第28号 2004.9.27発行



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平成16年9月度(第28号) 目次
【16年9月度産業懇談会(木曜G)模様】 9月2日(木)12:30〜14:00
【16年9月度産業懇談会(水曜2G)模様】 9月8日(水)12:30〜14:00
【新会員自己紹介】
伊藤 尚貴 氏 イセット株式会社 専務取締役
伊藤 芳美 氏 日本リガメント株式会社 取締役総合企画部長
岡本 金久 氏 株式会社NTTマーケティングアクト名古屋 代表取締役社長
小野 高史 氏 東海旅客鉄道株式会社 執行役員監査部長・経済調査
近藤 普妙 氏 豊成産業株式会社 代表取締役
谷口 正明 氏 株式会社正文館書店 代表取締役
【10,11月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 『いきいき健康だより』
コラム2 
コラム3 『苗字随想』
コラム4 『鉄道の歴史と切手の世界』



【木曜グループ産業懇談会 模様】


 テーマ:『深刻化する治安の悪化をいかに回復するか 』

日 時: 9月2日(木) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 オリオンの間
参加者:24名


スピーカー:
    村橋 泰志(むらはし ひろし)氏
    あゆの風法律事務所所長 兼 愛知県公安委員会委員長



1 愛知県公安委員会の概要
 公安委員会は、警察の政治的中立性を確保し、警察の民主的管理を保障する役割を担う趣旨で警察法に規定された制度である。組織についても憲法で保障する地方自治の精神の下、中央に国家公安委員会が置かれ、都道府県には住民を代表する合議体として都道府県公安委員会がおかれている。
  愛知県公安委員会は愛知県警察を管理し、法令によってその権限とされる事務を行っており、その補佐を愛知県警察本部が行うこととされている。


2 悪化する治安の現状
 犯罪の発生件数は増加傾向にあり、中でも窃盗犯の増加が目立つ。また、実行犯としては少年と外国人が年々増加している。一方、検挙率は低下傾向にあり、現状は極めて深刻な状況である。その直接的原因は、警察が多様化・高度化し、かつ急増している犯罪に十分対応できていないことにあるが、根本的な原因は、国・社会・地域・家庭の「善き」規範が崩れ、人と人の結びつきが弱くなり、犯罪発生の抑止力が低下しているからと思われる。
  愛知県警察本部としてもホームページを開設し、各種犯罪の発生状況など、詳細な情報を適宜提供しているので、是非ご覧いただき、犯罪の現状をご確認いただきたい。


3 急増する外国人犯罪
 最近、深刻な状況にある犯罪が「外国人犯罪」である。特に不法入国した中国人による窃盗や侵入盗が急増している。中国人は出身地別のグループに分かれるものの、高度に組織化された犯罪集団(中国マフィア)を形成する点では共通している。中には日本人暴力団と手を組む集団もおり、実態はより複雑化している。警察としても外国人犯罪の撲滅に全力を挙げている。


4 治安の回復のために
 愛知県警察本部は、ますます増加する犯罪の発生を防ぐために「愛知県警察治安回復アクションプラン」を制定し、安全で安心できる街づくりに貢献できるように努力を重ねている。さらに愛知県は「愛知県安全なまちづくり条例」を制定し、法的側面からも強力なバックアップができる体制を整えている。
  一方、最近では、地域住民がボランティアとして自主パトロールを行っているところもあり、治安向上に一肌脱いでいただいている。全く頭が下がる思いである。

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【水曜第2グループ産業懇談会 模様】

 テーマ:『アンデスから宇宙へ 』


日 時: 9月8日(水) 12時30分〜14時00分分
場 所:名古屋ヒルトンホテル 9階 ことぶきの間
参加者: 23名


スピーカー:
    水野 範和(みずの のりかず)氏
    名古屋大学大学院理学研究科 助手



1 天文学とは
 「天文学は世の中の役に立つのか?」とよく聞かれる。私たちは「宇宙の謎を解明したい!」という純粋な探究心から研究を続けているが、基礎物理学の多くはその起源を天文学に持っており、その研究成果は私たちの日常生活を支えている。決して無駄な研究をしている訳ではないことを始めに申し上げておきたい。


