産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第79号 2008.12.24発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成20年12月度(第79号) 目次
産懇宅配便
【20年11月度産業懇談会(火曜G)模様】 11月14日(金) 11時30分〜15時00分
【20年11月度産業懇談会(水曜第1G)模様】 11月19日(水) 12時00分〜14時00分
【産業懇談会「代表幹事のご講話」ならびに「新年合同懇親会」】
【2月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 『花ちゃんからの健康だより』
コラム2 『理念経営物語』
コラム3 『「ほん」のひとこと』
コラム4 『苗字随想』

【20年11月度産業懇談会(火曜G)模様】


テーマ『東海プリントメディア株式会社 読売新聞清須工場見学』

日  時:11月14日(金) 11時30分〜15時00分
場  所:東海プリントメディア株式会社 読売新聞清須工場
参加者:11名


  今回、火曜グループは世話人である竹田印刷株式会社 取締役会長 各務芳樹氏のご好意により、竹田印刷株式会社の子会社、東海プリントメディア株式会社 読売新聞清須工場を見学させていただいた。一行は商工会議所ビル前に11時30分に集合しバスで出発した。予定通り12時に工場に到着し2階の会議室を借りて昼食を摂った。食後、午後12時30分に開会し、火曜グループ世話人の深田正雄氏の挨拶、各務会長のお言葉の後、東海プリントメディア株式会社取締役社長 立松重男氏より概要説明をしていただいた。

 各務会長:読売新聞が清須工場を作った背景には、新聞購読者が増えないという予測の下、カラー印刷が一般的となってきているので印刷会社の技術を基にレベルアップしたいという想いがあった。また、新聞を一ヶ所で大量に印刷することも大事だが、今はオンデマンドの時代で、今でもここで印刷したものを何百部というレベルだが2トン車で三重県紀宝町まで届けている。インクジェット方式のオンデマンド機で一枚一枚瞬間的に刷れるという印刷機が出来ているが、数百部程度をその地域で印刷できるオンデマンド機を置いた方が効率的になるだろう。そういった意味で印刷会社とタイアップした方が良いというのが読売新聞の意向ではないかと思う。そこで、竹田印刷が65%、読売新聞が35%出資してこの工場を作り、三菱重工のダイヤモンドスターという最高の印刷機械を3セット置いている。付帯設備としても自働搬送のロボットが数台動いている。素晴らしい品質・精度で今まで1度のミスもない。読売新聞は府中に情報発信センターを設立し新聞データを一箇所に集中させているが、東海版もここで組んだものを府中に送り、編集されたものが専用回線で送り返されてくる。瞬時に全国の情報を全国に送ることが出来るそうだ。受ける方も色の濃度から文字まで全てチェックできるシステムになっており、人を一人も使わずに府中から送られるデータを刷版に描画させることができる。印刷業界ではまだ考えられないシステムが出来上がり本日現在順調に稼動している。

 立松社長:以前は納屋橋の読売新聞中部支社の地下で印刷していたが、機械の老朽化と60台程度の配送用トラックの交通問題、カラー紙面化などがあって清須に移転した。読売新聞の全国29の印刷拠点の中でも最新鋭の印刷機3セットと関連設備を備え、読売新聞中部支社の人たちが異動し現在46名がこの工場で働いている。印刷機稼動には1セットに3人必要で計9人、他に責任者、輸送管理、運用係を含めて夜は15名で運営している。年10日の新聞休刊日を除いた355日を、ローテーションを組んで回している。一方で、この地域は夕刊を発刊していないので重要な記事が入ってくると号外を出して対応している。新聞印刷の特殊性だが、例えば東海大地震がおこったら速やかに出社することになっている。いかなる事態であっても新聞を発刊するのが新聞社の社会的使命ということである。その為に一般の印刷会社に比較すると過剰ともいえる設備を導入している。例えば、電気は本線と予備線という形で別々の変電所から引いており、更に構内に2日は稼動できる自家発電装置を備えている。また、宿泊設備としてビジネスホテル並みの個室仮眠室を12部屋、シャワー室を8室設け、勤務が終わった人間が朝まで仮眠できるようにしている。ここでは英字新聞、読売新聞、スポーツ報知の日刊と遠州地区向けの夕刊を印刷している。名古屋市内向けの朝刊は14版だが三重県の最南、飛騨古川など遠隔地向けは12版というように配達距離によって版を変えて印刷しトラックで毎晩ここから配達している。

