀裂密集帯が断層帯の粘土層と交互に出現し、工事が難航を極めたため、河合方からも平成13年6月から迎え掘りを開始した。途中、TBMが拘束され、修復が不可能となったが、昼夜24時間連続の作業が行われ、平成18年2月、ついにボーリング管が貫通し、河合方と白川方がつながった。こうして、かつては中部地方を南北に2分した天生峠は、魅力的な経路として開かれた。

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【21年7月度産業懇談会(水曜2G)模様】

テーマ『 企業価値を高めるBCP(事業継続計画)〜万が一の時にも事業を継続するために〜 』

日  時:平成21年7月8日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 曙の間
参加者:30名

スピーカー:
横田 昌幸(よこた まさゆき)氏
株式会社NTTファシリティーズ東海支店 取締役支店長

横田 昌幸氏

 NTTグループの主要事業には、データ通信事業(NTTデータ)、移動通信事業(NTTドコモ)、地域通信事業(NTT東日本、西日本)、長距離・国際通信事業(NTTコミュニケーションズ)、そして、その他事業にNTTファシリティーズがある。NTTファシリティーズの業務は主に、電気通信を支える建物、通信用電源の企画提案、設計、構築、保守、運用、監視、改善提案で、従業員数約5,600人、売上高2,259億円(平成19年度)の会社である。NTTグループからの受注が3/4を占めており、残りが官公庁、一般企業となる。現在、全国に8,000のビル、電源・空調20万システムの設備設計、保守管理をしており、180拠点で広域オペレーション体制を構築している。緊急災害時でも電気通信を継続させるため、建物・施設・設備は機能させなければならず、ファシリティマネジメントはとても重要となっている。
  NTTファシリティーズでは、企業側のリスクマネジメントへの関心が高まるなか、地震、火災、豪雨などの災害経験により事業継続のノウハウが蓄積されていることから、BCP(事業継続計画)のお手伝いができるのではないかとBCPコンサルティングチームを立ち上げた。これまでの地震、停電、洪水時の防災対策では、「人命の安全確保」「物的被害の軽減」が中心であったが、今は、新たに「商品・サービス供給等、重要業務の継続および早期復旧」が要求され、事業継続の仕組みの構築が問われている。
  緊急事態発生時の事業継続の仕組みづくりには大きく4つの対策が必要となる。

  1. 初動体制:災害対策室、指揮命令、情報発信、状況確認、機材・備蓄品等の整備。
  2. 復旧体制:事業継続を考えた場合の代替場所の確保および復旧体制の整備。
  3. 減災対策:地震など自然災害による建物倒壊、建物内設備の転倒・散乱、天井崩落、避難経路の閉塞。さらには、伝染病、事故・故障、犯罪への対策。
  4. 継続的改善:事業継続の取り組み意識は時間とともに希薄化するため、社内で根付かせる体制、教育、演習、地域連携、そして継続的な見直しの実施。
 これらの対策が整い、一人ひとりに明確な判断基準・行動基準が備わると、さまざまな災害へ迅速・的確に対応できるようになる。
 そのために、関係者との意識合わせに向けた、事業継続書を策定しなければならない。その第一歩は、事業継続の方針の作成である。事業影響度分析、リソース分析、リスクアセスメントなどといった定量的・定性的分析により、経営戦略に見合った大きな柱を決定し、事業継続戦略を策定をしなければならない。ここでは事業継続の上で生命の安全確保に加え、二次災害の防止、地域貢献・地域との共生を考えて方針を決めることが重要となる。
  国の地震防災戦略では「事業継続の取り組みを大企業では『ほぼ全て』、中堅企業において『過半』」との目標があるが、内閣府の実態調査によると、大企業の2/3はBCPを未策定、また中堅企業でも4/5が未策定となっており、目標に遠く及ばない状況である。しかし、近年、ホテル業、不動産業で、業界BCPのガイドラインを策定するなど、BCPへの関心は高まりつつある。
  BCPはできることから進めることが重要で、先ず、概略版BCPの策定を薦めている。いきなり最高レベルのBCPの策定は難しいため、社内へBCPを浸透させるためにも概略版を策定すると判りやすい。防災計画がある場合はこれをベースとしてスタートし、最終的には全社的な戦略的事業継続計画を目指し、人命の安全 ⇒ 財産の保護 ⇒ 事業の継続、また、重要拠点の継続 ⇒ 全社 ⇒ 関連会社 ⇒ 地域 へと2つの軸で範囲を広げ段階的に発展させることが重要で、これが企業価値を高めることになる。