2 「宇宙の果て」とは
 最近の天文学の関心事は、銀河および星(恒星)の誕生過程にある。それを解明することが、天文学の究極の目的である「宇宙の謎」を解く鍵となっている。
  先日、宇宙の年齢は「137億年±2億年」と判断された。これはWMAP(電波望遠鏡を搭載した人工衛星)が捉えた電波を分析した成果である。このときの電波の分布図は宇宙が生まれて38万年経った頃のもので、現在私たちが観測可能な「宇宙の果ての姿」だといえる。


3 「なんてん」とは
 「なんてん」は、約10年前、地球の南半球を天体観測するために名古屋大学敷地内に設置していた電波天文台を南米チリのアンデス山脈に移設したものである。その際、中部財界の方々からご支援をいただき、今もその感謝の念を忘れてはいない。
  何故、日本から遠い南米チリに設置したのかというと、気象条件や利便性等、天体観測に適した地域は、実は地球上に3箇所しかなく、そのうち南半球にあるのがチリであったからである。
  私たちはこの天文台で銀河系(天の川銀河)とマゼラン星雲に点在する暗黒星雲(星の誕生のもとであるチリやガスの集合体)を主な研究対象として日夜観測を続けている。


4 世界で一番宇宙に近い場所「アタカマ高地」 −「NANTEN2」から「ALMA」へ−
 現在、「なんてん」を北に約600km離れたアタカマ高地に移設する作業を進めている。これは「なんてん」によるミリ波観測の研究成果を踏まえ、より高いレベルであるサブミリ波による観測が必要となったためである。これを「NANTEN2」プロジェクトと呼んでいる。このプロジェクトに必要なアンテナは世界最高水準の成型技術が要求され、かつ建設地が海抜5000mという過酷な場所であるが、現在その建設に全力で取り組んでいる。
  一方、同じアタカマ高地を舞台に日・米・欧連携ビッグプロジェクトとして「ALMA」が進められている。これはハッブル宇宙望遠鏡の約10倍高い解像度を有し、日本も約250億円の巨費を投じて進めている。とはいうものの「ALMA」での研究活動は各国の研究目的や成果に基づいて観測時間が割り当てられるので、「NANTEN2」で大きな研究成果を出し、「ALMA」を存分に活用できるようにしていきたい。

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【新会員自己紹介】


伊藤 尚貴
 (いとう なおたか) 


イセット株式会社 専務取締役

【イセット株式会社 名古屋支社】

〒460-0008 名古屋市中区栄2丁目4−3
Tel:052−222−2828
URL:http://www.iset.co.jp
 
この度、木曜グループに入会をさせていただきました伊藤尚貴でございます。若輩者でございますので
何かとご指導を頂戴できますことを幸いに思います。どうぞよろしくお願いいたします。

私は、昭和46年に創業いたしましたイセット株式会社に勤務いたしております。当社は東海三県を
営業エリアといたしております警備会社で、主として官公庁・事業所・一般家庭の機械警備をご提供
させていただいております。今後、高齢化社会に備え、皆様が「元気で住まう」ことができますよう「在宅健康管理システム」にも力をいれております。この他、「無呼吸症候群の対策機」や「快適時目覚まし」などバイタルデータを利用した安心・安全も開発しています。一風変わった警備会社です。

今回、会員の皆様とのいろいろな情報交換の場を与えられましたことを心から喜んでおります。今後ともご指導・ご鞭撻のほど、重ねてよろしくお願いいいたします。

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伊藤 芳美
 (いとう よしみ) 


日本リガメント株式会社 取締役総合企画部長

【日本リガメント株式会社】

〒456−0018 名古屋市熱田区新尾頭1−12−10
TEL:052−678−8100
URL:http://www.nihon-ligament.co.jp/
 
