産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第61号 2007.6.26発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成19年6月度(第61号) 目次

産懇宅配便
【19年5月度産業懇談会(木曜G)模様】 5月10日(木) 12時00分〜14時00分
【19年5月度産業懇談会(水曜1G)模様】 5月16日(水) 12時00分〜14時00分
【新会員自己紹介】
秋吉 英治氏 株式会社サンスタッフ 取締役社長
加藤 都氏 有限会社コンベンションネットワーク 代表取締役

柴田 雄次氏

愛知製鋼株式会社 取締役会長

大郷 治氏 株式会社ジェーシービー 執行役員 東海支社長

高岡 次郎氏

監査法人トーマツ 相談役/株式会社アタックス 最高顧問

水谷 文和氏

株式会社アクティオ 名古屋支店 支店長

宮池 克人氏 中部電力株式会社 常務取締役
【7月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1  『花ちゃんからの健康だより』
コラム2  『プログレスシリーズ』
コラム3
『苗字随想』
 

【19年5月度産業懇談会(木G)模様】


テーマ『 歴史が繙く恵まれた日本経済〜07年世界から日本を見る〜 』

日  時:19年5月10日(木) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:24名

 

スピーカー:
向 博(むかい ひろし)氏
株式会社三豊ビル 取締役会長

向博氏

 本日は皆さんと一緒に、これまでの日本の歴史を辿りながら、いかに日本経済が恵まれた環境にあるか見て参りたい。
 1945年(昭和20年)8月15日、日本は戦争に敗れた。この年は、1月のアメリカ軍のルソン島上陸に始まり、硫黄島決戦(2月)、東京大空襲(3月)、沖縄上陸(4月)と続き、4月5日、ソ連から日ソ中立条約の不延長通告を受け、4月8日、鈴木貫太郎内閣、本土決戦決意。そして、8月6日、9日に広島と長崎が原爆投下を受け、これによって日本はポツダム宣言を受諾するに至った。
 戦後の1948年(昭和23年)、第二次吉田茂内閣が手掛けた復興債の発行によって、日本は超インフレの時代に突入する。そして、翌1949年3月、日本の状況に堪りかねたアメリカは、ドッチ公使を派遣、日本に対して金融引き締めを指示。1950年になってようやく物価の上昇は止まる。しかし、このとき一挙に景気が縮小し、不景気に突入。株価は4月に64円93銭を記録し、上場されている銘柄550の内、260銘柄が額面割れを起こした。しかしこの大不況の中、日本に神風が吹く。6月に朝鮮動乱が始まって、これが朝鮮特需を生み出すのである。
 それから10年後の1960年(昭和35年)、池田勇人内閣は就任と同時に国民所得倍増計画を発表。以後1973年までの実に12年間、日本経済は飛躍的な成長を遂げる。1970年には、株価は2,534円の最高値を記録し、経済成長率も5年連続で二桁を記録した。これがいざなぎ景気で、日本は戦後25年にしてようやく経済大国入りを果たしたのである。
 1980年代の日本はまさに黄金期を迎えていた。GNPは20年間で15倍に膨れ上がり、自動車生産は四輪車アメリカを抜いて世界第一位、粗鋼生産も資本主義国中で第一位となった。更に、1985年には対外純資産がイギリスを抜いて世界第一位。翌1986年には、国民資産総額がアメリカを抜いて世界第一位となる。郵便貯金残高100兆円突破。また、対外貿易黒字は568億ドルにも達した。ところが、このような日本の躍進にアメリカが黙ってはいなかった。日本の超大国化を恐れたアメリカは、日本の金融機関の自己資本比率に目を付けた。こうして生まれたのがBIS規制であった。これによって1989年、日経平均は3万8,915円で天井を打つ。 03年(平成15年)日経平均7,607円88銭、下落率80.5%になる。更に1996年にはバブルが崩壊。日本の金融システムは崩壊寸前にまで追い込まれ、日本はまさに失われた15年を経験した。

 日本のバランスシートを見てみよう。
 日本は借金が多いと心配されているが本当にそうだろうか。日本を株式会社に例えると、05年の売上高は503兆円、経常収支は19兆円である。これに対して国の借金は827兆円であるが、政府保有の金融資産、すなわち債務引当金の517兆円を引くと、日本の本当の借金は310兆円となる。同様に06年を見ると、売上高は510兆円、経常収支は21兆2千億円、また債務引当金は103兆円増えて620兆円。すなわち、国の実質的な借金は207兆円で、日本株式会社は他の国に比べ超優良企業である。

