産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】  第115号 2011.12.27発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成23年12月度(第115号) 目次
【23年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】 11月16日(水) 12時00分〜14時00分
【23年11月度産業懇談会(木曜G)模様】 11月17日(木) 15時00分〜19時00分
【23年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】 11月29日(火) 10時30分〜17時00分
【名古屋いちばん物語】 No.23
【新会員自己紹介】
伊藤 清志氏 株式会社丹青社 名古屋支店長
【産業懇談会「代表幹事のご講話」ならびに「新年合同懇親会」】
【2月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 【保健師からの健康だより】 No.93
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.38
コラム3 【苗字随想】 No.115

【23年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】

テーマ『 ニュータイプのグローバル成長戦略
            ―サムスンの躍進が示唆するもの― 』

日  時:平成23年11月16日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 伊吹の間
参加者:28名

宝和工業(株) 取締役社長 落合 肇様のご紹介

スピーカー:
゙ 斗燮チョ トウソップ)氏
横浜国立大学 経営学部教授

゙ 斗燮氏

1. はじめに
 ニュータイプとは、サムスンの躍進が示唆する「日本式+欧米式」のハイブリッドの経営モデルと考えている。

2. 今日のサムスン電子
 2010年連結売上高は1,358億ドル、純利益139億ドルである。R&D投資は年80億ドルで全従業員10万人の内、R&D要員が約半分。博士号4,600名。海外法人468社、海外駐在員2,306名、である。2010年の企業ブランド価値は19位で、ソニーは34位、米国での特許登録件数2位、サムスンが気にしている、世界で最も尊敬される企業順位で38位、世界一のマーケットシェア製品は11種類に及ぶ。

3. 論点
 本日の論点は4つある。(1)海外からの技術導入による成長(既存のテレビ技術を基盤に技術分野を拡大)、(2)後発企業として日本企業を凌ぐまで成長した、アジアでは初のケース、(3)成功要因は「キャッチアップ型」(果敢な投資による市場シェアと利益の獲得)、(4)ソニーやアップルを超えられるか。

4. 躍進の軌跡
 技術能力構築の段階モデルがあり、第1、第2段階は「日本人主導で、モノづくりの方法を学ぶ、又は変化・異常への対応力がついた段階」、第3段階は「現地人中心で日本人がサポートし、改善・改良能力を発揮し、変化への対応力の高い段階」、第4段階は「現地人主導で、企画・設計能力があり、変化を先取る段階」である。アジア日系企業は第2段階で、独立企業は第3、4段階の能力が必要であり、サムスンは第4段階までを速いスピードでクリアし、優れた能力を発揮している。
 サムスンのテレビ技術は、70年代前半は技術の吸収段階、70年代後半は模倣段階、80年代は改良段階、90年代は革新段階であった。80年代は、日本的現場管理方式(TQC,TPM等)を徹底的に学習した。元来、韓国人は自分の情報を全体で共有化するのが苦手なため(個人主義)、この時代にIT化が進んだ。サムスンは、93年「新経営」運動を行い、オーナーの有名な言葉「奥さんと子供以外は全部変えなさい」があり、量から質への転換の時代であった。また、97年に通貨危機に直面し、「選択と集中」を決行し、財閥の解体など企業の統合を行った。同時に、この頃から技術・人材の自前主義を放棄し、Outsourcingや人材を集める文化に転換した。さらに、日本製・日本式の模倣から独創性の追求に向かった。

5. 躍進を支えた要因
 躍進の要因は、「日本式+欧米式」のハイブリッド方式である。具体的には、(1)日本からの技術、技術能力の構築戦略を学習、(2)オーナー経営者のリーダーシップと旺盛な実験精神、(3)財閥組織の長所である、経営資源のプールと資源の傾斜配分、(4)経営者育成メカニズム:秘書室の役割とCEOの戦略化とCEO支援システム強化(経済研究所、総合技術院、人力開発院、未来戦略室)、(5)事業部間の熾烈な競争と情報知識の共有、(6)モノづくりからマーケティング(デザイン)中心へと素早い転換。

6. 国際化の段階(2000年代)
 日本企業の国際化モデルは、企業内国際分業で強い日本本社の下、日本式経営を現地に移転した。しかし、90年代に前提条件が変化した。例えば、日本と海外の技術のギャップの縮小、顧客ニ−ズのタイムラッグの縮小、アジアイ企業の海外進出がある。その結果、日本のエレクトロニクス産業の場合、グローバル戦略、意識決定のタイミング、現地化など幾多の問題に直面し、いわば機能不全を起こした。一方で、サムスンはグローバル戦略を展開した。(1)輸出中心の国際化戦略(利益の90%は輸出)、(2)地域本社制度からグローバル組織への転換、(3)スピードと現地への同化(R&D機能の移転と現地への浸透戦略)、(4)地域専門家制度(1年間単身で海外で生活文化を体験、仕事はしないが給料は支給、サムスン関連会社とのコンタクト禁止、派遣国64カ国)、(5)スポーツ等グローバルマーケティング、(6)全社的ITシステムの構築、(7)韓国式経営のインパクト。