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【新会員自己紹介】

石山 正二氏
木曜グループ

石山 正二(いしやま しょうじ)
アイシン開発株式会社 代表取締役副社長執行役員

【アイシン開発株式会社】
〒448-8525 刈谷市相生町3丁目3番地
電話:0566-27-8700 FAX:0566-24-3159
URL:http://www.aisin-ad.co.jp

 アイシン開発(株)の石山正二と申します、前任者の千賀哲郎同様に、よろしくお願いいたします。

 当社は「建設」「都市開発」「ファイナンス」の3事業を軸にアイシングループの総合デベロッパーとして、建築・土木、戸建・マンション販売またリース・保険業務などを幅広く展開しています。

 これまでの職場の自動車部品メーカーとは違って、直接お客様の声に触れる機会が多く、社会の第一線で活躍される皆さんに日々刺激を受けています。

 昨今の厳しい経済環境の下でも、事業所の拡張、社員の執務環境整備に取組んでおられる経営者の方々とお会いし、企業経営への溢れる情熱に触れています。
  また住まいづくりに向けて、家族の夢実現を着実に進める若いサラリーマンの皆さんに活力を感じる機会が多い毎日です。

 仕事を通して、事業活動にお役立ちができこの地域の発展につながるよう、
また住む人の安心安全から豊かな街づくりにつながるよう職務に励んでいきたいと思っております。

 本会の活動への参加を通して、各分野でご活躍されご経験豊富な皆様と交流できますことをたのしみにしています。
  ご指導ご鞭撻をたまわりますようよろしくお願いいたします。

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井上 正氏
火曜グループ

井上 正(いのうえ ただし)
株式会社三重銀行 取締役会長

【株式会社三重銀行】
〒510-0087 四日市市西新地7-8
TEL:059-353-3111
URL:http://www.miebank.co.jp

三重銀行の井上でございます。
産業懇談会火曜グループに参加させていただくことになりました。
宜しく御願いします。
三重銀行は1895年(明治28年)に四日市銀行として設立され、今年で114年を迎えます。当行全体で75支店、21法人営業部、13ローンプラザの拠点を持ち、太宗は三重・愛知に在りますので会員の多くの方にも大変ご愛顧いただいております。この場をお借りしましてお礼申し上げます。
私は1968年に住友銀行に入行、2003年からは三重銀行で勤務しています。
住友銀行で1年強名古屋支店長、三重銀行で6年と東海地区勤務が未だ8年目の新参者です。
今後、皆さんとの交流を楽しみにしておりますので、宜しく御願い申し上げます。

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多田 利行氏
水曜第1グループ

多田 利行(ただ としゆき)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 常務執行役員
コンサルティング事業本部 名古屋地区本部長

【三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社】
〒460-8621 名古屋市中区錦3-20-27
TEL:052-203-5321
URL:http://www.murc.jp

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの多田と申します。
長い社名であり、なじみのない方もいらっしゃるかもわかりません。
東海銀行の子会社でありました、東海総合研究所が2回の合併を経て上記の社名となりました。
コンサルとリサーチ(研究部門)を業務とする総合シンクタンクでございます。
人事制度の改定や、経営戦略の立案、M&A、新規ビジネスの開拓、リスクマネジメントや現場改善への取り組みなど、企業の皆様の経営上の問題解決に少しでもお役にたちたいと願っています。
皆様のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

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野嶋 義和氏
水曜第2グループ

野嶋 義和(のじま よしかず)氏
日本カーソリューションズ株式会社
中部営業本部長兼名古屋支店長

【日本カーソリューションズ株式会社 中部営業本部】
〒460-0008 名古屋市中区栄5-27-14 朝日生命名古屋栄ビル
TEL:052-242-4190 FAX:052-242-5362
URL:http://www.ncsol.co.jp/

