産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第75号 2008.8.28発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成20年8月度(第75号) 目次
産懇宅配便
【20年6月度産業懇談会(木曜G)模様】 6月5日(木) 12時00分〜14時00分
【20年6月度産業懇談会(水曜2G)模様】 6月11日(水) 12時00分〜14時00分
【20年6月度産業懇談会(水曜1G)模様】 6月18日(水) 12時00分〜14時00分
【20年7月度産業懇談会(木曜G)模様】 7月3日(木) 11時30分〜15時45分

【20年7月度産業懇談会(火曜G)模様】 7月8日(火) 12時00分〜14時00分

【20年7月度産業懇談会(水曜2G)模様】 7月9日(水) 12時00分〜14時00分
【20年7月度産業懇談会(水曜1G)模様】 7月16日(水) 18時00分〜20時00分
【4グループ合同懇親ゴルフ会】 7月26日(土)
【新会員自己紹介】
岡本 金久氏
テルウェル西日本株式会社 常務取締役東海支店長
小林 徹氏
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 常務執行役員東海支社長
高田 充氏
トヨタ自動車株式会社 常務役員
建守 猛氏 東海キヨスク株式会社 取締役社長
橋本 昭一氏
株式会社メイアン 取締役社長
古川 信次氏
エヌ・ティ・ティ・コムウェア東海株式会社 取締役社長
【9月度産業懇談会開催日程】
【4グループ合同懇親会のご案内】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 『花ちゃんからの健康だより』
コラム2 『理念経営物語』
コラム3 『苗字随想』

【20年6月度産業懇談会(木曜G)模様】


テーマ『 笑いの創造・落語 』

日  時:20年6月5日(木) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:28名

中電興業株式会社 取締役社長 藤岡  旭氏のご紹介

スピーカー:
谷 伸司(たに しんじ)氏(五尺坊申志)
中電興業株式会社 企画部部長
(全日本社会人落語協会(13年度優勝)、中部日本書道会北勢支部長)

谷 伸司氏

1. 落語ブーム
 最近は落語ブームと言われておりまして、3年前のテレビドラマ「タイガー&ドラゴン」、去年は映画「しゃべれどもしゃべれども」、今年は「やじきた道中てれすこ」という映画が流行りました。テレビでは「ちりとてちん」という番組が放映されて女性のファンも増えたと聞いておりますが、平成15年に内外から落語界を改革しなければいけないということで春風亭小朝が音頭をとって林家正蔵、笑福亭鶴瓶、立川志の輔、春風亭昇太、柳家花緑が「6人の会」というのを結成しまして、落語の台本の募集をしたところ千点もの応募があったそうであります。また、銀座落語会も開催しておりますが、去年はなんと10万人を超える人が来たそうであります。平成16年には林家彦いち、三遊亭白鳥、春風亭昇太、柳家喬太郎、講談の三代目神田山陽が創作落語をしようと、創作話芸協会を作りまして、第一回の講演会はチケットが1時間で売切れてしまったということであります。
 落語は日本独特の話芸といわれておりますが、特色といたしましては、何と言っても一人でやるということであります。使うのは扇子と手拭いだけでして、着物を着てやるというのが第一でございます。話は全部会話でして、顔を右左に向けて目上と目下の人を演じ分けるんでありますが、登場人物が多いと大変でぐちゃぐちゃになってしまいます。講談は落語と似ておると言われますが、根本的に違うところが二つありまして、一つはテーマが違います。講談は聖人君子や英雄豪傑が主人公になっております。落語は庶民であります。また、講談は基本的に説明ですが、同じことを表現するにも会話で進めるのが落語の特徴でございます。そして最後に落ちがあるので落語と言うのであります。小話と言うのは落ちだけを話しまして直ぐ終わります。昔話ですと最近の若い人には通じない言葉がありますので、分からないような言葉は分かるように言葉を変えながらやっております。そういう配慮をいたしますと、面白かったと言って貰えるんであります。

2.落語の歴史
 約400年前、大名には曽呂利新左衛門とか、安楽庵策伝といった御伽衆と言う家来がおりまして、特に安楽庵策伝は笑い話をかなりの数纏めて「醒酔笑」と言う本を作りました。それが落語の基だといわれております。その後100年経つと江戸に噺家の開祖 鹿野武左衛門が現れて座敷で仕方咄をし、京都では露の五郎兵衛が辻咄をし、大坂では米沢彦八が仕方物まねをしております。職業として考えると300年になります。200年前には大阪で桂文治、江戸では烏亭焉馬の頃に常設小屋が出来たのが寄席の開始であります。もう一つ忘れてならない人物が幕末から明治時代に掛けて三題話、芝居話、人情話を沢山拵えた三遊亭円朝であります。若くして真打になりましたが、円朝の師匠が円朝が話す話をいつも先にやってしまいます。困った円朝は新作落語を始めましたが、そうして作ったのが「怪談牡丹灯篭」、「真景累ヶ淵」といった名作であります。しかし、落語は元々滑稽なものでしたが、円朝が格調の高い話ばかりするので笑いはレベルが下じゃないかといった風潮になってしまいました。円朝にもそのような功罪があると言われております。反動として、明治の初めにステテコの圓遊、へらへらの萬橘、ラッパの圓太郎、釜堀の談志といった珍芸をする人が現れてまいりました。お囃子が上方落語の特徴ですが、江戸にはございませんでした。元々大阪では辻話で人を集めるために太鼓をたたいたりいたしましたが、江戸は上品な座敷芸から始まっておりますので、お囃子はありませんでした。大阪は話の中でも使います。また、見台膝隠しという台を大阪では使う人がおります。上方落語には話しを借金の質草にしたという変人の桂春団治がおりました。昭和では落語はラジオによって全国に広がってまいりました。戦後はホール落語とか、大学に落研が出来たりする一方、桂文楽、三遊亭金馬、古今亭志ん生、三遊亭円生、春風亭柳橋を輩出し、志ん朝、談志、円楽、柳朝といった若手四天王が活躍し、円鏡、歌奴が大ブームとなりました。そういう偉い人たちが皆亡くなってしまいしょぼんとしておりましたところ、最近又ブームになるという、とにかくいろんなことがあるわけでございます。

3.私の落語歴
 20歳を過ぎてから落語をはじめました。最初は宴会芸として歌の代わりに小話をしておりましたが、誰も聞いてくれません。それでは空しいと落語を一つ覚えまして、ある年の新年会で10分ぐらい話しをさせてもいましたところ、好評のように思えたんです。そこで1年ぐらいしっかり勉強しまして、年の暮れに会社の施設に20人程度集めて1時間ぐらい喋らせてもらったら、またまた評判が良かったんです。そんな風に定期的にやっておりましたが、そのうち老人施設に慰問に行きはじめました。そういった活動を聞いた人が来てくれと言うようになって今のようになっております。落語をどうやって覚えたかといいますと、とにかく寄席をテープに録音したものを紙に書いて、通勤電車の中で覚え、歩いている時に練習しました。それを聞いた人に、あの人はおかしいと思われたり、子供が吃驚して川にはまったりしたことがございます。最近は月に2、3回お呼びが掛かっております。五尺坊申志という名前は、最初に覚えた話が「六尺棒」でして、身長に合わせて1尺減らし、棒を坊に変えました。名前の上3文字 五尺坊は亭号といいまして家を表しております。名前の申志は猿(申)年で志ん朝とか談志のまねをするということでございます。

*注:当講演では、古典落語「松山鏡」、2代目桂文之助編「動物園」、古典落語「井戸の茶碗」を演じて下さり、大変楽しませていただきました。

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【20年6月度産業懇談会(水曜2G)模様】


テーマ『 気の世界 < ものは考えよう 気は持ちよう > 』

日  時:20年6月11日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 2階 曙(西)の間
参加者:25名

株式会社NTT西日本アセット・プランニング 東海支店
支店長 川上泰明氏のご紹介

スピーカー:
中村 勝(なかむら まさる)氏
三菱電機株式会社 中部支社 顧問

中村 勝氏

 世の中沈滞ムード、気分よく生きるにはどうすれば良いか、今日のお話で少しでも気分を変えていただければありがたい。
 昨今「CS」はよく聞くが、「ES」も大事、会社の円滑運営のための両輪。
 あるタクシー会社に社員教育を頼まれた。対象は、「稼がない人」、「苦情が多い人」、「出勤態度が悪い人」で会社にとって三重苦の社員。どういう教育をするかがその会社の課題であり、全体の5%で40人位いた。冒頭、同社幹部は「お客様第一」を強調するものの、対象者は「そんなことわかっている」という態度で、あごでせせら笑っている。
 私の話を聞いてもらう為には気に入ってもらう必要がある。そこで今彼らが思っていることに踏み込んだ。「皆さん気分が悪いといい仕事できますか?」の問いに「できん」、そこで「気分よくするにはどうすれば良いかを話しにきた」と伝えると態度が変わった。これはしめたもの。何をするにもトップが難しい顔をしていると、空気が硬く、暗くなる。心を鬼にしてトップ自らスマイルを心がけるべきで自分もそうしてきた。