7. サムスンの課題
 幾多の課題を抱えている。(1)成長持続力、(2)仮想敵の選択と攻略、(3)後継者継承、(4)グループ結束力、(5)モチベーション維持、(6)大きすぎる存在感(大企業病)などである。

8. 日本企業への示唆
 このようなサムスンの事例を元に、日本企業の課題を申し上げたい。(1)モノづくりからマーケティング重視のビジネスモデルへ、(2)破壊的イノベーションへの対応能力(新興国向け技術等)、(3)強い経営者の育成、(4)積極的な海外展開、(5)組織内の緊張感の醸成(終身雇用のデメリットの排除)、(6)台頭する中国への対応、(7)ICT技術の活用、(8)処理能力のアップ(不要な技術の廃棄、雇用維持のための不要な投資等)

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【23年11月度産業懇談会(木曜G)模様】

テーマ『 日本の未来 −日本の若者の実態と今後の対応−』

日  時:平成23年11月17日(木) 15時00分〜19時00分
場  所:名古屋観光ホテル 桂の間
参加者:21名

スピーカー:
牧野 篤まきの あつし)氏
東京大学大学院 教育学研究科 教授

牧野 篤氏

1. 経緯
 「夢のある日本の未来をテーマに意見交換の場がほしい」との会員からの要望を受け、今回初の試みとして、「講演会+意見交換会」を実施した。意見交換のベースとなる、日本の若者の実態等について、東京大学 牧野教授に講演いただいた。その後、会員が2グループに分かれ、牧野教授への質問や会員同士の意見交換を活発に行った。

2. 牧野教授の講演(要旨)
(1)若者とは誰だ?: 今の学生模様は昔と様変わりである。東大では、昔は授業に出ない者が多かったが、今は授業に出てこない学生に対して、教授が心配して親と一緒にケアしなければならない。また、入学式、卒業式に一番多いケースでは人の親(両親と祖父母)がついてくる。昔は若者を新人類、宇宙人と呼んだが、今の若者(学生)は平成生まれの「ゆとり世代」である。彼らが育った時代は、バブル崩壊後の日本社会が暗い時代、「虚構の時代」とも言われた。さらに変化して「拡張現実の時代」となり、社会に対する感覚がかなり異なっている。ゆとり世代以降は、従来のいわゆる学力を見ると、低学力といわれるが、音楽、絵画、芸能等、多才になった。ただ、不登校も多く、適応障害、抑うつが増えている。モノが豊かで、与えられる世代、選ばされる世代であるだけに、夢を探してはいるが、自分から作ろうとしない傾向にある。

(2)若者が生きてきた時代: 85年のプラザ合意以降、内需拡大が叫ばれた。学校が週5日制となり、さらにバブルに浮かれた時代となった。フリーターがもてはやされるようになり、個性や自由が叫ばれ、個人のやりたいこと、自分を人と差別化することが良いこととされたが、何をやって良いのかがわからなくなった。バブル崩壊以降、日本社会は少子高齢化や人口減少に直面した。雇用構造の変化や自治体の合併等により、人のつながりが切断され、自分の存在の意味を問うようになった。しかも、自己責任が声高に叫ばれるこの社会で、彼ら若者は失敗したら人から批判され、やり直しができないと思い、自分で問題を抱え込んでいる。また、あらゆるモノがあふれる中で、本当に好きなモノがわからず価値判断ができないままになっている。

(3)絶望の国の幸福な若者たち: 今の時代は、20代が一番満足している。海外旅行よりも仲間とともに一泊二日のバーベキューに幸せを感じている。また、海外留学も行きたがらない。現状に満足している。これを大人たちは向上心がないというが、彼らはささやかな日常に満足を見出すことに長けている。 家族関係も、たとえば食事場面が「共食」から、一緒にいるが別の物を食べる「個食」、そして一人で食べる「孤食」に変化したことから、本来「共食」することで得られるはずの感情の交流や安心感が欠如している。子どもは、本来、親と同じものを食べることで<つながり>を作っている。一緒に同じ内容の食事をして、感情を通わすことが脳の発達に一番関係する。