 世界経済は、5年連続で成長率4.5%を超える好景気が続いている。恐らく今年も同水準を維持するだろう。06年、アメリカはあれだけ住宅が大変だと騒がれたが、それでも成長率は3.3%を記録した。アメリカは人口増加を続けている。また、過去17回に渡って金融引き締めのため、金利の引上げを行ってきたが、これを実行しても尚、成長率は3.3%だったのである。このような状況から考えれば、アメリカは既に最悪期を脱していると判断していいのではないだろうか。
 但し、世界経済を見通すと、リスクはないわけではない。そのリスク要因とは、中国のバブル崩壊である。現在の中国は、外資系企業が担っていると言っても良いだろう。中国経済は外資なくして成長はない。すなわち、外資を失えば中国経済はストップするのである。中国は、2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博の後、バブル崩壊の公算が極めて高い。しかし、それではアメリカも中国も日本も皆、困るわけである。そこで、中国経済のエキスパート、ポールソン米財務長官、自ら06年9月訪中、中国旧満州東北部の開発を進めた。これが実現をすれば、(上海市)(北京、天津)に次ぐプロジェクトとして、中国のバブル崩壊の延命策になる。

 一方、日本経済はデフレ克服を目前にしている。景気の拡大は、昨年11月にいざなぎ景気を抜き、現在も53ヶ月連続で続いている。日本企業はバブル崩壊を招くことになった債務、設備、雇用の三つの過剰を卒業し、ようやく攻めの経営に転換したばかりである。負の資産の処理は終わった。従って、今後の日本経済、ファンダメンタルズに不安はなしと見ていいのではないだろうか。
 今年2月、上海発世界同時株安に見舞われ、株価は1万6,642円まで下落した。しかし、これ以上の安値はないだろう。株価はこの先、2万円へ向かって推移していくはずである。企業は自社株買いに努力し、増配に務めなければいけない。企業提携を十二分にやって、経営努力を重ね、企業価値を高めることで買収リスクからも逃れることができるだろう。株価は下がることはない。まさに今が押し目買いである。

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【19年5月度産業懇談会(水1G)模様】


テーマ『 古代史を考える 』

日  時:19年5月16日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:23名

 

スピーカー:
岩部 一好(いわべ かずよし)氏
岩部建設株式会社 取締役社長

岩部 一好氏

1.城山三郎先生への追悼とその教え
 毎月、社内報にエッセイを掲載しているが、会社設立50周年を迎えたときに、記念に1冊の本にまとめた。このとき、城山先生に序文を寄せていただき、更には「雄気」と書名までつけていただいた。城山先生の書、『男子の本懐』、『粗にして野だが卑ではない』には、「One Thing Once(二度と言わせるな)」、「いやしくも物欲しげな人間になるな」など心に残る言葉が多く、これら2作品が私にとっての座右の書である。今年3月、79歳で生涯を閉じられた城山先生は、私にとって人生の師であり、追悼と感謝の念に尽きない。

2.日本文化入門〜イタリア・サーモセレクト社 キッス社長との契約締結にあたって〜
 かつて川崎製鉄(現JFEスチール)の技術顧問として、イタリア・サーモセレクト社とのゴミプラント建設の契約締結交渉に携わったことがある。交渉最終日に、先方のキッス社長から、「与謝蕪村の句『菜の花や 月は東に 日は西に』の言わんとするところは何か。」と意見を求められ、「これは惜別の句で、農民の憤りと寂寞さを表現している。」とお答えした。あるとき新幹線の中で手に取った冊子に解釈が書かれていて、そのときのことをよく覚えていたのである。翌朝、キッス社長から「直ぐに来て欲しい。」と電話があり、慌てて会いに行くと、「提示された条件で契約する。」と言われ、更に、「句の解説を聞いて日本文化の素晴らしさに感動した。」とも言われた。またこのとき、社長からマリア・カラスのCDセットもプレゼントされた。(これは今も家宝である。)全く夢のような出来事で、私はこの経験を経て、日本の歴史や文化、また人間のあり方について深く勉強するようになった。現在では、その関心の対象は古代史にまで発展している。

3.遺跡の測量方法と現在の構造計算式
 遺跡を巡る際に覚えておくとよい簡単な測量方法をご紹介したい。例えば自分の歩幅さえ覚えておけば、長さは歩幅×歩数で算出できる。また、小さな折尺があれば高さも測ることができるし(計算方法は割愛)、方位が知りたければ腕時計の中心にマッチ棒を立て、影の方向に短針をセットすれば12時の方向が北となる。こうした知識を持って遺跡を廻れば、更に面白いだろう。
 最近、耐震偽装事件などで構造計算が問題になっているが、構造計算が必要な建物規模は木造3階建て以上、延面積500m2以上、或いは木造以外2階建て以上、延面積200m2以上とされている。昭和55年以前に建てられた建築物は、旧耐震基準が適用されており、耐震強度が十分でない可能性があるので、一度安全を確かめた方が良いだろう。また、耐震強度が僅かに不足しているのであれば、強度が不足している部位に炭素繊維を貼ることで強度を補うことができ、直ぐに取り壊さなくても解決することもある。

