産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第91号 2009.12.22発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成21年12月度(第91号) 目次
産懇宅配便
【21年11月度産業懇談会(水曜第2G)模様】 11月11日(水) 12時00分〜14時00分
【21年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】 11月18日(水) 12時00分〜14時00分
【産業懇談会新年合同懇親会 開催日程】
【2月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【アートコーナー】    からくりアート点描 No.9
【コラム】
コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.69
コラム2 【理念経営物語】 No.19
コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.14
コラム4 【苗字随想】 No.91

【21年11月度産業懇談会(水曜第2G)模様】

テーマ『 超電導リニアによる東海道新幹線バイパス 』

日  時:平成21年11月11日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 桂の間
参加者:41名

スピーカー:
柘植 康英つげ こうえい)氏
東海旅客鉄道株式会社
代表取締役副社長

柘植 康英氏

1. JR東海の概要
 JR東海は東京、名古屋、新大阪間をカバーする東海道新幹線と東海地区の在来線の運営をしており、この営業エリアだけで日本のGDPの2/3を占める。主力の東海道新幹線の収益力を背景に、国鉄分割民営化時(1987年)に背負った膨大な債務(最大5.5兆円)を、約20年かけて3.1兆円(2008年度末)まで削減してきた。今後も健全経営を維持しつつ、東海道新幹線バイパス建設に取組み、創業の使命である東京―大阪間の大動脈輸送を維持・発展させていく予定である。鉄道事業を軸とする当社にとって何にもまして重要なのは安全であり、会社発足後の設備投資総額は3.7兆円、そのうち、安全関連投資として2.1兆円を投じ、安全の維持向上に取組んできた。この結果、鉄道運転事故なども大きく減少している。
 東海道新幹線の特徴として、安全、正確、快適、高速、高頻度・大量、環境優位性等が挙げられる。このうち、環境優位性について言えば、東海道新幹線の車両は開業年の東京オリンピックの年である1964年に運行開始した初代の0系新幹線から始まり、100系、300系、700系、そして、2007年に営業運転を開始したN700系へと進化を遂げてきたが、新型車両の投入による消費エネルギーの改善は目覚しいものがある。ブレーキ時のエネルギーを電気エネルギーに変換する電力回生ブレーキの導入、全周ホロの採用などによる走行抵抗の低下などにより、最新のN700系では時速220km走行時のエネルギー消費量が0系新幹線の51%となった。また、正確性について言えば、1列車あたりの遅延時分は大きく改善し、台風や地震などを含め、国鉄時代の1972〜1986年までは平均3.1分/本だったものが、1997年以降は、平均0.4分/本となり、世界に類を見ない極めて正確な運行を実現している。

