第25号 2004.6.25発行



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平成16年6月度(第25号) 目次
【16年5月度産業懇談会(水曜1G)模様】 5月19日(水) 12時30分〜14時00分
【16年5月度産業懇談会(火曜G)模様】 5月25日(火) 12時30分〜14時00分
【16年6月度産業懇談会(木曜G)模様】 6月3日(木) 12時30分〜14時00分
【16年6月度産業懇談会(火曜G)模様】 6月8日(火) 12時30分〜14時00分
【16年6月度産業懇談会(水曜2G)模様】 6月9日(水) 12時00分〜15時30分
【16年6月度産業懇談会(水曜1G)模様】 6月16日(水) 12時30分〜14時00分
【7月度産業懇談会開催日程】
【新会員自己紹介】
伊藤 賛治 氏 株式会社テクノ中部 取締役社長
平田 昇 氏 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ東海  代表取締役社長
夢童 由里子 氏

有限会社夢童アート 取締役社長

【お知らせ】
【コラム】
コラム1 『いきいき健康だより』
コラム2 
コラム3 『苗字随想』



【16年5月度産業懇談会(水曜1G)模様】


 テーマ:『 我が社の挑戦 』


日 時: 5月19日(水) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 22名
スピーカー: 鈴木 泰寛(すずき やすひろ)氏

アイシン開発株式会社 取締役社長

http://www.aisin-ad.co.jp/


1 会社紹介
 アイシン開発は、アイシン精機の子会社として、アイシングループ主要13社の一つである。事業内容は建築、土木、緑化、不動産開発、保険と幅広い事業を営んでいる。
  アイシングループ売上の95%は自動車部品関連で占めており、残り3%が住宅、生活関連、その他が2%で、当社はこの2%を担っている。


2 これまでの私の歩み
 若い頃、また今までどれだけ多くの経験を幅広く、深くしたかがその人の生き方や経営に対する考え方の基本となっていると思う。私も同様で、まずそれからお話したい。

  私は武道が好きで、特に空手道については中学生時代から打ち込んできた。将来も空手指導員として、続けていきたいと思っていた。

 アイシン精機に勤めていた先輩より空手部を創りに来ないかとの誘いがあり、アイシン精機に入社を決めた。その後、1969年にパリにて国際空手大会に出場する為、会社を辞する決意をしたが、上司をはじめ、多くの方々のご支援があり、空手道の指導員として、ヨーロッパ駐在員として“2足のわらじ”の生活、12年に及ぶ海外生活を経験することが出来た。

  帰国後、会社員としては、とても使いものにならないと、リハビリを含め、秘書室に勤務を命じられた。それから、秘書室にて担当課長から室長参与まで11年間勤務する。そして5人のトップに仕えることとなった。そして役員となり、これまで経験していない分野、原価企画、生産管理、調達、人事、安全管理、広報ほか数多くの部署を担当した。秘書室時代、生産管理、人事担当などの経験はアイシン開発にきて本当に役に立っている。人生において無駄な経験は一つもないと、自ら積極的に経験しなければならないと実感している。


3 我が社の挑戦
 アイシン開発は、アイシングループ各社の建築、土木、緑化、保険など、グループの発展のお蔭で安定した仕事が確保でき、その為、会社全体に危機意識の少ない企業風土が感じられた。10年前に3社合併し企業内連帯意識にも欠如が感じられた。いかに社内を活性化させ、社員の共同意識を創るか、組織、人事の両面で改革に取り組むこととした。

  組織関係では一点一点の採算を重視する、徹底した事業部採算制度の導入、原価意識が出来たところで、現在では人、物、金、の経営資源の流動性を高めることを狙いに事業本部制へ移行している。人事関係では、家族主義的要素も加味しつつ、社内挨拶を徹底させようと奨励し、一方では人事改革で能力・成果主義を取り入れ、社内の活性化を図っている。

  また、アイシングループの掲げる「品質至上」という経営理念を当社に当てはめ、安全第一を使命に定め、(1)人の質「能力」を高めよう、(2)仕事「商品・サービス」の質を高めよう、(3)資金運用の質を高めようと、より具体的な経営理念を掲げる事とした。お蔭様で多くの方々より会社が明るくなった、変わったと評価をいただいている。



4 最後に
 私の経営に対する考え方は、海外経験及び秘書時代に仕えた歴代の会社トップの生き様や考え方に強く影響を受けている。特にオーナー経営者は私のようなサラリーマン的経営者とは比較にならないほどの重い責任を持ち、覚悟が違う。幅広く将来を見据えた発想は我々の考えを遥かに超越しているように感じる。

  ただ、私はサラリーマン的経営という言葉が嫌いでビジネスマン的経営・プロ経営者でなくてはならないと考える。ビジネスに徹し、与えられた経営資源(人・物・金)をフルに活用し、限られた時間の中で期待された成果、必要な時に必要な成果を創出する、これがビジネス・プロ経営者であると思っている。