 日本カーソリューションズ(株)中部営業本部の野嶋でございます。
 この度、前任の二宮支店長(現:中部営業本部副本部長)の後を受け産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。前任者同様よろしくお願い申し上げます。
  弊社は、2005年10月にNTTグループの「エヌ・ティ・ティ・オートリース」と伊藤忠グループの「センチュリー・オート・リース」が合併し「日本カーソリューションズ(NCS)」として新たなスタートを切りました。昨年10月には「昭和オートレンタリース」もグループに加わり、業界3位の位置付けとなり更なる成長を目指しております。
「各種自動車のリース及びメンテナンス受託業務」が主な事業内容ですが、社名にもありますように「自動車に関するお客様のあらゆるニーズにお応えする"ソリューション"」をご提案して参りたいと思っております。
  私の守備範囲は、東海四県と北陸三県の中部営業本部ですが、おのずと名古屋が主体になりますので、名古屋に居を構えさせていただきました。
  私は東京出身で人生のほとんどを関東地区で過ごしてまいりましたので、土地勘・人脈に乏しいこの地で産業懇談会に参加させていただいたことを大変心強く感じると共に深く感謝いたしております。みなさまの温かいご指導・ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

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樋田 克史氏
木曜グループ

樋田 克史(ひだ かつふみ)氏
アイコクアルファ株式会社 代表取締役社長

【アイコクアルファ株式会社】
〒495-8501 愛知県稲沢市祖父江町森上
TEL:0587-97-1111 FAX:0587-97-1177
URL:http://www.aikoku.co.jp

アイコクアルファ株式会社の樋田克史でございます。
この度、前任の樋田成二(父)に代わりまして「産業懇談会 木曜グループ」に参加させて頂くことになりました。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
弊社は、1943年に創業し、それ以来一貫して製造メーカーとしての歴史を歩んできました。経営方針は「会社はそこで働く人のためにある」という基本的な考えのもと、「一人ひとりが経営のパートナーである」という経営理念を掲げ、それを具現化するために「経理の公開」「全社員株主」「成果配分制度」「経営懇談会」など、独自の制度を展開しております。現在の社名は1992年にCIを導入し、それまでの「アイコク工業株式会社」から変更しました。
「アイコクアルファ株式会社」は現在4つの事業部から成り、独自の精密冷間鍛造技術を駆使し、自動車部品を製造するCF事業部。あらゆる分野で省力化に活躍する「ラクラクハンド」を製造販売するRH事業部。同時5軸制御のマシニングセンタにより複雑な曲面形状の航空機部品やエンジン部品を製造するAP事業部。そして、NC工作機の利用で培ったソフトウェア技術を「G-Navi」という自社製品にし、販売しているMS事業部があります。
私は、銀杏と植木で全国的に有名な稲沢市祖父江町で生まれ育ちました。1985年から7年間米国の現地法人に駐在しており、その時からゴルフに熱中し、現在に至っております。趣味はこの「ゴルフ」の他に「食べ歩き」と「美味しいワインの収集」であり、現在は特に「フランス料理とワインのマリアージュ」にはまっております。
最後に本会を通じまして、皆様の貴重な経験をお伺いしたり、アドバイスを頂きながら、自分自身の視野を広げていくと共に、頑張って参りたいと思いますので、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

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水野 明久氏
水曜第1グループ

水野 明久(みずの あきひさ)氏
中部電力株式会社 代表取締役副社長執行役員

【中部電力株式会社】
〒461-8680 名古屋市東区東新町1
TEL:052-951-8211 FAX:052-973-8183
URL:http://www.chuden.co.jp

 中部電力の水野でございます。
 産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
 名古屋市千種区に生まれ、大学時代を除いて、概ね名古屋をベースに生活をしている「名古屋人」であります。
 入社後10年ほどは、奥矢作や奥美濃に位置します水力発電所の設計、建設に従事しておりましたが、その後は設備計画、海外事業に携わり、現在は経営企画、関連事業を主な担務としております。エネルギーインフラを担う企業として、エネルギーセキュリティ、環境、経済性のいわゆる「3E」の同時解決を目指し、努力を続けております。皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