2. 超電導リニアによる東海道新幹線バイパス
  超電導磁気浮上式鉄道(超電導リニア)の技術開発の歴史は古く1962年に始まった。国鉄分割民営化により発足したJR東海では、1990年に山梨リニア実験線の建設に着手し、1997年から先行区間18.4kmにおいて走行試験を開始した。超電導リニアは時速500kmという超高速で走行し、大量輸送能力を備えた全く新しい輸送システムである。山梨リニア実験線での走行試験開始後、僅か9ヵ月で、当時世界最高の時速550kmを達成した。さらに1998年からは営業線を想定し、高速すれ違い試験、退避追い越し試験など、さまざまな形態での走行試験を実施した。2000年以降、実用化技術の確立に向け、信頼性、長期耐久性の検証試験や、コスト低減、車両の空力的特性の改善を目指した試験を行い、2003年には連続走行試験で1日の走行距離がJR東海保有の新幹線車両の1日平均運行距離の約2倍に相当する2,876kmを記録、さらに最高速度を時速581kmに更新した。こうした走行試験の積み重ねの結果、本年7月、国土交通省の超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会において、「営業線に必要となる技術が網羅的、体系的に整備され、今後詳細な営業線仕様及び技術基準等の策定を具体的に進めることが可能となった」との評価を受け、既に営業運転に支障のないレベルに到達している。現在、実験線の42.8kmへの延伸等の工事を進めるとともに、実用化・営業線化に向けた取り組みを進めている。
 当社では、当社の使命である首都圏〜中京圏〜近畿圏を結ぶ高速鉄道の運営を持続的に完遂するため、超電導リニアによる東海道新幹線バイパスを計画しており、第一局面として、先ずは2025年に首都圏〜中京圏間で営業運転を開始することを目標として、自己負担を前提に必要な手続きを進めることを決定している。この決定にあたっては、路線は直線に近いルート、路線建設費と車両費の合計で5.1兆円程度などの一定の前提条件を置き、長期試算見通しを行っている。その結果、自己負担を前提にバイパス計画を推進しても、健全経営と安定配当の継続が可能と判断している。そして、完成すると首都圏〜中京圏間は、現在の約90分から約40分に短縮され、首都圏〜近畿圏間も中京圏までバイパス利用すれば、乗り継ぎしても約40分短縮される。この東海道新幹線バイパス計画は、全国新幹線鉄道整備法に基づく中央新幹線として推進しており、現在、昨年12月に国から指示のあった4項目の調査を進めている。開業後46年目に入った東海道新幹線の将来の経年劣化や地震等の大規模災害時のバックアップ機能を考えておく必要があること、さらには飛躍的な時間短縮による経済効果、関連産業の競争力強化、地球環境改善への寄与などを踏まえると、東海道新幹線バイパス実現の意義は極めて大きい。

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【21年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】

テーマ『 VE(バリューエンジニアリング)は我が社の企業文化 』

日  時:平成21年11月18日(水)12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 伊吹の間
参加者:23名

スピーカー:
鈴木 泰寛(すずき やすひろ)氏
アイシン開発株式会社 特別顧問

鈴木 泰寛氏

1. はじめに
  水曜会の皆様へのスピーチは今日が2回目。1回目は当社の概要を中心にご紹介した。今回は、「VEは我が社の企業文化」をテーマに、私がアイシン開発の社長時代の02年から09年6月までの7年間の全社活動と、社長退任後に特別顧問となってからの5ヵ月間を振り返って、特に印象に残っていることをお話ししたい。本題に入る前に、テーマにあるVEの歴史を述べたい。

2. VE50年の歴史について
 VEの創始者は米国GE社のL.D.マイルズ氏で、1947年頃から開発・体系化され、米国で発展した。当初はVAと言っていた。当時は第二次世界大戦後の物不足で、物資調達に困難を極める中、マイルズ氏は「顧客は単に物を求めているのではなく、機能を求めているのだ」。良い製品を安く調達するためには、顧客がその製品にどのような機能を求めているか、研究・実証を重ねて考案した方法論をVAと命名し、GE社で実践し多大な成果を上げた。
 一方、当時「いかに少ない予算で膨大な装備を維持するか」が課題であった米国防省は、GE社のVA効果に注目し、1952年にGE社にVA調査団を送り込み、1961年には軍事調達規程にVEの条項を盛り込んだ。1963年にVEと名称変更し、1975年には連邦政府調達局。1988年には大統領府、行政管理予算局、運輸省連邦道路庁がVE適用の法律を制定した。以上のようにVEは米国政府の公共事業を中心に発展し、民間へと拡大していった。
 日本へは1960年頃、VAとして導入された。