  そうなるべく、事あるごとに、アイシン20年史に掲載されている、故渡部新八氏「経営十訓」、豊田稔氏が残された「五訓」を何度も読み返し、その奥深い経営哲学を噛み締めている。

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【16年5月度産業懇談会(火曜G)模様】

 テーマ:『 住宅業界での非常識からの発想 』


日 時: 5月25日(火) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 オリオンの間
参加者: 21名
スピーカー: 鈴木 卓哉(すずき たくや)氏

株式会社ミサワホーム総合研究所 理事

http://mhird.misawa.co.jp/


1 はじめに
 ミサワホームは「住宅業界では非常識的な発想」を事業化することで業績を伸ばしてきた会社である。今回は、その「非常識」の一端をご紹介したい。


2 ミサワの「非常識」
(1) 第一の非常識「軸組を使用しない」
  住宅は、土台、柱、梁を組み合わせて組み上げる「軸組工法」が一般的である。ところが、ミサワホームでは創業者・三澤千代治氏が発案した「接着工法」により、あらかじめ工場等で作られた木製パネルを接着剤で一体化していく。この工法により出来上がった建築物は「モノコック構造」となり、大変頑丈となる。モノコック構造は自動車や飛行機でも採用されている近代的な構造である。

(2) 第二の非常識「極寒の自然・南極大陸に家を建てる」
  南極大陸は、極寒期には−50℃にもなり、風速毎秒50mものブリザードが一日中吹き荒れる非常に厳しい自然環境である。しかも昭和基地には大工等を連れて行くわけにいかないので、越冬隊員だけで建てなければならない。この極めて厳しい条件をミサワホームは見事に克服し、昭和基地のほとんどの建物を担当するに至っている。

(3) 第三の非常識「家を固定しない」
  土台に固定しない家を開発したところ、常にバルコニーが太陽の方角に向く家(つまり一日一回転する家)を可能とした。ただし、残念ながら市販には至らなかった。

(4) 第四の非常識「家の寿命は『100年』」・第五の非常識「木は腐らない」
  木造の家は、建築木材が腐朽することもあり、30〜40年に一度建て替えることが普通であるが、ミサワホームは「100年間」立て替える必要のない住宅を市販している。
  というのも、建築木材を「含水率」が15%となるまで十分に乾燥させ、腐朽菌が発生しない状態で使用しているためである。これは、奈良・法隆寺に1300年以上前の建物がそのまま残していることと全く同じ理屈である。

(5) 第六の非常識「端木も使用する」
  ミサワホームは端木を粉砕し、超微細な繊維レベルにしたものを、接着剤等で固めて建築部材として使用している。そのため、木材資源を無駄なく使用することができ、地球環境にやさしい家となっている。

(6) 第七の非常識「ペットボトルで家を建てる」・第八の非常識「家で発電する」
  更なる地球環境への配慮として、ペット樹脂を部材に積極的に使用したり、太陽光電池を屋根の形状に沿って設置し、昼間使用しない電気を電力会社に売電できるシステムを導入している。

(7) 第九の非常識「燃えない木造建築を作る」
  木造建築の最大の欠点は「火災に弱い」と考えられているが、モノコック構造は気密性に優れているため、火災時も燃えるために必要な酸素を外部から補給されず、自然鎮火することが多い。

(8)第十の非常識「苦情から逃げない」
  建築・住宅業界には「売り逃げ・建て逃げ」ということがあった。しかし、私たちは苦情を解決することで新たな方向性を見出してきている。そのため、営業社員の名刺には自宅の電話番号を記載させ、いつでも対応できる体制を整えている。これは創業者・三澤千代治氏の重要な経験に基づくものである。


3 終わりに
 今回は全ての「非常識」をご紹介することができなかったが、ミサワホームは数多くの住宅業界での「非常識」を克服し、ビジネスチャンスとしている。今後もこのチャレンジ精神を持ち続けていく。

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【16年6月度産業懇談会(木曜G)模様】

 テーマ:『持株会社経営とスーツの話』

  日 時: 6月3日(木) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 20名
スピーカー:
   岡田 勲(おかだ いさお)氏
   御幸ホールディングス株式会社 取締役社長

   http://www.miyuki-hd.co.jp/

1 はじめに
 まず、持株会社についてご理解いただくために、「御幸毛織株式会社」が持株会社に移行した経緯等についてお話していきたい。
  次に、紳士服の代表であるスーツ(背広)についてお話し、その「奥深さ」に関心をもっていただければ、と思う。


2 「持株会社」とは
 日本のスーツ業界は、この10年で激変した。日本国内の需要は10年前と比較すると15%程減ったが、これは国産品が約8割減ったためで、逆に中国製を中心とする輸入品は4倍以上の伸びとなった。この結果、国産品と輸入品の数字は逆転した。また、売れる価格帯も4万円以下と10万円以上の二極分化が進み、その中間は大幅に落ち込んでいる。この状況は地域経済に多大な影響を与え、愛知県尾西市の繊維業は2/3以上が廃業・撤退している。
  当社は、このような状況下で、紳士服の生産能力を40%削減する一方、多角化を進め、電子メカトロニクス事業の充実および高級肌着メーカーの買収を実施した。