(4)「意味」を問う若者たち: 豊かになり、あらゆるモノの中から簡単に選び取り、手にする時代となった。欲しいものを我慢して、努力してやっと手に入れるという時代は終わった。欲せずとも簡単に手に入れることに慣れてしまい、ものづくりや仲間と分かち合う喜びがわからなくなっている。そこから、働く意味や存在する意味を問い始めてしまうこととなっている。

(5)生きている実感・働く実感・学ぶ実感: ボランティアが盛んだが、人を助けに行くのではなく、自分を見つけるのが目的だという若者が多い。まったりした生活から脱出し、自分がヒーローになることを期待しているが、ボランティアの現実はそうではなく、逆に元気がなくなってしまう。自己満足や小さな幸せはあるが、生きる・働く・学ぶ実感が欠けている。だからこそ、意味を問うてしまう。

(6)過剰な自分語り: 若者は一方的に自分のことを多弁に話すが、周りとのやりとりがないため、他者との間で新しい自分を発見したり、自分の存在を自覚したりすることが困難となっている。だからこそ、さらに自分を仲間の中で過剰に語ろうとする。認められることで自分を確認したいのだ。

(7)仲間が大事: 家族、組織、会社、社会や世界よりも「仲間」が大事と思っている。一例として、豊田市郊外で農業プロジェクトがあり、途中メンバーが入れ替わるも、強い希望からプロジェクトに再度戻る傾向がある。理由は「仲間」であり、また地元が受入れるためである。こういう仲間に受け入れられて自分が存在しているという感覚は、彼らはこれまでの人生で得ることができなかったもの。それだけ、人間関係に飢えているといってもよい。

(8)こんな若者ではいけないのか?: 自分語りをするが、自分を認められたい、受け入れられたいと思っている。一方的に語るのは、受け入れて欲しいから。

(9)暗い日本の明るい未来: 「AKB48」は消費永久機関といってよい。ファンが選考段階からかかわって、いろんな価値を付け加えている。サプライヤーも消費者もいない。自己表現であり、カスタマイズされ、それが皆に認められており、それを互いに消費することで創作へとつながっていく。この循環は永久に終わらない。彼らは、仲間の中で自分を表現し、それを認められることを望んでいる。

(10)どうすれば良いか?: 分配ではなく、生成。社会はすでに、これまでのようなストックを基本とする一元的で、時間軸に沿って発展していく社会ではない。多様化・個別化・多元化の社会であり、そこでは持続ではなく、変化が、分配ではなく生成が新しい価値となる。若者たちは、自分が変わっていく「うれしさ」を感じることが、生きる動機づけになる。働くことも、自分が働くことを通して、他者と関わり、常に変わり続けていく、新しい自分になっていくという感覚を得ることで、彼らは自分への駆動力を得ることができる。より積極的に、仕事にかかわろうとする。

3. 意見交換会(要旨)
<Aグループ>

  • 子供を見ていると、ゆとり世代は悪いと言われているが、福祉や環境に興味を持っており良いと思う。
  • 我が家は昔の平均的な家庭。学習塾にいかせずに、好きなクラブ活動をさせている。また、一緒に食事をしてコミュニケーションを取っている。
  • 最終的には社会の問題となると思うが、コツコツとやる価値観が崩壊し多様化している。学校教育はコツコツとやるシステムであるのに、個性を伸ばさないといけないというところに矛盾がある。
  • 一緒に食事をすることの大切さという意味では、企業でも同じ釜の飯を食うことで一体感や競争心というメンタリティが生まれ、よい研修効果が出ている。
  • 部活動は有効であると思う。若者にとっては、学校だけではなく、社会で受け入れられていると実感できることが大切である。
  • 若者にチャンスを与えることが大事。切磋琢磨し、結果として強者と弱者ができるのがビジネスである。
  • 母親のかわいそうだから・・・というのが、子供をダメにしている。困難を自力で乗り越えるべきである。
  • 韓国の徴兵制のようなシステムが日本にも必要かもしれない。
  • 若者は苦労している。我々がもっと若者を知る必要がある。
  • 平等主義ではなく、能力による結果に対しては、評価をしてあげることが重要。

<Bグループ>

  • 人材育成には、「しつけ・教育・訓練」の三本柱が必要である。この中で、しつけと教育は終えてから入社してくるものと思っていたが、最近ではここから始めなければいけない。
  • 体育会も段々ゆるくなってきており、鍛えられていない。不条理なことに遭遇すると挫折してしまい、メンタル面の弱い若者が多い。
  • 企業として若者をどう育てるかを考えたい。例えば、就職活動を3年から始めなければならない現状は、経済人として何とかしなければならないと思う。
  • 若者が多様化しているが、面接では、学生側はマニュアルで徹底的に準備して臨んできているので、わからなくなってきている。ただ、スポーツ、特にチームプレイをしている若者は強い。