3. SAVE50周年国際大会に参加して
 今年の6月29日から7月の2日まで、世界18カ国から241名が参加して、GMの本社がある米国ミシガン州デトロイト市のマリオット・ルネッサンスセンター・ビル内のホテルで開催された。今年は米国VE協会が1959年に設立されてから50周年を迎えた記念大会であった。大会には日本セッションが設けられ、日本VE協会が日本使節団を結成し、私は団長として参加し、基調講演のスピーチを行った。席上、はからずも私は、米国VE協会のデビッド・ウイルソン会長よりVE最優秀経営者賞の会長賞を受賞し、記念として基調講演の感謝状をいただいた。  
 私は基調講演「VEは我が社の企業文化」の前段では、長寿企業について述べ、200年以上の歴史がある企業は世界に約5580社あり、日本企業は約3140社で半数以上を占めて第1位。2位がドイツ、3位がオランダ、4位がフランスと続き、米国は14社で2.5%となっている。世界最古の企業は、西暦578年創業の日本の建設会社「金剛組」である。世界最古の旅館も718年創業の日本の旅館「法師」である。和菓子では793年創業の「虎屋黒川」。酒造では1141年創業の「須藤本家」がある。創業100年以上の企業は日本には1万社以上あると言われている。なぜ日本に長寿企業が多いのか。長寿企業に共通している特長の一つは、人づくりに力を注いできたことである。モノづくりでは職人の技能を徒弟制度により伝承してきた。商店では、番頭・丁稚制度があり、弟子の時代から読み書きソロバンなどを習わせた。これら企業内に家族的な人材育成教育の仕組みをつくり、実施してきた結果であり、日本的経営の特長の一つであると思う。
 当社も経営するに当り、長寿企業となるように、人づくり、企業体質の強化をはかるためにVEの全社展開により、エクセレントカンパニーをめざしているという内容を述べた。
 会場となったGM社は、世界最大の自動車メーカーで米国経済の中心的役割を果たしてきた。栄枯盛衰は世の常とは言え、GM社の破綻は私が十数年前に同社を訪問した時、「百年かけても日本にはこの企業を越す会社は出ない」と感じたことが信じられなかった。人っ子一人いないオフィスビルを眺めながら、複雑な思いの1週間にわたる滞在であった。

4. 入社後の略歴と、当社の業種紹介
 英語にExperience is the best teacher「経験は最良の教師である」という格言がある。
 私は会社生活で経営に関する多くのことを学んできたが、大きく3つの時代に分かれる。入社後の空手指導員を兼ねた12年間の欧州駐在時代。帰国後の11年間の秘書勤務時代。続いてアイシン精機(株)9年間の役員時代およびアイシン開発(株)での7年間の社長時代、合わせて16年間の役員時代を過ごしてきた。欧州駐在時代は約8年間、会社の仕事より空手の主席指導員(チーフインストラクター)としてフランス、ベルギーを拠点に西欧・東欧などの全ヨーロッパおよび北アフリカなどの各国で空手指導に情熱を賭けた。
 VEと深くかかわったアイシン精機(株)の役員時代の1995年から現在までの14年間、中部VE協会支部長を務めている。
 当社の業種は、建設関連(建築・土木・緑化・プラントサポート・法人リフォーム)、ファイナンシャル(保険・ファイナンス)、都市開発(土地分譲・戸建・賃貸・個人リフォーム・インテリアプランニング・ビルマンション管理)など広範囲にわたっている。

5. 我が社のVEを導入した全社挙げての経営活動…エクセレントカンパニーをめざして
 02年に当社の社長就任と同時に、人づくりに併せて企業体質を強化するために、全社にVEを導入した。全社展開のねらいの一つは、当社の業種が多岐にわたるため、全社共通のVE活動によるエクセレントカンパニーをめざしていく一体感を必要としたからである。
 VE導入の環境づくりとして、02年から全社を挙げて取り組んだことは、まず躾の基本である元気よく挨拶を交わす「挨拶運動」。個人の能力アップ・自己啓発の「人事改革」。リーダーを育成する「組織改革」。04年には思考の共有化をはかり企業市民育成するため、「経営理念の刷新」を行うなど、次々に全社を挙げての活動により企業運営を行ってきた。これらの活動の中で、当社独自の取り組みは、人材育成では、人材を育てる最高の場として昇格試験を位置づけている。また組織改革では事業領域を明確化して事業規模を決めるため、点から線、線から面へと組織を編成し、経営資源の最適化をはかり、利益責任および権限責任の明確化をはかってきた。
 経営理念の刷新では、創立以来掲げてきた「品質至上」の基本理念を社員によりよく理解してもらうと共に、当社の業種にとって重要である「安全第一を使命と定め」を文言に加え、併せてVE5原則を盛り込み、明文化した。また業務遂行時の行動指針としてスローガン「たゆまぬ仕事への『情熱』と、自己の成長のための『能力』を高め、社会に恥じない行動規範を旨とし、ビジネスに果敢に挑戦」を掲げた。この経営理念は、すべての全社行事の始めに参加者全員で唱和することを慣例化している。
 VEの全社活動は、3年ごとにチャレンジ目標を定めている。05年には、全社活動で「VE活動優秀賞」を受賞。08年には、VEの最高峰「マイルズ賞」に挑戦し受賞した。
 一方、個人のVE育成として、日本VE協会のVE資格取得を奨励している。VEL(VEリーダー)の全社員取得を目標に掲げている。VEL取得は社長就任時の02年には6名であったが、今年の10月現在では295名と全社の80%強が資格を保有している。
 前述のように、我が社はVE活動により、人づくりと「思考の共有化」をはかってきた。
VEは我が社の企業文化であり、今後もエクセレントカンパニーをめざして全社を挙げての経営を展開していく。