  持株会社への移行は、このような多角化事業を進めるにあたり、「人の活性化」「選択と集中」「ブランド価値・良好な財務の維持」を目的として実施したものである。そのメリットは、事業会社をそのまま活用できるため、合併による組織融和に労力を裂く必要がなく、機動的にグループ会社経営を実施しやすいことにある。

  また、御幸グループの経営統率を円滑に図るため、「ミッション経営」を掲げ、年度初に各グループ会社に経営目標等を与えるとともに、役員の任期を1年とした。さらに各社の成績をグループ内に公開し、グループ間の競争を誘発している。その結果、社員のヤル気が発揮され、業績も順調に回復している。


3 スーツの話
 スーツは19世紀後半に英国で完成したものであるが、私は「ビジネスがある限り、スーツは永遠に不滅」だと考えている。というのも、スーツは自己抑制が効いた中にも自己主張があり、男性の正装としてはこれ以上のものが見当たらないと考えるからである。最近では中国でも官庁、銀行及び大企業においてスーツの着用を奨励している。また、良いものを購入するとどこへ出ても自信が持てるし、長持ちもする。また自由な服装で、となると結構おカネもかかる。スーツの経済性もバカにはならない。

  良いスーツの要件とは(1)良い原料、(2)良い生地、(3)良い仕立て、である。またスーツは「肩で着て、背中で見せる」もので、肩を包み込むように仕立てられているスーツは大変着心地がよい。スーツを選ぶ時は、生地と肩の線に注目されると良いと思う。


4 今後の「MIYUKI」
 今後も堅実かつ愚直に事業を運営することを心掛け、国産品にこだわり、職人が一着ずつ丁寧に仕上げた最上の製品をお客さまに提供していきたい。これが「MIYUKI」ブランドを維持していく最良の方法だと考えている。当社は服地と縫製を一体運営していることが大きな特徴であるが、最近、この点を高く評価していただいている。ただ、紳士服業界は、好況には最後に景気回復し、不況となると真っ先に悪くなる業界なので、気を引き締めて事業運営に当たっていきたい。

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【16年6月度産業懇談会(火曜G)模様】

 テーマ:『スポーツでもっと幸せな国へ!Jリーグ百年構想』

  日 時: 6月8日(火) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 11名
スピーカー:
   吉田 達法(よしだ たつのり)氏
   株式会社メイアン 取締役社長

   http://meian.co.jp/www/index.htm

1.はじめに −サッカーとの出会い−
 中学生からサッカーを始め、入学した大学は、サッカーの名門・中央大学で、日本の三大タイトルを全て取った黄金期であった。その後、就職は愛知県の会社にしたいと考えており、当時日本サッカーリーグに参加していた東海地方唯一のチームである名古屋相互銀行(現・名古屋銀行)に就職した。当時はJリーグと違いアマチュアリーグだったが、半日ほど仕事をして昼からは練習をする、という生活をしていた。

  日本サッカーリーグには、名相銀の他に、三菱重工、日立、古河電工、日本鋼管、ヤンマー、東洋工業、マツダ、新日鉄、など名だたる大企業が名を連ねており、その中で我々が東海地方の代表であったことに大変誇りを持って頑張っていた。


2.FIFAアジア地区コーチングスクールを受講して
 日本サッカーリーグ時代、FIFAの主催で開かれたコーチングスクールを約4ヶ月受講したことがある。内容は、哲学、教育学、心理学、社会学、解剖学、医学、マッサージなどの座学が半分以上あり、残りが実技であった。そして、卒業試験にパスすれば、FIFA公認のコーチの資格が取得できた。現在でも、日本でこの資格を持っているのは15人ほどしかいない。以後、日本でも、この資格制度を取り入れ、コーチの資格制度が確立された。

  このスクールは、アジア地区はサッカーが弱いため、ナショナルチームの指導者を養成しようというFIFAの指導の一環として、受講生がアジア地区13ヶ国から集められ、日本で開催されたものである。校長は、デットマル・クラーマーというドイツ人。世界にサッカーを普及するためにFIFAに公認されている指導者で、メキシコオリンピックで、日本が、世界中から奇跡だと言われた銅メダルを手にしたときの指導者で、日本サッカーのベースをつくり、日本のスポーツ界にひとつのイノベーションを起こした人であると思う。


3.日本文化について
 クラーマー氏は、日本代表を任された時、技術も大事だが「気持ちのバランスをとって勝つことがより大切だ」と教えた。来日前に日本の文化や歴史などを勉強して、日本のよい面、悪い面を徹底的に学んだ。その結果、クラーマー氏は、武士道や大和魂といった日本の文化に着目し、「その精神をスポーツに活かすことにより、どんな相手にも勝つことができる」と教えたのである。日本文化の「活かし方」を、我々は外国人に指摘されて気がついたというわけである。