 この度、社長の田中に代わり私の入会をご承認いただきありがとうございます。まだまだ若輩者ですのでよろしくお願い申し上げます。

 当社の今期のテーマは「元気の素づくり」であります。「元気の素づくり」とは「顧客価値創り」と認識し、元気プロジェクトを発足して取組んでおります。お客様が商品の価値や機能などに見える価値だけではなく、満足感や安心感など目に見えない価値を求めるようになり、「顧客価値の創造」への挑戦が私たちに求められる時代になったと認識し、このプロジェクトを発足いたしました。当社が「業」としている「人材ビジネス・コンサルティングサービス」を通じて「お客様が感動するもの」「お客様が満足感を味わうもの」を提供していきたいと考えております。
  「顧客価値の創造」の取組は、日本企業が新たなビジネスモデルを模索し、国際競争に打ち勝つキーワードと確信し安定的、継続的に活動していきたいと思っております。

 私は30年余の銀行勤務を経て、平成14年4月から、当社に出向、平成15年9月に転籍すると同時に取締役に就任し現在に至っております。入会を機に先輩の方々に勉強をさせていただくとともに今後のご指導とご鞭撻をお願い申し上げまして入会のご挨拶とさせていただきます。

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岡本 金久
 (おかもと かねひさ) 


株式会社NTTマーケティングアクト名古屋 代表取締役社長


【株式会社NTTマーケティングアクト名古屋】

〒451-0043 名古屋市西区新道2-12-18
Tel:052−569−7600
E-mail:okamoto@ngy.nttact.co.jp
URL:http://www.ngy.nttact.com/


 株式会社NTTマーケティングアクト名古屋の岡本金久でございます。本年7月にNTT西日本岐阜支店から、代表取締役社長に就任いたしましたが、その前が名古屋支店でしたので5年ぶりの名古屋勤務になります。よろしくお願い致します。
  弊社は、NTT西日本グループの構造改革に伴い2002年5月に西日本で17社あるアクトグループの1社として誕生し、今年3年目を迎えました。
“変化の激しい時代” 情報通信の進歩とともに、本格的なブロードバンド時代が到来しました。私どもNTTマーケティングアクト名古屋は、日々進化し続ける「情報通信の先端技術」・「テレマーケティング」・「人材派遣」・「アウトソーシング」などを組み合わせたソリューションを提案し、ビジネスのパートナーとして、お客様をサポートしていきたいと考えております。

私事ですが、愛知県出身の昭和28年生まれで今年51歳になりました。趣味は、運動不足の解消にと始めた「ゴルフ」と、読書も好きで歴史小説やルポルタージュなどを好んで読んでおります。会員の皆様、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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小野 高史 
(おの たかし) 


東海旅客鉄道株式会社 執行役員監査部長・経済調査


【東海旅客鉄道株式会社】

〒450−6101 名古屋市中村区名駅1−1−4 JRセントラルタワーズ
Tel:052−564−2304
URL:http://www.jr-central.co.jp


JR東海の小野高史です。産業懇談会水曜第一グループに参加させていただくことになりました。会員の皆様との交流を楽しみにしておりますので、よろしくお願い致します。

当社は、東海道新幹線の運営を軸とした経営をしております。昨年10月には、会社発足以来取り組んで参りました品川新駅の開業と全列車の最高速度270km/h化を達成しましたが、お蔭様でこれまでにも増して多くのお客様にご利用をいただいております。
また、今年の10月には昭和39年の東海道新幹線開業から40年を迎えますが、この間列車事故による死亡ゼロという安全を確保することが出来ましたことは、私どもの大きな誇りですが、同時に先人の知恵と努力、そして何よりも多くのお客様に支えられて来た結果と考え、これからも地道な努力を毎日毎日続けて行きたいと思っています。どうぞ、ご愛顧をお願い致します。

私は、名古屋には2回目の勤務で、通算で名古屋生活10年を越えたところですが、家族の成長の思い出も多く、第二の故郷として生活を楽しんでおります。今回の入会を機に、更に多くの皆様とお知り合いになり、ますます名古屋への思いを深くすることが出来れば有難いと思っている次第です。どうぞ宜しくお願い致します。

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近藤 普妙 
(こんどう ふみょう) 