<ご参考>
VEの基本…「VE技法」と「VE5原則」
VE適用に当っては、次のような技法と5原則がある。
VE技法は、(1)目標と手段が明確。何のために(目的)、もっといい方法はないか(手段)、(2)資格制度が確立されており、人材育成に有効である。
また、活動を展開するにあたっては、VE活動の基本である「VE5原則」を活用すること。

<VE5原則>

  1. 使用者優先の原則
  2. 機能本位の原則
  3. 創造による変更の原則
  4. チーム・デザインの原則
  5. 価値向上の原則

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産業懇談会新年合同懇親会 開催日程

産業懇談会新年合同懇親会のご案内

今年は例年と趣向を変え、ドイツ国際ラジオ局でDJとして活躍した経歴を持ち、日本の美しさ・命と平和の尊さを歌うソプラノ歌手の下垣真希氏のコンサートを企画いたしました。産業懇談会メンバーの皆様とも、年のはじめにますます親睦を深めていただきたく存じますので、お誘い合わせのうえ、多数ご出席くださいますようお願い申し上げます。

日時

平成22年1月25日(月) 17:30〜20:00(17:00 受付開始)
17:30〜18:00 コンサート
18:00〜20:00 新年合同懇親会(ビュッフェ形式)

場所 ウェスティンナゴヤキャッスル 2階 銀の間
電話:052-521-2121
出演者 下垣 真希(しもがき まき)氏
愛知県立芸術大学卒、ケルン国立音楽大学で、ドイツ国家声楽教授資格を取得。卒業後はドイツでDJとして活躍し、帰国後ソプラノ歌手として国内外のオーケストラと共演。一人オペラやひとり歌芝居など、全国で20回以上再演されている作品もある。近年は、「命と平和の尊さ」をテーマに、日本の歌を中心にした「トークコンサート」やコンサート付きの「講演会」を全国で開催し、2005年の愛・地球博でもソロコンサートを開催。2008年には「愛知県芸術文化選奨文化賞」を受賞。
懇親会費 お一人 8,000円
※当日、会場受付にて頂戴いたします。
本状ご案内先 代表幹事および産業懇談会メンバーの皆様
事務局連絡先 電話:052−221−8901 (担当:岩間・山田)
そ の 他 ・食事の手配等、準備の都合上、ご出席の場合は同封のFAX用紙で12月25日(金)までに必ずお知らせ願います。
・なお、お取り消しにつきましては、1月21日(木)までにお知らせください。
それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからずご了承願います。

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【2月度産業懇談会開催日程】
場所は、名古屋観光ホテルです。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
2月9日 (火)
12:00〜14:00

三井住友建設(株)中部支店 理事支店長
田中正則氏のご紹介
三井住友建設(株)中部支店
土木設計部長 春日 昭夫氏
「日本の橋梁技術の現状と展望」(仮)