4.マッチコミッショナーの仕事について
 私は現在、Jリーグでマッチコミッショナーを務めている。役割は、Jリーグの試合に立会い、試合の監査をすること。我々は試合の2時間前に会場へ行き、どういう芝か、危険なものはないか、警備はどうなっているか等を確認し、天候が悪い時には試合を中止する権限も持っている。その試合についての最高責任者と位置付けられ、試合のレベルアップ(=品質向上)を目指して、常に目を光らせている。


5.Jリーグ百年構想と事業機会
 Jリーグではサッカーの普及活動を義務付けており、子ども達にサッカーを教えないチームはJリーグとして認めないこととしている。単にサッカーを普及させ、チームを強化するだけではなく、子供達の教育や地域活性化のためにスポーツ文化を確立していくこと――これがJリーグの理念である。

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【16年6月度産業懇談会(水曜2G)模様】

 テーマ:『菊水化学工業轄H場見学と講話』

日 時: 6月9日(水) 12時00分〜15時30分
場 所: 菊水化学工業株式会社セラミック事業部
参加者: 15名

スピーカー: 遠山 眞人(とおやま まさと)氏
        菊水化学工業株式会社 取締役社長

        http://www.kikusui-chem.co.jp/
見学会内容

  6月の例会は、遠山様のご厚意により「施設見学会」として、同社のセラミックセンターの見学と水系塗料専用・店頭調色マネジメントシステムである「クリエイトパステル」の実演を行った。
  見学会に先立ち、遠山社長よりご講話をいただいた。概要は以下のとおり。


1 遠山社長講話
 当社事業の主力である「建築材塗料」ついて、まずお話したい。

  当社の塗料は、一缶毎に調色する製造方法が中心で、QRコード(2次元バーコード)を用いて、製造ラインを自動化している。この製造方法により、注文にタイムリーに対応できるとともに、在庫の大幅な削減が達成できた。また、結果的に排水や廃棄物も大幅に削減でき、環境対策にも有効な製造方法となっている。

  しかしながら、色は千差万別であり、それぞれの色を個別に準備しておくことは在庫がかさみ、大変非効率である。そこで、当社では全国に「カラーステーション(調色センター)」を設け、そこで注文の都度、調色を施し、お客様に届ける体制としている。これにより、在庫を一層減らすことができるとともに、お客様にお届けする時間も非常に短くなった。現在は、さらにタイムリーに対応するため、営業社員が簡単に調色できる体制としている。

  塗料業界は大変競争の激しい業界である。今回ご覧いただくセラミック事業は、当社の多角化事業として心血を注いでいるものである。


2 セラミックセンター視察
 同社の「セラミック事業」について詳しい紹介を受けた後、セラミックセンターを視察した。

  独自の高度な技術で作り出されるセラミック製品(製品名:レプトン)に一同からも質問が相次ぐなど、大変興味深く視察ができた。



3 「クリエイトパステル」の実演
 同社のカラーセンターに配置されている装置を用いて、実際に塗料の調色を行った。その簡単さ、すばやさ、仕上げの良さに一同から感嘆の声が上がるなど、大変興味深い実演会となった。

 

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【16年6月度産業懇談会(水曜1G)模様】

 テーマ:『管理職を大きく伸ばす成果主義人事の仕方』

日 時: 6月16日(水) 12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 18階 オリオンの間
参加者: 23名
スピーカー: 伊神 純子(いかみ じゅんこ)氏
        アップ経営コンサルタント株式会社 代表取締役

       http://www.upkei.jp/


1 成果主義人事は何のために導入するのか
 人事・給与制度に「成果主義」を取り入れる理由の多くは「できる社員(=将来を作れる社員)に多くの報酬を出したい」というものである。導入の成否は、社員が納得できる「人事評価システム」を導入できるかにある。また、同時に経営者が取り組むべき課題は、(1)中期ビジョンの確立、(2)当年度の計画達成、(3)経営戦略を実現する人材の登用・育成、である。
  一方、金銭に代えて、社員にプライドやステイタスを与えることも、十分な報酬となりうる。


2 当社が実施した成果主義の事例
 当社がコンサルティングした事例をいくつかご紹介したい。

(1)計画達成型の成果主義人事
  できる管理職・社員を増加させたいという希望から、「コンピテンシー(=できる社員モデル)」を導入し、社長の認識を具現化するとともに、社員に対してその具体的基準を示し、成果主義を導入した。これにより「できる管理職」が増加し、売上・利益が拡大した。

(2)成長志向型の成果主義
  業務別にコンピテンシーを定義すると同時に、成果目標とその達成プロセスづくりに取り組んだ。また、成果主義導入により報酬の個人差が最大2倍程度となるとともに研究開発環境を整備した。これらの施策により、今後成長が期待できる画期的な装置の開発を実現できた。

