第23号 2004.4.26発行



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平成16年4月度(第23号) 目次
【16年3月度産業懇談会(水曜1G)模様】 3月17日(水) 12時30分〜14時00分
【16年4月度産業懇談会(木曜G)模様】 4月8日(木) 12時30分〜14時00分
【16年4月度産業懇談会(火曜G)模様】 4月13日(火) 12時30分〜14時00分
【16年4月度産業懇談会(水曜2G)模様】 4月14日(水) 12時30分〜14時00分
【5,6月度産業懇談会開催日程】
【新会員自己紹介】
桂 総一郎 氏 キリンビール株式会社 名古屋工場長
中山 勝比古 氏 有限会社日間賀観光ホテル 代表取締役
古市 栄一 氏

株式会社日立製作所中部支社 支社長

山崎 達之 氏 阪和興業株式会社 常務取締役名古屋支社長
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 『いきいき健康だより』
コラム2 
コラム3 『苗字随想』


【16年3月度産業懇談会(水曜1G)模様】

 テーマ:『 理念経営 』

  日 時: 3月17日(水)  12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 21名
スピーカー:
    窪田 貞三(くぼた ていぞう)氏

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長・窪田経営塾塾主

http://www.leaders-domain.com

1 本質的経営=理念型経営
 今、「理念」なき経営は成り立たない。「理念」とは、経営者の判断基準・決断基準の源であり、十分に考え抜かれ、人生哲学が反映された、経営者の根本思想と言える。当然、社会性を持ったものでなければならない。

この「理念」を底辺(土台)に「ビジョン」を社員に示し、事業運営していくという経営スタイルを取らなければならない。これによって経営の軸が生まれ、紛い物でない本物の経営を行うことができ、本物志向である「今」を生き抜いていくことができる。


2 夢実現経営=ビジョン型経営
 経営計画は、まず「ビジョン」を示し、それに基づく中長期経営計画を起案しなければならない。この時、目的と手段を混同してはならない。

人は自分の話を聴いてくれる人に信頼感を抱き、自分の考えをとことん話した後は前向きになる場合が多い。よって、部下にどんどん話をさせ、プラス思考にするとともに、責任を持たせ、会社の「理念」「ビジョン」を理解させなければならない。この継続が会社全体に活力を生み、有能な人々との交流も生まれ、やがてチャンスが飛び込んでくる。さらに、現状に甘んじることなく、常に「ゼロ」から始めるという意識を待たなければならない。


3 実践的経営=全社員経営
 現在は「人」を活かす経営を行う時代である。よく「会社が悪い」と言う社員がいるが、自分も会社の一部であるという根本的な前提を欠いた発言である。自分の役割を自覚した「良い社会人」が「良い社員」であり、「良い会社」の基礎となる。経営者には、そうした自立した人々を統率できるリーダーシップが絶対に必要である。

 会社と社会は、現場中心に、会社全体が社会と接触していると意識すべきである。理念・ビジョンが現場に浸透していれば、現場はそれらを実践する場である以上、必要最低限の指示だけで事が足りる。


4  最後に
 「社員研修」とは本来おかしい。自分で何をしなければならないか自覚し、自ら積極的に取り組まなければ、何事も身に付かない。社員教育はこのような取り組みをサポートする体制としなければならない。

 最後に、「づき」とは、物事を内面で積極的に理解した状況である。そして、づいたことをすぐに実践しなければ、本当にづいたことにはならない。よって、「づきの実践」が重要である。

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【16年4月度産業懇談会(木曜G)模様】

 テーマ:『情報サービス産業雑感』

  日 時:4月8日(木) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 21名
スピーカー:
   八木 達雄(やぎ たつお)氏
   株式会社中電シーティーアイ代表取締役社長

   http://www.cti.co.jp/

1 情報通信産業の世界と日本の現状
世界の情報通信産業市場に占める日本の割合は約12%で、国別で世界第2位である。しかしながら、情報インフラ、利用環境を考慮した「情報の高度利用」という点では、米国が圧倒的に強く、情報産業育成を国家戦略と定めたシンガポールや規制緩和を進める北欧に比べても、日本はまだまだ遅れている。
  一方、日本の情報通信産業は、金額ベースで国内全産業の約28%(約123兆円)を占める最大の産業であり、現在も市場規模は拡大している。そのうち情報サービス産業は約14兆円の市場規模で、電力産業とほぼ同規模である。地域別では、東京都が売上高、従業員数とも圧倒的なシェアをもっている。