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
2月10日(水)
12:00〜14:00
三菱商事(株)中部支社
業務経理部長 森本 憲治氏
「三菱商事の連結経営について」(仮)
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷口正明
2月17日(水)
12:00〜14:00
テルウェル西日本(株)東海支店
取締役東海支店長 松本 信夫氏
「自己紹介と会社案内」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
2月18日(木)
12:00〜14:00
愛知製鋼(株) 相談役 柴田雄次氏のご紹介
愛知製鋼(株) 鉄力あぐり事業部
技監 笹本 博彦氏
「鉄力あぐりの技術解説〜鉄二価イオンは21世紀の
地球環境を救えるか〜」
18階
伊吹の間

※2月9日(火)のスピーチの方が変更となりました。

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【お知らせ】

産業懇談会メールマガジン配信について

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【アートコーナー】
からくりアート点描 No.9

天翔蒼明


天空に向かい飛翔するが如く、和と洋、そして大陸的なイメージを基調とした童子たちが、
先見のかなたを見据え、聡明・開拓をあらわす「吉祥の華」を舞い、安寧と豊かさを奏でます。

天翔蒼明

厨子からせり上がりながら、
瞬時に面が変わる「面かぶり」童子や
視点を変える「さかとんぼ」童子を含む5体の人形が、
約5分間の演技を披露いたします。

コンピュータ制御からくり人形
2008年9月9日竣工

横3m×高さ3m×奥行2m
合計5体の人形
音楽 杉山正明
設置場所:東海東京証券(株)本社
演技時間:5分
演技時刻:10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00

天翔蒼明


コメント

東海東京証券(株)が、日本橋フロントへの本社移転記念に依頼された作品です。
2008年9月9日、2年かけて制作したからくり人形の入魂式をして頂きました。新宿・花園神社片山文彦宮司により厳粛な魂入れの儀が行われ、この日より、5体の童子が行きかう人や来訪者に語りかけ舞い踊ります。
オープニングには女優の竹下景子さんや国際政治評論家の岡本幸夫さんたちもお祝いに。
東京駅にすぐ近い場所なので、知人の多くから「出張帰りの時に見に行った」と連絡が入り嬉しかったものです。

東海東京証券(株)本社

制作
夢童由里子
〒459-0024 名古屋市名東区本郷2-150
電話:052-774-6891 携帯電話: 090-2610-5925
E-mail:mudo@r9.dion.ne.jp
夢童アートHP:http://mudou-art.com/

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【コラム】

コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.69
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『  ワークライフバランスの大切さと難しさ  』

 政権交代を含め、この平成21年は心配が絶えない年だったような気がします。とはいえ、野球では侍JAPANが優勝し元気をくれました。皆様の一年はいかがでしたでしょうか。

 新型インフルエンザの感染を気にしながら、電車通勤中にワークライフバランスについて考えてみました。
 いろいろな職種に女性が進出し、一昔とは違う生き方をしている女性が多い現代、皆様の職場で女性はどのように働いているでしょうか?女性が社会進出する中で遭遇するさまざまな壁がまだあります。特に、子育てを片手間にして働けるはずがありません。専業主婦でも子育ては簡単ではないからです。あるブログにこんなことが書かれていました。「ろくに働きもしないのに、文句ばかりいう女子社員に悩んでいます。」と。その会社は、女性が寿退社の多い会社のようでした。一方、アラフォーと呼ばれる40歳前後の女性は仕事に疲れ、家庭に落ち着きたいと願い、婚活に力を入れているというのです。結婚相談所には、女性の登録が男性の2倍以上とか。婚活パーティには女性が殺到し、人数制限があるとパーティに参加できず、キャンセル待ちになるという話にびっくりしました。
 とある企業では、年上女房結婚が多発しているそうです。最近の若い男性は家庭や学校教育の影響でしょうか、料理や洗濯、掃除が得意な人が多いので、キャリアウーマンとしては、願ったりかなったりの理想の男性と言えますが、若い女性でも結婚相手に、料理ができることを大変期待しています。30歳代夫婦においては、早く家に帰った人が食事を作るのは当たり前と言い切るのは8割ぐらいの夫婦でしょうか。
 つまり、仕事はできて当たり前、さらには、家事も、育児もできることが結婚生活には必要で、しかもメンタルの病気にならないためには自分の時間を持ち、ちょっとは自慢できるくらいの趣味がなければならないということになります。その上に、スキルアップの勉強がプラスされると、職場より、家庭のほうがハードな生活になってきます。
 性別を問わず、子育てをしながら働く人たちが心身の健康を保てるように、社会全体で支えることも必要になっているのではないでしょうか。
 難しいけれどワークライフバランスを大切に、ますます健康で明るい年を迎えましょう。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