(3)「オーバーマイスター制度」
  技術を磨き、一定のレベルに達した社員を「マイスター」とし、さらに部下、後輩への指導に長けた社員を「オーバーマイスター」とした。これは適宜評価を行い、時には降格もある制度とした。
これらの施策により、人材の潜在能力の発掘と積極性のある社員を増やすことができた。


3 経営者が管理職強化として行うこと
 管理職を強化したいというのが、経営者として最も切実な問題であるが、そのためには、(1)管理職を登用する際、実力主義に徹し、公平かつ復活人事も行う、(2)「できる社員モデル」を明示する、(3)目標を明示し、目標達成に至るプロセスも明示する、(4)大幅に権限を移譲する、が必要である。その結果、部下に尊敬され、目標とされる管理職が育ち、大きな成果を生み出す管理職となっていく。そして、彼らが社内を活性化し、事業運営がより円滑に進むこととなる。


4 教育は投資である。
 成果主義人事と連動させた社員教育を模索する企業が非常に多くなってきている。社員教育を「投資」と考え、経営幹部を選抜・育成する研修、個人成果を重視した研修等を導入する企業が増えてきている。

 

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【新会員自己紹介】


伊藤 賛治
 (いとう さんじ) 


株式会社テクノ中部 取締役社長
【 株式会社テクノ中部 】

〒455−8512
名古屋市港区大江町3番12

TEL:052-614-7171 FAX:052-614-7151
URL: http://www.techno-chubu.co.jp
 
 このたび環境テクノロジーの「株式会社テクノ中部」社長に就任いたしました伊藤賛治でございます。産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくことになりました。どうぞよろしくお願い申しあげます。

 弊社は1978年(昭和53年)中部電力グループ内で環境部門を受け持つ会社として、社名を「中部環境エンジニアリング株式会社」と称して発足いたしました。1988年(昭和63年)に緑化事業の「株式会社中部環境緑化センター」と合併して、「株式会社中部環境テック」となり、さらに1990年(平成2年)、緑化事業を他社に営業譲渡するとともに、港湾サービスの「中部ポートサービス株式会社」と合併、社名を「株式会社テクノ中部」に変更し、現在に至っております。

 事業内容も多彩で、
「環境アセスメントの実施やダイオキシン類はじめ大気、水、騒音、振動、土壌汚染等の測定・分析、一般及び環境計量証明事業」
「火力発電所における燃料設備・環境設備の運転・保守、廃棄物のリサイクル処理等の環境関連事業」ならびに「火力・原子力発電所に係わる工事の設計、施工および管理」
「病院等のラジオアイソトープ(RI)施設の放射線安全管理」
「石炭灰の精製販売、化学工業薬品の販売、肥料の製造・販売」
「環境マネジメントシステム(ISO14001)認証登録やエネルギービジョン作成、学校・公園のビオトープつくりのコンサルティング、人工藻場造成など海域および河川・湖沼の水質、底質浄化に関する事業」
さらに「貨物運送取扱業、海上運送業、港湾運送業、船舶代理店業および通関業」をも行っております。このように「エネルギーと環境」に軸足を置いた多面的なサービスを展開している企業でございます。
従業員数は約800名、本店のほか、愛知県、静岡県、三重県内の14の事業所でもって活動し、15年度の売り上げは約220億円となっています。

  当面の経営課題は「コスト競争力の強化」「経営資源の活用」「良き企業市民としての行動」であり、このことを踏まえて私は従業員の皆さんに三つのお願いをしております。
第1は「風通しの良い職場をつくること」。
第2は「現場主義」。いかに現場が効率よくできるかを判断基準に。
第3は業務に当たって、「準備は慎重に。動き出したら諦めない」ということです。

  時には従業員と膝突き合わせて議論しあい、ときには和気あいあいと打ち解けた中、趣味のゴルフで共に汗を流す、そんな雰囲気がでてきたらいいなと思っている次第です。
  今後とも会員のみなさまにはご支援をよろしくお願い申しあげます。

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夢童 由里子 
( むどう ゆりこ ) 


有限会社夢童アート 取締役社長


【有限会社夢童アート】

〒456-0016
名古屋市名東区本郷2-150 本郷パネデスビル1F

TEL: 052-774-6891
URL:http://www2.neweb.ne.jp/wc/MUDO-ART/


造形作家の夢童由里子です。京都の出身ですが、名古屋に居住して30数年。
感性は京都、経済は名古屋と、育てられた土壌にのっとって、日々勉強と研鑚を重ねる毎日です。経済と、芸術は一見相反した場所にあるように思えますが、すべての人間の営みが文化だとするならば、実はおなじ同心円のなかにあるべきものだと考えます。

十年以上、「名古屋城本丸御殿の完全復元」を目指す市民運動を行っております。本丸御殿はまさに文化、芸術の粋を極めた旧国宝でした。御殿復元がもたらす経済の波及効果は、中部に活性化をもたらすにふさわしいポスト万博事業として、注目される事でしょう。