 お二方のお話を聞き、清須工場竣工にあわせて制作されたPRビデオを観賞した後、一行は日曜版を印刷している工場内をつぶさに見学させていただいた。紙面や新聞発送などを管理する工場センターや、中部支社から送信された紙面データを自動的に受信し刷版化するCTP、印刷用の巻き取り紙を輪転機まで自動搬送するAGVなどを見て回った。輪転機印刷部では、超高速オフセット輪転機がハイスピードで新聞を印刷する様子に目を見張った。見学の後、会議室に戻り質疑応答の時間を持ったが、参加者からは多岐にわたった質問がされ、時間が足らないほどであった。最後に、印刷されたばかりの新聞や、自分達の写真が大きく掲載された「見学号外」、見学グッズを頂戴し、笑顔で工場をあとにした。

読売新聞清須工場見学読売新聞清須工場見学
読売新聞清須工場見学読売新聞清須工場見学

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【20年11月度産業懇談会(水曜1G)模様】


テーマ『 南極における環境問題 』

日  時:20年11月19日(水)12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:21名

三機工業株式会社中部支社 常務執行役員支社長
安藤憲正氏のご紹介
スピーカー:
大嶋 淳(おおしま あつし)氏
三機工業株式会社 環境システム事業部 エアロウイング部 エアロウイング課 主任

大嶋 淳氏

●三機工業と南極観測
 三機工業の技術者は昭和基地の汚水処理設備を設置し、稼動させており、主に昭和基地の環境保全を目的に越冬している。三機工業としては、私が越冬する15年前、33次隊の時に初めて越冬したのが始まりだ。その後、35次、38次、39次、40次、41次、43次と越冬している。私は第48次日本南極地域観測隊に参加し、三機工業としては5年ぶりの越冬となった。この年は南極観測が始まってから50年目にあたり、1957年に1次隊が東オングル島に昭和基地を建ててから、50年間継続して観測が続けられている。

●南極に行くまで
 2006年3月に南極隊員候補生として乗鞍高原で冬訓練に参加することから始まり、その後4月には3日間にも及ぶ健康診断、6月には菅平高原での夏訓練を経て7月1日正式に採用され、三機工業から国立極地研究所に移籍出向となった。その後、11月28日の出発まで準備期間となり、かなり忙しくなる。
 準備としては、まず物資の調達と梱包をする。その合間を縫って各種訓練を受ける。受ける訓練の種類は隊員によって違うが、私のような環境保全の枠では主に重機の取扱いの訓練が主であった。その他、水質分析、溶接などの訓練も一通り受けた。訓練を終え、「しらせ」への積み込みが終わるまでが準備期間となる。
 南極観測船「しらせ」は日本の南極観測船としては3隻目となり、1隻目は「そうや」、2隻目は「ふじ」である。「しらせ」は私たちの代で最後の航海となり、今は使われていない。
 以前は観測隊も晴海埠頭から見送られて出発したが、現在は積み込みを終えた「しらせ」が晴海埠頭を出て、その2週間後に隊員はオーストラリアのフリーマントルという西海岸の港で合流する。そこで生野菜などの食糧を積み込み、一気に暴風圏を南下する。暴風圏を通過すると氷海域に到着し、氷を砕きながら進んでいく。
 昭和基地は南極大陸上ではなく、すぐ脇の東オングル島という島にある。東オングル島周辺に到着すると物資の輸送が始まる。輸送手段としては、雪上車と「しらせ」に積んであるヘリコプター2台を使う。ヘリコプターには重量制限があるので、重たいものは雪上車で運ぶが、この時期は、海氷が緩んでおり、危険な作業である。輸送が終わると「しらせ」は帰ってしまう。

●観測系と設営系
 48次隊は35名で越冬生活をしたが、隊員は主に観測系と設営系の2つに分かれる。
 観測系は、気象(南極の気象、オゾンの観測)、電離層(電波観測)、地圏(岩石、地形、海底の観測)、宙空(オーロラの観測)、気水圏(CO2、エアロゾル等の測定)という分野で、各大学や研究所から参加している。
 意外と知られていないが、オゾンホールの発見は日本の南極観測隊によるもので、気象庁の忠鉢さんが発見した。これはフロンガスの規制などにつながった国際的に重要な発見である。他の研究としては、ドームふじ基地の掘削がある。ドームふじは過去の氷が積み重なった標高3810mのところにあり、深く掘れば掘るほど過去の氷が採れる。私の参加した48次隊でドリルが約70万年前の氷にあたる一番下の地面まで到達した。この研究の意義は氷に圧縮された大気を分析することによって、過去のCO2、オゾンなどの濃度を測ることができる事にある。
 設営系には、私の所属する環境保全の他、機械、医療、通信、調理、アンテナ・LAN、建築・設営一般という分野がある。