1.言葉から見た気
 「今日も天気が悪い」、「気をつけて」、「気が気でない」、「気は心」、「気が強い、小さい」等、「気」は普段日本人が何気なくうまく使っている。反対言葉としての悪い気は「虫」、「虫唾が走る」、「虫の好かん人」等。源氏物語でも悪いものは「鬼」、良いものは「神」と使い分ける、「鬼は外・福は内」。「鬼手佛心」という大事な言葉があるが、その人のためを思って外科手術もやる、の意味。昨今の後期高齢者制度も「鬼手」かも知れないが、今の世の中では受け入れられない。つまり「佛心」がベースになければならない。
 もうひとつ「鬼」というと、「ご先祖様」という意味もある。あの世へ行くと皆「鬼籍」に入る。そういう使い方もある。
 つぎに「機」、間という意味である。「琢同機」という言葉がある。鳥が卵からかえるとき、雛が中から嘴で殻を割ろうとする…、親鳥らが外から割る…琢、これが同じタイミングとなる…同機。これは何にでも当てはまる。色々な問題は、自分と周りの間が合った時にうまくいく。さて、「気」はどこにあるか、「心」と一緒か。漱石の言葉に「気は高揚していたが、心は沈んでいた」がある。ということは、「心」と「気」は違い「体」も別である。しかし、「気」が先行し、「心」、「体」が動いていくのだと思う。目の前が真っ暗になったことがある。子供が犬に噛まれ縫っていたとき、意識はあるものの一瞬真っ暗になった。これは「気」がおかしくなった証拠、「気」と「心」は違う。それでは「心」はどこにあるか。大脳生理学的には脳髄にあるといわれているが。
 うまく表現した人がいる。ある組合幹部が団交中、「顔合わせは終わったが、今心合わせ中、まだ腹合わせはできていない。」と言った。即ち、頭ではわかったが腹に落ちていない状態、それは「胆識」にいたっていないということ。そこまでいかないと値打ちがない。今から手品で証明する
<この間、手品を披露>

2.佛教から見た気、気との出会い
 私は大学生(土木専攻)の時お経をあげろと言われた。最初は渋々何と無くであったが段々疑問を持ち始め、釈迦の悟りに興味を持った。色々書物を読み、ある日これだと思うものに出会った。「奇なるかな 奇なるかな 一切の衆生佛の知恵・徳相を具有せり」、この世界だと思った。一方、少林寺拳法をやっていたが、相手を倒すと失神するときがある。失神=気絶である。また当時は指圧ブームでもあった。そこで発見した。拳法の当身のポイントと指圧のポイントは一緒であった。経絡(所謂つぼ)を攻めるか、指圧するかの違いではあるものの、これも「気」に関係することがわかった。そこで気分良く生きるには、苦を楽にするにはきっと秘密の扉があるのではと一生懸命勉強した。そこで最初に気づいたのは「三法印」の世界、「諸行無常」、「諸法無我」、「涅槃寂静」である。各々の意味は皆さんご存知の通り。佛教を「あきらめ」と間違って解釈している人が多い。変化があるからこそチャンスがめぐってくる、CHANGEはCHANCE、TABOOにCHALLENGE、これが「諸行無常」である。皆さんのおかげで生かしていただいている、これが「諸法無我」、おれがおれがはアホの象徴である。「涅槃寂静」の涅槃は生きている人の為の涅槃である。オーケストラに例えると、多くの楽器がそれぞれ独自の音色を出しながら調和している、これが涅槃。企業では、社員一人ひとりが一生懸命良いところを出しながらバランスがとれている状態、これが「涅槃寂静」であり、死んでいる状態ではない。佛教は生きている人のためのもの。自殺はあってはならない。生まれてきたことは奇跡、無限大分の一とも言える確率で生を受けたことを忘れてはならない。天国と地獄は同じステージ、譲るか奪うかの違い。「ヘップリ女房」という民話がある。いい嫁だけど放屁の癖があり離縁された。しかし放屁のおかげで良いこともあった(民話では爆音のおかげで手の届かない蜜柑が一斉に落ち感謝された)。人間は良いところがある。悪いところに眼をつむり良いところを見てやる、これも佛教の教えである。
 宗教で本物か偽物かを見分ける方法は、金がかかるか、かからないかである。宗教は何故必要か。
 人間は種の保存の本能があり、積み重ねてきている。それを理性でコントロールしてきているが、その拠り所が宗教とも言える。アインシュタインは「宗教無き科学は不完全、科学無き宗教は盲目である」と言っている。宗教と科学は一体となるべき。宗教は信じなさい、科学は疑いなさい、しかし偏りすぎては駄目、バランスが大事である。
 次は「救い」の問題。「自灯明…己を灯火としなさい」、「法灯明…法を灯火としなさい」という教えがある。神や仏は尊いし頼るのは良い、しかし最後は自分であり、自分をしっかり整えておかねばならない。「運は0.5、努力は9.5」は松下幸之助の言葉、人生の達人はわかっている。従ってあれほどの大きな会社になった。
 では人間はどう振舞えばよいかが、「六波羅蜜…布施・持戒・忍辱・精進・禅定・知恵」である。それぞれ大変深い意味がある。ただしその名を借りて、今の世界不都合なことがまかり通っているのも事実、きちんと理解しなければならない。
 布施にも色々な意味がある。布施行でも、財施、法施、身施。と色々な意味があるが、その心が大事なのである。
施しはやらせていただいているのであり、見返りを求めるのではない。施された方より、施した方が楽である。ボランティアでもやってあげているではなく、やらせていただいているのである。その立場に感謝するべきである。

3.気分良く生きる
 「十人十色」、「所変れば品変る」、「人それぞれ」と言う様に、自分と同じ考えの人はいないことを理解すると、気分よく生きられる。自分と違う意見には、まずそれもそうだなと受け止めることである。ずっと土木工事に携わってきたが、地元の商店街等の方々との交渉から始まる。交通妨害、営業妨害、埃、騒音など、それぞれの方が色々主張される。それに対して企業の論理、工事の必要性を一方的に押し付けては駄目である。まず、皆さんの言いたいことを全部聞き、おっしゃる通りですね、から始めることが大切である。土木は叱られることばかりであるが、非常に面白い人間の特性を理解しながら交渉を進めるとうまくいくことが多かった。

4.結び
 「知っとる 聞いとる 解っとる」、陽明学の「知即行」、「百聞如一見」等、知っていることは大事ではない。行動にどう生かすかが大事。それではどうしたら良いか。天竜寺管長関牧翁の言葉に「おはよう、ありがとう、ごめんなさい」
がある。どんな局面でも、誰に対しても、それが出来ることが大事である。これがなかなかむつかしい。部下が「お早うございます」と挨拶した時に、ブスッとしていませんか。また「素直」も大事である。
 これから最後に「布施行」の練習をします。「百面相⇒手を見る⇒笑顔」、能面は駄目ですよ。いつもニコニコしていましょう。
 その後、中村氏のハーモニカ演奏で終了。

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【20年6月度産業懇談会(水曜1G)模様】


テーマ『 新規事業「ホームシアター工房」のご紹介
      プロショップによるホームシアターシステムをご体感ください! 』

日  時:20年6月18日(水)12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:27名

スピーカー:
安部 源太郎(あべ げんたろう)氏 ユニオンテック株式会社 常務取締役
山岡 裕和(やまおか ひろかず)氏 株式会社アシベ電機 第一営業次長

阿部 源太郎氏山岡 裕和氏


 本日説明をさせていただくホームシアター事業は、ビルや住宅にかかわる設備の設計、施工、管理を行なうユニオンテック株式会社と、グループ会社であり、カーオーディオ、カーナビを作っているクラリオン株式会社の卸代理店である東海クラリオン株式会社の2社が共同事業として立ち上げた新規ビジネスである。ホームシアターは天井や壁に配線を埋め込んだり、天井にスピーカーを埋め込んだり、照明との組み合わせをしたり、住宅設備としての色合いが非常に濃い商材である。また、同じ機材を使っても、反響や防音や調音などの調整の仕方で音質は大きく違ってくる。そのため、機材の知識、選定、あるいは全てを一括制御するなどプロの経験と知識が求められる。そこでユニオンテックの設備業、東海クラリオンの音を聞く耳、それぞれの持ち味を活かし、今までにない事業分野から新しいイノベーションを生み出せるのではないかとこの新規事業を立ち上げた。
 しかし、新しいビジネスを始めるのは簡単ではない。そこでホームシアター事業を我々に10年先行して大阪で始めていた株式会社アシベ電機の「ホームシアター工房」と提携し、我々は「ホームシアター工房名古屋」としてスタートした。名古屋地区はホームシアターの激戦区で、大変魅力的なマーケットである。ホームシアターのプロショップというのは特定のメーカーの機材を扱っているわけではないので、シェアを獲得する為にある程度のブランド感が必要となる。関西でブランドを確立したアシベ電機の名古屋地区への拡張計画と我々の新規事業をはじめるタイミングが上手くあったのだ。