誘致のためにパリやモナコまで、支援活動に動いた愛知万博開催半年前も、目前です。子供達のアート力を高めるために企画した「ジャパン・アートムーブプロジェクト2005」や、造形、からくり人形、モニュメント、又、愛知工業大学の客員教授としても万博に、微力ながら関わっており「成功させよう愛知万博」の意気込みで、制作に励んでいる毎日です。
多くの方々から御指導を賜りますようお願い申しあげ、又、未知の分野での勉強をさせて頂ければと念じております。
ホームページにも是非おたちよりください。
どうぞよろしく、お願い申し上げます。 

夢童由里子

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平田 昇
 (ひらた のぼる) 


株式会社エヌ・ティ・ティ・データ東海  代表取締役社長
【株式会社エヌ・ティ・ティ・データ東海】

〒460-0003
名古屋市中区錦2−17−21

TEL:052-204-4501
URL: http://www.nttdata-tokai.co.jp
 
NTTデータ東海の平田 昇でございます。このたび片桐様とのご縁で水曜会第2グループに参加させて頂くことになりました。よろしくお願い致します。

弊社は、昨年7月に、これまでの(株)NTTデータ東海支社と、NTTデータのシステム設計子会社であるNTTデータ東海テクシス(株)、及び販売子会社の東海NTTデータ通信システムズ(株)の機能を統合し、NTTデータグループの東海エリアにおける営業開発拠点として、東海地域の特性に応じた最適なビジネス展開を図るべく、(株)NTTデータ東海としてスタートしました。

弊社は、情報システムの戦略立案から企画、設計、運用、保守までを一貫して、お客様の立場に立ち、満足して頂けるシステム提供をモットーとしています。地方自治体、金融機関のオンラインシステムをはじめ、社会の基盤となるシステムや人事・給与、財務会計、福祉介護、駐車場案内や各種ネットワーク構築等々、生活に欠かすことのできないシステムやサービスを手がけております。

事務所として、地下鉄「伏見駅」にある伏見ビルに、金融事業部と公共事業部及びスタッフが、地下鉄「新栄町」にある葵ビルには法人事業部が入っております。このほか静岡支店(静岡市追手町)、岐阜営業所(岐阜市金町)、三重営業所(津市栄町)があります。どんなことでも真心を持って、ご相談を賜りますのでよろしくお願いします。

私は、名古屋の生まれで、瑞稜高校まではこの地におりましたが、その後、福井大学、電電公社に入社して以来、一度も地元に勤務した事がなく、電電公社、民営化、NTTデータ子会社時代と、一貫して金融分野のシステム屋として、仕事をしてまいりました。今までの仕事から考えると、名古屋にはご縁がないと思っておりましたが、37年ぶりに、地元に戻ることになりました。今後、この中部地区の発展のため、尽力してまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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【7月度産業懇談会開催日程】


【7月度産業懇談会】(場所は名古屋観光ホテルです)

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
7月13日(火)
12:00〜14:00

(株)ジェイアール東海島屋 取締役会長小玉俊一(こだましゅんいち)氏のご紹介
東海旅客鉄道(株) 相談役
須田 (すだ ひろし)氏
「JR雑感」
3階
桂の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
7月7日(水)
12:00〜14:00

(株)えびせんべいの里 代表取締役
白藤嘉康(しらふじよしやす)氏
「中小企業の三代目が考えること」
18階
オリオンの間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
7月14日(水)
12:00〜15:30
(株)中村組名古屋支店 支店長 
相川和夫(あいかわかずお)氏
「建設業界について」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
7月1日(木)
12:00〜14:00
名古屋ターミナルビル(株)取締役社長
寺島優(てらしままさる)氏
「東海地震の対応について」
18階
伊吹の間

※8月の懇談会は休会です。

【懇親ゴルフ会】

日時 7月23日(金) 7時48分スタート
(アウトスタート6組、インスタート6組を予定しております)
場所

木曽駒高原カントリークラブ
長野県木曽郡日義村4898−8Tel.0264−23−7001

会費 別途ご請求申し上げます。
その他

・現地集合といたします。
※7時20分までにはお集まりください。
・プレー終了後クラブハウスにて懇親会を予定しております。
(懇親会終了予定時刻15時頃)
・ハンディキャップは、ダブルペリア方式を採用します。 
・組み合わせなど詳細につきましては後日ご連絡いたします。

お問合わせ先 橋・亀井
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【コラム】


財団法人 愛知健康増進財団 保健師
佐藤 花子

『 男性の更年期の話 』


更年期は『人生の節目』とも言われますが、もうすでにご存知のように、男性にもあります。女性より、緩やかに現れてきますが、早い人でなんと30歳頃から始まります。自覚症状としては、憂うつ、無気力、怒りやすい、眠れないなどの精神的な訴えが多くなります。むろん発汗、のぼせ、頭痛、肩こり、性欲減退などの身体の症状がみられるわけですが、精神面が目立つのは女性の更年期の症状と同じです。しかし、男性のほうが気分の落ち込みが激しいようです。それは周囲からさまざまに期待される度合いが強く、「勝ち抜くこと」が男の値打ちと判断されるからでしょうか・・・