4.古代人の力、霊、そして復讐の巨大木造建築物
 平安中期の「口遊※(くちずさみ)」に「雲太、和二、京三」という言葉がある。日本の三大建築物の中で出雲大社が最も高く、東大寺が二番、京都御所が三番という意味で、かつては出雲大社が最も大きな建築物だったことが伺える。しかし、出雲大社に祀られているのは、天照大神(アマテラスオオミカミ)に敗れた大国主命(オオクニヌシノミコト)で、これが事実ならば、権力を奪取した覇者が最も立派な建物に住むという常識を覆すことになる。
 天照大神の出現により、大国主命は天照大神に屈服して国土を差し出す。その際、大国主命の息子、事代主神(コトシロヌシノカミ)は海で自殺し、建御名方神(タケミナカタノカミ)も建御雷神(タケミカヅチノカミ)に破れ、諏訪湖に逃げたと言われているが、結局は「国を譲る代わりに神殿を建てる」と話し合いによって解決(和)を導いた。
 談合という問題があるが、昨今の「談合は良くない」といった論調にも誤りがあるように思う。確かに談合は法律で禁止されているが、日本のルーツにも通じる談合=話し合いの精神まで見失ってしまってはいけないだろう。
※「口遊(くちずさみ)」平安中期の教科書

5.「十七条憲法」が談合と護送船団方式の生みの親
 聖徳太子の十七条憲法で、その最も言わんとするところは、第一条の「和を以て貴しと為し、さからふること無きを宗と為(せ)よ」と第十七条の「夫れ事は独り断(さだ)むべからず。必ず衆と論(あげつら)ふべし」だろう。これらはすなわち、「物事は何でも話し合いで決めなさい」という意味である。また、金融用語にある護送船団方式も、体力の弱い金融機関にあわせて、失敗するものが出ないようにと考えられた方式であり、その根本はやはり「協調性」にある。このように日本にとって病の処方箋は「和」であり、「協調性」である。古代史を紐解くと、このような日本のルーツが見えてくる。

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【新会員自己紹介】

秋吉英治氏
木曜グループ

秋吉 英治(あきよし えいじ)
株式会社サンスタッフ 取締役社長

【株式会社サンスタッフ】
〒448-0844 愛知県刈谷市広小路4-15
TEL:0566-024-0039 FAX:0566-24-3434
URL:http://www.sunstaff.co.jp

 株式会社サンスタッフの秋吉と申します。本年3月30日に前任の森裕から社長を交代致しましたので、後任の私が引き続き前任者と同じく木曜グループに参加させていただくこととなりました。
 どうか宜しくお願い申し上げます。
  当社は株式会社豊田自動織機グループの人材派遣会社として技術者、一般のオフィスワーク従事者、熟練技能や深い知識を有する大手企業定年退職者のエルダーなどの派遣や職業紹介事業は勿論、知的財産の保護・有効活用支援、更には工場緑化など幅広い分野で事業を展開し今年で創立17年目を迎えています。
 人材派遣業界は規制緩和が進み、この三月には生産部門への派遣も3年まで認められるようになり、有効求人倍率が2倍を超える人手不足の当地域では昨年8月以降、毎月100件超の新規人材派遣事業開業申請が続き4月末では愛知労働局だけでも4860の事業所を数えています。
  また全国的には4兆円産業にまで拡大していますが、反面一部の同業者による法令違反行為や事実と異なる誤った認識に基づくネガティブなマスコミ報道等により業界としては厳しい局面に立たされています。
  大部分の真面目な派遣業者が社会に受け入れられ、更に社会に貢献できるよう、たまたま(社)日本人材派遣協会中部地域協議会会長の立場でもありますので、本会諸先輩の皆様のご意見を戴くことと、私どもから派遣業界のポジティブな情報を、いずれ皆様へ発信できればと期待しています。
  会員交代をご承認いただきましたことを感謝申し上げますと共に、浅学非才を省みず申し訳ありませんが、ご指導、ご鞭撻のほど重ねて宜しくお願い申し上げます。


加藤都氏
木曜グループ

加藤 都(かとう みやこ)
有限会社コンベンションネットワーク 代表取締役

【有限会社コンベンションネットワーク】
〒460-0003 名古屋市中区錦3丁目6-17 チサンマンション栄セントラルパーク602号
TEL:052-963-8385 FAX:052-963-8381
URL:http://www.c-n-w.co.jp

