産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第101号 2010.10.28発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成22年10月度(第101号) 目次
産懇宅配便
【4グループ合同懇親会】 10月14日(木) 17時30分〜20時00分
【名古屋いちばん物語】 No.9
【新会員自己紹介】
今村 元氏

ジェイアールセントラルビル株式会社 常勤監査役

岡島 威彦氏 株式会社岡島パイプ製作所 取締役社長
三浦  三菱UFJリース株式会社 専務取締役
【11月度産業懇談会開催日程】
【12月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【アートコーナー】    からくりアート点描 No.18
【コラム】
コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.79
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.24
コラム3 【苗字随想】 No.101
【4グループ合同懇親会模様】

テーマ『 中国琵琶の世界 』

日  時:平成22年10月14日(木) 17時30分〜20時00分
場  所:ウェスティンナゴヤキャッスルホテル 2階 青雲の間
参加者:63名
出演者:(と ぜんしょう)氏、矢野留美(やの るみ)氏、マリ・リー氏


 今年の4グループ合同懇親会は、通常の合同懇親会に加え、産業懇談会設立30周年、メールマガジン・産懇宅配便100号を記念し、産懇登録会員及び、歴代世話人、事務局長、事務局員を交えて盛大に開催された。
 第一部は、今回の懇親会担当である、火曜グループの各務世話人代表のご紹介により、中国琵琶奏者の氏、ソプラノ歌手の矢野留美さん、ピアノ奏者のマリ・リーさんをお招きして「中国琵琶の世界」と題して演奏会を開催した。
 氏は、1970年よりプロ琵琶奏者として音楽活動を開始し、多数の受賞歴を持つ中国 国家一級演奏家である。今年は活動40周年を迎え、ワールドツアーを開催し、イタリア、カナダ、アメリカ、フランス、中国など世界各国で成功を収めている。また「愛・地球博」では、中国政府の任命により中国館音楽顧問を務めるなど当地域でもご活躍中である。今回は中国音楽のみならず、我々にも馴染み深い日本の音楽や西洋音楽を演奏いただき、参加者一同、その「中国琵琶の世界」に魅了された。
 公演後の第二部では、演奏された皆さんも交えて懇親会が開催され、ご出席された歴代世話人のご紹介の後、世話人代表として落合世話人からのご挨拶を、メルマガ100号記念の御礼とご挨拶を編集人の片桐世話人よりいただいた。当日は改めて、会員相互の親睦と絆を大いに深め合う懇親会となった。
4グループ合同懇親会
さん演奏

4グループ合同懇親会
花束贈呈
4グループ合同懇親会
世話人様

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【名古屋いちばん物語】 No.9

テーマ『 日本一の大工棟梁 』

(株)アクティオ名古屋支店
支店長 水谷文和

 日本一の大工棟梁は名古屋市熱田区出身の岡部又右衛門以言(これとき)。代々熱田神宮の宮大工として仕えた由緒ある家系で、織田信長が専属の大工として登用し、安土城を築城した大工棟梁である。 
 安土城完成後に、信長より「日本総天守之棟梁」を名乗ることを許され、文字通り「日本一の大工棟梁」となった。
 しかし、岡部又右衛門の記録は驚くほど少ない。それは、「本能寺の変」のあと安土城が焼失したことも原因と思われるが、他にもいくつかの理由が考えられる。

1. 城の築城は、普請(土木工事)と作事(建築工事)に分けられ、〔普請〕は城の土塁・石積み・堀など大規模なもので、城全体の7〜8割を占める。又、〔普請〕は家臣に分担させて競わせたため、石積みの工法や、大石の調達実績が家臣の手で記録に残されていることが多い。それに対して〔作事〕は、全体の割合が僅かなものであり、城の内部は機密事項として扱われた事も、記録が少ない一因と考えられる。

2. 安土城は天下統一を象徴する意図があり、従来の城のイメージを一新した画期的な城であるが、「本能寺の変」以降は再び戦国の時代となり、城のデザインは華やかさよりも防衛機能が優先されるようになった。その後、質素倹約を重視する徳川時代に移り、安土城のような豪華絢爛な城は、再び世に出る機会を失った。このため、岡部又右衛門の功績が後世に残りにくかったと考えられる。