【健康豆知識】

男性の更年期の診断

一般に男性ホルモンの中でもフリーテストステロン(活性型テストステロン)の量が多いか少ないかが、診断の一つの目安になっています。

男性のホルモン補充療法

男性の場合、注射でテストステロンを補充するのが一般的です。この場合、効き目が早いというメリットがある一方、持続しないというデメリットもあります。治療目的なら保険が適用されます

(ためしてガッテンより)

 

さて、この更年期、女性のように駆け込める婦人科がありませんね。ではどの科にいけばいいのかといえば、「だるい」「疲れが取れない」などの自覚症状と働く意欲の低下などが何日も続く場合は、心療内科か内科への受診をおすすめします。事前に男性の更年期障害についても扱っているかを問い合わせて気持ちよく受診しましょう。当然、かかりつけの医師に相談するのもよいでしょう。

尿の出が悪かったり、勃起障害があったりする場合は泌尿器科になります。
男性も無理や我慢は禁物です。心身の不調をねじ伏せてぼろぼろになるまで酷使する方にはブレーキをかけてあげる人が必要です。さりげなく受診をすすめましょう。

最後になにより大切なのは家族、とくに奥様の「声かけ」です。お互いの更年期をねぎらい、いたわりあうことができれば症状も悩みも半分になります。それが人間のすごさではないでしょうか。

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株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

〜社員の感度向上のヒント:3〜
『打てば響く社員の育成』

<感度を向上させれば響く社員が生まれる>

* 今回のキーワード=“感興”

感興とは、「なにかを見たり聞いたりして、面白いと思い、もっと見たり聞いたりしたいと思うこと(*新明解国語辞典より)」

 打てば響くということは、まず打たなければならないということですが、打ち方が下手であればなかなか響かないものです。ではどのように打てば良いのかを考えることからお話を進めさせていただきたいと思います。

  以前、窪田経営塾の塾生さんで販売業をされている塾生さんにこんなお話をしたことがあります。「販売員の方が楽しく接客しなければ、お客様は楽しく買えない」というお話です。つまり、相手だけを響かせようと思っても打つ側が響きながら打たなければ相手は響かないということであり、お互いが『共鳴し合う』ことが重要であるということです。例えばギターの弦を指で押さえて弾くと、弾いていない弦が共鳴し、引いた弦と同じように揺れることをご存知ですか?人も同じです。響くということは一方だけが響くということは有り得ません。

そう言えば、私は学生のころこんなことを思ったことがありました。「学校の先生が生徒になにかを教える時に、その意味に心や思いを込めて教えてくれれば、ただ試験で良い点を取るだけの勉強ではなく、もっと深い意味や価値に氣づき、楽しく勉強でき、知識は知恵になり、生きていくための大きな智慧になる。」という思いでした。(今思うと、生意氣な学生でした)

  さて、今回のキーワードは“感興”です。感興とは「なにかを見たり聞いたりして、面白い、もっと見たり聞いたりしたいと思うこと」です。この興味関心という心の動きは響きへと繋がりますし、興味関心自体が響きであるとも言えます。経営者として、「社員にもっと仕事に興味関心を持って欲しい」「響かない社員を響かせたい」「響いてくれる社員にもっと響いて欲しい」と思われる方が多いのですが、ではどのようにしたら興味関心を持ち、響く社員は生まれるのでしょうか?まずは私の回答から見ていただきたいと思います。

1. 仕事を『自事』(しごとと読む=自分の事)とする
2. 仕事を『楽しいもの』とする
3. 自ら『響きながら育成する』こと

  以上の3つを私の回答とさせていただき、1〜3の意味をお伝えさせていただき、今回のまとめとさせていただきたいと思います。

1. 仕事を『自事』(しごとと読む=自分の事)とする
  人は、自分に関わらないことに対しては無関心になりがちです。悪い意味でのサラリーマン意識は、第三者的に会社や仕事を考えます。無感心・無責任になるのは当たり前です。私は講演でよくこういう話をします。「家を出る時に心を家に置いてきて、会社で時間内の仕事という道具を借り、人手として仕事をする」
仕事は自事として、それも大切な自分のものにしなければいけません。自分をちゃんと持っていなければ打っても響く社員にはなりません。

2. 仕事を『楽しいもの』にする
  『自事』についてお話しましたが、この自事が楽しい自事になればもっと興味関心は生まれ響く社員になります。人は楽しい氣分の時に興味関心を持ちやすいものです。それではどうしたら楽しくなるのか?そのためには夢や目標が必要です。そして、その夢や目標が自分の人生と会社の経営ビジョンと共鳴し合えれば、より大きな楽しさを感じ、質の良い仕事が出来るようになります。