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森本 憲治氏
水曜第2グループ

森本 憲治(もりもと けんじ)氏
三菱商事株式会社 中部支社 業務経理部長

【三菱商事株式会社 中部支社】
〒450-8680 名古屋市中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ50階
TEL:052-388-3100 FAX:052-388-3178
URL:http://mitsubishicorp.com

三菱商事の森本憲治と申します。

 このたび産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。
よろしくお願い申し上げます。

 出身は広島県福山市で、入社以来国内勤務は東京のみ、他は北米に長くおりました。今回は2度目の北米勤務のあと、新型インフルエンザで盛り上がっていた5月にカナダから帰国、名古屋に着任致しました。
  名古屋の地はまったくの初めてで、現在お取引先の皆様も含めてお教えを請うている最中です。まずは、HOTな夏を何とかうまく乗り切りたいと思っております。

 三菱商事は以前から連結経営に大きく舵を切っており、いまや分社や関係会社が多くの収益を担っております。小生も仕事は入社してからずっと財務・経理畑ですが、国内外の子会社、関連会社への出向期間も長く、この間、小売業や製造業も若干経験致しました。
  そうした経験も踏まえて、今回参加させていただくのを機に、さまざまな業種の多くの皆様と情報交換や意見交換が出来れば幸いと考えております。
  皆様のご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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横田 昌幸氏
水曜第2グループ

横田 昌幸(よこた まさゆき)氏
株式会社NTTファシリティーズ東海支店 取締役東海支店長

【株式会社NTTファシリティーズ東海支店】
〒456-0016 名古屋市熱田区五本松町7番30号 熱田メディアウィング
TEL:052-683-4300 FAX:052-683-4313
URL:http://www.ntt-f.co.jp

 NTTファシリティーズ東海支店の横田昌幸でございます。
 中部経済同友会産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。
 静岡県西部の浜松市出身です。東京勤務が多かったのですが、名古屋勤務は平成5年以来2度目です。当時と比べ、駅周辺を含めて大きく変貌しましたが、名古屋がここ何年かの間日本で最も元気な都市であった証かと思います。経済危機以来、少し元気がなくなっているのかもしれませんが、中部エリアが日本の製造業を支える中心部であることは変わらず、日本経済の再生は中部からと思っています。
 NTTファシリティーズは、建物や電源設備の設計、建設、保守という施設関連業務を行う、NTTグループ企業の中では特殊な会社ですが、環境(建築)とエネルギー関連の技術を多く持ち、これからの時代のニーズに応えていくことができる会社と思っています。私自身、これからの低炭素社会、サスティナブルな社会づくりに何か貢献をして行きたいと強く願っております。「エコ街宣言」NTTファシリティーズをよろしくお願いします。

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【9月度産業懇談会開催日程】
9月3日(木)以外の場所は、名古屋観光ホテルです。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
9月15日(火)
12:00〜14:00
株式会社モリシマ 取締役会長
深田 正雄氏のご紹介
名古屋保護観察所  所長  鈴木 康之氏
愛知県更生保護協会 事務局長 坂井田 学氏
「更生保護について〜保護司を中心に〜」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
9月16日(水)
12:00〜14:00

宝和工業株式会社 取締役社長
落合 肇氏のご紹介
パートナーシップ・サポートセンター
代表理事 岸田 眞代氏
「CSRとNPO〜名古屋開府400年祭で企業とNPOがコラボする!」

18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷口正明
9月9日(水)
12:00〜14:00
株式会社セブン・ワイズ
代表取締役 高見 祐次氏
「技術者派遣事業の課題と展望について」(仮)

18階
伊吹の間

木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

9月3日 (木)
11:00〜17:00

東邦ガス(株)工場見学会
(総合技術研究所・知多緑浜工場)
東海市
知多市

※9月16日水曜第1グループの会場が18階オリオンの間から18階伊吹の間へ変更となりました。
※8月の例会はお休みです。

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【お知らせ】

産業懇談会メールマガジン配信について

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【アートコーナー】

からくりアート点描 No.4

からくりモニュメント「悠久の翔」(ゆうきゅうつばさ)