  コンベンションネットワークの加藤 都です。この度、木曜日のお仲間に入れて頂くことになりました。宜しくお願い致します。
  私は、入会以来ずっと水曜第2に居りましたが、しばらくお休みを頂いて、久しぶりに曜日を変えてまた参加させて頂くことになりました。
  弊社は、外国語のサービスをメインにした業務を行っております。国際会議やイベントのコーディネイト。通訳、翻訳。外国人のナレーション。バイリンガルアナウンサーの派遣。司会、ミュージシャンなどの手配。教育講師の派遣など幅広い業務を行っております。
  さて、ものづくり産業の盛んな中部地区におきましては、海外とのビジネスの機会がますます広がっております。そのような中、皆様のお役に立てることがありましたらお声をかけて頂ければ幸いに存じ上げます。
  以前の産業懇談会では、メンバーの皆様と親しくさせて頂き、色々と勉強をさせて頂きました。今回もまたとても良い機会を頂けたと思っております。心機一転、新たな気持ちで参加させて頂きます。皆様どうぞよろしくお引き立て頂きますようお願い申し上げます。


柴田雄次氏
木曜グループ

柴田 雄次(しばた ゆうじ)
愛知製鋼株式会社 取締役会長

【愛知製鋼株式会社】
〒476-8666 東海市荒尾町ワノ割1
TEL:052-603-9212 FAX:052-601-0424
URL: http://www.aichi-steel.co.jp

 愛知製鋼株式会社 取締役会長の柴田雄次でございます。
 このたび、産業懇談会木曜グループに参加させていただくことになりました。
 よろしくお願いいたします。

 私どもの会社は、1940年に、創業者である豊田喜一郎氏(トヨタ自動車の創業者でもある)の「良きクルマは、良きハガネから」との高い志のもとに、自動車用の特殊鋼製造を目的として誕生したいわゆる「鉄づくり」の会社です。そこで、ご挨拶とともに、「鉄づくりを通した地球環境への貢献」と題し、「鉄」にまつわるお話をさせていただきます。

【身近な金属:鉄】
 鉄といえば、皆さんはどんな印象を持たれるでしょうか。私達は、日常生活の中で、直接・間接に鉄でできた様々な機械や器具を使い、その恩恵を受けていますが、普段は、「鉄」ということを意識したことはほとんどありません。例えば、自動車には、普通乗用車クラスで1台あたり数百キログラムの鉄が使われ、快適な走りと安全性を保証してくれているのですが、そんなことを意識して運転している人はまずいないでしょう。 このようなことから、私は、常々、鉄は「水や空気」のような存在として我々の生活の中に溶け込んでいる身近な金属であると考えております。

【鉄の起源】
 鉄の起源は、約137億年前のビッグバンによる宇宙の誕生にまで遡ります。誕生初期の宇宙では、
基本的元素である水素とヘリウムの核融合が盛んに行われ、様々な元素が次々に生成・消滅を繰り返していきますが、やがてこの反応は、もっとも原子構造的に安定な「鉄元素」の生成によって終息します。そのようなことから、鉄は宇宙に豊富に存在し、宇宙が創造した「もっとも幸福な元素」とも言われております。従って、約46億年前に誕生したこの地球にも全質量の約36%を占めるほど豊富に存在する金属で、地球に住む生命体を育むと共に、我々人間社会の発展に様々な形で貢献し続けてきました。

【世界をリードする日本の鉄鋼技術】
  世界の粗鋼生産量は、現在、約12.4億トン(2006年実績)ですが、今後もBRICs諸国を中心に増加し、2010年頃には15億トンレベルになると予想されております。日本の粗鋼生産量は約1.2億トンで量的には世界の約10%ですが、実は、世界一の高い品質と技術力を誇り、日本の自動車産業をはじめとした諸産業の競争力向上に大きく貢献してきているのです。
  私どもが製造している特殊鋼は、主に鍛造品として自動車のエンジンや足回り部品に使われ、クルマの基本性能である「走る・曲がる・止まる」を保証する重要な役割を担っております。日本の自動車メーカが海外現地生産を拡大するなか、日本の特殊鋼のような高品質な特殊鋼が、現地ではなかなか手に入らず、引続き日本から輸出しているのが実情です。現在のところ、海外材とは相当の開きがありますが、海外の鉄鋼メーカも、着々と力をつけつつありますので、私共も現状に留まることなく、さらに研究開発を進め、技術力・商品力で優位性を保っていかねばなりません。私は、そのキーワードは、「地球環境貢献」にあると考えております。
  以下に、この点について、現在の取り組みの一端をご紹介させて頂きます。