 「個族」という言葉ができるなど現代の暮らし方は多様化し、家族団欒の為の空間から趣味の為の空間まで、住宅へのニーズの広がりは尽きない。私達のお客様もライフスタイルに自分なりの価値観をしっかりと持っていて、こだわりのある方が多い。自分自身の内面の表現する方法との1つとしてホームシアターも位置づけられるのではないか。
 ホームシアターは、家庭でも映画館の臨場感を再現して手軽に非日常的な感動を得る手段である。それと同時にホームシアターは住む人の個性やライフスタイルを表現するツールとなり得る。このビジネスはコトづくりのサービスと言えるのではないかと考える。

 最近のホームシアター人気を支えている理由のひとつに、女性に受け入れられている事が挙げられる。従来のオーディオ機器は大きく、裏を見ると配線だらけ、しかも静電気によって埃を集め掃除も大変で、女性からは敬遠されがちであった。ところが最近、機材は小型化し、配線も壁や天井に埋め込むことで非常にすっきりとしたホームシアターが実現した。結果的に映画を見るだけといった専用室ではなく、デザイン的にも機能的にも普段の生活に溶け込んだリビングシアターというものが出来上がった。さらに、シアタールームに入れたAVアンプを使って、キッチンや書斎、寝室など他の部屋に音楽や映像を送ることが非常に簡単になった。家の中ならいつでもどこでも音楽も映像も楽しめるマルチルーム、あるいはホームネットワークという発想が非常に最近はやってきており、私達も販売に力を入れている。これであれば料理をしながら音楽を聴けるという事もあり、奥様からも非常に受けがいい。

<ここで(株)アシベ電機 山岡氏にホームシアターのデモストレーションを行なっていただいた。映画やスポーツ中継から山岡氏が作成されたスライドショーまで様々なコンテンツを楽しませていただいた。>

 2054年の設定である映画「マイノリティーリポート」に主演のトム・クルーズが部屋に入り、「ライト」「スクリーン」などと言うだけで機械が動く場面があるが、この映画のように家の中で機器を手軽に操作できるツールがアメリカでは現実的なものとなってきている。さすがに映画のように声だけでという訳にはいかないが、コントローラーのタッチパネルにワンタッチするだけでオーディオや映像機器はもちろんのこと、カーテンの開閉、室温調整、照明機器の調光など、家の中の電気で動くものならなんでもコントロールしてしまうのだ。これはホームオートメーションというもので、日本国内ではまだ普及しているとは言えないが、アメリカでは究極のライフスタイルを表号するエグゼクティブの住宅を中心に非常に需要が高まってきている。今後の新しい顧客層の開拓において、我々はこのコントローラーを非常に重要な商材として考えている。

 以上のように我々のサービスは、ホームシアター、ホームネットワーク、ホームオートメーションの3つの形態に分けられる。ホームシアターは一般住宅における趣味の領域であり、それなりの費用もかかるためなかなか間口が広がらない。それに対し、ホームネットワークは新しいライフスタイルの提案になり、趣味の領域にとどまるホームシアターに比べ付加価値が高いため、今後需要の拡大が期待できる。また、コントローラーを使ってより便利で快適な環境を提供するホームオートメーションについては、ホテルや結婚式場など事業用のサービスとして展開を考えている。
 さらに、今後はいわゆるフルオートメーションというものを、いかに日本人の生活に取り入れられるのか考えていきたい。映像機器、音響機器、あるいはホームオートメーションの装置は先進テクノロジーのかたまりであり、日進月歩、たえず進化している。これらを暮らしの中に取り入れていくためには、我々の専門職としてのノウハウを蓄積していく必要がある。また、照明やインテリアなどデザインとのコラボレーションや、建築における技術的な知識も求められる。最近、住宅の販売が伸び悩むといわれる中で、家電と映像音響機器あるいは住宅設備を合理的にネットワークさせ、住まいにエンターテイメントや利便性を付加するサービスを提供していくことが私たちの1つの役割だと考えている。
 現在は小さな事業だが、皆様のご指導ご鞭撻を頂戴しつつ、今後は社会の役に立てるようなビジネスに育てていきたい。

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【20年7月度産業懇談会(木曜G)模様】


テーマ『 株式会社ポッカコーポレーション 名古屋工場見学 』

日  時:7月3日(木) 11時30分〜15時45分
場  所:株式会社ポッカコーポレーション 名古屋工場
参加者:21名


 今回、木曜グループは前水曜第二グループ世話人であり株式会社ポッカコーポレーション 創業者最高顧問の谷田利景氏並びに、現水曜第二グループ世話人の内藤由冶会長のご好意により、名古屋工場を見学させていただいた。一行は、工場直行の参加者を除き、商工会議所ビル前に11時30分に集合し、バスで出発した。 移動も順調で予定通り12時15分に工場に到着し、写真撮影を行った後、2階の会議室を借りて昼食を摂った。 食後、午後一時に開会し、木曜グループ代表の河村 嘉男世話人の挨拶、一 昌美(いち まさみ)生産本部名古屋工場長のスケジュール説明の後、谷田創業者最高顧問からご挨拶を頂戴した。

谷田創業者最高顧問:この工場は私が40年前に一番最初に作った小さな工場を、継ぎ足し、継ぎ足して段々と広げ、今では流通センターまであって一応形はできているが、能率の悪い工場である。新しい工場を作られれば良いが巨額の投資が必要になるのでこのまま暫くやっていく。レモンから始め、1972年に缶コーヒーを一番最初に私が開発した。名神高速を車で通行中に簡単に飲める缶コーヒーがあると良いなと思いついたのである。そして、これからは高速道路の時代がやってくるが、24時間365日休み無くオープンしている高速道路で人手を掛けて販売していては大変だ。自動販売機なら年 365日、暑くても寒くても働き、ボーナスや、残業手当を要求しないので、高速道路で販売を伸ばすには最適だと考えた。しかし、日本にはまだ自動販売機は無かった。アメリカでもコカコーラの瓶の自動販売機がPXにあったぐらいである。更に、自動販売機でコーヒーを夏は冷やして、冬はホットにして販売することを思いついて1973年に開発に成功した。ホットにするのは世界には無くて日本だけである。ホットのままで1ヶ月自販機に入れておいても大丈夫、腐らないというのは世界にはない。未だに日本だけである。しかし、特許を取るのを忘れたのは大失敗だった。今ではコカコーラより缶コーヒーの方が売れているが、こんなになるとは夢にも思わなかった。この工場はお見せするような工場ではないが、そのような苦労をしてやってきたところは分かっていただけると思う。