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【23年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】

テーマ『 中部国際空港 視察会』

日  時:平成23年11月29日(火) 10時30分〜17時00分
場  所:中部国際空港(セントレア)
参加者:18名

スピーカー:
川上 博かわかみ ひろし)氏
中部国際空港(株) 取締役社長

川上 博氏

 当日は、中部国際空港内の最も滑走路に近い「アリス・ダイニング」にて昼食をとり、その後同社の川上社長様から講演いただいた。さらに、セキュリティ・チェックを終えた後、「制限エリアツアー」を行った。このツアーは、「一般には入れない制限エリア:滑走路の周り」をバスにて1周しながら、航空機の離発着の仕組みや空港施設の機能などについて説明を受けた。終了後、参加者からは、「日頃から利用しているものの、知らない点が多く、実に興味深い視察会であった」という声が多かった。

 川上社長からテーマ「セントレアの取組みと課題について」に基づき、約1時間、講演いただいた。その要旨は以下のとおり。

(1)セントレアの概況と近況
 当社は1998年設立、主要株主は国40%、自治体10%、民間50%である。2010年度実績で、年間発着回数8.3万回、年間航空旅客数921万人である。空港業務の特徴は、滑走路、電源管理、消防、鳥害対策等の空港維持管理をセントレアが行っているが、羽田空港は国が行っていることである。空港施設の特徴は、コンパクトで機能的な設計、最先端のユニバーサル・デザインである。空港運営の特徴は、商業施設が充実しており、航空旅客以外の集客にも取組んでいることである。さらに、集客力向上への取組みとして、トライアスロン国際大会、制限エリア内ツアー、地域の祭りなどのイベントやブランド力、最先端の商業店舗がある。
 セントレアのネットワークは、国際線が世界28都市に週279便、国内線が17都市に1日69便の運航である。旅客数は、国際線がリーマンショックなどにより一時的に落ち込んだが、2010年度は少し持ち直している一方、国内線は最近、若干減りつつある。これに対し、地域と一体となった利用促進活動や乗り継ぎ機能の強化、貨物需要の取り込みに取組んでいる。

(2)セントレアを取り巻く環境
 世界の航空旅客市場を牽引するのは、アジアである。ある予測では、2028年に2009年比で、旅客キロ数が世界合計で2.5倍、アジアは3.8倍となる。インバウンド需要(訪日旅行客)は、セントレアで2010年統計で、中国115千人、台湾112千人など506千人であった。今後の、この2カ国の旅行客は飛躍的に拡大する見込みである。また、2010年に決まった国土交通省の成長戦略の柱は、(1)徹底的なオープンスカイの推進、(2)空港経営の抜本的効率化、(3)LCC(格安航空会社:Low Cost Carrier)の参入促進などである。LCCは、豪州のジェットスター航空、米国のサウスウエスト航空、アイルランドのライアンエアーなどがある。LCCの特徴は、低運賃、モノクラス、マイレージなし、自社販売、短中距離運航、小型機材、有料サービスである。日本では、Peach Aviation、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパンがある。こうした中で、セントレアの成長分野は、中部圏の旅客・貨物需要の確実な取り込み、インバウンド需要の獲得、LCCなど多様なエアラインの誘致、機材小型化や多頻度運航に対応する運用改善などである。

(3)セントレアがめざす姿
 中期経営戦略では、魅力ある、先進的な、競争力のある、健全で活力ある空港をめざす。魅力の点では、様々なCS推進活動を行い、競争力の点では、地域と一体となった利用促進活動や需要開拓、インバウンド需要を取り込むためのメディアを通じた情報発信や観光事業者などとの商談会、小型機の利便性の向上、超大型貨物輸送の取り込みなどを行っていく。また、健全で活力ある空港の点では、プロパー化の推進、改善活動、多能工化を行なっていく。さらに、第2滑走路整備では、事業スキームのあり方について地域で議論を進め、建設に必要な準備が完了することを目指している。

(4)利用促進のお願い
 国際線ではセントレアから乗り継ぎで世界主要都市に行くことができる。また、国内線の就航エアラインも増え、選択肢が拡大している。施設内にはホールやイベント広場などがあり、研修やコンサートなどの各種イベントも実施できる。ぜひ利用していただきたい。