2 企業の情報化状況
 インターネットの利用環境における企業規模による格差はほぼ解消しつつあるものの、端末の設置台数には依然として大きな差があり、業種別でも格差が見られる。
  日米で情報化投資状況を比較すると、売上高比率や投資拡大比率で大きな差が見られる。また、業務プロセス別の情報化状況を比較すると、米国は直接業務の情報化、特にアフターサービス等顧客満足に繋がる分野が進んでいる。これは米国の情報化投資が企業の経営戦略に直結して実施されているからだと推察される。


3 情報サービス産業の経営について
  情報サービス産業の構造的な課題は、(1)産業としての歴史が浅いため、熟練社員の割合が小さく、契約、資産および財務面での管理体制が甘い、(2)技術革新が早く、常に技術をキャッチアップしなければならない、(3)製品が目に見えないため、生産管理、品質管理が疎かである、(4)アメリカ製品がほとんどであるため、国際競争力に欠ける、である。
  雇用面での特徴は、若い従業員が非常に多く、業務に男女差がないこともあり、女性従業員の比率が高い。さらに最近は外国人の割合が高くなってきている。賃金制度も年功的要素を反映させにくく、成果主義が主体である。
  一方、最近は情報漏洩が話題になることが多いことから、セキュリティー意識向上やコンプライアンス等を従業員に徹底させることが極めて重要な課題となっている。


4 技術革新と情報サービス企業の今後について
 情報サービス産業の将来は、デビッド.C.モシュラ氏が予言する「コンテンツを中心としたユビキタス時代」に向かいつつあると考える。日本はブロードバンドおよびモバイル先進国であるので、大きく世界に飛躍できる時代が来ると考える。

 

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【16年4月度産業懇談会(火曜G)模様】

 テーマ:『燃料電池について』


日 時:4月13日(火) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:24名
 

スピーカー:
   小川 立志(おがわ たつし)氏
    株式会社日立ハイテクノロジーズ中部支店 支店長
   
    棚田 聡(たなだ さとし)氏
    株式会社日立ハイテクノロジーズ中部支店 部長代理    

    http://www.hitachi-hitec.com/


棚田氏

小川氏


1 会社紹介
 私ども「株式会社日立ハイテクノロジーズ」は、2001年10月に日製産業(商社)と日立製作所計測器グループ及び半導体製造装置グループ(製造)が事業統合したことにより発足した会社で、製販一体となって事業運営している。
  今回お話させていただく、燃料電池については、その品質評価装置の開発、販売を行っている。



2 燃料電池のしくみについて
 燃料電池は、「水の電気分解」の逆、つまり水素と酸素の化学反応で電気を作るもので、排出物は水だけである。このように理屈は易しいが、実用化するためには、技術的に非常に難しい。また「電池」という単語を使用しているが、実際は「発電機」と言った方が実態を表している。



3 燃料電池の歴史
  燃料電池自身は1839年にイギリスで発明されたもので100年以上忘れ去られた技術であった。その後、宇宙船開発の中に取り入れられたが、特殊かつ高度な技術であるため、一般に普及することはなかった。
  その後、ダイムラーベンツ社(当時)が、カナダ・バラード社製の燃料電池を搭載した「燃料電池車」を開発したことで、燃料電池は広く世の中に認知され、世界中の自動車メーカーは激烈な開発競争を繰り広げることとなった。


4 燃料電池の長所、短所
 燃料電池の長所は次の点にある。(1)化石燃料を使用しないので排気ガスが全く排出されない、(2)化学反応であるためエネルギー効率が極めて高く、騒音も少ない、(3)水素の抽出には多様なエネルギーが利用可能である、(4)充電が不要である。
  一方、課題も次のように多い。(1)安全性(特に水素の取り扱い)が不安である、(2)インフラが未整備である、(3)依然として価格が高い、(4)使用可能時間が短い、(5)燃料電池そのものの信頼性が低い、(6)排出物である水の凍結等、寒冷地での使用が困難である。