「夢とやすらぎと幸せ」の
願いを込めた人形たちが
「銀座の護り童子」と
なりますように・・・

悠久の翔

このモニュメントは銀座の街角に、憩いと潤いをもたらし天空に翔く「天の童子たち」をイメージし制作いたしました。

和と洋の共生」をテーマに、華やかで個性的な衣装姿の人形をはじめ伝統的技法の七宝をあしらった飾り台、木製歯車など全てコンピューターによって制御されています。

箜篌を奏でる童子」や「逆とんぼする童子」「風を送る童子」 「舞い降りる童子」せり上がりながら瞬時に面が変わる「面かぶりの童子」など5体の人形は音楽とともに、約5分間演技を致します。

演技時刻:13:30、15:30、17:30、19:30
演技時間:5分
サイズ:横1m×高さ5m×奥行き1.5m
合計5体の人形
場所:東京銀座4丁目七宝ビル


コメント

銀座を象徴する、和光ビルの向かい側に位置する七宝ビル。
花のお江戸での作品設置ということで、ワクワクした気持ちで取り組んだことを今も鮮明に覚えています。
オープニングの日、多勢のマスコミが取材にきて、フジテレビの安藤優子キャスターが「恋人たちの待ち合わせの名所が、銀座に又一つ、生まれました」と言うコメントが印象に残っていて実際、待ち合わせの目印になっているようです。
音楽にあわせ人形が踊るさまを、10年たった今も多くの人だかりで見ていただいてます。
設置当初、すぐ近くの交番から「何時に人形が演技するのかと、問い合わせがいっぱい来て大変なので、パンフレットとかあれば私たちが知らせる」と親切にいわれ何ヶ月かお巡りさんにお知らせ役?をしてもらいました。

<東京銀座4丁目七宝ビル>


制作
夢童由里子
〒459-0024 名古屋市名東区本郷2-150
電話:052-774-6891 携帯電話: 090-2610-5925
E-mail:mudo@r9.dion.ne.jp
夢童アートHP:http://www2.neweb.ne.jp/wc/MUDO-ART/

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【コラム】

コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.64
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『 脱ワンパターンで生き生きと 』

 この夏を皆様はどのようにお過ごしでしょうか。「夏には夏の楽しみがあってね。」と、毎年7月に、夫婦で沖縄の海にもぐっている親友がいます。思いっきり魚になっている様子が目に浮かびます。私の夏は、なんと言ってもキャンプ。いろいろなキャンプ場に出没して、夏を楽しんでいます。認知症予防にもなるキャンプ生活は本当におすすめです。

 日常においては時々、「ワンパターンの生活をしているなあ。」と感じ、これはまずいと、ワンパターン思考と戦います。脳のどの分野がよく働くかは、個人によって大体決まっているので、ワンパターン思考があって当然で普通なのだそうです。しかし、ご存知のように、このワンパターン思考の生活を続けていると、悪い場合は、生活習慣病になったり、ストレスに弱くなったり、創造性が欠如したりして、本来の生命力や能力を生かすことができません。
普段使わない脳の部分を使うためには、いつもと違うことにチャレンジしてみることが必要です。たとえば、利き手ではない手でご飯を食べる。ひとつ早い電車で会社に行く。あまり話をしたことのない人に声をかけてみる。普段読まないような本を読んでみる。楽器に挑戦するなど。
  ところで、疑い深い人は、良くないイメージですが、物事を疑い、別の思考を働かせるので、そういう人は、大いにすばらしい発想や創造性を生み出します。疑わざれば進まず(朱子の言葉)どおり。したがって、疑う思考はかなり脱ワンパターンに有効です。すでによくお使いの方は逆に信じきることが、脱ワンパターンになります。恐らく、周りの人が「あれ?」と思うかもしれませんね。
 
 脱ワンパターンで、周りを驚かせたり、自分自身の能力に驚いたりしているときは、とても生き生きしています。普段使わない脳をつかい、脳が揉みほぐされて柔軟性が出てきたからでしょうか。とにかく、脳はおもしろい。