 安土城の意匠(設計)については、信長から「唐様の城をつくれ」と指示されたと言われている。五層七階の望楼式天守で高さは約35m。最上階は、金箔をふんだんに使い瓦は赤色、その下の展望階は八角形で外柱を朱塗りにした奇抜なデザインで、唐様を表現した。 
 意匠に影響を与えたといわれる多聞山城(城主:松永久秀)が四階建て、信長が安土に移る直前に居城とした岐阜城も四階建て。これに対して、安土城の五層七階建ては、城郭史上空前の規模であったことが理解してもらえるだろう。 
当時は、強度計算や詳細な設計図などは無く、何の材質で、どれだけの太さの柱を使えば7階建ての建物が支えられるかの判断は、棟梁の「経験」と「勘」だけが頼りだった。  
 大工棟梁の仕事は、大工仕事だけではない。 設計、材料調達のほか、左官、瓦、金具、建具、畳、欄間などの専門職人を束ねていくことが仕事である。小説「火天の城」山本兼一:著は、岡部又右衛門を主人公にして安土城築城までのストーリーがまとめられている。棟梁は技術だけではなく、人をまとめる力が重要である事が理解できる。
 さて、「火天の城」で、又右衛門は、安土城の芯柱には一尺五寸角(45cm角)で長さ約17mの材木が4本必要だと考えた。 その太さを切りだすには直径1.5mの大木が必要となる。 7階建ての城には大量の瓦も据えられる。この重さを支えられるのは、強度と粘りのある木曽ヒノキしかないと考え、木曽福島から苦労して調達したことになっている。木曽川上流から材料を流して運び出すが、「寝覚めの床」の激流が最大の難所となっている。 
 「寝覚めの床」は、産業懇談会のゴルフコンペを開催する木曽駒高原カントリークラブに向かう途中にある。今回の記事を書くにあたり、何かヒントが無いかとゴルフの帰りに近くの資料館に寄ってみたが、残念ながら参考になるものは見つからなかった。 
 また、当時の木曽福島地方は、武田勝頼の領国となっていて、敵の織田方に材木を運搬することは相当に困難なことであったと想像される。木曽地方を領する木曽義昌が、武田を見限り、勢いのある織田に寝返りを画策したと考えれば可能なことだ。又は、実際には木曽地方ではなく、他から調達された可能性も考えられる。実際のところ資料が残されていないため分からないが、どちらも有望な考え方である。  
 岡部又右衛門は、本能寺の変で織田信長と運命をともにしたといわれている。しかし、その後、子孫は織田信雄に仕えたとも、熱田に戻ったとも言われているが、実際のところは不明だ。  
 織田信長は全てにおいて超一流を登用した。いや、一流を「超一流」に育てたというのが正解だろう。金に糸目をつけず、理想を実現させるために才能のあるものを見つけて積極的に登用し、妥協を許さず高いレベルに挑戦させた。この環境が岡部又右衛門を「日本一の棟梁」に育てたと言える。「人」の育成は我々にとっても永遠の課題だが、現在の環境は人を育てるには過保護すぎるのではないだろうか・・・

安土城 いろんな説があるが、私はこのデザインが最も本物に近いと思う

【参考資料】
火天の城  文芸春秋  山本兼一著

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【新会員自己紹介】

今村元氏
火曜グループ

今村 元(いまむら はじめ)
ジェイアールセントラルビル株式会社 常勤監査役

【ジェイアールセントラルビル株式会社】
〒450-6020 名古屋市中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ20階
tel:052-586-8807 fax:052-566-2122
URL:http://www.towers.jp