●環境保全の仕事
 環境保全の主な仕事として廃棄物の管理と排水処理の管理があり、他にも生活していく上で発生する環境に関連する案件はすべて仕事範囲に含まれる。
 廃棄物は19種類以上に分別し、ほとんどの廃棄物は日本国内に持ち帰って処分する。ただし、可燃ごみと生ごみだけは、現地にある焼却炉や生ごみ処理機で処理してからその残りかすを持って帰る。私たちの48次隊で持ち帰ったのは238トンであった。尚、持ち帰りが始まったのは31次隊からで、その前は放置していた。環境の観測をしているのに環境を汚していては意味がないという考えが生まれたと共に、「環境保護に関する南極条約議定書」が制定された事もごみの持ち帰りの開始の背景にある。持ち帰り廃棄物の内訳としては、金属類(36.1%)や複合物(16.8%)が大部分を占める。その他、重機を使っての解体作業や廃棄物の梱包なども行なう。梱包した廃棄物は計量、マーキングして、500kg以上の大型廃棄物は氷上輸送、500kg以下の場合はヘリ輸送で「しらせ」に積み込む。1年間かけて整理した廃棄物を見送るときは、わが子を送り出すような気持ちだった。
 排水処理には、三機工業の排水処理設備を使用している。排水の種類は、調理排水、トイレ排水、洗濯排水、洗面排水などがあり、排水の汚れを微生物による分解・分離して、綺麗な水を海へ放流する。一日に約5〜6トンの排水を処理している。私は、処理前、処理後の水質の分析を定期的に行い管理していた。設備の運転管理も毎朝行なった。特に一番寒い8月9月は凍結しないように、頻繁にチェックを行なっていた。凍らせてしまうと水を使えないので、お風呂も使えない、トイレも使えないという事態になってしまう。
 その他、雪上車の故障によって漏れた不凍液の回収や、氷の解けている時期に、昔使用していたアスベストの撤去作業も行なった。

●南極での生活
 南極での生活で一番みんなが参ってしまうのが5月31日〜7月12日の極夜(太陽が出ない期間)だ。この時期には精神的に疲れてしまう隊員も多いので、お祭りをやってみんなで盛り上げる。これは日本隊だけでなく国際的にどの基地も同じように行なっている。
 その他、日常的にレスキュー訓練をしたり、南極教室といって、日本の小中学校に向けて南極から生の授業を行なったりもした。
 南極といえばオーロラだが、結構な頻度で見られるものの本当に綺麗なオーロラは月に2回か3回見られるかどうかといったところだ。綺麗なオーロラを目の当たりにした時は寒さを忘れて2時間3時間見続けてしまうほどであった。その他、南極三大風景として氷山、ブリザードがある。
 また南極では、ウェッデルアザラシ、アデリーペンギン、雪鳥等、様々な生き物が生息している。

(最後に、実際に南極で撮影された動画を見せていただいた。)

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【4グループ合同新年懇親会 開催日程】

産業懇談会「代表幹事のご講話」ならびに「新年合同懇親会」のご案内

日時

平成21年1月27日(火)17:30〜20:00
17:30〜18:30 川村代表幹事のご講話
18:30〜20:00 新年合同懇親会

場所 ウェスティンナゴヤキャッスル 電話:052−521−2121
講演会:2階 金の間 / 懇親会:2階 銀の間
ご講話演題 「広告の明日を考える 〜変化する時代への対応〜」
懇親会費 6,000円
※当日、講演会場受付で頂戴いたします。
※講演会のみご出席の場合は会費不要です。
本状ご案内先 代表幹事および産業懇談会メンバーの皆様
事務局連絡先 電話:052−221−8901 (担当:長瀬・藤原)
そ の 他 ◆食事の手配など準備の都合上、ご出席の場合は、ご案内状に同封しておりますFAX用紙で1月20日(火)までに必ずお知らせ願います。(代理出席はできませんのでご留意ください。)
◆懇親会のお取り消しにつきましては、1月23日(金)までにお知らせください。それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからずご了承願います。

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【2月度産業懇談会開催日程】

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
2月17日(火)
12:00〜14:00
※今回は、第3火曜日の開催となりますのでご注意下さい。
株式会社日立ハイテクノロジーズ 中部支店 
支店長 宮田 充康氏
「演題未定」