□気力が湧いてくる□関心が広がる□感動が多い いつも、どれも二重丸でありたい

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コラム2 【理念経営物語】
コラム【理念経営物語】

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

理念経営成功例:No.14

【 ブレナイリーダー 】

 よく、「うちの社長は言うことがコロコロ変って困る」という社員達の言葉を聴くことがあります。リーダーシップにおいて最も重要な「決断力」その決断したことが変ったり、なかなか決断が出来ない、所謂「優柔不断」なリーダーでは部下達は落着いて仕事が出来ません。部下が求める理想のリーダーは「ブレナイリーダー」であると言えます。しかし、世の中の状況は日々変化しているため、決めたことを変えなければならないことは当然のように起こりますから、その変化に対応して行かなければ経営は成立たないとも言えます。
  A社というメーカーにBという32歳の四代目社長がいました。Bが社長に就任した時、先代である三代目社長は会長に就任しました。社員は、三代目から仕えてきた社員が多く、特にB社長より年下の管理職は一人もいませんでした。三代目は所謂ワンマン社長で、指示命令を主体とする経営をしていました。Bは三代目と同じように、ワンマン型経営を目指しましたが、Bの指示命令に表面的には従っていても、心から素直に従う社員は少なく、結果的に成果に繋がることが少なく、いつのまにか三代目の口数が増えて行き、Bが決めたことを社員に指示しても、三代目の横槍が入ることが増え、元々決断力があったBもいつの間にかブレルことが増えるようになってしまいました。Bは悩みました。そしてBは悩んでいるうちにあることに氣づきました。昔、創業社長時代から仕えてきた年配のある社員から聴いた話を思い出したのです。「三代目社長は確かに優秀な経営者で、社員達をグイグイ引っ張っていく創業者タイプで、創業者の生まれ変わり、隔世遺伝などと噂されていますが、大変失礼な言い方かもしれませんが、創業社長と比べて、三代目社長の指示命令を受ける社員の顔に笑顔が無い。創業社長の指示命令を、当事の社員達はみんな笑顔で受けていたのに」という言葉でした。実は、三代目社長と比べて、創業社長は、ワンマンなようでも、日々社員達の意見を聴き、社員一人一人の氣持ちを受け入れ、その結果、決断したことに基づいて指示命令をしていたのです。創業時にも大きな転換期があり、決めたことを変えなければならないことが何度もあったようですが、指示内容や方針が変っても、社員達は素直に信じ、真剣に楽しそうに仕事をしていたそうなのです。Bはその日から社員の意見を真剣に聴き、氣持ちを受け入れるようになり、その上で決めたことを堂々と指示するリーダーとなり、社員達からの信頼が増加すると共に業績も上昇し、いつの間にか「ブレナイリーダー」と呼ばれるようになったのです。

解説

人は誰でもブレルものです。生きている限り悩んだり、ブレたりするのは当然でしょう。しかし、ブレていることに氣づく事が出来、自ら修正出来れば、周りの人たちにからブレル人とは言われないものです。

理念経営論

理念経営論とは、
根本にある理念に基づき、ビジョンに向かい、
木(企業組織)は成長していく。それが理念経営論です。
根をしっかりと伸ばすことで、木は成長します。
理念経営論は、
(1)本質的経営=理念創造・実現経営
(2)夢実現経営=ビジョン創造・実現経営
(3)実践的経営=全社員自立・実行経営

以上、3つの柱から出来ています。

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コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.9
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『進化から見た病気』−「ダーウィン医学」のすすめ−
栃内 新著・講談社ブルーバックス

 帯に「風邪を薬で治そうとすると、『ぶり返し』が起こりやすい!」とあります。熱に弱いウイルスの活動を抑制しようと身体が発熱しているのに、解熱剤で熱を下げてしまってはウイルスに味方することになってしまい、その結果「ぶり返し」が起きやすくなるのだそうです。
  風邪のときの発熱・咳・くしゃみなどの不快な症状と同じように、いろいろな病気の症状の多くは、身体を守るための防御反応なのだそうです。対症療法で症状を抑えるのではなく、進化の観点から病気の意味を探り、身体の持つ自然治癒力を活かす「ダーウィン医学」は、新しい「病気とのつきあい方」を教えてくれます。

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コラム4 【苗字随想】 No.86
コラム【理念経営物語】