3. 自ら『響きながら育成する』こと
  上司は部下の鏡であり、鑑です。部下を考える前に、上司自らが常に興味関心を持って仕事をしているのか?または興味関心を持って仕事をしている姿を部下に見せているのか?ということを考えてみる必要がありますし、経営者の方は自社の管理職社員が部下に対してそういう接し方をしているか?管理職社員自体に感興があるのかどうかをチェックしてみる必要があると思います。
  人間には+面も−面もあり、明るい面も暗い面もあり、やる氣もやる氣のなさも同居しています。良い組織とはそういった人間の持つ+面が相乗効果となり、新たなプラス面を生み出す組織であり、打てば響く組織であるということです。
  以上私なりの三つの回答を出させていただきました。もちろんこれ以外にも様々な回答がありますが、皆様はどう思われるでしょうか?

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〔苗字アラカルト〕 No 25

片桐清志

『手』と『足』

 今月は体と苗字シリーズの第五弾に「手」と「足」を取り上げてみる。両者共毎日大活躍しているが苗字との関係はどうだろうか。手で始まる苗字は87種、足で始まる苗字は52種で手に軍配があがる。足の仲間の脚を仲間に入れてもわずかに4種なので数の上では手が優勢だ。

  まず手姓で誰でも思い出すのは手塚や手島だろうが、一字姓の手(テ・テソメ・タソメ)もある。ご丁寧に手々(テテ)まである。日常生活に縁のありそうな苗字では、手綱(タズナ)、手縄(テナワ)、手筒(テヅツ)、手綴(タスキ・テスキ)、手口(テグチ)、手品(テジナ)、手染(テソメ)、手間(テマ)、など結構にぎやかだ。しかし手柄(テガラ)さんは得な苗字だが、手下(テシタ・テガ)や手洗(テアライ)、手洗水(チョウズミズ)、は少々気の毒だし、手打(テウチ)などはブッソウだ。

  平手と手平(テヒラ)、取手と手取(テドリ)、山手と手山(テヤマ)、川手と手川(テガワ)、井手と手井(テイ)のように対になる苗字も多い。

  足にも一字姓の足さんがいてずばりのアシやタルなどとお読みする。足利、足立、足守等はすぐ思い出すが、日常生活に縁のある苗字では足代(アジロ・タルシロ等でアシダイとは読まない)、足頸(アシクビ)、足股(アシマタ)、足袋抜(タブヌキ)などがある。手洗に対して足洗(アシアライ)もある。

  水足(ミズアシ)、早足(ハヤアシ)、大足(オオアシ)など足が下に付く苗字もあるが、なぜか足のくせに下に付いた苗字が少ない。

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【16年6月号編集後記】

 開催日程の関係で今月号は盛りだくさんになった。アイシン開発の鈴木社長はトップの中でもユニークな経歴をお持ちだ。空手が縁で先輩の誘いを受けアイシン精機に入社し、さまざまな場面に遭遇される。しかし若い頃の経験の幅と深さがその人の人生観や経営哲学に影響するとの氏の指摘どおり、自らが積極的に関わることでその経験が後々生きてくる事例を熱く語っていただいた。

 ミサワホーム総合研究所の鈴木理事には「ミサワの非常識」と題して住宅業界のユニークな取り組みをたくさん御紹介いただいた。苦情から逃げないために営業マンの名刺には自宅の電話番号も記載されているという。住む人にとっては心強い気配りだ。今後も「非常識」への挑戦が続くことだろう。

 御幸ホールディングスの岡田社長にはビジネスマンが毎日お世話になるスーツの話をプロの立場で解説いただいた。「良いスーツを着用することでどこへ出ても自信が持てる」は名言だ。そのためには生地の選別と肩の線がポイントになるとのアドバイスを戴いた。

 メイアンの吉田社長も鈴木さん同様ご自身の経歴とサッカーが深く関わっている。今回はマッチコミッショナーの立場からサッカーの理念を熱く語っていただいた。サッカー競技の背景をお聞きしたことでJリーグの見方が変わる。

 菊水化学工業の遠山社長には今回も工場見学の機会を与えていただいた。百聞は一見に如かずだ。塗料を通じて「色」のいろいろもお話いただいた。

 アップ経営コンサルタントの伊神代表には経営者が最も頭を悩ます「人事評価システム」のアドバイスを戴いた。「教育は投資である」との認識を大切にしたい。

 今月も新入会員を3人御紹介できた。テクノ中部の伊藤社長は環境関係、夢童アートの夢童社長はアート分野、NTTデータ東海の平田社長は情報分野と、今の名古屋の話題に関係する方ばかりだ。特に夢童さんは8月26日の中部経済同友会主催の夏季セミナー「中部の未来を語る」にパネリストとして早速ご登壇される。産業懇談会は8月お休みだが夏季セミナーは是非とも参加したい。

(片桐)