【地球環境への貢献】
  20世紀は、目覚しい科学技術の進歩と技術革新により、大きな経済的発展を遂げてきましたが、その代償として、地球規模での環境破壊や、二酸化炭素の増加による温暖化など、大きな負の遺産を背負うこととなりました。21世紀は、この難問を一刻も早く克服し、持続可能な社会を再構築していくことが、我々人類の大命題となっていることはご存知の通りです。
 当社は、良きクルマを造るために生まれた会社であり、クルマの環境対策には、「鉄づくり」を通して培った技術力で大いに貢献せねばならないと考えております。主要事業の特殊鋼分野では、鋼材〜鍛造品一貫生産の特長を活かし、高強度鋼開発によるエンジン、足回り部品の小型・軽量化や、自動車の動力機構変革に対する材料ソリューションの提供を進めております。また、新規事業においては、当社のオンリーワン商品のひとつである異方性ボンド磁石が、その優れた磁気特性から、自動車用小型モータの大幅な軽量化(従来比40%減)を実現し、今後さらに用途拡大が期待されています。
 そしてもうひとつ、鉄づくりの工程での思わぬ大発見がきっかけとなり、鉄づくりの会社が、なんと生物学や植物学の世界に入り込むことになった新商品があります。実は、鉄のリサイクル工程の研究過程で、通常600℃以上の高温でないと安定して存在しないはずの酸化第一鉄(Fe0)が、ある条件のもとで常温で存在していることを発見したのです。私どもは、この酸化第一鉄が水に溶けやすいことを利用し、植物の光合成に不可欠な鉄イオンを供給する「植物活性材」として実用化することに成功しました。現在は、家庭菜園用や一部の専業農家の皆様にお使い頂いて好評を得ていますが、さらに研究を重ねるうちに、砂漠の緑化や、地球規模で拡大しているアルカリ土壌の改質にも役立ちそうだということがわかってきました。 土壌改良による植物再生や、バイオ燃料用穀物増産など、将来展望に大きな夢を描きながら取組んでいるところあります。
 
【おわりに】
 6月はじめにドイツで開催されたサミット(先進国首脳会議)では、2050年までに温室効果ガスを半減するという方向性の合意がなされました。大変喜ばしいことです。次回議長国となる日本は、是非この取り組みのイニシアティブを取り、環境技術先進国としての存在価値を高めて頂きたいと願っております。
 私どもも、「鉄づくり」においては勿論のこと、そこで培った様々な技術、新商品が、地球環境改善のお役に立てるよう、一層努力して参りたいと考えておりますので、どうか、今後ともご理解とご支援のほど、よろしくお願い致します。


大郷治氏
火曜グループ

大郷 治(だいごう おさむ)
株式会社ジェーシービー(JCB) 執行役員 東海支社長

【株式会社ジェーシービー 東海支社】
〒450-6210 名古屋市中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア 10階
TEL:052-527-1371 FAX:052-561-2351
URL:http://www.jcb.co.jp/

 JCBの大郷でございます。
 このたび、産業懇談会火曜グループに参加させていただくこととなりました。どうぞよろしくお願い申しあげます。
 弊社は、ご高承のとおり、唯一日本発の国際ブランドを有するクレジットカード会社として成長を続け、現在、売上高7兆914億円・会員数5900万人(うち海外会員487万人)・加盟店数1405万店(うち海外加盟店810万店)・海外展開国数190カ国の規模に至っております。また弊社は、わが国クレジットカード業界のリーディングカンパニーとして、クレジットカードの利用領域を広げており、最近では電気・ガス・水道料金などの公共料金・税金の分野への進出、非接触のICカード「QuicPayカード」をもって小額決済マーケットにも進出しております。弊社は、「決済総合ソリューション企業」として、「クレジットカード事業」のみならず、「決済スキーム提供者」、「オペレーションプロバイダー」として事業領域を拡大しておりまして、法人カードの発行を通して法人向けサービスを提供し、また他のクレジットカード会社のオペレーションを受託するなど、その事業領域の拡大を加速させております。
 こうした弊社が保有する「決済」に関わるさまざまな機能・サービスを通し、名古屋を中心とする東海地区の消費者・法人の皆様に、利便性をご提供し貢献してまいりたいと考えております。
 先日も着任早々に、火曜グループ6月度産業懇談会にて、「クレジットカード市場とJCBの取り組みについて」というテーマで講演させていただく機会に恵まれました。多くの方々にご参加いただき、多くのご質問を頂戴しました。熱心な火曜グループの皆様に、本当に敬服いたしました。皆様のお仲間に入れていただきましたことに感謝申しあげますとともに、ご指導・ご鞭撻を賜りますようなにとぞよろしくお願い申しあげます。


高岡次郎氏
木曜グループ

高岡 次郎(たかおか じろう)