貨物専用機滑走路側からのセントレア写真

集合写真

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【名古屋いちばん物語】 No.23

テーマ『 「住吉の語り部となりたい」 シリーズ第9回 』

料亭つたも主人
深田正雄

住吉社寄進・本殿亀甲石積銘記・・・住吉3丁目の思い出

 先日、住吉3丁目の長老・竹市稔さんにうかがいましたところ、建立のキッカケは戦後焼け残った住吉の山車・河水車を東区古出来町に売却、その代金を元本に寄付を町内で集めたとのことです。そして、からくり人形を御神体とした住吉社、そして、建造石組みは亀甲文様で6角となっており、北側に銘版には3丁目町内有力者を中心に16名の寄進者が列挙されております。
 名前からおぼろげな記憶を頼りに昭和34年当時を偲んで見たいと思います。

福井 浩:3丁目北西角ミドリヤカメラ店の親父さんで写真館として蔦茂での会合に記念写真を出張撮影されておりました。奥様は角にてパン屋を開業、一斤の食パンを薄く16枚にカットする包丁裁きは鮮やかでした。御長男の剛さんは現在、町内会長として3丁目をまとめて街づくりに貢献されております。

関谷 昭雄:現在も歯科医師として活躍、特にインプラント技術では全国有数の名医と言われ遠方より患者さんが尽きないようです。小生の父、正矩と渓流釣り仲間でもあり、口腔歯科技術を生かした釣道具仕掛けではお世話になっています。

岩田 寛男:佳陽ビルオーナーでもあり、スイス製ビクトリノックス 万能ナイフの輸入元としても著名。一時健康を害されていましたが、お元気に町歩きを楽しんでいらしゃいます。お嬢さんの恵美ちゃんは町のイベント大好きで、第3回栄ミナミ音楽祭テーマソングを唄った「プライナス」を発掘されました。

大野産業:3丁目の大きな袋物問屋さんでした。事業整理されたようです。

古川商店:かばん屋さんで幼稚園児のバッグの指定があるのか、子供用通学袋など幅広く取り扱い、現在も御家族で営業中

竹市秀雄:たけいち文具店として外商中心の文具配達業、お能を愛され戦前には能舞台があったと聞いています。住吉社建立の昭和34年に他界されました。昭和6年生まれの竹市稔翁は地道に街づくりを支え「栄中部を住み良くする会」の事務局、住吉町景観協定づくりにも御尽力なさいました。現在は、アーチンというブライダル宴会屋さんに賃貸、建物の躯体や奥の庭は戦後建築のままとなっています。

聯合紙器株式会社:住吉とは縁もゆかりもない会社。日本一のダンボールメーカーで大阪から創業者井上貞次郎さんが蔦茂旅館を常宿として贔屓。祖母の静江が何とお客様に寄進依頼したように思われます。関西に本拠をもつ同社は現在も料亭蔦茂の顧客として住吉を支援していただいております。

住吉社寄進・本殿亀甲石積銘記

南西奥の石柱より3丁目商人紹介

株式会社ミスズ商会:冨士フィルムをメインとする写真材料4大特約店の名古屋支店。石造りの三階建造物は現在、甲羅グループの韓国料理「赤豚屋」エスニック料理「バリハイ」として若者に人気の店舗となっています。蔦茂の三つ蔵通りをはさんで向かい側。

八木佐:文具雑貨卸で商店用のディスプレイやタグもあり、現在のシモジマ流営業形態の元祖で小売もあり本町の問屋さんには便利なお店。今は蔦茂駐車場南で現在はコインパーキング敷地となっています。

共立袋物株式会社:鞄小物問屋として現在も営業中

水野一樹:株式会社水野鞄店会長、石柱建設時は3歳の幼稚園児。1890年、水野増次郎が鞄製造卸として創業、老舗中の名店。この地域にバッグ・袋物商が多いのは水野鞄店からの暖簾分けや独立した人々と思われます。尾張藩家老家の名門とのこと、Buffaloブランドで全国展開され貴方のバッグにもきっとMIZUNO鞄がありそうです。先代夫妻は本社5階に在住、御令息4人が仲良く共同経営されていらっしゃいます。

中島屋酒店:中島屋本店の分店として、昭和23年住吉3丁目八木佐の北側に開業、白鶴を中心に業務用酒販売。昭和38年に大須一丁目に移転されるまで、蔦茂のビールお酒でお世話になりました。

鈴蘭荘:住吉3丁目古川商店の南、純粋な商人宿として繁盛しておりました。住吉では珍しく割烹や料亭兼業ではない営業でした。現在はコインパーキング。

また、前回、鬼平犯科帳「妖盗葵小僧」をご紹介しました。村松梢風の「残菊物語」では若宮八幡社境内の末広座が溝口健二映画の舞台です。 http://1st.geocities.jp/s_suzuichi/