18階
オリオンの間

水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
2月18日(水)
12:00〜14:00
テルウェル西日本(株) 
常務取締役東海支店長 岡本 金久氏のご紹介
日本電信電話(株) 名古屋支店 
副支店長 池田 佳隆氏
「最近の情報通信」(仮)
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
内藤由治
2月4日(水)
12:00〜14:00
NTTコミュニケーションズ株式会社 東海支店
支店長 芦沢 秀明氏
「多様化し、情報力を持った賢い顧客に企業はどう対応していくのか?
(ブログ/SNS等顧客接点の多様化に対応した顧客フロント改革とは?)」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

2月12日(木)
12:00〜14:00
※今回は第2木曜日の開催となりますのでご注意下さい。

(株)三豊ビル  取締役会長
向 博氏
「どこへ行く、金融危機下の日本経済」
18階
伊吹の間

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【お知らせ】

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【コラム】

花ちゃんからの健康だより
〔花ちゃんからの健康だより〕 No.57

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『 おさかなすきやねこ 』の話

 2008年が終わりを告げようとしています。経済界はとくに激動の1年、皆様の健康はいかがでしたでしょうか?

 近年、日本人の死因の一位はがん、二位、三位を占めているのは動脈硬化に起因する心臓病と脳卒中です。これは生活習慣病の代表ですが、その予防のためには、やはり食べ物についての気配りが必要です。
 良い食材としては、「お」「さ」「か」「な」「す」「き」「や」「ね」が血液をさらさらにすることで有名ですが、それに私は「こ」をプラスしています。

▼お=お茶・お水
お茶の渋み成分のカテキンには体内での活性酸素の発生を抑えて、白血球の流れを良くしたり、コレステロール値を下げたりする作用があります。また、良いお水も血流を良くし、腸の粘膜を健康に保ちます。
▼さ=魚
青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳細胞を活性化し、EPA(エイコサペンタエン酸)は血栓を予防するのに効果的で、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールも増やしてくれます。また、中性脂肪を減らす作用もあります。但し、食べ過ぎると体重が増えます。例えば、小さないわしなら2匹、秋刀魚なら半身程度が1皿の量です。
▼か=海藻
昆布やわかめに含まれるヨウ素は新陳代謝を活発にさせます。また、ぬめり成分であるアルギニン酸は血糖値の上昇を防ぎコレステロール値を下げる作用があります。もずくや、めかぶなどもいいですね。
▼な=納豆
納豆には血栓をとかすナットウキナーゼという酵素が含まれていて、この働きにより納豆の血栓溶解作用は食品の中でも一番です。お薬を服用している方は種類により、控えなくてはいけない場合もあります。その他、豆腐、豆乳などの大豆製品なども摂りたい食品です。
▼す=お酢
お酢に含まれる酢酸やクエン酸が赤血球の膜をしなやかにする作用があり、血流をよくする代表的な食品です。特にアミノ酸やミネラルを豊富に含み風味もよい黒酢がおすすめです。
▼き=きのこ
きのこに含まれるベータ・グルカンなどは免疫力を高め老化を促進する活性酸素の発生を抑制し、血糖値や血圧を下げる作用もあります。
▼や=野菜
緑黄色野菜に含まれるビタミンC、ベータ・カロテン、ビタミンEやリコピンなどは活性酸素から身体を守り、健康な血液や血管をつくります。パセリ、ほうれん草、アスパラガス、にんじん、ピーマン、ブロッコリー、かぼちゃ、トマトなどを毎食たっぷり摂りましょう。
▼ね=ねぎ類
ツンとくるにおいの元、アリシンには血小板の凝集をおさえて血栓の生成を予防する働きがあります。長ネギ、玉ねぎのほか、にんにく、ニラなどがあります。
▼こ=米
意外と知られていませんが、ご飯にはたんぱく質がたくさん含まれていて、昔の日本人にとって重要なたんぱく源でした。様々な栄養をバランスよく含むご飯を、医師や栄養士は「穀類の中で最高の食品」と評価しています。ご飯は脳のエネルギー源でもあるので、おかずといっしょに適量をちゃんと食べましょう。ほかほかのピカピカご飯を頂くことは、わたしにとっては最高のグルメで、脳が大喜びします。電気炊飯器の進歩も素晴らしい。

 いかに自分に合う物を知的に食べ、いかに動物らしく動けるかは、これからも皆様の健康における課題です。健康を失ってから後悔しないように「自ら健康を守る」ことを心がけていきましょう。
 皆様が笑顔で年越しをされ、良いお正月を過ごされますよう心からお祈り申し上げます。(正月太りと新型インフルエンザの流行もないように祈っています。)

フードは風土 あなたの食べ物はどこのもの?