監査法人トーマツ 相談役
株式会社アタックス 最高顧問

【株式会社アタックス】
〒450-0002 名古屋市中村区名駅5-27-13 名駅錦橋ビル
TEL:052-586-8816
URL:http://www.attax.co.jp/

 監査法人トーマツの高岡次郎でございます。
 産業懇談会木曜グループに参加させていただく事になりました。
 トーマツ時代は、世界中に押し寄せたグローバリゼーションへの対応に明け暮れた毎日でしたが、現在はコンサルティングファーム、株式会社アタックスを主な働き場所としております。
 日本経済の下支えをしている中小・中堅企業が経済構造の激変の中で力強く生き抜く支援となる事を念願としています。
 アタックスグループには税理士法人・戦略会計社・ビジネスコンサルティング、その他、人事コンサルティング・金融ソリューション・営業ソリューション等、多くのサービスラインを揃えて、企業の体質強化・事業承継・後継者育成・企業再生・M&A・名誉ある撤収等の支援を行っております。
 又、若い頃から激しい遊びが大好きでしたが、高齢となり仲間も減ってきたので、これからは穏やかな遊びを心掛けようと思っています。
 よろしくお願いいたします。


水谷文和氏
水曜第1グループ

水谷 文和(みずたに ふみかず)
株式会社アクティオ 名古屋支店 支店長 

【株式会社アクティオ 名古屋支店】
〒454-0843 名古屋市中川区大畑町2-28
TEL:052-369-2250 FAX:052-369-2251
URL:http://www.aktio.co.jp

 株式会社アクティオ名古屋支店の水谷と申します。この度、前任の加納高良の後を受け、中部経済同友会、並びに水曜第一グループに参加させていただくことになりました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 弊社は東京に本社を置く建設・産業機械のレンタルをしている会社で、昨年40周年を迎えることができました。名古屋支店は11営業所と2整備工場を展開して東海三県を担当しております。
当社では、レンタルするだけでなく、コンサルティングを取り入れた「レンサルティング」を合言葉に、お客様のニーズに、正確に、スピィーディーに応えていくため日々努力しております。

 私は、東海三県が交わる木曽三川の河口に生まれ育ち現在に至っておりますので、郷土に対する愛情もたいへん深いものがあります。
 その東海地区の中で、有意義な活動をされておられる当会に参加できる機会を得ましたことを心より感謝申し上げます。
 業種を超えた交流の中で、経済人として自分自身の視野を広げていきたいと考えております。若輩者でありますが、皆様のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。


宮池克人氏
水曜第2グループ

宮池 克人(みやいけ よしひと)
中部電力株式会社 常務取締役

【中部電力株式会社】
〒460-8680 名古屋市東区東新町1
TEL:052-951-8211 FAX:052-973-3183
URL:http://www.chuden.co.jp

 中部電力の宮池でございます。
 産業懇談会水曜第2グループに参加させていただきます。前任者山内拓男同様、よろしくお願い申し上げます。
  名古屋市中区の下町生まれ。味覚、言葉、発想等々、「ナゴヤ」が身に染み付いておりますが、普段はそしらぬ振りを装っております。
 静岡県御前崎市にあります、浜岡原子力発電所の建設工事に10年程携わっておりましたが、現在は環境・立地部門、情報システム部門を中心として、皆様にご支持して頂ける中部電力であり続けるべく、業務に励んでおります。
 とくに弊社事業は、今日的課題である、地球環境問題、エネルギー問題と密接なつながりを持っております。産業懇話会の皆様におかれましては、どうぞよろしく、ご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

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【7月度産業懇談会開催日程】
(7月5日以外、場所は名古屋観光ホテルです。)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
7月10日(火)
12:00〜14:00

ボストン・コンサルティング・グループ
代表取締役中部関西代表 今村 英明氏
「最近のコンサルティング・テーマに見る日本企業の課題」

3階
桂の間
※会場の部屋が変更になりましたので、ご注意ください。
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
7月4日(水)
12:00〜14:00
(株)吉田SKT 取締役会長 吉田由孝氏のご紹介
税理士法人中央総研 愛知本部
公認会計士 吉田 正道氏
「企業買収の影響を考える〜三角合併解禁〜」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
7月11日(水)
12:00〜14:00
三菱地所(株)名古屋支店支店長 峰 善郎氏のご紹介
三菱電機(株)中部支社 ビルシステム部ビルシステム第二課
課長 水野 和弘氏
担当課長 元木 勝正氏
「名駅周辺のエレベーター紹介とエレベーター最新技術」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
7月5日(木)
11:00〜16:00
(株)テクノ中部 取締役社長 山本 豊氏のご紹介
中部電力(株)川越火力発電所 見学
三重県
川越町