片桐清志

「竹」あれこれ

  7月の行事で先ず思い出すのは七夕だ。そこで今月は七夕飾りに欠かせない「竹」にまつわる苗字に注目してみたい。
 苗字でも「竹」の人気は高い。成長が早いこと、まっすぐ伸びること、青々としていること、節目がはっきりしていること、身近な存在であることなどが歓迎されているようだ。このため絵画の対象としても多く取り上げられる。「竹」で始まる苗字だけでも約250種がすぐ見つかった。一字姓の「竹」さんもいて、タケ、チク、ツイ、タケノなどとお呼びするようだ。また大竹、青竹、長竹、若竹など竹が下につく苗字も結構多い。
 ランキング(佐久間 英氏)でも竹内の67位を筆頭に、竹田、竹村、竹本、竹原、竹中、竹下、竹林、竹沢などが1000番内に入っている。竹川、竹島、竹山、竹谷、竹井、竹岡、竹野、竹森などが2000番内なのでよく見かける苗字といえよう。
 ユニークな苗字では竹ノ子(タケノコ)、竹ノ家(タケノヤ)、竹串(タケグシ)、竹光(タケミツ)、竹割(タケワリ)、竹友(タケトモ)、竹口(タケグチ)、竹鼻(タケハナ)、竹尾(タケオ)、竹名(タケナ)、竹入(タケイリ)、竹里(タケザト)、竹園(タケゾノ)、竹畑(タケハタ)、竹藪(タケヤブ)、竹垣(タケガキ)、竹植(タケウエ)、竹市(タケイチ)、竹屋(タケヤ)、竹木(タケギ)、竹株(タケカブ)、竹節(タケフシ・タケブシ等)、竹花(タケハナ)、竹葉(タケハ)、竹雀(タケジャク)、竹馬(タケウマ・タケマ・チクバ)、竹鶴(タケツル)、竹杖(タケツエ)、竹槍(タケヤリ)、竹矢(タケヤ)、竹輪(チクワではなくタケワ)などが見つかった。
 竹一(タケイチ)、竹丸(タケマル)、竹子(タケコ)、竹志(タケシ)、竹次(タケジ)、竹治(タケジ・タケハル)、竹繁(タケシゲ)、竹貞(タケサダ)、竹雅(タケマサ)、竹美(タケミ)などは名前と間違えそうだ。

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【平成21年7月号編集後記】

 日本では46年ぶりとなる皆既日食も、あいにく梅雨空の厚い雲に遮られ地上からはほとんど観測できなかった。その梅雨明けが東海地区でも大幅に遅れそうだという。山口に続き九州北部で豪雨に見舞われ大きな被害が出た。梅雨明け宣言をした関東地区でも大規模な「竜巻現象」が観測された。
  景気も未曾有の異常だが、天気も異常続きだ。天候異常の原因は気圧の谷が日本の西に居座る「西谷」現象によるという。例年なら日本をすっぽり覆う太平洋高気圧が弱いためらしい。これほどぐずつくと猛暑の名古屋が懐かしい。
  今更ながら自然環境の大切さを思い知らされる。異常気象は低炭素社会を目指せという天の警鐘にも思える。たった一つしかない大切な地球を壊さないで子孫に残すために、取り組むべきテーマがたくさんある。もうこれ以上の先送りはできない。
  当会でもエネルギー問題や環境問題が目立つようになった。これからも会員相互の交流を深め、新たな取り組みにつなげていきたい。

 今月の産懇宅配便では、うれしいことに8名もの新会員紹介ができた。職種はもちろん出身地も勤務歴も多彩で、新たなエネルギーを感じる。特に横田氏には入会早々に例会でスピーチをいただいた。前任者の転勤前の約束を引き継いでもらった形だが、着任直後でお忙しいのに快く引き受けていただき感謝の気持ちでいっぱいだ。市脇氏には建設業の厳しい現状とご自身が体験した天生トンネルの難工事模様をご披露いただいた。夏休みに飛騨方面に出かける方も多いだろう。かつての交通の難所が魅力的なルートに変貌したのはこれに携わった多くの先人の努力の結晶であることを忘れないようにしたい。

(片桐)