豊成産業株式会社 代表取締役


【 豊成産業株式会社 】

〒464−0833 名古屋市千種区大島町1−35
TEL:052−752−8885


 このたび入会させていただきました近藤普妙でございます。どうぞ宜しくお願いいたします。
 
豊成産業は昭和55年の創業で企業としては歴史の浅い会社です。主に大型建築物の解体工事及び土木工事を専門に今日まで事業展開してまいりました。
  高層ビルをはじめ、学校、病院、工場、運輸施設など幅広い分野で実績を積み重ねてまいりましたが、引き続き安全第一をモットーとして事業展開をしてまいります。また近年問題になっている土壌汚染についても、当社はいち早く取り組み、ダイセキ環境ソリュージョンと業務提携し汚染土壌処理業にも参入しており、今年10月にはISO14001(環境マネジメントシステム規格)認証取得を予定しております。
また、最近では産業廃棄物の問題も大きくクローズアップされるようになりましたが、弊社でも解体工事のみならず地球環境保全を真剣に考え、積極的なリサイクルに取り組んでいく所存です。
今後も「破壊から創造へ」を合言葉に都市基盤発展に寄与してまいります。 
 
私は、岐阜県安八郡墨俣町にある540年程続く寺の生まれです。
普妙(フミョウ)という変わった名前もその為です。
会員の皆様にはいろいろお手数をおかけするとは思いますが、ご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

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谷口 正明 
(たにぐち まさあき) 


株式会社正文館書店 代表取締役


【 株式会社正文館書店 】

〒461−0015 名古屋市東区東片端町49番地
TEL:052−931−9321
URL:http://www.home.cs.puon.net/shobunkanshoten/


 この度、片桐様のご紹介によりお仲間に加えていただけることになりました。よろしくお願い申し上げます。

 小社は、大正7年(1918)に祖父谷口正太郎が創業いたしました「本屋」でございます。戦前は出版業も営んでおりましたが、現在はいわゆる小売業です。ただ、物としての本を売るのではなく、文化財としての本をお届けできれば、と思っております。「エロ・グロは扱うな」という創業者の遺言を守り、地域文化に少しでも貢献したいと考えておりますが、それにはまず、自らの研鑚が必要ですので、文字通り「浅学非才」を嘆かざるを得ません。
 
  私は、この9月26日をもって会長に就任致します。小社の3代目として、35歳で社長になりましたが、その2〜3年後に社長にも締切が要ると痛感し、「50歳で社長を交代する」と社の内外に公言しました。今年がその年に当たります。後任には弟の潤治が就きますが、こちらの会では引き続き私がお世話になりますので、末永くよろしくお願い申し上げます。

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【10,11月度産業懇談会開催日程】


【10月度産業懇談会】 4グループ合同懇親会

日  時 10月7日(木)18:00〜20:30(17:30 受付開始)
場  所 名古屋東急ホテル(4階 雅の間) Tel.052−251−2411
会  費 お一人 10,000円  ※当日、受付にて頂戴いたします。
当日の予定
17:30〜 受付開始
18:00〜19:00 演奏会
19:00〜20:30 懇親会(着席形式)
演奏者  (と ぜんしょう) 氏

中国上海音楽学院卒業後、1970年からプロ琵琶奏者として演奏活動を始め、中国各地でコンサート、テレビ、ラジオで活躍。中国では多くの受賞歴をもつ国家一級演奏家。
1988年に初来日し、「世界民族音楽シリーズ」などに出演。翌年再来日し、名古屋芸術大学作曲研究生を経て、95年に東京藝術大学大学院にて修士号を取得。中国琵琶の伝統を継承するとともに、各国のオーケストラや他ジャンルの演奏家との共演など、独自の音楽世界を積極的に広げている。
事務局連絡先 担当:橋・亀井  Tel.052−221−8901

【11月度産業懇談会】(場所は名古屋観光ホテルです)