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コラム【理念経営物語】
株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

理念経営成功例:No.7

【社会貢献活動 】

 「社会を良くしたい」「社会貢献したい」いつも口癖のように言っている経営者がいました。この経営者はボランティア活動に熱心で、勤務時間内でも積極的にボランティアをしていました。こういった経営者の行動に対して社員達の反応は「社会のことを考えて行動する立派な経営者」といった少数派の意見に対して、「社会貢献の前に、しっかりと経営をしてほしい」「ボランティアを受けたいのは我々だ」などといった意見が大半でした。しかし、こういった意見を経営者は知らず、いつも社会的使命感に燃えて行動していました。そんなある日、正義感の強い、経営コンサルタント(この会社の経営顧問)が見るに見かねて、経営者に言いました。「社長、ボランティア等の社会貢献活動も結構ですが、もっと社内に目を向け、社員達の意見も聴き、会社として出来る社会貢献を考えるべきです!理念経営を実践し、理念経営を通じて商品開発や販売戦略を立て、それを実行する社員の理念教育をすることこそが、我々に出来る最大の社会貢献ではないでしょうか?」「理念に基づいたより良い商品創造と提供は、より良い社会創造に繋がり、理念教育を受けた社員は、家庭においても、地域社会においても、周りの人に良い影響を与えるものです。それこそが真の社会貢献ではないでしょうか?」と。経営コンサルタントはこの時、心の中で思いました。「この言葉を聴いて、この経営者が感情的になり、私との契約を解除するようであれば、自分にとっても死活問題となるが、この言葉を受け入れてくれないような経営者であれば、指導する価値もない。そう思うしかない。」と。そして、この言葉を聴いた経営者の反応は、このコンサルタントからの苦言を聴き、表情を変え、深く考え、こう言いました。「正直、話を聴きながら、感情的になりそうでしたが、よくよく考えてみると、先生のおっしゃる通りです。私は大きな勘違いをしていたようです。今後氣持ちを入れ替えて、理念経営を実践します。こんなことを言わせて申し訳ありませんでした。本当にありがとうございます!」と。その後、この経営者は、大変立派な理念経営者になりました。

解説

自分や自社が出来ることに真剣に取り組むことこそ、真の社会貢献活動になるものです。社会貢献は自分の不得意分野ではなく、得意分野を行うことでこそ、真の社会貢献に繋がるのです。

理念経営論

理念経営論とは、
根本にある理念に基づき、ビジョンに向かい、
木(企業組織)は成長していく。それが理念経営論です。
根をしっかりと伸ばすことで、木は成長します。
理念経営論は、
(1)本質的経営=理念創造・実現経営
(2)夢実現経営=ビジョン創造・実現経営
(3)実践的経営=全社員自立・実行経営

以上、3つの柱から出来ています。

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コラム【「ほん」のひとこと】
 〔「ほん」のひとこと〕No.3

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『もったいない』(初版)・マガジンハウス刊

  「初めて日本語の『もったいない』の意味を知った時、世界へのメッセージとして大事な言葉だと直感しました」。この、2004年ノーベル平和賞受賞者でケニア共和国環境副大臣(当時)のワンガリ・マータイさんの言葉によって、瀕死の状態にあった「もったいない」も、かろうじて息を吹き返すことだけはできました。
 日本のコンビニ1軒当り1日13kgの食品を棄てています。全国4万軒の合計は、実に520トンに上ります。一方、世界では、1日17,000人が餓死しています。1人2kgとしても、520トンあれば260,000人が救えるのです。では、悪いのはコンビニだけでしょうか?原因は、必要以上に賞味期限にこだわる私たち消費者にもあるのです。食べ物だけでなく、湯水・電気・木材・石油・…、今の日本人の生活が「普通でない」ことに気づき、「もったいない」という感謝の言葉を死語にしたくないものです。