仕事への活力源は私生活

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コラム2 【理念経営物語】
コラム【理念経営物語】

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

理念経営成功例:No.18

【 報連相のない経営 】

 仕事を円滑に運ぶために、報連相というものがあります。部下から上司への報告・連絡・相談が綿密に行われることによって、仕事はより正しい方向に進むものです。しかし、この報連相がなくても、仕事が円滑に運ぶのなら、報連相の時間を使わないことによる原価低減にも繋がるでしょうし、仕事はスピードアップし、業績向上にも繋がるでしょう。
  流通業を営むA社という企業がありました。A社の創業社長であるBは大変繊細で神経質な社長でした。Bは常に社員達の行動が氣になり、過剰なほどに報告・連絡・相談を求めました。このB社長の細かさに対して、社員達は言葉には出さなくても常に不満を持っていました。こんなに報連相を求めるということは、信用されていないように思えてしまうし、いつも「仕事は君たちに任せるから頼むぞ!」と言っているのに、これだけ報連相を求められると任せられている実感も持てない。などといった不満でした。そういった社員達の不満に氣づいた専務のCは、B社長が報連相を求めることが、「良いか悪いか?」ではなく、「求める理由」を考えてみました。その結果分かったことは、A社全体に及ぶ指示命令システムに問題があるということでした。業績向上を望むがために、スピードを重視し、一つ一つの仕事の指示命令を簡素化してしまい、指示命令を受けた社員達がその一つ一つの仕事を充分に理解しないままに仕事を進めることが多く、B社長は常に途中段階で不安になり、必要以上の報連相を求めていたのです。確かにB社長は神経質な人物なのですが、日々現実的に指示命令を行う管理職の管理のシステムに一番の問題があったのです。そして、C専務は氣づきました。B社長はただ神経質な人物だと思っていたが、誰よりも一つ一つの仕事の真の目的や意味を分かっているから、些細なことでも敏感に感じ取る力があるという事に。C専務はその後、全社にわたって指示命令の時間を増やし、その仕事一つ一つの理念とビジョンを明記するようにしました。そして、その後B社長の表情が穏やかになると共に、A社の報連相は必要最小限の時間で済むようになりました。

解説

B社長は社員達に対して、直属の上司である管理職達を飛び越えて報連相を求めるという組織を崩壊させる危険性があるような行動をしてしまいましたが、真の問題は管理職達の理念・ビジョンの理解力の欠如なのです。

理念経営論

理念経営論とは、
根本にある理念に基づき、ビジョンに向かい、
木(企業組織)は成長していく。それが理念経営論です。
根をしっかりと伸ばすことで、木は成長します。
理念経営論は、
(1)本質的経営=理念創造・実現経営
(2)夢実現経営=ビジョン創造・実現経営
(3)実践的経営=全社員自立・実行経営

以上、3つの柱から出来ています。

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コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.14
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『 オイディプス王 』
ソポクレス作・岩波文庫

 人類最高の宝物の一つに数えられるこの悲劇の凄さは、展開の必然性・凝縮度にまず求めることができます。この点においては、シェークスピアの悲劇もはるかに及びません。私には、ベートーヴェンの交響曲第五番ハ短調が連想されてなりません。まさしく「運命の悲劇」と言ってよいでしょう。
 真実を追求する「よかれ」との思いが必然的に不幸を紡ぎ出していく展開には、ただただ圧倒されるしかありません。ただこの悲劇に後味の悪さがないのは、この「よかれ」のためですが、やはり最後の言葉は、私たちの人生観に重くのしかかってきます。
 「されば死すべき人の身は はるかにかの最期の日の見きわめを待て。何らの苦しみにもあわずして この世のきわに至るまでは 何びとをも幸福とは呼ぶなかれ。」