続いて、自販機本部チーフ財津俊哉氏の挨拶と10分ほどのビデオの後、一工場長から工場概況をお聞きした。

一工場長: 商品構成を大きく分けると、コーヒー、レモン、スープ、ゼリー商品、業務用商品の五つである。コーヒー生産の特徴の一つは、焙煎工場を自社で持っていることである。豊田工場で豆を焙煎、粉砕して名古屋工場、群馬工場に送り抽出している。二つ目は完全脱酸素製法を行っていることである。品質を劣化させるものに酸素があり、酸素が入っていると酸化現象によって大変味が落ちる。そこで窒素ガスを使い、各調合工程で全て酸素を取り出してその後調合して充填を行っている。三つ目がフレッシュ・ナチュラル・アロマ製法である。ポッカの抽出方法も基本的には皆様が家庭で行う方法と全く同じである。ドリップの時に非常に良い香りがしますが、それは生産工程からすると香りのロスと言える。それを何とか留めることは出来ないかと言うことで考案したのがフレッシュ・ナチュラル・アロマ製法である。蒸気を使い、脱酸素アロマ成分を分流冷却して抽出を行っている。工場は名古屋工場、豊田工場、群馬工場と、スープを作っている福田食品工業の工場が静岡県磐田市にある。現在、名古屋工場には食品が3ライン、飲料が6ライン、合わせて9つの生産ラインがある。生産体制は基本的には2シフトで行っているが、食品は冬の商品で、秋口から生産がタイトになってくる。逆に炭酸飲料は3月ぐらいから生産が上がる。生産設備としては、最初に、120ラインと呼んでいるコーヒーの高速ラインがあって、毎分1,200缶を生産している。アロマックスコーヒ−の生産もこのラインで行っている。2番目のラインはココア、お茶缶などを作っている。3番目のラインはポッカレモンのラインである。年中2シフトで稼働している安定したラインである。その次がキレートレモンを作っている炭酸のラインで、3月から8月まで非常に忙しいラインである。次に70mlのミニボトルのラインがある。スープのラインは3つある。スープは最初スティックから始めたが、具を沢山入れられるようにカップも作った。最後が業務用レモンのラインで、ホテルのレモンティーなどに使われている。これは、毎分1,550個生産出来る最速のラインである。群馬工場には大きな高速ラインが3ライン入っていて、毎分1,300個生産できるコーヒー関係のライン、ペットボトルのライン、キレートレモン、ジェリー関係などを作っている兼用ラインとなっているが、基本的にはバッチが非常に大きい大量生産工場である。海外は現在シンガポール、マレーシア、中国の3拠点に工場がある。どの工場にも缶のラインがあるが、シンガポールにはペットボトル、マレーシアでは紙のテトラパック、中国ではペットボトルと焼き菓子ラインがある。
  次にTPMの話しをしたい。一般的には「Total Productive Maintenance」の略で、主に生産システムにおける生産性向上活動を意味するが、ポッカではこれを「Total Pokka Management」と置き換え、営業部門や管理部門、研究開発部門も含めた全社活動と位置づけて活動を展開している。ポッカのTPMでは、各部門の「あるべき姿」と「現状」との差をロスと捉え、そのロスを埋めるべく、日々活動を展開している。そのために、自主保全、計画保全、品質保全、という三本柱を三位一体で行っている。自分たちが使っている機械は自分たちで保全していこうという自主保全が非常に重要である。しかし、自分たちで行う保全には限度があるため、生産技術部が中心になり計画保全で機械を導入するところから計画を立ててやっている。

続いて調達グループの内田氏から調達関係のお話をお聞きした。

内田氏:原料、資材の高等により残念ながらポッカ製品も一部値上げせざるをえない状況になったが、コーヒー、レモンは値上げしていない。実際のところ、コーヒー豆の相場も右肩上がりで、今年は昨年に比べ20%アップしている。そんな中で弊社がどのように対応しているかというと、買い付けのタイミングを調整したり、豆の種類を変えたりしている。通常、5、6種類の豆を使っているが、どの豆を使うことによって価格を抑えることが出来るか、あるいはどの豆をどうブレンドすることによって味を保つことが出来るかといった、小刻みな調整で価格を抑える努力をしている。技術的には豊田工場の焙煎技術の向上によって、抽出率などの生産性を上げてコストアップを抑える努力をしている。レモンに関しては昨年までそれほど大きな価格上昇は無かったが、昨年の天候不順によって40〜50%の減産が起こり、価格が50%〜100%高騰した。研究所の独自技術開発によって価格を抑えたり、新しい原料ソースを開発することによって対応している。また、生産国との共同技術開発によって少しでも安く、少しでも良い原料を購入出来るよう努力している。コーンについては、前年比150%の価格高騰となったが、従来 北半球から買っていたものを南半球などの新しい産地からの比率を上げるなどの対応を行っている。

 お二方のお話を伺った後、見学会参加の一行は高速缶コーヒーライン、ポッカレモンラインを見学させていただいた。生産された大量の缶コーヒーが、もの凄いスピードで澱み無くライン上を流れていく様は圧巻であった。また、「如何に味を守りつつ殺菌をするかが大事」という説明にポッカさんの味、品質を大事にする姿勢が大変よく理解できた。見学の後、会議室に戻り質疑応答の時間を持ったが、参加者からは、蓋の製法・取り付け方、殺菌技術、使用されている水、「ポッカ」という社名の理由、など多岐にわたった質問がされ、時間が足らないほどであった。最後に河村世話人、谷田創業者最高顧問からご挨拶をいただいて、一行は株式会社ポッカコーポレーション名古屋工場を後にした。

ポッカコーポレーション 名古屋工場見学ポッカコーポレーション 名古屋工場見学ポッカコーポレーション 名古屋工場見学

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【20年7月度産業懇談会(火曜G)模様】


テーマ『 豊田自動織機の概要と事業展開 』

日  時:20年7月8日(火) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 3階 桂の間
参加者:32名

スピーカー:
野口 紘一郎(のぐち こういちろう)氏
株式会社豊田自動織機 顧問
株式会社エスケイエム 代表取締役会長

野口 紘一郎氏

1.豊田自動織機の概要
 1926年設立で一昨年80周年を迎えた。従業員数は39,000人、その内、外国人が17,000人である。'08年3月期売上高は2兆5億円で海外売上高が41.5%、経常利益は1、264億円、関係会社が178社、生産拠点は51拠点である。日野とダイハツを含めグループ会社は15社で、各社とも事業は好調に推移している。事業部門別売上は、自動車48.5%、その内訳は車両25%、エンジン8.9%、カーエアコン用コンプレッサー12.7%、鋳造品および電子機器1.9%となっている。フォークリフトなど産業車両が39.1%、大興運輸、アサヒセキュリティといった子会社が大変頑張っている物流事業が5.9%。繊維機械は3.3%であった。その他の3.2%はイビデンとの合弁会社TIBCのプラスチック基板が多くを占めている。織機からスタートし、80年経った現在 自動車関連が半分になっている。他のグループ会社は自動車依存度が非常に高く、そういった点からすると自動車以外の自社事業比率50に意味がある。世界シェアNo.1 事業は三つあるがいずれも2位を大きく引き離している。カーエアコン用コンプレッサーが42%で2位はサンデン。産業車両は21%で2位がドイツのキオン(旧リンデ)。エアジェット織機は45%を占め、そのうち70%が中国向けである。金沢の津田駒工業が2位である。創立者 豊田佐吉翁の豊田綱領を全従業員の日常の心がまえとすることを昭和10年に決定した。「研究ト創造ニ心ヲ致シ常ニ時流ニ先ンズベシ」とあるが、創業時のベンチャースピリットを忘れることなく努力をし続けなさいという教えであり、グループ各社の社是や経営理念に今も脈打っている。1924年に発明された無停止杼換式豊田自動織機(G型)がTPSの原点である。機械を止めずに横糸を補充し、たて糸が切れたり、歪んだりした場合自動停止するという機能は、豊田佐吉翁が豊田自動織機の中に織り込んだメカニズムであり、トヨタの、不良品を出さない、次工程に不良品を流さないという自働化の考え方の大本である。

2.会社の現況と中期事業計画
 '08年3月期まで9期連続で増収増益だったが、今期の予想は大変厳しく、原材料の高騰、米国景気後退、ドル安、減価償却制度変更の影響で経常利益ベースでは15%の減益を予想している。このレベルを固守するために、厳しい原価低減、経費節減計画を策定している最中である。セグメント別売上高では海外市場が大きい産業車両が569億円増、子会社が頑張っている物流が125億円増、車両は横ばい、繊維機械は減という状態である。今期の経常利益予想は、先期から194億円減としている。原価改善に努力するものの、原材料の値上がり、為替変動といった減益要因の影響が大きい。全従業員が利益構造パターンを共有して、皆でどのように良くしていけるかを考え、取り組んでいくという全社努力が実施されている。中期経営計画の進捗状況では、前述の通り'09年3月期は踊り場となりマイナスの見通しだが、11年3月期には経常利益1,400億円を目指している。自動車事業全般では、今年は下がる可能性が大きいが長期的には伸びていくだろう。新興国は伸び率が大きく、日米欧は絶対量が多いということで両方とも大切な市場である。環境問題でハイブリッド車やディーゼル車が増加していくと思われるが、廉価・省エネ型コンプレッサーの需要が高まる中で、世界市場拡大に的確に取り組んで行く。コンプレッサーの場合は他社依存も高い為、トヨタは云うまでもなく世界市場がどう動くかを考えて戦略を考えていく。一方で車両、エンジン、カーエレクトロニクスはトヨタ向けが100%のビジネスであり、トヨタとの情報交換を密にして、トヨタの世界戦略に貢献していく。トヨタからどういう車種の生産要望が来ても直ぐ生産が出来て貢献できる体制を整えていく。またトヨタグループの車体メーカー間での競争が厳しい中で、当社は品質で断トツの成果を挙げており、トヨタの信頼は厚いと考えている。エンジンユニットではトヨタはディーゼル関係の開発を当社にかなりの部分を任してくれているので、実験棟や人員の増強による更なる開発体制の強化を行っている。カーエレクトロニクスでは、搭載車種の拡大と開発提案を出してトヨタとの関係強化を図っていきたいと考えている。また、プラグインハイブリッドのチャージャーも開発していく。年間10%ずつ伸びて来た産業車両の世界需要は現在ちょっと停滞しているが今後も緩やかに伸びていくと見ている。地域的には日本、北米は横ばい、欧州はロシア、東欧が調子良く、中国・インドを中心に豪亜も拡大する見通しである。日米欧は既に開発、生産も現地でやるようになっているが、更に体制面を強化中である。中国、インドはスタートして間がなく、販売網の強化と現地での本格生産が課題である。全世界としては、市場の伸びを上回る販売と収益の改善という二つの課題がある。収益改善のためには、キーコンポーネントの共通化、最適生産・供給体制の確立を図っていく。環境面では豊田自動織機グループ全体で環境経営を実現していく。徹底して、連結できれいにして行こうという考え方でやっている。第四次環境取り組みプランを策定して活動し、毎年スパイラルアップしている。事業における環境取り組みでは、エアジェット織機エア使用量の半減、フォークリフト燃料使用量14%カット、DC−DCコンバーターの鉛使用量69%削減といったことに地道に取り組んでいる。人材育成では、固有技術の育成、和の心の醸成、管理技術教育という三本柱に取り組んでいる。以上のことを着実に行っていけば当社の中期見通しは大変明るいと確信している。