 ジェイアールセントラルビル監査役の今村です。JR東海(東海旅客鉄道株式会社)の子会社で、名古屋駅の真上にある高さ245m、41万m2のツインビル「タワーズ」の管理会社です。
 国鉄が旅客6社に分割され、東海道新幹線を受け持つJR東海が名古屋を拠点に誕生してから24年、およそ四半世紀が経ちました。お陰様で地域の皆様やご利用の方々に支えられてほぼ順調な歩みを続けてくることが出来ました。当ビルもジェイアール名古屋高島屋や名古屋マリオットアソシアホテル等をテナントにオープンしてから丁度10年目を迎えています。
 もともと地理的な優位性に加えて潜在能力の高かった名古屋ですが、この十数年の着実で地に足のついた発展ぶりは多くの人が認めているところです。
 私自身は20年ほど以前に中部経済同友会の入れてもらい当地の勉強をさせていただきましたが、その後大阪や東京の単身赴任が続き12年ぶりに名古屋に戻ってきたところです。すっかり明るくなり活気の出てきた名古屋駅に毎日通勤して、当地域の成長を眺めながら残りのサラリーマン人生を過ごしたいと思っています。同友会で皆様の興味深いお話をお聞き出来るのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。

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岡島 威彦氏
水曜第1グループ

岡島 威彦(おかじま たけひこ)
株式会社岡島パイプ製作所 取締役社長

【株式会社岡島パイプ製作所】
〒477-0031 東海市大田町上浜田58番地
tel:0562-33-2135 fax:0562-33-2138
URL:http://www.okajima-pipe.co.jp

 株式会社岡島パイプ製作所の岡島でございます。
 このたび、産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくことになりました。宜しくお願い申し上げます。
 当社は、1940年に溶接鋼管の製造を開始し、直径4〜25(mm)の機械構造用鋼管の製造に携わって参りました。当社の鋼管は、各種の部品に加工され、自動車、ガス器具などに組み込まれ毎日の生活の中でご使用いただいています。この様な「素材としての鋼管」に求められる性能は、「環境、省エネ、廉価、など時代の要求」に伴い変化して参ります。当社は「細い鋼管の専門メーカー」としてこれまで培ってきた事業基盤をいかし時代の要求に迅速にお答えして参ります。
 産業懇談会では、多くの方々からご意見を伺い自分自身の視野を広げる様努力して参りたいと 考えていますので、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。

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三浦 隆氏
木曜グループ

三浦  (みうら たかし)
三菱UFJリース株式会社 専務取締役

【三菱UFJリース株式会社】
〒460-8407 名古屋市中区丸の内3丁目22番24号
tel:052-857-9203 fax:052-857-9227
URL:http://www.lf.mufg.jp/

 三菱UFJリースの三浦でございます。
 この度、産業懇談会木曜グループに参加させていただくことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 生まれは大阪府ですが東海銀行に入った縁で大学卒業と同時に当地区に参り、その後ほとんどの期間、名古屋市を本拠地として過ごして参りました。6年前銀行からUFJセントラルリースに移り、3年前合併により現在の会社となって、現在は中部事業カンパニー担当として東海・北陸地区を所管しております。
 弊社は「すべてはお客様のために」を行動指針に、リース・レンタルに限らず環境関連サービス、PFI、海外でのサポート、中古機械売買など幅広いサービスを提供させていただいております。
 弊社の前身セントラルリースは、昭和44年に中部財界のご支援をいただき設立されました。
 弊社および小生にとりまして「地元」中部のお取引先とのご縁を大切にし、お役に立てるように努力して参る所存です。
 皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

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【11月度産業懇談会開催日程】

火曜・水曜第2グループ以外の場所は、名古屋観光ホテルです。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ
水曜第2グループ
各務芳樹
深田正雄
片桐清志
見祐次
11月9日(火)
12:00〜15:00
<火曜・水曜第2グループ共催>
名古屋城・本丸御殿視察会
※お陰様をもちまして、ご参加人数(先着40名)に達しましたので、ご応募を締め切らせていただきました。ありがとうございました。
※ご参加の方には詳細案内をお送りしております。
※当日、実費を精算させていただきます。