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄

11月9日(火)12:00〜14:00

(株)ビーハーフ 代表取締役
古田弘(ふるたひろし)氏
「目標設定と新規事業の起業」

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇

11月17日(水)12:00〜14:00

キリンビール(株) 名古屋工場
工場長 桂総一郎(かつらそういちろう)氏
「ビールのお話」

18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景

11月24日(水)12:00〜14:00

徳倉建設(株) 取締役専務執行役員
徳倉哲夫(とくらてつお)氏
「昨今の建設業」

18階
オリオンの間

木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

11月4日(木)12:00〜14:00

東レ(株)名古屋支店 支店長
輿石邦豊(こしいしくにとよ)氏
「21世紀の主役『炭素繊維』
〜スポーツから航空宇宙まで〜」

18階
伊吹の間

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【お知らせ】

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【コラム】


財団法人 愛知健康増進財団 保健師
佐藤 花子

『咀嚼(そしゃく)の話』
おいしい物がたくさんある、食欲の秋になりました。さて今回は、その食べるために重要な、咀嚼つまり噛むことの大切さをお伝えします。なんとなく、よく噛んで食べるといいことありそうですよね。たとえば、「よく噛めば、脳の働きがよくなる!」とか「ボケ防止にはよい!」とかが浮かんできます。その他にもたくさんの効果がありそうです。さて、その効果とは?

健康の豆知識

神奈川歯科大学の研究グループが、卑弥呼(弥生時代)・源頼朝(鎌倉時代)・徳川家康(江戸時代)・また第二次世界大戦前の食事を復元し、その咀嚼回数と現代の子供たちのそれとを比較検討してみた。 すると、一番よく噛んで食べていたのは卑弥呼の時代で、噛んだ回数は3990回で、食事時間は51分。2位は源頼朝の時代で、2654回、29分。徳川家康、戦前と続く。最後の現代の子供たちは620回、11分で、極端に回数も時間も短く、卑弥呼の6分の1、戦前の半分だった。

★よく噛むことの効果★

『卑弥呼の歯がいいぜ』であらわす事ができます。

ひ・・・肥満防止(食べ過ぎを防ぐ)               
み・・・味覚が発達(唾液が味覚を敏感にする)
こ・・・口臭予防(唾液の抗菌作用で清潔保持)
の・・・脳の活性化(脳を刺激し、記憶力、集中力がアップ)
は・・・歯が健康になる)唾液が歯にしみこみ丈夫になる)
が・・・癌の予防(唾液が発ガン性を弱める)
いい・・・胃にいい(消化しやすくなり胃にやさしい)

ぜ・・・全身に力がみなぎる(唾液の分泌により、細胞の増殖、神経の成長が促進)

咀嚼は単に食べ物を飲み込みやすくするだけでなく、全身の健康ともかかわっているようです。そのためには歯が重要です。また、左右偏ることなく噛むことも大切です。片方ばかりで噛んでいると、肩こりや頭痛や難聴の原因になることもあります。したがって、正しく、よく噛まないとずいぶん損をしているということになります。
「鶴亀の歳願わばツルツルと飲まずかめ、かめよかめかめ」昔の人はうまいですね!

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株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

〜社員の感度向上のヒント:6〜
『言わなくても解る社員の育成』

<感度を向上させれば心を解ってくれる社員が生まれる>

* 今回のキーワード=“共生型共感”

共生型共感とは、「他人の心を共有し合えるポジティブな感情」である。

 上司が「なにを求めているか?」を理解し、上司が「なにを言おうとしているのか?」を察知できるような、いわゆる言わなくても解ってくれる部下は優秀な部下と言えますが、現実的にはこのような部下は少ないものです。では、どのようにしたら「言わなくても解ってくれる社員の育成」が出来るのでしょうか?一つのヒントとして、私は、「心で考えさせる」ということをお勧めします。考えさせる?単純で当たり前のことのように思われるかも知れませんが、部下が上司から指示を受ける時、上司の心を共有しようと考えながら指示を受ける部下は少ないものです。こういう部下では仕事を任せるのが不安です。しかし、こういう部下が存在することについて、上司自身に問題がないかを考えてみる必要もあります。例えば、忙しいなどの理由で、考えさせずに「伝えるだけ」「やらせるだけ」の指示をしてしまっていることはないでしょうか?心のこもっていない指示をしてはいないでしょうか?
今回のキーワードは“共生型共感”です。共生型共感とは「他人の心を共有し合えるポジティブな感情」ですが、このポジティブな感情の逆のネガティブな感情が“非共生型共感”です。部下にとって上司は鑑です。上司がポジティブに仕事をし、心を持って指示をすることで、部下は心で聴きポジティブに仕事に取り組んでいく可能性が生まれるのです。