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コラム【苗字随想】
〔苗字アラカルト〕 No.79

片桐清志

「ウシあれこれ」

 今月号は年末恒例となった「干支」シリーズ、来年のウシにまつわる苗字を紹介する。
 「牛」で始まる苗字は多い。「干支」に登場する動物で苗字の一番人気は馬、二番が猪、牛は三番目で、堂々の銅メダルだ。「牛」で始まる苗字は約110種見つかった。「丑」で見ても18種あり、「辰」の48種、「卯」の36種に次いでやはり三位にランクインしている。人気の高さは昔から実生活と縁が深かったことを物語っている。
 一字姓の「丑」は見つからなかったが、「牛(ウシ)」さんは見つかった。
 「丑」姓でユニークな苗字は丑寅(ウシトラ)、丑子(ウシコ)、丑尾(ウシオ)、丑屋(ウシヤ)、丑丸(ウシマル)などだろう。
 「牛」姓でユニークな苗字は牛倉(ウシクラ)、牛屋(ウシヤ)、牛牧(ウシマキ)、牛飼(ウシカイ)、牛草(ウシクサ)、牛口(ウシグチ)、牛頭(コズ・ゴズ・ゴトウ・ゴノカミ)、牛股(ウシマタ)、牛房(ウシフサ)、牛尾(ウシオ)、牛袋(ウシブクロ)、牛玉(ウシダマ)、牛若(ウシワカ)、牛尼(ウシアマ)、牛神(ウシカミ)などがある。ビックリするのは牛尿(ウバリ・ウシバリ)や牛糞(ウシクソ・ウグソ・コゴエ・ゴコエ他)だ。おそらく昔は牛の排泄物が肥料として農業には欠かせなかったためだろう。
 ランキングでは残念ながら1000番内には見つからなかったが、牛山、牛島、牛田、牛尾、牛込などが2000番内で見つかった。

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【平成20年12月号編集後記】

 今年はミッキーマウスが誕生して80年目だそうだ。ねずみが登場する物語はイソップ物語をはじめ世界にたくさんあるが、ミッキーほど世界中で人気を集め長続きしているねずみは珍しい。そのねずみ年の暮に世界的不況の嵐が吹き荒れている。残念ながら今年の十大ニュースも暗いものが多い。
 そうした中で今年のノーベル賞は久々の日本人の受賞であり、しかも当地ゆかりの方々の受賞は明るいニュースだ。10月の発表時にも名古屋が注目を浴びたが、12月の受賞式模様も師走の巷に明るい話題を提供してくれた。とりわけ益川さんの自然体の振る舞いは、ともすれば難解なノーベル賞を身近な存在にしてくれた。
 功績を讃える賞の中でノーベル賞は別格だ。1901年に創設され、100年以上の歴史もある。分野も物理、化学、医学の自然科学だけでなく文学、平和、経済の6分野と幅広い。選考も世界中から厳選される。今回の日本からの受賞3名はむしろ異例で、日本の過去受賞者総数は15名しかいない。スポーツのオリンピックと並んで歴史も知名度も抜群だ。
 ノーベル賞は若者に夢を与える点でも存在意義が大きい。少なくとも自然科学を志す人々に勇気を奮い起こしてくれる。そうした研究開発者のエネルギーが発見や発明を生み、人々の暮らしを豊かにしてきた。新たな産業の「ゆりかご」的役割を果たしている。
 今回の経済危機を100年に一度の出来事だと言い訳しても何も生まれない。混乱は新たな秩序を生む好機だ。仕立てたバスに乗ることだけでなく、新たなバスを仕立てる知恵が今こそ必要だ。ノーベル賞もオリンピックも国連も海外の発案だ。経済大国の日本が今度は「100年の構想」を世界に提唱すべきときだ。たとえば環境問題は今や世界の課題だ。しかも日本には技術的にも文化的にも環境先進国の基盤がある。これを世界に呼びかけ、新たな日本発のバスを仕立てたいものだ。

 今年最後の「産懇宅配便」は火曜グループの読売新聞清須工場の見学会模様と水曜第1グループの例会模様をお届けできた。工場見学は世話人の各務さんのご好意で実現したもので、紹介記事からも楽しい様子が伝わってくる。貴重な機会を提供してくれた各務さんにあらためて感謝したい。水曜第1グループの例会では「南極における環境問題」をご紹介いただいた。昭和基地に越冬隊として参加した三機工業の大島さんの貴重な体験談だ。こちらはさすがに見学は無理だが、写真や貴重なビデオを交えてのお話に極地の厳しさと奮闘ぶりが生々しく伝わってきた。どちらも産業懇談会メンバーの多様さを物語るものだ。来年も多彩な例会企画を世話人一同で知恵を絞る所存だ。ご期待いただきたい。

(片桐)