3.商縁追求によるフォークリフトトップセールスの展開
 この4半世紀、トヨタは欧米の自動車産業を何らかの形で支援して行かねば・・・と考えて来た。そして、それは結果として自動車メーカーではなく、部品メーカーを取引を通じて支援することによって間接的に自動車産業を助ける形を取ってきた。例えば、カリフォルニアでGMとトヨタが初めてのジョイントベンチャーNUMMIを作った。これはGMの競争力回復を意図したものであった。NUMMIのファーストクルーの一員として、私の経験から言ってもGMの反応は今一だったが、部品メーカーは日本の良いところを積極的に吸収しようとした。こうしたことを通じてトヨタと欧米の部品産業との協力関係が出来上がっていった。トヨタと現地部品メーカーとの信頼関係には、「3つのR」、つまり、公平、無私、情報の公開、役割の明確化を意味する「FAIR」、同じ車に乗って一緒に開発する事によって理解の共通化を図る「SHARE」、相手に対する心配り、挑戦心の誘い、マイノリティサプライヤーなどの弱者救済を意味する「CARE」が大きな役割を果たした。また、当時のGM,フォードには無かった「仕入先総会」も開設した。こういったことでコミュニケーションベースをしっかり構築し、その結果として現地メーカーからの調達額は増加し、最近では70%程度となっている。その内45%が欧米系メーカーである。一方、フォークリフトの状況は、織機では1956年に国内で生産を開始し、'08年に生産累計200万台を達成した。国内では広い客層に受け入れられ永年シェア40%を超す圧倒的な強さを発揮してきたが、海外市場を見ると、米国などでは輸送業と中小企業に強い一方、需要の大きい大手製造業への売り込みが弱く、実績も限られていた。海外の大手製造業とフォークリフトメーカーとの関係は、一般的に歴史も古く関係も強固なものであり、トヨタの現地販売店セールスマンの開門努力は至難であった。そこで大手製造業訪問の皮切りとして、それまで協業体制を築き上げてきた自動車部品メーカーから売り込み訪問を開始した。トヨタ自動車の部品購入先をベースとして、本社と現地ディストリビューターが緊密な連携を取り、直販体制で顧客を満足させるよう試みた。ターゲットメーカーの選定にはトヨタとの取引額が多く保有台数が多いところ、包括契約が見込めることを条件とした。こうした拡販活動が実り、契約累計台数は現在26,000台を超えている。納入累計500台を超えるお客様とは日本と同じように定例ミーティングを実施している。販売店の顧客対応を本社がサポートし、努力した結果、個別契約から包括契約へ、その後独占契約を結ぶまでに至った取引先も3社 出てきており、今後も独占契約を増やしていきたいと考えている。今後の課題としては、買収したスウェーデンのBT社,アメリカのレイモンド社との売り込み連携強化、サードパーティロジスティック経由の購入会社への売り込み強化を行っていくことである。

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【20年7月度産業懇談会(水曜2G)模様】


テーマ『 厳しい名古屋圏の公共輸送 』

日  時:20年7月9日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:28名

スピーカー:
山本 亜土(やまもと あど)氏
名古屋鉄道株式会社  取締役副社長

山本亜土氏

1.はじめに 〜私が名古屋鉄道に入社してから現在まで〜
  1971年に名鉄に入社し、駅の切符切り、電車・バスの車掌という現場の仕事を1年間経験した後、2年間関連会社に出向、伊東温泉の小さな旅館で営業やフロントの職をこなした。本社に戻ってからは鉄道の運賃やダイヤに携わった後は、東京支社で4年間、次の人事部で9年間採用の担当をした。その後、秘書室では12年間4人の会長の担当秘書をしながら、秘書室長も務めた。総務部長も兼務した後、リストラが進行中の大変厳しい時期に再び人事部に戻り4年間人事部長も勤めた。

2.名古屋鉄道について
  名古屋鉄道は、明治27年の愛知馬車鉄道設立以来、現在まで114年続いた歴史の長い会社。明治29年に名古屋電気鉄道と社名を変更し、同31年、笹島〜県庁前間に我が国2番目の電気軌道を開業した。大正10年には名古屋鉄道を設立、ここで市内電車を名古屋市に譲渡し、郊外電車へと転身していった。そして、名古屋西部、岐阜辺りの小さな会社を合併・吸収し、名岐鉄道と名前を変え、その後、名古屋東部の愛知電気鉄道と合併して、昭和10年にほぼ今の名古屋鉄道の形が完成した。
 営業キロは445.4キロという大変長い路線を持ち、近鉄・東武に次いで私鉄では3番目に長い。従業員数は5,000人余。鉄軌道収入は822億5,200万円で、名古屋鉄道単体の売上高は1,059億円、連結では7,100億円余となっている。しかし鉄道事業は首都圏・京阪神圏に比べて 従業員一人当たり、あるいは営業路線1qあたりの収入が両方とも極端に低い(つまりお客さまが少ない)のが、この中京圏で事業を営む上での悩みの種である。詳しくは後ほど…
  名鉄グループは、かつて300社近い関連会社があったが、現在は整理集約し、ほぼ半分ほどに減っている。陸・海・空の交通事業、流通業、不動産業、レジャーサービス事業、建設事業、保守整備事業、情報・サービス業、等々他にもいろいろなことをやっている。中でも特徴的なものが文化事業で、日本モンキーセンター、明治村、リトルワールド、国宝の茶室である如庵、杉本美術館等があり、採算がなかなか合わない事業だが、名鉄を特徴づける事業と言われている。

3.不採算事業の見直し
  私鉄は昔から鉄道の沿線に土地を購入し、分譲地を開発したり、遊園地を整備したりして、沿線の開発利益を得ながら、乗客を増やそうとしてきた。また右肩上がりの経済の中では関連する事業を幅広く拡大し、許認可事業では得難い事業意欲を満たしながら全国に拡大して行った。しかしバブル経済の崩壊や会計制度が大きく変わる中で土地神話が崩れ、関連会社の選択と集中をすすめ、一方では長い間なんとか維持してきた閑散路線の廃止にも手を付けざるを得なかった。名古屋鉄道本体でも、バス事業、レストラン事業、レジャー事業などを分社化するなどし効率経営を図った。
 同時にグループ全体としても厳しいリストラを実施して来た。その一方で有望な新しい路線として上飯田連絡線、空港線を開業し、鉄道の本業の安定経営を目指している。

4. 鉄道の経営
  大手私鉄は全国に16社あるが経営基盤は実にさまざまである。鉄道が輸送する年間の人員は中京圏が11億3,600万人、首都圏が135億7500万人、京阪神圏は47億9000万人。極めて地域差が大きい。中京圏の輸送人員は首都圏の約1割、京阪神圏の2割にしか当たらない。更に地方の中小の私鉄に至っては大変疲弊しており、将来の見通しは全く立たない会社が大半であり、鉄道の一番大切な日頃の安全投資にも事欠く会社が多いというのが現実である。
  名鉄や地方の鉄道は首都圏に較べ運賃が高いと言われているが、運賃は、大まかに言えば、国土交通省が価格を規制し、鉄道運営に必要な費用を鉄道運賃収入で収支が償うようにするという総括原価方式で決められるため、乗客が少ないところは自然と一人当たりの運賃水準が高くなってしまう。鉄道事業は許認可事業で、しかも利幅の薄い事業構造となっており、事業者が相当に努力しても、それに見合って直ぐに収入が増えるものではない。その為、先人達は関連事業に乗り出し、その不足分を少しでも補おうとしてきた。現在は駅中ビジネスや駅ビルなどを持ち、賃貸事業の収入で鉄道事業を補う会社が増えているが、それは人口の多い大都会だからこそ出来ることで、地方ではなかなか難しいのが現状。
  また、鉄道事業は常に安全投資をしていなければならない。それは1時間に1本走る線区であっても、5分間隔で走る線区であっても基本的な投資は大きく変わらない。更に最近はバリアフリーの投資も大変な負担である。1日の平均乗降人員が5,000人以上の駅に関しては交通バリアフリー法に基づいて整備が必要。自治体からも補助を頂いて建設するが、数が増えて建設費用が膨大なことと、ランニングコストが嵩むのが辛いところだ。