5 これからの方向性
 世界中が燃料電池の開発に凌ぎを削る背景には、(1)世界のエネルギー供給(特に石油)、(2)二酸化炭素()の排出による地球温暖化の進展、が懸念されているためである。日本政府もNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)等を通じ、燃料電池の開発・普及に全力を挙げて取り組んでいる。
  当社も、是非、燃料電池の普及という大きな潮流に乗り、大きなビジネスチャンスを掴みたいと考えている。
 

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【16年4月度産業懇談会(水曜2G)模様】

 テーマ:『プレストレスト・コンクリートについて』

  日 時: 4月14日(水) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:18名
スピーカー:
   伊藤 隆(いとう たかし)氏
   株式会社安部工業所 常務取締役中部支店長

   http://www.abe-kogyo.co.jp/

1 プレストレストコンクリート(PC)とは
 PCとは「Prestressed Concrete」の略称で、Pre(あらかじめ)stress(応力)を与えたコンクリートという意味で、荷重によってコンクリートに生じる引張力・応力を打ち消す目的であらかじめ計画的にコンクリートに圧縮力を与えたものである。
  プレストレストの導入方法は「プレテンション方式」と「ポストテンション方式」がある。このうち、緊張力を幅広く選ぶことができ、大型構造物への適用が容易であることからポストテンション方式が広く普及している。
  このプレストレスを有効に使用できることになった背景には「高強度のコンクリートと鋼材(PC鋼材)」があったためで、それによりコンクリートの最大の弱点(圧縮に強いが、引張に弱い)を克服することが出来た。


2 PCの用途
 PCは主に橋梁に利用されている。これはPCが鋼部材と比較して、(1)現地で自由な形や断面に容易に製作できる、(2)剛性が高く、たわみが小さい、(3)振動や騒音の吸収性が高い、(4)中小規模径間の桁高が低い、(5)建設地の生コン業者を利用でき、建設地への経済効果が高い、といった長所があるためである。他にも容器構造物(水道用タンク等)、防災施設等、幅広い分野で利用されている。


3 PC技術の歴史
 1886年にアメリカで基本的な原理が発明され、1928年にフレシネー氏(フランス)がPC技術の特許を取得し、1932年に日本においても同様の特許を取得している。
  そして、日本では、1951年に橋梁(長生橋:石川県七尾市)に、同年、国鉄が枕木にPC技術を使用したことから普及が広まった。すでに半世紀以上の歴史があり、その有効性は十分に証明されていると言ってよい。


4 最新のPC技術
 現在、工期の短縮、経済性の向上、品質の向上、環境への配慮などから、プレキャストセグメント工法、PCと鋼の複合構造、PCプレキャスト床版、外ケーブル構造、大偏心ケーブル工法といった新技術が次々に開発され、多くの建設物に応用されている。また既存の建設物に対しても外ケーブル工法、P−PUT工法及びPC&PA工法等を用いて大規模地震に備えて、耐震補強工事が進められている。

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【新会員自己紹介】
桂 総一郎 ( かつら そういちろう ) 

キリンビール株式会社 名古屋工場長



【キリンビール株式会社 名古屋工場】

〒452−8562
愛知県西春日井郡新川町大字寺野字花笠100
TEL:052-400-5351 FAX:052-409-4176
URL:http://www.kirin.co.jp

 
キリンビール名古屋工場の桂 総一郎でございます。前任の萩原壽彦に代わりまして、引き続き産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくこととなりました。よろしくお願い致します。

キリンビールというブランドはキリン社の前身でありますジャパンブルワリー時代から数えて今年で発売117年目となります。当名古屋工場は、2007年で創業100周年を迎えるキリンビール株式会社第6番目の工場として1962年に操業開始し、2000年に大規模リニューアル工事を終え、最新鋭の工場に生まれ変わりました。

キリンビールは昭和30年代から家庭内消費の拡大と共に急成長しましたが、電気冷蔵庫の普及と無関係ではなかったと想像します。一昔前、家庭内で飲まれるビールはお酒屋さんが宅配してくれるものでした。スーパー・コンビニ等での販売開始、自家用車の普及と共に自分で持ち帰るものへと変化し、お客様の選択肢を広げる多品種化が進み、価格競争が激化し、発泡酒が増え、長年続いた全国一律、一物一価も過去のものとなり、ビールも酒類販売免許に守られた特殊な商材ではなくなりました。厳しい市場環境となりましたが、他の業界ではずっと以前から経験されている当たり前の環境になったのだと思います。