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【新会員自己紹介】

伊藤 清志氏
水曜第2グループ

伊藤 清志(いとう きよし)
株式会社丹青社 名古屋支店長

【株式会社丹青社】
〒460-0003 名古屋市中区錦3-24-17 日本生命栄町ビル9階
Tel:052-957-7531 Fax:052-957-7530
URL:http://www.tanseisha.co.jp

 株式会社丹青社名古屋支店の伊藤清志と申します。

 この度、タキヒヨー様のお取り計らいで中部経済同友会に入会させて頂きました。また、産業懇談会水曜第2グループに参加させて頂くことになりました。何卒宜しくお願い致します。

 弊社は、昭和34年、商業施設(ショッピングセンター・百貨店・専門店など)の内装の企画・デザインから設計・工事や展示会・博物館の展示設計工事までトータルに行う企業として設立。一貫して、様々な情報とネットワークを高度に活用しながら、高い専門性と創造性で皆様の空間づくりをフルサポートしています。
 長く中部地方でも実績を積んでおり、博物館分野ではリニア鉄道館、トヨタテクノミュージアム産業技術記念館、短期展示分野では、東京モーターショウ等の企業ブースなど、商業施設分野でも中部国際空港(セントレア)内商業施設や、サンシャイン栄ビルなど、多くのショッピングセンターや専門店で実績をもっております。
 特に、中部地方の象徴でもある、名古屋城天守閣の展示制作を行ったことは、誇りにしております。

 名古屋支店長を拝命して今年の10月で7年目となります。第二の故郷になりました。第一の故郷は、東日本大震災で、大きな被害に遭いました気仙沼です。海の幸・山の幸が豊かな街でしたが、今回の震災で甚大な被害を目の辺りにし、自然災害の怖さを痛感しました。震災復興の為名古屋から協力していきたいと思います。
 今回、中部経済同友会入会と産業懇談会の参加を通じて、様々な方と交流できる機会を頂いたことに感謝し、さらに皆様のご指導ご鞭撻を宜しくお願いします。

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【産業懇談会「代表幹事のご講話」ならびに「新年合同懇親会」】


産業懇談会「代表幹事のご講話」ならびに「新年合同懇親会」のご案内

 平素は産業懇談会の活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
 今回の産業懇談会4グループ新年合同懇親会は、滝筆頭代表幹事からご講話いただきます。また、年の初めに、産業懇談会メンバーの皆様に親睦を深めていただきたく存じますので、お誘い合わせの上、是非とも多数ご出席下さいますよう宜しくお願い申し上げます。

日時

平成24年1月23日(月)17:30〜20:00
17:30〜18:30 滝筆頭代表幹事のご講話
18:30〜20:00 新年合同懇親会

場所 名古屋観光ホテル
電話:052-231-7111
講演会:2階 曙(西)の間 / 懇親会:2階 曙(東)の間
ご講話演題 『日本の小売業の明日』
懇親会費 6,000円
※当日、講演会場受付で頂戴いたします。
※講演会のみご出席の場合は会費不要です。
本状ご案内先 代表幹事および産業懇談会メンバーの皆様
事務局連絡先 担当:鈴木・山田  電話:052-221-8901
そ の 他 ・食事の手配など準備の都合上、ご出席の場合は同封のFAX用紙で1月16日(月)までに必ずお知らせ願います。(代理出席はできませんのでご留意ください。)
・懇親会のお取り消しにつきましては、1月19日(木)までにお知らせください。それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからず ご了承願います。

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【2月度産業懇談会開催日程】

全グループ名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ
各務芳樹
深田正雄
2月14日(火)
12:00〜14:00

DIC(株) 名古屋支店長
金井敏彦氏
「色で生活の質を高める」 (ライフケアカラーについて)

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
2月15日(水)
12:00〜14:00

三機工業(株) 執行役員副支社長
三石栄司氏
三機工業(株) 統合ネットワーク事業部 企画部長
浜坂順一氏
「三機工業の省エネルギーへの取り組みと統合ネットワーク事業のご紹介」

18階
伊吹の間

水曜第2グループ 片桐清志
見祐次

2月8日(水)
12:00〜14:00

シーキューブ(株) 取締役相談役 片桐清志氏のご紹介

イビデン株式会社 最高顧問
多賀 潤一郎氏
「夏目漱石をたずねて」

18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

2月2日 (木)
12:00〜14:00

丸菱工業(株) 取締役会長 河村嘉男氏のご紹介

中部電力(株) 常務執行役員 名古屋支店長
木洋隆氏 
「電力情勢について」

18階
伊吹の間

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【お知らせ】

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【コラム】

コラム1 【保健師からの健康だより】 No.93
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 鳥巣 妃佳里