<事例研究> X社(出版社)
今から5年ほど前に、W君という学生がX社という会社に就職活動をしていました。W君は5社から内々定をもらい、どこを選ぶか迷っていました。そんなW君にX社から「先輩社員との懇談会」の連絡があり、W君はその懇談会に出席しました。そこにはW君にとって運命的出会いが待っていました。出席した先輩社員の中にVさんというW君より8歳年上の社員に会ったのです。Vさんはトップセールスとして数々の記録を塗り替えてきた将来を嘱望される社員でした。Vさんの話す言葉一つひとつが心を込めた言葉であり、仕事を愛する氣持ちが伝わってきて、W君はVさんに人間的魅力と仕事に対する素晴らしい姿勢を感じました。W君は決めました。「この人と一緒に仕事がしたい。だからこの会社に入ろう!」と。入社後のW君は、Vさんの後を追い続け、Vさんの行動を見続け、常に考えました。「Vさんならこういう時にどういう考え方をし、行動するのだろうか?」と。はじめのうちはW君がイメージしたことと、Vさんの考え方や行動には違いがありましたが、一年後にはW君のイメージはVさんの考えに近いイメージとなりました。今ではこのW君がトップセールスとしてVさん(現取締役営業責任者)と共にX社の業績を伸ばし続けています。

〜事例へのコメント〜
  この事例が教えてくれることは、W君は、人が成長するために必要な「興味」「関心」「好奇心」を持つと共に、Vさんに対する「好意」「尊敬」といった感情があったからこそ、このような成果が現れたということです。部下の「興味」「関心」「好奇心」「好意」「尊敬」などといった感度を高めるために上司のあり方、仕事のあり方や上司自身の感度向上を常に考えるべきだと思います。

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〔苗字アラカルト〕 No 28

片桐清志

『苗字とオリンピック』

オリンピック発祥の地、アテネでの21世紀最初のオリンピックでは久々に日本選手の活躍が目立った。メダル総数では過去最多を更新し、金メダルの数も過去最多の東京オリンピックに並んだ。今回はオリンピックの日本選手の活躍に思いを馳せながら苗字のランキングをオリンピック風に眺めてみる。

苗字で最大勢力は何か?単純な問題だが実はいまだに決定打がない。苗字ランキングの草分け的存在の佐久間英氏の調査では金メダルが「鈴木」、銀メダルが「佐藤」、銅メダルが「田中」だ。その後、コンピューターが漢字を扱うようになって本格的なデータベース(生命保険の契約書264万件)を分析したグループ(日本ユニバック鞄凵jの整理では金が「佐藤」、銀が「鈴木」、銅が「高橋」となっている。最近はインターネットを活用した苗字の研究も盛んで、ホームページ「苗字博士」では佐久間ランキングと同じだが、「日本の苗字七千傑」ではユニバックランキングと同じになっている。最近のコンピューター活用型のものでは佐藤、鈴木、高橋が多いが、三位は小林という調査結果もある。

こうした相違点の発生要因としてはサンプル数の違いや苗字の地域性が考えられる。e−Japan構想の進展で住民台帳や健康保険証のデータベース化が整備されればこの問題にもいずれ決着がつくだろう。

今回のオリンピックメダリストの苗字のランキングを考察してみた。女子レスリングの「伊調」姉妹の苗字などは珍しい部類の筆頭だろう。あるホームページでは47307位となっていて今回のメダリスト中のチャンピオンで堂々の金メダルだ。男子柔道金メダルの「内柴」もありそうで無い。これまたホームページによれば21562位で銀メダルだ。男子体操の「水鳥」選手も苗字としては一見平凡そうだが珍しい部類だ。今回のメダリスト中では銅メダルものだ。珍しい苗字の上位陣が全員金メダリストというのも面白い。

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蒸気機関車誕生200年

― トレビシックの偉業を偲んで ―

藤井  浩(名工建設株式会社 取締役会長)