5. これからの取り組み
 中京圏では私鉄43%、地下鉄37%、JR20%の比率で、11億3,600万人の乗客を運んでいる。公共交通機関、マイカーの割合を調べてみると、中京圏では鉄道11億人(22%)、マイカー37億人(72%)であるのに対し、首都圏では鉄道135億人(57%)、マイカー79億人(33%)、京阪神では鉄道47億人(48%)、マイカー41億人(44%)。つまり、中京圏ではマイカー比率が他の地域に比べて極端に高く、輸送は鉄道同士の戦いではなく、マイカーとの戦いが続いている。
  しかし、ECOへの関心が高まり、自動車に比べて二酸化炭素の排出が少ないことから鉄道は「環境にやさしい」と言われていることもあり、鉄道にとって少し追い風が吹いて来たと思っている。更に利便性を向上する為に、2年後くらいにはICカードの導入を計画しているが、100億円をはるかに越えそうな巨額な投資と中京圏では首都圏や京阪神圏に比して他の事業への波及効果の低さが予想され、投資効果が充分にあるかとどうかと言う議論もある。また、JR西日本で起きた大事故をふまえ、当社でも、社長直轄の安全統括管理者を置き、安全に関する事柄をすべて統一的に管理し、社長も自ら現場に赴いてチェックに加わるシステムを取り入れ、安全に対して真摯に取り組んでいるところである。
 首都圏、京阪神圏に比べ、格段に条件の悪いこの地方で、出来る限りサービスのレベルをあげたいと努力をしているが、現在の運賃方式や圧倒的な数を誇るマイカーとの競争の中で、私企業として今のサービスを精一杯努力して提供させていただいていることの一端でもご理解賜れば幸いである。

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【20年7月度産業懇談会(水曜1G)模様】


日  時:平成20年7月16日(水) 18時00分〜20時00分
場  所:金しゃちビアレストラン 「ランドビアサーカス」
参加者:16名


  7月16日(水)夕刻、水曜第1グループは盛田金しゃちビール株式会社のビアレストラン 「ランドビアサーカス」の奥まった一角を借り切り、暑気払いを兼ねた懇親会を開催した。
 当日は梅雨明け間近の非常に蒸し暑い中、飯田世話人、落合世話人をはじめとして総勢16名の方が参集してくださった。先ず、落合世話人の「本日は非常に暑くて暑気払いという趣旨にピッタリの日となった。 楽しくやりましょう」との挨拶の後、株式会社イズミック商品部次長 横地邦男氏と、きき酒師・焼酎アドバイザーでもある商品部リテールスタッフ 植手茂氏から、「お料理とお酒の楽しみ方」というテーマで15分ほどのスピーチを頂戴した。内容は以下の通り。

1.金しゃちビールの歴史
 ビールは最低でも年間2千キロリットルの生産が無ければいけなかったが、細川内閣の時に最低生産量を60キロリットルに引き下げたため、各地に地ビールが誕生した。盛田金しゃちビールも'96年に犬山で立ち上げられた。木曽川の伏流水を仕込み水に使っている。明治17年頃、盛田酒造11代当主がビール事業に参入し、三ツ星ビールというのを作った歴史があるが、その100年の歴史を引き継いで、原料と水にこだわった品質本位のビールを100キロリットル程度生産している。

2.ビールの説明
 犬山にある工場で生産されている地ビール4種類(青ラベルのピルスナータイプ、赤ラベルのアルトタイプ、ゴールデンエール、インディア・ペール・エール)について、試飲しながら、ビールの特徴と、それぞれに合う料理の説明をしていただいた。

  スピーチの後、美味しい料理と共に、飲み放題の樽詰めビール、焼酎と提供していただいた越後の吟醸酒をいただきながら懇親を深めた。
 なお、当懇親会開催に当たっては、横地様、植手様をはじめとした株式会社イズミックの皆様に多大なるご協力を頂いたことをご報告すると共に、この場を借りて御礼申し上げます。

懇親会懇親会懇親会

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【4グループ合同懇親ゴルフ会】


日  時:平成20年7月26日(土) 7時48分スタート
場  所:木曽駒高原カントリークラブ
参加者:16名
天候:晴れ


優勝:鈴木泰寛氏(アイシン開発 取締役社長)
2位:村博三氏(丸太運輸 取締役会長)
3位:西川 聰氏(名古屋証券取引所 取締役副社長)

  7月26日、恒例の4グループ合同懇親ゴルフ会が木曽駒高原カントリークラブで開催され、各務・河村両世話人代表をはじめとして16名の参加者が猛暑の中 腕前を披露された。
 プレー後は、同ゴルフ場のクラブハウスにて懇親会を開催し、優勝されたアイシン開発の鈴木社長(スコア NET73)をはじめ、各賞受賞者の方々の表彰が行われた。ゴルフ談義に花が咲き、楽しく和やかな雰囲気の中、来年の一層の健闘を誓い合って、会は終了した。
  なお、本ゴルフ会の開催に当たっては、世話人代表の竹田印刷 各務芳樹会長に毎年多大なるご尽力をいただいておりますことをご報告すると共に、この場を借りて御礼申し上げます。

4グループ合同懇親ゴルフ会4グループ合同懇親ゴルフ会

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【新会員自己紹介】

岡本金久氏
水曜第1グループ

岡本 金久(おかもと かねひさ)
テルウェル西日本株式会社 常務取締役東海支店長

【テルウェル西日本株式会社東海支店】
〒460-8320 名古屋市中区松原3-13-15 テルウェル名古屋ビル
TEL:052-322-8021 FAX:052-331-2616
URL:http://www.telwel-west.co.jp

 テルウェル西日本(株)東海支店の岡本でございます。
 このたび、産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくことになりました。
 どうぞ宜しく願い申しあげます。
 当社はNTTのグループ会社で、情報通信機器・オフィス用品等の販売、福利厚生施設の管理・運営、建物管理、介護事業、人材派遣等の事業を行っております。
 郡部の農家の長男坊で生粋の田舎ものですが、グローバル化の今こそローカル性が大事だと思っております。
  同友会の事業や皆様方との交流を通して幅広く勉強し自分を高めていきたいと考えておりますので、ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

小林徹氏
水曜第1グループ

小林 徹(こばやし とおる)
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 常務執行役員東海支社長

【株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ】
〒461-8565 名古屋市東区東桜1-1-10 アーバンネット名古屋ビル
TEL:052-968-7111 FAX:052-950-7233
URL:http://www.nttdocomo.co.jp

NTTドコモ東海支社の小林と申します。
産業懇談会水曜第1グループに参加させていただく事になりました。
よろしくお願いいたします。
東京の八王子生まれで、電電公社、NTT、ドコモと様々な仕事をしてまいりましたが、仙台、東京と東日本の勤務が長く、名古屋の勤務経験はございませんでした。名古屋勤務も3年目で夏の暑さにも慣れ、「手羽先」「煮込みうどん」「味噌カツ」「ウイロウ」など名古屋独自の食文化を堪能している今日この頃です。
さて、仕事の話になりますが、当社は6月までエヌ・ティ・ティ・ドコモ東海会社として東海地域を統括する会社形態で事業運営をしておりましたが、7月から全国一社化で東海支社となりました。
一社化を期に、新たな社長(山田)の下、ドコモのロゴも変え、「変革」と「チャレンジ」を旗印に携帯電話のエリア、デザイン、サービス等の更なる改善を図り、ブランドの質の向上を目指して事業運営を行っております。
今後とも皆様の生活に役立つ携帯電話を提供して行きたいと思っておりますので、ドコモの携帯をよろしくお願いいたします。
皆様のお仲間に入れていただきましたことに感謝申しあげますとともに、今後ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

高田充氏
火曜グループ

高田 充(たかだ みつる)
トヨタ自動車株式会社 常務役員

【トヨタ自動車株式会社】
〒471-8571 豊田市トヨタ町1
TEL:0565-28-2121 FAX:0565-23-5800
URL:http://www.toyota.co.jp/