このような中で「うれしいをつぎつぎと」をスローガンとして、お客様に感動していただける商品や場面など、新しい価値を提案し、お客様の満足につながる活動をしたいと願っております。
名古屋工場には工場を見学していただける設備、工場ならではの出来たてビールをお飲みいただけるビアレストランもございます。皆様のご来場をお待ちしております。

今春、名古屋に異動してまいりましたが、かつて86年から数年間、当工場に勤務したことがあり、その時に愛知県に拙宅を設けました。以来、単身赴任生活で全国を転々とし、15年振りに単身解消となりました。3人の子供の内2人は既に家を出ており、多少手遅れの感はありますが・・・・

学生時代、野球、陸上競技をやっており、趣味はと聞かれれば「スポーツなら何でも」と答えていたのですが、50歳を過ぎて「観戦するのが好きです」と続けるようになりました。苦しい戦いに勝利した者が大喜びする姿を見るのが好きで、貰い泣きしてしまうこともよくあります。
また、趣味といえるほどではありませんが、「花づくり」「料理」にも結構はまっています。

長年、「出来ないというより出来る方法をひとつだけ探す方が簡単」と自らに言い聞かせて来ました。
今後も、失敗したらどうしようとか、誰が責任とるのかなんてことは考えるのは止めにして、うまくいったら、成功したらこんないいことがあるぞとプラス思考にものごとを捕らえ、チャレンジを続けようと思っています。その方が成功する確率がうんと高まるようです。

ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

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中山 勝比古 ( なかやま かつひこ ) 

有限会社日間賀観光ホテル  代表取締役


【有限会社 日間賀観光ホテル】

〒470−3504
愛知県知多郡南知多町大字日間賀島字下海59・60合地

tel 0569-68-2211  fax 0569-68-22122
E-mal:info@himakakankou-hotel.co.jp
URL:http:himakakankou-hotel.co.jp


  日間賀観光ホテルの中山勝比古といいます。よろしくお願いいたします。
この度、産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。重ねてよろしくお願い申し上げます。

  弊社は日間賀島で観光旅館「日間賀観光ホテル」とお土産店「番小屋カモメ」を経営いたしています。日間賀島は知多半島先端・師崎より高速船で10分、周囲5、5Kmの小さい島です。人口は2300人ですが、ここ6年間で若者が300人増加しています。漁業と観光が一つになって島づくりをしている元気な島です。多幸の島としてまた、ここ数年来はふぐの料理のお客様が大勢来ていただいています。日間賀島のふぐ漁は60数年前から始まり、最近ではふぐの本場として「ふぐの島」として認められつつあります。

  日間賀観光ホテルは島らしい宿づくりを目指し、自然からの恵みに感謝する「かしき料理」 自然から元気をいただく施設づくり、島の温かいもてなしを心がけています。「かしき」とは漁に出たときに船上で食事をつくることを言い、沖で獲れたての魚を食べるのが一番旨いと漁師は言います。「かしき料理」は目の前で新鮮な魚介を焼く、茹でる、蒸焼きにして熱いうちに召し上がって自然の旨さをいただく料理です。

  旅館業の良い所はあらゆるコト、モノと共生して商いができます。人、地域、農業、漁業、地場産業、自然などと連携して名物料理、特産品、体験観光、産業観光、観光ボランティアなどその土地が光れば光るほど観にくる観光客が多くなり、地域は裾野の広い経済効果が生まれて元気になります。この良いところを大切にして「共生」をテーマに事業を進めていきたいと思っています。

  2005年にセントレア空港が開港し全国から観光客が世界から訪れてくる時代がやって来ますので見識を広め学びたいと思っています。ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

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古市 栄一 ( ふるいち えいいち ) 

株式会社日立製作所中部支社 支社長



【株式会社 日立製作所 中部支社 支社長】

〒460-8435
名古屋市中区栄3丁目17−12
電話:052−259−1110
URL:http://www.hitachi.co.jp/


4月1日より日立製作所中部支社の支社長を拝命致しました古市栄一です。
よろしくお願いします。

私ども日立製作所は、1910年に創業、10年後の1920年に株式会社として独立したわけでありますが、その年には、名古屋ではすでに販売拠点を設立しています。それ以来80年以上にわたって、この地域のお客様にご愛顧を賜ってきたわけであります。