趣味として鉄道に関する切手を収集してから、40年になる。切手コレクションも毎年増え続け、狭いマンション暮らしでは、切手アルバムも収納できない状況となっている。
さて、鉄道切手収集家にとって、今年2004年は特に意義深い年になりそうである。世界最初の蒸気機関車がイギリスに誕生してから、今年は200周年を迎えるからである。
  そこで、1804年に世界で初めて蒸気機関車を発明したリチャード・トレビシック(R.Trevithick)の業績と世界最初の蒸気機関車ペニーダーレン(Peny‐darren)号を紹介してみたい。

<ペニーダーレン号の切手>

  世界で最初の蒸気機関車「ペニーダーレン号」を描く郵便切手は世界各国で発行されているが、鉄道切手が切手収集家に人気があるだけに、トレビシックやイギリスの鉄道に関係のない国でも発行されている。
  イギリス連邦のマン島では1804年2月21日、南ウェールズのマーサー・ティドヴィル(Merthyr Tydfil)での蒸気機関車運転200年を記念して、「蒸気の力」と題して6種の切手を発行した。発行日は200年前の走行運転が行なわれたのと同じ日で、2004年2月21日である。
そのなかの40ペンスの切手に、走行する「ペニーダーレン号」が描かれている。

蒸気機関車200年を記念して、走行するペニーダーレン号(40ペンス切手)を貼付した記念封筒(The Power of Steam)

2004年2月21日にマン島発行
リチャード・トレビシックの肖像と
世界最初の蒸気機関車ペニーダーレン号


1976年・ポーランド発行

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【16年9月号編集後記】

今月はプロ野球が大きく揺れた。70年のプロ野球史上初のストも決行された。ドラゴンズの快走が続いているだけにファンとしても気がかりだったが、とりあえず両者の合意で二度目のストは回避された。ファンの後押しもあって、古田の率いる選手会が経営側の方向転換を引き出した。根底に赤字問題があり、運営構造の問題も絡んで根本的な解決にはまだ時間がかかるだろう。幸い新球団誕生に向けてすでに2社が名乗りを上げている。しかもフランチャイズ地に仙台を候補としている。今後紆余曲折があるだろうが、東京一極集中(巨人中心)の構図の是正が進むことだろう。Jリーグの人気の秘密はサッカーそのものの魅力に加え、地元主義がある。プロ野球も元々は地域密着だった。地元密着の幅広いファンに支えられて初めて人気が維持できる。

TVの普及で東京と地域の情報格差が少なくなったが視聴率だけを頼りとした興行は早晩衰退する。特にプロスポーツはスタジアムでファンと一体になって初めて成り立つ。トップを行くドラゴンズのゲームでさえナゴヤドームの観客数が少ない。球団も球場に来るファンを大切にする工夫が必要だ。今回の騒動が関係者の認識を一新し、構造改革に向けて動き出すことを期待したい。

今回の騒動は従来の生産者主導の市場構造が情報化の進展とともに消費者主導の市場構造に転換が進んでいることを示唆している。社会構造そのものが中央集権構造から地方分権に進むのも時間の問題だ。根底の問題を先送りしても所詮時間稼ぎにしかならない。

さて、産業懇談会は今月から4グループの勉強会が再開した。テーマも治安問題から宇宙の話題まで多彩だ。今号では開催日の関係で掲載できなかった水曜第一Gと火曜Gの概要は次号での紹介とさせていただいた。なお来月(10月7日)は4グループ合同のディナーショー(中国琵琶)だ。会員以外の参加も歓迎だ。ご家族や職場の仲間とお誘いいただきたい。新会員紹介も6名と今月はにぎやかだ。大いに歓迎するとともに早い機会にお互いに親交を深めたい。

今月から本メルマガに新連載が登場した。会員の藤井氏は鉄道切手の収集家としてその道では有名だ。20年ほど前には「切手に見る鉄道技術の歴史」というタイトルの単行本(写真A・B参照)も執筆している。今年は新幹線の誕生から40年の節目だが、鉄道誕生から200年の記念すべき年だ。氏の好意で今号から数回にわたり「鉄道の歴史と切手の世界」を連載する。藤井氏には前著の続編の刊行を期待したい。
「切手に見る鉄道技術の歴史」
(藤井 浩 著)表紙
同左グラビア

(片桐)