『 疲れを残さず、いい新年を迎えましょう 』

  年末恒例となった「今年の漢字」、清水寺で貫主が揮毫した文字は「絆」でした。過去最多の49万6997票の応募があり、トップの「絆」は6万1453票を集めたとか。いろいろなことがあった2011年、年の瀬を迎えるにあたり「この思いを漢字に託したい!」と思った方が多かったのかなと思います。

 年の瀬にすることといえば、決算、大掃除などいままでためてきたものを整理し、新年に向けての準備をすることですね。いいチャンスですから健康のためにも、いままでの生活習慣を整理し、新たな準備をすることをお勧めしたいと思います。そして皆さんがため込んでしまいがちなのが「疲れ」です。新潟大学大学院教授の阿保 徹氏によれば、疲れは自律神経(交感神経、副交感神経)系のバランスの崩れによっておこり、以下の2つのタイプに分けられます。

  • 交感神経優位型の疲れ:交感神経が緊張しすぎた状態が続き、血管が収縮し続けるため血流が悪くなっておこる。激務に追われて忙しすぎるタイプ
    (症状)いつも身体が疲れている、イライラする、興奮して眠れない、血圧が上がる、便秘になる、低体温
  • 副交感神経優位型の疲れ:副交感神経を優位にしすぎたために身体機能が低下し、体の中で熱を作ることができなくておこる。リラックスしすぎて筋力が低下し、すぐに疲れてしまうタイプ
    (症状)少し動いただけで疲れる、やる気が起こらない、人の目が気になる、落ち込みやすい、朝起きるのが億劫になる、下痢しやすい、低体温

 ビジネスパーソンの疲れの約7割が交感神経優位型、約3割が副交感神経優位であると言います。この2つは発生のメカニズムはまったく違いますが、両方に言えるのは「血流が悪くなって体が冷える」こと、そして疲れを取るのに大切なのは身体を温めること。毎日、体温+4℃の湯船に10分程度つかる、深呼吸やストレッチで身体を動かし血流改善を図る、身体を温めるもの(しょうが、暖かい食べ物)を摂るなどは両者に共通する疲れ対策です。プラスして交感神経優位型の人は睡眠時間やコーヒーブレイクを、副交感神経優位型の人は体力づくりの運動を生活に取り入れていくといいですね。

 最近、身体を温めることの大切さはあちこちで話題になっていますね。免疫力を高めるため、病気を未然に防ぐため等いろいろ言われますが、その前にあるのが「疲れ」です。疲れは身体からのSOSです。新年を迎える前に、疲れをためない身体づくりをはじめてみませんか?

身体を温めて、一年の疲れを大掃除。元気よく新年を迎えましょう!

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.38
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『 平生の心がけ 』
小泉信三著・講談社学術文庫

 慶応義塾塾長や東宮職参与を歴任した経済学者小泉信三の著作の復刊。初版は昭和28年の刊行だが、その文章は、格調高く、聊かも古びていない。解説を担当した作家の阿川弘之は、「押しつけがましい箇所」が無く、「道学者流の嫌味と通俗臭が全く感じられない」原因として、次の三点を挙げている。「その一は、筆者がいわゆる大所高所から語るのを避け、多くの場合家族や友人を引き合いに出して具体的に話を進めていること」。「その二は、文章にユーモアがあること。考え方がたいへん柔軟で一本調子でないこと」。「その三は、表現が簡潔であること。文章が平明で且つ美しいこと」。
 巻頭の「イエス、ノオ」と題した文章の全文を紹介します。

             イエス、ノオ
 イエス、ノオは、はっきり言って、人に迷惑をかけないようにしたいものである。妙な話だが、諾否の明言は、無論徳義の問題であると同時に、また練習の問題でもあるように思う。水泳の飛び込みや野球の滑り込みを、躊躇しながら、愚図々々試みると、よく怪我をする。思い切って敢行すると、存外安全に成功する。イエス、ノオの言明にも、ややこれと似た趣があるようである。人の気をかねて曖昧なことを言うものが、存外よく思われず、却って他の思惑を顧みずに、思った通り言うものが、必ずしも嫌われない。人の気ばかりかねて、左右を見廻していることが、存外引き合わないものだということは、知っていて損のない話である。
 飛び込みや滑り込みと同様、諾否の明言も、心がけと練習により、上達するものだと言えると思う。

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コラム3 【苗字随想】 No.115コラム【理念経営物語】