ウェスティン
ナゴヤ キャッスル
・名古屋城 本丸御殿

水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
11月17日(水)
12:00〜14:00
エヌ・ティ・ティ・コムウェア東海(株) 
取締役社長 古川 信次氏
「NTTコムウェアの新技術について
〜映像関連技術を中心として〜」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
11月 4日 (木)
12:00〜14:00
(株)杉本組 取締役社長 杉本 仁至氏のご紹介
中京大学大学院 ビジネス・イノベーション研究科
中京大学 総合政策学部 総合政策学科
客員教授 若山 滋氏
「名古屋の都市と経済」

2階
曙(西)の間

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【12月度産業懇談会開催日程】


グループ名 世話人 開催日時 場所
火曜グループ
各務芳樹
深田正雄
12月14日(火)
18:00〜20:00
料亭 蔦茂
電話:052-241-3666
名古屋市中区栄3-9-27
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
12月22日(水)
18:00〜20:00
料亭 蔦茂
電話:052-241-3666
名古屋市中区栄3-9-27
水曜第2グループ 片桐清志
見祐次
12月8日(水)
18:00〜20:00
松山閣 松山
電話:052-527-8841
名古屋市中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア4階
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
12月10日(金)
18:00〜20:00
札幌かに本家 名古屋駅前店
電話:052-583-0012
名古屋市中村区名駅南1-17-20

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【お知らせ】

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【アートコーナー】
からくりアート点描 No.18

コンピュータ制御・からくり人形 「豊栄悠久」

滋賀県・豊郷町文化会館(滋賀県犬上郡豊郷町石畑375番)


―江州音頭のふるさと―  

豊栄悠久


豊栄悠久

豊郷町は滋賀県に位置し、江州音頭の発祥地として知られる。中世から続く商業活動が活発に行われ、多くの近江商人が生まれた。特に開拓・交易、貧民救済事業でも活躍し、伊藤忠商事、丸紅の創業者である伊藤忠兵衛はここの出身で豪商達は豊郷の発展に大きく貢献した。    

豊郷町では「魅力と活気にあふれる快適田園文化都市・豊郷」をテーマにまちづくりを進めており、その拠点となるのが「豊栄のさと」複合文化施設である。

江州音頭の源流は遠く奈良、平安の時代に遡る。その流れは「祭文」、「歌祭文」、「念仏踊り」、「歌念仏」、そして「音頭」へと発展してきた。大阪・河内音頭のルーツともいわれている。

祭文とは、もともと山伏や修験者が神社・仏閣の祭りの中で神仏に告げる文のこと。祭文語りとして芸人たちの間に広がるようになり娯楽も少なくまた情報にも乏しかった時代に、祭文語りは村々でもてはやされた。五穀豊穣などの祈祷祈願を込め、喜怒哀楽を表現、大地に生活し実りを願い心の訴えを語り合う庶民の歴史がある。

●豊郷町文化会館 エントランスホール
●作品自体の横6m×高さ3m×奥行き2m
●合計6体のからくり人形
●演技時間 4分
●作動時間 10:00、15:00
●竣工 平成7年9月21日
●施主 豊郷町
●制作 夢童由里子


豊栄悠久


言い伝え
「千樹寺」では遷仏供養の余興にと住職 根誉上人は、仏教に因む「造り人形」を境内に多数陳列し、更には仏教弘道の一手段として、地元の老若男女を集めて円陣を作らせた。住職自ら、経文を繰返し歌いながら、手振り足振り揃え、集めた村人と共に踊った。
それを見た来観の群集もあまりの楽しさに我も我もと円陣に加わり、ついには夜がふけるのも忘れて、皆で踊りあかしたという。これが江洲音頭に発展してきた。


<コメント>
この言い伝えを資料から探し出し、これを元に制作のアイディアを練った。当初は浴衣姿の踊り手ばかりの盆踊り風景を考えたが、この時代に、やはり寺の境内に立ち寄ったと想像する傀儡を登場させた。くぐつ箱から踊りだす町衆の表情を創ろうと思った。人形が人形を操る、カラクリならではの作品が仕上がったと思う。


制作
夢童由里子
〒459-0024 名古屋市名東区本郷2-150
電話:052-774-6891 携帯電話: 090-2610-5925
E-mail:mudo@r9.dion.ne.jp
夢童アートHP:http://mudou-art.com/

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【コラム】

コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.79
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『 健診結果を必ず活かして食生活の改善を!  』


 柿の葉の絨毯の上で、愛猫が気持良さそうに寝そべっています。野菜高には悩みますが、過ごしやすい良い季節になりました。さて、暑い夏が終わり、食欲の秋真っ盛りですが、健康を意識した食生活はできていますか?