【8月の産業懇談会 例会は休会となっております】

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【お知らせ】

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【コラム】

花ちゃんからの健康だより
〔花ちゃんからの健康だより〕 No.39

財団法人 愛知健康増進財団
保健師 佐藤 花子

『 椎間板 』の話

 梅雨の頃は普段より腰が痛んだりしませんか?それは気圧の低下や高湿度による冷えにより「交感神経」が興奮するために体の血管を収縮させて血流を悪くし、腰痛を起こしやすい部分(筋肉など)に酸素が届けられなくなり状態が悪化するからと考えられています。
 腰痛を起こす病気のなかでも腰椎椎間板ヘルニアは60歳以上の1/3の人にみられます。椎間板が圧迫に耐えかねて中身がはみ出た状態を椎間板ヘルニアといいます。それが神経に触れると腰痛が起こります。
 椎間板自体はたっぷり水分を含み弾力のあるものですが、年とともに減少して厚みがなくなります。また、椎間板には血管がありません。そのため、椎間板の弱点は、同じ体勢、姿勢をとり続けるという負荷により水分が抜け、クッション性が低下してしまうのです。長時間のドライブ、飛行機での旅行、長時間の立ち仕事で起こり、特に忙しくてほとんど席を立たたない悪い姿勢でのデスクワークの場合などは最悪です。椅子に座る姿勢は立っている姿勢より腰椎に負荷がかかるからです。対策として、腰椎椎間板への一定の圧力を避けるため、時々歩いたり、体操をしたりして体を動かしましょう。血行が良くなれば負荷によって出て行った水分が回復されやすくなります。最も回復するのは睡眠時です。椎間板への負荷がとれて、上下の椎骨の端から水分・栄養が補給され、逆方向に老廃物が排泄されます。水分・栄養分の補給により椎間板は膨らみます。朝の身長が伸びているのはそのためです。また、何らかの原因でいつも睡眠時間が短い人に腰痛があるのもうなずけます。当然ながらお腹が出てくると重心が前方に移動し腰への負担が増えます。
 椎間板を守ることは単純かつ容易ではありませんが、ゆっくりとしなやかに老いるためには、もう少し椎間板を意識して過ごしてみましょう。

カッとなったら一呼吸おいていますか?

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コラム【プログレスシリーズ】

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『企業の進歩発展のヒント:No.27』

【 任せる力、任せられる力 】

 仕事において、ホウレンソウ(報告連絡相談)は大変重要です。しかし、任せられた側にとって時にこのホウレンソウを「自分が信用されていないから、報告しろ!連絡しろ!相談しろ!と言われている」と考えてしまう人がいます。確かに、任されて責任を持ってやっているのに、ホウレンソウ、ホウレンソウとうるさく言われれば、氣分を壊すこともあるでしょうし、信用出来ないからホウレンソウをさせるという目的だけのホウレンソウでは問題があると思いますが、このホウレンソウによって、その仕事のシナジー効果が生まれたり、仕事が進化したり、上司や他部門とのコミュニケーションを活発化させ、企業成長のプラスになるということがあるのです。私は、社員研修などで、「上司から仕事を任されたら、今まで(任せられる前)の何倍も報告連絡をしなさい」という話をすることがあります。「任せる側は、期待と同時に不安があって当然。だから報告や連絡を上司にしっかりとすることで、その後も安心して任せてもらえるというプラス面がある」ということも含めてお伝えしています。もちろん、任せる側には、任せた以上、信用して見守るという度量は必要ですが。

・・・・ <事例研究>  歴史人物シリーズ−10 「徳川家綱」 ・・・・

 徳川家綱は、わずか5歳で元服し、11歳で徳川4代将軍となりました。家綱は、3代将軍家光が38歳にして初めてもうけた嫡男であり、家光に大変期待され、可愛がられて育ったようですが、11歳という若さで将軍となったため、家光死去の直後に浪人の騒擾未遂事件(慶安事件)が起こるなど政情不安に見舞われました。しかし、家光が残した保科正之をはじめとした優秀なブレーン達が幕閣を固め家綱を守り、補佐しました。このような優秀なブレーンの存在と、生まれつき体が弱く、しばしば病氣にかかっていたこともあり、家綱は政務への興味を失い、政務はブレーンに任せっきりとなり「左様せい様」とあだ名されていたようです。晩年には幕府財政が悪化し、大老酒井忠清の専制を許し、幕府の勢威のかげりの端緒を招きました。

事例へのコメント

 「任せる」ということと、「放任」は違います。部下は上司から仕事を任されれば、意氣に感じるでしょうし、逆に任せてくれない上司には不満を持つこともあるでしょうが、「任され方」が重要で、任される側の思いや責任感の強さによっても、任された側のやりがいも変化するのではないでしょうか?家綱のように任せっきりで、自分自身はそのことに興味を持たないようでは、任された側のやりがいが生まれないのではないでしょうか?ただ、11歳の将軍には、任せるも任せないもなく、任せるしかないという状況だったはずであり、ある意味では不運の将軍だったと言えるでしょう。

任せてもいいか/任され方が大事!