片桐清志

 「タツあれこれ」

 今月号は年末恒例となった「干支」シリーズ、来年のタツにまつわる苗字を紹介する。
 タツは干支では5番目に登場するが、苗字の多さでは「辰」姓は48種でダントツの1位。干支を動物で表現した苗字では「竜」が70種、「龍」が30種で合計100種は「牛」に次いで4番目だ。空想上の動物にも拘らず、元気の良さや勢いが好まれたようだ。
 ランキング(佐久間 英)でも結構上位にいる。辰巳(タツミ)の365位を筆頭に、竜田の2031位、辰野の2294位、竜野の2555位、竜崎(リュウザキ・タツザキ)の3710位が上位に連なる。
 一字姓の「辰」も「竜」も「龍」もあり、「辰」はタツの読みしかないが、「竜」と「龍」は共に、タツ・リュウ・リョウの読み方がある。
 「辰」姓でユニークな苗字は辰口(タツノクチ・タツグチ)、辰身(タツミ)、辰尾(タツオ)、辰喜(タツキ)、辰見(タツミ)、辰宮(タツミヤ)だろう。
 「竜」姓でユニークな苗字は竜頭(タツガシラ・リュウトウ)、竜口(タツノクチ・タツグチ・リュウグチ)、竜首(タツガシラ)、竜腰(タツゴシ)、竜尾(タツオ)、竜宮(タツミヤ、残念ながらリュウグウの読みはない)、竜宮寺(リュウグウジ)、竜神(リュウジン・タツガミ・ワダツミ)、竜仙(リョウセン)、竜光(リュウコウ)、竜吐(リュウト)、竜滝(リュウダキ)、竜福(リュウフク)、竜門(リュウモン)などが見つかった。
 「龍」姓でユニークな苗字は龍口(タツノクチ)、龍頭(タツガシラ・リュウトウ・リュウズ)、龍首(タツガシラ)、龍城(タツシロ)、龍神(リュウジン・タツガミ・ワダツミ)、龍門(タツカド)、龍吐(リュウト)などが見つかった。
 干支同士の組合せでは辰卯(タツウ)、辰巳(タツミ)、辰馬(タツウマ・タツマ)、竜巳(タツミ)、竜虎(リュウコ)、竜蛇(タツヘビ・タツダ・リュウダ)、龍虎(リュウコ)、龍蛇(タツヘビ)が見つかった。

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【平成23年12月号編集後記】

 今年を象徴する漢字が「絆」に決まった。多くの犠牲を払った2011年だが、本当に大切にしなければならないものが何かを考えるきっかけの年でもあった。「何のための経済活動か」という原点を深く見つめ直す年となった。中部経済同友会の講演会や産業懇談会の活動内容でもそうしたテーマが多かった。足元をしっかり見つめ、なおかつ多くの困難があるけれどもキチンと前を向いて進むことの大切さを学んだ。
 同友会の全国活動では東日本大震災に対する支援を5年間続ける「IPPO IPPO NIPPON プロジェクト」がスタートした。5年間を半年ずつの合計10期に分け、具体的な支援をタイムリーに行う計画だ。第1期の寄付募集(2011.10.11〜2012.1.31の約4ヶ月)も当初計画以上の反響だ。目標としていた3億円は期日前に達成した。
 寄付金の使途は被災地の経済同友会と相談しながら支援先を絞り込んで、早期の復旧・復興に必要としている物資を贈呈する。第1期の贈呈先は地場産業の将来を担う若者を育てる職業高校に焦点を当て、津波等で損傷した実習機材類を中心に提供している。一例を紹介すると潜水実習用の和船やダイビング機材、校舎が被災し校外で実習を余儀なくされている高校には移動手段のスクールバスを、調理機材が流失し実習が困難になっている高校には実習用調理用品一式を贈呈している。このほか震災遺児・孤児への学業・生活支援の育英基金としても活用される。
 被災規模の大きさに比べれば、ささやかなIPPOかも知れないが被災地との「絆」はしっかり作れる。被災地が日常を取り戻すには息長い支援が必要だ。「IPPO IPPO NIPPON プロジェクト」はまだ始まったばかりだ。一過性に終わらせることなく、この活動が全国に波及し、被災地の皆さんの自立、日常を取り戻す支援の輪がさらに広がることを期待したい。

 今年最後の産懇宅配便では先月行われた例会模様の未紹介分を掲載した。水曜第1Gでは横浜国立大学 経営学部教授から、木曜Gでは東京大学大学院 教育学研究科教授から専門家を迎えての例会となった。特に木曜Gでは通常の例会スタイルを変え、教授の講演後、参加者を2グループに分けて討論会を実施した。また、水曜第1Gでは9月に台風の影響で中止した中部国際空港見学会を再度設定し直した見学会模様を紹介した。
 産業懇談会では来年も従来スタイルに加え、さまざまなスタイルに挑戦していく所存だ。会員諸兄のご要望をお聞かせ願いたい。

(片桐)