 まず、Xさんのお話をしましょう。

 Xさん50歳は2月の寒い夜、脳梗塞で倒れた。
 学生時代はサッカーで汗を流し、自慢の体力を40歳までは維持して、健康自慢のXさん。大きな病気はなく、お酒が強く、人付き合いもよく、仕事もバリバリこなして、出世も順調だった。
 毎日仕事が忙しく、夕飯は、自宅での遅い食事か、夜の付き合いで過剰に飲み、最後にラーメンを食べるという生活が40歳を超えてからも続く。そのため、5年前から、中性脂肪やコレステロールはいつも右肩上がりで、高血圧、糖尿病、痛風の危険性を指摘されるようになった。そして、BMI(国際的な肥満度の指数)が25をこえてしまい、明らかなメタボになっていた。健康診断を受けると、「体重を減らしましょう。運動をしましょう。バランスの取れた食生活をしましょう。」とコメントが書かれていた。しかし、毎年のことで、自覚症状もなく、自分の健康に自信があるXさんは、そのコメントを受け入れなかった。
 脳梗塞の発症には不適切な食生活の影響が大きいといわれる。不適切な食生活とは、カロリーの摂り過ぎ、微量栄養素不足、食品添加物の入った食品の摂り過ぎ、嗜好品の摂り過ぎなど。
 Xさんに特に必要だったのはその不適切な食生活の改善だった。Xさんは、病院のベッドで天井を見上げ、後悔の涙を流している。半身麻痺は軽度でしょうとは言われたものの、元の職場に戻れない事実が・・・・。

 毎日欠かすことのできない食事に気をつけましょう。自分の口に入れる物についてこそ、知的になって、先を見据えて、いい加減にしないことが大切です。血管や、骨や、身体のほとんどの細胞は生まれ変わるために、適切な材料を必要としています。自分の身体の赤ちゃん細胞を良い大人の細胞にするために、責任を持って、適量の良い材料を口の中へ入れましょう。

 皆さんの健康診断の結果はいかがでしたか?または、頼りにしている部下の健康診断の結果は大丈夫でしょうか?部下が倒れてしまってから気づくことがないように、良い食生活をしているか、一声かけてほしいと思います。

健康診断の指摘事項は必須の改善事項です。「なめたら、あかんよ。」

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.24
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『歌舞伎座さよなら公演』
小学館発行

 二度とできない企画です。2010年4月、建て替えのために59年間の歴史に幕をおろした歌舞伎座の、最後の16ヶ月の35公演・約100演目をDVDに完全収録した、松竹・小学館共同企画。
 「当代きっての名優たちが、思い出の詰まった舞台に別れを惜しみつつ魅せる名演の数々。」歌舞伎のほぼ全容を自宅に永久コレクションでき、英語解説ナレーションや舞踊・義太夫の詞章字幕付きなので、外国人や初心者も楽しめ、解説書も充実しています。
 2ヶ月に1巻刊行。全8巻・DVD96枚。日本国民の財産と言っても過言ではないでしょう。

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コラム3 【苗字随想】 No.101
コラム【理念経営物語】