●プログレスとは

 プログレスとは、『新時代経営コンサルティング手法』として、私の会社である株式会社リーダーズドメインにおいて企業経営ご指導法として用いているもので、日々多くの企業と関わらせていただいています。同じように努力していても「潰さないための経営」より「進歩発展のための経営」のほうが企業組織は生き生きとするでしょうし、企業におけるマイナス面の分析でも、「成り立たせるための分析」よりも「進歩発展させるための分析」のほうがより良い組織創りに繋がる---と言う考えを土台に持ったものが、このプログレスです。

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コラム【苗字随想】
〔苗字アラカルト〕 No 61

片桐清志

『 妻と夫 』

 先月は「父」と「母」に注目してみた。結果は「母」に軍配が上がった。では「夫」と「妻」ではどうだろう。
種類の多さでは「妻」で始まる姓が32種、「夫」で始まる姓が13種でやはり「妻」に軍配が上がる。一字姓では「妻」さんもいれば「夫」さんもいる。年金のデータベースの不正確さが問題になっているが、その多くは年金台帳からコンピューター入力する時のミスが指摘されている。5000万件はあまりにも杜撰だが、苗字の欄に「妻」や「夫」と書かれていたら間違いそうだ。
  「妻」姓でユニークな苗字では「妻恋(ツマゴイ)」「妻神(ツマカミ・サイカミ)」「妻方(ツマカタ・メカタ)」「妻有(ツマアリ)」「妻住(ツマズミ)」「妻我(メガ)」「妻良(メラ)」「妻鹿(メカ・メジカ・メノカ)」「妻鳥(ツマドリ・メンドリ等)」などだ。比較的よく見かける姓は「妻藤(サイトウ・ツマフジ)」「妻田(ツマダ)」「妻野(ツマノ)」「妻川(ツマカワ・サイカワ)」などだろう。
  「夫」姓でユニークな苗字には「夫士(フシ)」「夫婦(メオト・ミョウト)」「夫婦岩(ミョウトイワ・メイトイワ)」「夫婦橋(メオトハシ)」「夫宮(フミヤ)」「夫馬(フバ・フマ)」「夫白(オジロ)」などがある。
  「妻木(ツマキ・ツギ・メギ等)」「夫婦木(ミョウトギ・メオトギ・フウフギ)」は見つかったが、芸名の「妻夫木(ツマブキ)」は実名には見つからなかった。

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【平成19年6月号編集後記】

 21日に6月度の会員懇談会が開催された。講師は中日新聞の小出宣昭常務で、「名古屋の強さと弱さ」という演題でお話いただいた。参加者は氏の切れ味の鋭さと見識の高さを大いに堪能した。一例を紹介すると、「日本の名古屋は世界の日本」と名古屋の特徴を表現し、その要因として「鎖国」と「東海道53次」を指摘した。鎖国によって日本的な文化が明治まで独自の発展を遂げたのと同様に、東海道が宮の渡しから桑名へ海上ルートであったことで名古屋は東西交流から一定の距離を置いたため名古屋の独自文化を開花させたと言う。また現在の日本の骨格は三英傑が作ったと言明。信長は「実力主義」と「自由主義」を、秀吉は刀狩で「日本型の治安」と「武士道」を、家康は「家族主義」を確立したと評価した。さらに名古屋の今後のあり方としては自前主義にこだわらず、いいものを積極的に受け入れて発展した「ロンドン」型を目指せばよいと示唆された。
 5月の例会模様では、向氏(三豊ビル会長)から日本経済の戦後の歩みと現状をお話いただいた。ともすればマイナス面が強調されがちだが、日本経済の現状は大変恵まれており、自信を持って経営努力をすべきと諭された。岩部氏(岩部建設社長)からは古代人の知恵の深さをご紹介いただいた。氏は作家・城山三郎とも親交があり、座右の書も「男子の本懐」と「粗にして野だが卑ではない」を挙げておられる。氏の独特の経営理念に改めて敬服する。
 今月も新会員を大勢紹介できた。心から歓迎するとともに、例会でお話を伺えるのを楽しみにしている。中でも高岡氏は当会の監事を永年お勤めいただいており、新たな見地でのご意見を拝聴できるのが楽しみだ。来月も今日的話題が満載だ。梅雨のひと時を産業懇談会で有意義に過ごしていただければ幸いである。

(片桐)