トヨタ自動車株式会社の高田でございます。
このたび、火曜グループに参加させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
私は兵庫県宝塚市の出身ですが、1981年にトヨタに入社して以来、27年間をこの地で過ごしておりまして、人生の過半は愛知県で暮らしたことになります。
暮らし始めた当初は、やはり関西のほうがよいという気持ちを持つことが多かったのですが、今ではこの中部の地の暮らしやすさにすっかり浸りきっております。
中部の経済も、これまでとは様変わりの厳しい様相を呈しており、日々社業の中で、もがいておりますが、こういう時こそ前向きな志向で乗り切ってまいりたいと考えております。若輩者ではございますが、会員の皆様方のご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

建守猛氏
木曜グループ

建守 猛(たてがみ たけし)
東海キヨスク株式会社 取締役社長

【東海キヨスク株式会社】
〒450-0002 名古屋市中村区名駅3-13-12
TEL:052-562-6011 FAX:052-562-6055
URL:http://www.kiosk.co.jp

 東海キヨスク(株)の社長になりました建守と申します。
 これまでは(株)JR東海パッセンジャーズ(東海道新幹線のパーサーとお弁当サンドイッチの製造販売を担当)にいました。
 この度新たに、産業懇談会木曜グループに参加させていただくことになりました。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
 私は、愛知県春日井市の出身ですが、名古屋を離れて約30年、久し振りに名古屋での勤務となりました。名古屋に戻り、中学生の頃に、森林公園ゴルフ場にて、アルバイトキャディをしたことを思い出しました。当時は、自分自身がゴルフをするとは思いもしませんでしたが、今は休みの日にプレーすることを楽しみに仕事をしています。
 会員の皆様ともこの産業懇談会の場を通し、情報交換と交流をさせていただき、私自身更に啓発されたいと考えています。
 よろしくお願い致します。

橋本 昭一氏
水曜第1グループ

橋本 昭一(はしもと しょういち)
株式会社メイアン 取締役社長

【株式会社メイアン】
〒466-0015 名古屋市昭和区御器所通1-26-1
TEL:052-852-7811 FAX:052-852-7071
URL:http://www.meian.co.jp

株式会社メイアンの橋本と申します。セコムのグループ会社として警備業を主たる業務としています。6月30日の株主総会で社長に就任したばかりです。前任の吉田同様宜しくお願い申し上げます。
前身は株式会社名古屋銀行で38年余り勤務をしました。銀行員生活から全く畑違いの転身となりましたが、基本は現場主義であることにはいささかも変わりありません。
着実にステップアップさせていきたいと考えます。
産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくことになりましたが、会員の皆様との交流を深め公私共に自身を高めていきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

古川信次氏
水曜第1グループ

古川 信次(ふるかわ のぶじ)
エヌ・ティ・ティ・コムウェア東海株式会社 取締役社長

【エヌ・ティ・ティ・コムウェア東海株式会社】
〒456-0016 名古屋市熱田区五本松町7-30
TEL:052-684-2222  FAX:052-678-1699
URL:http://www.nttcom-tokai.jp/

 NTTコムウェア東海の古川信次と申します。
 このたび産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくことになりました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 弊社は、会社化をして7年目を迎えた、NTTグループのシステム開発等を行う会社です。皆様の電話をつなぐ交換機のソフト開発や、お掛けいただいた通話の料金計算をするようなシステムの開発をしております。
 私個人は、名古屋生まれの名古屋育ちではありますが、勤務経験は少なく、15年ほど前の3年間以来2度目の名古屋勤務となります。
 自分のかつての経験や印象、或いは経済誌で見聞きした名古屋のイメージは、「堅実で浮き沈みも少なく、元気」というものでしたが、こちらに来て、自分の目を通した印象は、確実に金融不安、資源高による不況の足音が強くなり、右肩下がりの兆候が出てきているのでは、と感じられます。
 経済情勢等は、以前にも増してスピードが速まり、動きの予測も難しくなっており、対応が困難な時代になったものだと痛感します。
 入会させていただき、皆様方との交流を通じて、個人として啓発されたいと願うとともに、地域の発展に少しでも貢献できればと思っております。
 どうか、ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

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【9月度産業懇談会開催日程】
(場所は名古屋観光ホテルです。)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
9月9日(火)
12:00〜14:00
九鬼産業(株)
取締役会長 九鬼 祥夫氏
「哲人 中村天風氏と私の経営」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
9月17日(水)
12:00〜14:00
弁護士法人清和
弁護士 榊原 章夫氏
「取締役の任務とそれに伴う責任
  ―取締役の責任は、辞任することによって解消するでしょうか。―」
(質問項目をたくさん用意しますのでみなさん一緒に、考えましょう。)
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
内藤由治
9月10日(水)
12:00〜14:00
セレンディップ・コンサルティング(株)
代表取締役 高村 徳康氏
「東海地区ベンチャー企業の失敗実例、成功実例〜大企業とのコラボレーション事例など〜」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

9月4日(木)
12:00〜14:00

(株)小島釉薬製造所
取締役社長 小島 康敬氏
新内浄瑠璃京派家元 新内 勝知与師
「新内浄瑠璃のお話と語り」
18階
伊吹の間

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【4グループ合同懇親会のご案内】

 10月度の例会につきましては、グループ相互の交流と活性化を促進するため、恒例の4グループ合同懇親会を以下の通り開催することといたします。
 今回は水曜第2グループの担当により、名古屋発の文化の一つ「むすめ歌舞伎」をお楽しみいただきます。

日時 10月6日(月) 18:00〜20:30(17:30 受付開始)
場所 名古屋観光ホテル 3階 那古(東)の間
電話:052-231-7711
 会費 お一人 10,000円 ※当日、受付にて頂戴いたします。
当日の予定 17:30〜 受付開始
18:00〜19:00 公演「むすめ歌舞伎の描く歌舞伎」
19:00 〜20:30 懇親会(着席形式)
公演内容

【第一部】
講演「むすめ歌舞伎流"歌舞伎の楽しみ方"」
(講師:市川櫻香氏 他)
歌舞伎の成り立ち、使われる楽器、鑑賞のポイントなどなど、実演、演奏を交えて歌舞伎の楽しみ方をお話しいただきます。
【第二部】
「歌舞伎おどり」
(舞踊:名古屋むすめ歌舞伎、地方:義太夫・常磐津など三味線音楽)
日本舞踊の中で大きな要素を占める歌舞伎舞踊を上演。代表的な出し物を、むすめ歌舞伎ならではの華やかさをもって演じていただきます。

<出演者紹介>
 女性だからこそ表現できる歌舞伎世界があるのでは、という想いのもとに旗揚げされた歌舞伎集団が「名古屋むすめ歌舞伎」です。その想いを市川團十郎師が支援し、現在10名が市川宗家より市川姓を許され活躍されています。
 むすめ歌舞伎は、その地盤をより広め、伝統文化芸能の養成、普及を趣旨に、2005年「NPO法人むすめかぶき」を設立し、児童、学生への伝統芸能教育を含め、多くの伝統芸能、歌舞伎公演を展開されています。
 今回は、歌舞伎の楽しみ方のお話と歌舞伎舞踊を、わかりやすく上演していただきます。
 皆様には日本の「けはいの文化」として今一度伝統のあり方と接し方に触れて頂き、美しい心地良さを味わって頂けることでしょう。実演家、鑑賞者相互で創る「気」こそ日本の品格「けはいの文化」であると実際に感じて頂けることと存じます。

ご案内先 代表幹事および産業懇談会メンバーの皆様
事務局連絡先 担当:長瀬・藤原
電話:052-221-8901
そ の 他
  • 食事の手配等準備の都合上、ご出席の場合は同封のFAX用紙で9月29日(月)までに必ずお知らせ願います。
    また、ご同伴のご家族がいらっしゃる場合は、FAX用紙の余白にお名前をご記入くださいますようお願いいたします。
  • お取り消しにつきましては、10月2日(木)までにお知らせください。
    それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからずご了承願います。

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【お知らせ】

産業懇談会メールマガジン配信について

メールマガジンの配信は無料です。配信をご希望でない方はお手数でも下記ボタンを押して、メールをご返信いただければ幸いです。ご意見などございましたら、そのメールにお書き下さい。