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コラム4 【苗字随想】 No.91
コラム【理念経営物語】

片桐清志

「トラあれこれ」

 今月号は年末恒例となった「干支」シリーズ、来年のトラにまつわる苗字を紹介する。
 「虎」で始まる苗字は46種見つかった。「寅」でも15種ある。
 一字姓の「寅」は見つからなかったが、「虎(トラ・コ・ココ)」は見つかった。
 「寅」姓でユニークな苗字は寅丸(トラマル)、寅尾(トラオ)、寅屋敷(トラヤシキ)などだろう。なお、ほとんどの寅姓は虎姓にも見られる。
 「虎」姓でユニークな苗字は虎前(トラマエ)、虎口(トラクチ)、虎頭(トラガシラ・コトウ)、虎小路(コゴロ)、虎杖(トラツエ)、虎渡(トラワタリ・トラド)、虎石(トライシ)、虎竹(トラタケ・コタケ)、虎美(トラミ)、虎見(トラミ)、虎走(トラバシリ・コバシリ・コソウ)、虎臥(トラフセ・コブセ)などが見つかった。
 虎熊(トラクマ)などは見るからに強そうだ。虎居はトライとお呼びするようで、何事にもチャレンジするイメージだ。 来年こそ、虎の勢いにあやかりたいものだ。

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【平成21年12月号編集後記】

 城山三郎の歴史小説「冬の派閥」を最近読んだ。氏は中京財界史を始めとして経済小説家として定評あるが、これまで氏の歴史小説に接する機会がなかった。昭和56年の作品で、主人公に幕末の尾張藩主「徳川慶勝」を取り上げている。「朝命」とは何かをテーマに、指導者のあり方、組織と人間のあり方を問いかけている。城山自身の太平洋戦争体験を下敷きに、幕末から明治維新への激動に翻弄された尾張藩士の生き様を描いている。
 平成維新とも言われる今日、リーダーが学ぶべき教訓が随所に登場する。巻末に「参考文献」リストを掲載するなど、氏の取材活動の緻密さと執筆姿勢の真摯さが伝わってくる。先月号で紹介した加藤氏のスピーチにも登場する朝命による「青松葉事件」と、関係者のその後の生き方が迫力あるタッチで展開されている。今日の「名古屋」文化の歴史的背景、精神構造を学ぶ好著だ。現在も「新潮文庫」から出版されているので一読をお勧めしたい。

 年末恒例となった今年の漢字「新」が先日発表された。新政権誕生、新型インフルエンザの流行等が選定理由だというが、世相の印象としては違和感が残る。むしろ来年への期待と受け止めたい。
 世相はともかく、各自の今年の漢字を考えてみるのも一年の締めくくりとして面白いだろう。私自身は「半」を選んでみた。会社の経営状況も目標利益の半分しか達成できなかった。個人生活でも「思い半ば」の場面が去来する。しかしプラス思考に切り替えれば、半分も手元に残った。激変が多かった今年、半分ならソフトランディングだ。社会人40年の節目を同期会に元気で参加できたことを感謝すべきだろう。ベストを追求する意欲は大事だが、結果はセカンドベストを受け入れる気持ちを大切にしていきたい。

 今年最後の産懇宅配便も例会模様2編を紹介させてもらった。JR東海の柘植副社長には最近新聞紙上でも話題になっている「超電導リニア新幹線計画」を、アイシン開発の鈴木特別顧問には「VE活動50年の歩み」をご紹介いただいた。柘植副社長にはホットな情報を詳細に豊富な映像とともにお話いただいた。40名を超える参加に例会場を急遽変更する賑わいで、本件に対する当地の関心の高さが窺える。鈴木特別顧問には当会二度目のご登壇だ。今回はVEに焦点を当て、誕生の背景と生い立ち、アイシン開発の企業文化として根付かせるまでの取り組みをご披露いただいた。両氏の並々ならぬ情熱が伝わってくる。また年末ご多忙な中、連載コラム原稿をお寄せいただいた各氏に感謝する。

(片桐)