片桐清志

「千と苗字」

 先回は本シリーズの100回目の節目に因んで「百」に縁のある苗字を集めてみた。次の大台の「千」は本シリーズのNoでは登場しそうもない。そこで今回もついでに数字と苗字の関係で、「千」に迫ってみた。
 「千」で始まる苗字の総数は、さすがに「千種(チクサ・チグサ)」とはいかないものの「百」姓の3倍近い283種見つかった。繁栄の象徴的存在のためか、やはり人気が高い。一字姓の「千」さんもいて、「セン・センノ」とお読みする。「千」と他の数字の組合せでは「千百(チヒャク)」「千万・千萬(センマン・センマ・チマ・チマン)」「千萬億(ツモル・ツモリ・ツモイ)」がある。
 「百」姓同様、数量表現と間違えそうな苗字に「千丈(センジョウ)」「千尋(チヒロ)」「千羽(センバ・チバ)」「千尾(チオ)」「千頭(センズ・チガシラ・チズ・チカミ等)」「千手(センテ・センジュ)」「千口(チグチ)」「千足(センソク・センゾク・チアシ・チタリ)」「千両(チギリ)」「千代(センダイ・チヨ・チシロ・チダイ・チヨノ)」「千句(センク)」「千曲(チクマ)」「千台(センダイ)」「千品(チシナ)」「千国(センゴク)」「千勝(チカツ)」「千本(センボン・センモト・チモト)」「千巻(チマキ)」「千部(チベ)」「千束(チズカ)」「千条(センジョウ)」「千行(チユキ)」「千歩(センポ・センブ)」「千町(センチョウ)」「千間(センマ)」「千里(チサト)」「千石(センゴク・チイシ・チイワ)」「千貫(センガン)」「千年(センネン・チトセ)」「千日(センニチ)」「千県(チヨダ)」がある。
 地名でもおなじみなのが「千住(センジュ・センジュウ)」「千代田(チヨダ)」「千葉(チバ)」「千歳(チトセ)」「千島(チシマ)」だ。
 おめでたそうな苗字には「千成(センナリ・チナリ)」「千金(センキン)」「千富(セントミ)」「千財(センザイ)」「千寿(センジュ)」「千福(センプク・センフク・チフク)」「千神(チカミ)」などがある。
 ランキングでは「千葉」の230位(佐久間 英氏ランキング表)を筆頭に、「千田」「千野」「千原」が1000番台に、「千賀」「千久」が3000番内に登場する。
 「千名」さんも居たのにはビックリで、そのまま(センナ)とお呼びする。

■100号までの本シリーズの一覧は以下のとおりだ。
PDF形式「苗字随想」掲載一覧(PDF形式 103KB)

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【平成22年10月号編集後記】

  チリのサンホセ鉱山で落盤事故のため地下700mに閉じ込められていた33人が、日本時間の10月14日、69日ぶりに全員無事救出された。奇跡の生還を成し遂げた快挙に世界中が沸きかえった。ピニェラ大統領の指導力と地下の鉱夫のリーダーだったルイス・ウルスア現場監督の統率力に惜しみない賛辞を送った。
 長期に及ぶ危機においてリーダーに求められるものが「状況を冷静に分析し、判断し、野心的だが達成可能な行動計画を設定する能力」と「みんなの利益を最優先する意識を持つこと」の大切さを教えてくれた。

 10月22日(金)、広島で第68回西日本経済同友会大会が「"海"の新たな可能性」をテーマに開催された。中部以西から460名の同友会会員が参加し、研修と交流を深めた。基調講演では名古屋市出身の歴史作家・井沢元彦氏から「日本史における海洋国家構想〜平清盛から坂本龍馬まで」を拝聴した。パネルディスカッションでは関西経済同友会代表幹事の大竹氏のコーディネーターのもと、湯崎英彦(広島県知事)、中原裕幸(海洋産業研究会常務理事)、柴田明夫(丸紅経済研究所代表)の3氏パネリストにより水産資源、海底資源、観光資源を切り口に議論された。国土こそ小さいが、領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせれば世界6位の特色を生かすことの大切さを再認識した。当地区も豊かな海と風光明媚な海岸線を多く保有している。これを活用することで地域経済を活性化できる可能性は高い。

 さて、産業懇談会も発足から30年の節目を超え、本誌も創刊以来100号の節目を超えた。会員諸兄の活動が実って会員数は過去最高を更新中だ。今月号でも新たに3名の新会員をご紹介できた。本誌もマンネリに陥ることなく、会員相互の交流のお役に立てるようこれからも頑張る所存だ。読者諸兄のご意見をお待ちしている。

(片桐)