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【コラム】

花ちゃんからの健康だより
〔花ちゃんからの健康だより〕 No.53

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『 自分を映す鏡 』の話

 残暑お見舞い申し上げます。まだまだ、ハンカチや扇子が手離せない日が続いていますので、熱中症予防のため水分摂取も忘れずに続けましょう。

 私たちは一日のなかで鏡の前に立つことが案外多く自分の状態を確認できる機会となっています。そんな時、どんな顔で鏡をのぞいていますか?
 人の好感度は、目つきと態度が7割言葉が3割で決まります。おそらく心や体の健康が見た目に表れるということでしょう。人と接する仕事の場合は特に相手に対してさわやかな印象を与えたいと、笑顔の練習を毎朝する人もいます。少し前のテレビ番組でピン芸人のエドはるみさんが、「ウィスキー、大好き」を何回か声に出すと、いい笑顔になると言っていました。重力で年とともに垂れ下がり続ける頬の筋肉をアップさせることができれば、若々しい笑顔を維持できるからです。ある店には笑顔作りのグッズがいろいろ並んでいて、商売になっていることにびっくりしました。割り箸を横に噛んで、しばらくそのまま保持するのもいい笑顔作りの効果があります。

 家の外ではそれなりの笑顔で過ごしていても、家族に対しては笑顔が少なくなる傾向が見られます。ある友人は「チャピー、ご飯だよー。」と愛犬に接するときの顔や態度、言葉遣いは実にやさしくて、あきれるほどの笑顔の放出。しかし、最も身近な奥様に対しては「おい、飯」「疲れた、疲れた。」と、そっけない態度をとっています。遠い昔の微笑みは何処へ・・・。私も人のことは言えませんのでちょっと反省です。
 職場や家庭に、鏡を少し増やすと、自然に自分を見る機会がふえ、鏡の効果が出てきます。ただし本当に人を惹きつけるような素敵な笑顔は、自分の人柄や性格などの内面から生まれてくるもので、ちょっとやそこらで生まれるものではありません。愛想のない顔だし、性格も悪いから今更・・・と言われる謙虚な方も、いつも笑顔の素敵な方も、もっともっと好感度を上げてみませんか?2時間おきに鏡を見ると良いそうですよ。

 人は、「人生、たくさん笑って過ごしたい。」と言います。それならば、まず朝起きたら、鏡の自分にもさわやかな「おはよう!」を言い、笑顔でスタートしましょう。

心が乱れているときは 目が笑っていない 相手の心や姿が 歪んで映る そして 相手の心に反映する

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コラム【理念経営物語】
株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

理念経営成功例:No.3

【 本質に戻る 】

 ある朝の朝礼で、A社長は言いました。「近年、皆さんの努力のお陰で業績は伸び、毎年売り上げも利益も上昇してきました。しかし、私が日々みなさんに伝えている本質とはいったいなんなのか、皆さんは常に考えていますか?企業というものは業績を伸ばせば伸ばすほど、表面に出てくる物や業績に意識を取られるようになって行きます。しかし、その業績はなにによって成り立っているのかを考えなければ、業績の伸びはいつのまにか止まってしまいます。つまり衰退するということです。業績を伸ばすために一番重要なことは「本質」です。というより本質なくして企業経営は成立ちません。そして、本質とは「人間の本質」です。その人間の本質を外さない限り、企業経営は安泰です。つまり人間の本質に合った「物づくり」や「販売」をしていれば、企業経営は安泰であるということです。しかし、文明の進化と共に人間の本質よりも、その本質から生まれた"物"や"技術"などが重要であるような考え方が蔓延し、それが生まれた理由や意味などを考えるよりも使い方を考える人が増え、人と人の触れ合いは希薄になり、悪い意味での個人主義が目立っている。私が今、皆さんに言いたいことがどういうことなのか分かりますか?我社も皆さんも同時に、常に安定成長していくためには、常に本質に戻ることが最重要であるということです。それはつまり皆さんが人間を理解することです。その理解力によって業績が左右されるということです。皆さん、今まで我社が成長して来たのは、皆さんが意識していなくても、皆さんが我社の理念「人間尊重」を大切に思って行動してくれた結果なのです。それは、人間を理解しようとする姿勢と同時に、人間を(他人を)大切に思う皆さんの自然な氣持ちの結果であるということです。それを忘れないで下さい。」と。A社長は言います「どんなに良い組織を創っても、人は忘れる動物。常に言い続けることが大切」と。

解説

人間は誰でも本質を持っていますが、常に本質から物事を考えなくても成長はします。しかし、本質からの成長は真の成長であり、真の喜びを生み出すものです。企業組織は本質的成長をする社員の集まりであってほしいものです。

理念経営論

理念経営論とは、
根本にある理念に基づき、ビジョンに向かい、
木(企業組織)は成長していく。それが理念経営論です。
根をしっかりと伸ばすことで、木は成長します。
理念経営論は、
(1)本質的経営=理念創造・実現経営
(2)夢実現経営=ビジョン創造・実現経営
(3)実践的経営=全社員自立・実行経営

以上、3つの柱から出来ています。

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コラム【苗字随想】
〔苗字アラカルト〕 No.75

片桐清志

「花」と「華」

 夏の花で先ず思い浮かべるのはひまわりだ。ギラギラと輝く太陽とイメージが重なる。早起きの方なら朝顔を連想するだろう。驚いたことに「ヒマワリ」さんがいる。さすがに「向日葵」という表記の苗字は見つからなかったが、「樋廻」と「比万和」が見つかった。もちろん「朝顔」さんもいた。本当に日本の苗字は多彩だ。そもそも苗字と花とは相性がいい。今回からしばらく花に因んだ苗字を取り上げてみたい。今月は手始めに「花」と「華」に注目した。
 花で始まる苗字は150種余と結構人気が高い。一字姓の「花」もあり、カ・ハナ・ハナブサの読み方がある。同姓ランキングでは花岡、花田、花井さんが1000番内に、花村、花沢、花島、花房、花谷さんが2000番内に、花崎、花輪、花野さんが3000番内に、花木、花本、花山、花川、花畑が4000番内にランクインしている。
 ユニークな苗字では花輪(ハナワ)、花形(ハナガタ)、花畑(ハナバタケ)のほかに花園(ハナゾノ)、花垣(ハナガキ)、花宮(ハナミヤ)、花籠(ハナカゴ)、花盛(ハナモリ)、花生(ハナオ)、花立(ハナタテ)、花棚(ハナダナ)、花市(ハナイチ)、花屋(ハナヤ)、花笠(ハナガサ)、花神(ハナガミ)、花子(ハナコ)、花月(カゲツ)、花町(ハナマチ)、花香(ハナカ・カホウ)、花咲(ハナサキ)、花満(ハナミツ)、花厳(カゴン・カザリ)などがある。花守(ハナモリ)、花好(ハナズキ)、花見(ハナミ)、花摘(ハナツミ)、花折(ハナオリ)、花道(ハナミチ)は見つかったが、花火や花嫁や花束は見つからなかった。
 華で始まる苗字も21種見つかった。こちらも一字姓の「華」がありハナブサと読む。華岡、華井、華村、華沢、華島、華房、華谷、華崎、華山、華園のようにほとんどは花を華に置き換えたものだ。例外としては華地山(カジヤマ)、華蔵閣(ケズカク)、華表(ハナオモテ)、華頂(カチョウ)、華郷(クサゴウ)ぐらいだ。種類が少ないこともあって、あまり華やかな苗字は見つからなかった。

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【平成20年8月号編集後記】

 恒例の中部経済同友会「第33回夏季セミナー」が8月20日開催された。今回の講師は自民党幹事長の麻生太郎氏とトヨタ自動車社長の渡辺捷昭氏だ。政財界の第一人者の豪華版に350名の会員が参加し両氏の熱弁を拝聴した。麻生氏の「とてつもない日本」では、あまり報じられない日本の現状をたくさんの事例を引用しながら国際的視点で解説いただいた。政治・経済にとどまらず日本文化の強みにも触れ、ともすれば自信喪失になりがちな我々に、もっと「日本の良さ・強み」を認識し力強く「誇り」を持って進もうと呼びかけられた。
 渡辺氏からは「新たな環境変化とトヨタの対応」を、ご自身の体験を交えて詳細にご紹介いただいた。世界のトップ企業の立場から自動車業界のこれまでと将来展望を豊富なデータをもとにお話いただいた。燃料・原材料の急騰、景気後退という逆風下で、トヨタ経営の原点になっている「豊田綱領」に基づき第一線で陣頭指揮される姿勢が我々に勇気を与えてくれる。講演の締めくくりで紹介いただいた「疾風に勁草を知る」という言葉が印象的だった。
 今月号の産懇宅配便はテンコ盛りになった。6月例会の残りと7月例会の計7編を一挙掲載した。ボリュームが多く読みにくくなったが、内容は文化的なものから事業の紹介まで多彩だ。工場見学など現地・現物主義の例会模様も紹介されている。じっくりお読みいただきたい。新会員紹介も6氏を紹介できた。9月の例会でお会いするのが楽しみだ。

(片桐)