この間、日立グループは業容の拡大を続け、電機・機械製造、材料関係、ファイナンス、物流など各分野のトップ企業を擁する我が国でも有数の企業グループに育てて頂きました。現在、日立製作所から独立した上場企業だけでも20社もあります。

特に、中部地域は、自動車産業に代表される製造業の世界的な集積地であり、日立グループは、半導体や液晶用材料、自動車用部品、高機能材料など様々な部品・材料や、ものづくりを支える生産設備などの重電・電機システム事業、情報インフラを支えるITソリューションなどをご提供して参りました。

また、この地域には、日立グループの生産拠点もいくつかあり、尾張旭市ではATMや金融端末機の生産を、豊川市では、パソコンの最終組立と検査・開発工程を、また、岐阜県美濃加茂市では、プラズマディスプレイのテレビ、液晶テレビを製造しています。また、日立金属の桑名工場、新神戸電機の名張工場などもあり、世界のトップクラスの製品をこの地域で生産しております。

現在、中部地域の日立グループ各社で構成している日立名古屋会は、従業員数が約1万人、会社数が90社の規模となっています。
今後更に、日立グループ連結の動きが活発化し、日立製作所の中部支社も、中部地域のグループ本社的な位置づけが、ますます重要となっていきます。
日立グループ会社とともに、活動を展開し、中部地域の発展のために、尽力してまいりたいと思います。
何卒、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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山崎達之 
( やまさき たつゆき ) 


阪和興業株式会社 常務取締役名古屋支社長


【阪和興業株式会社 名古屋支社】

〒461−8614
名古屋市東区東桜1−13−3 NHK名古屋放送センタービル11階

電話:052−952−8800
http://www.hanwa.co.jp


阪和興業の山崎達之です。片桐様とのご縁で水曜日第2グループに参加させて頂くことになりました。皆様よろしくご指導の程お願い致します。

弊社は昭和27年に駅前の「名古屋ビル」に出張所を開設してから、当地で52年お世話になっております1部上場の商社でございます。
3人で出発したのが、今や150人を超す支社社員がNHKビル11階で業務に精励しております。「阪和」という名前もあり、当地区に受け入れていただくまでに先輩諸氏は随分と苦労されたと聞いております。しかし、現在名古屋支社年商1000億弱までに大きく育てていただき当地のお客様に大変感謝しております。
全社売上の53%が「産業の米」鉄鋼製品の扱いで、新日鐵さんをはじめ各メーカー様の一次窓口商社として、「物づくりの街」当地区でも頑張っております。

メインで扱う商品はトップシェアーを狙うというのが、弊社の信条でして、意外なところでは食品(輸入)分野で、えび・かに・タコ・アジ・サバ等がトップシェアーを誇っております。又、飛島村には2.2万坪の物流拠点をもっております。

私自身、名古屋に赴任して4年、ぼちぼちお役ご免かと思ったりしておりますが、せめて万博だけは存分に楽しんでみたいと考えております。趣味は昔とった杵柄の山登りと単身赴任が故の料理作りとまるで艶っぽいことと無縁な男でございます。大阪生まれの大阪育ち、東京生活11年経験しても大阪弁しかしゃべられませんが、皆様気易くお付合いいただけますようお願い致します。

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【5,6月度産業懇談会開催日程】


【5月度産業懇談会】(場所は名古屋観光ホテルです)

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
5月25日(火)
12:00〜14:00
ミサワホーム東海(株) 取締役会長
多羅尾 洋(たらおひろし)氏のご紹介
(株)ミサワホーム総合研究所 理事
鈴木 卓哉(すずきたくや)氏
「住宅業界での非常識からの発想」
18階
オリオンの間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
5月19日(水)
12:00〜14:00
アイシン開発(株) 取締役社長
鈴木 泰寛(すずきやすひろ)氏
「我が社の挑戦」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
5月12日(水)
12:00〜14:00
(株)花井製作所 取締役社長
花井 文雄(はないふみを)氏
「『仕事ができる』とはどういうことか。
−問題解決能力と問題発見能力−」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
5月13日(木)
12:00〜14:00
農林中央金庫名古屋支店 支店長
岡山 信夫(おかやまのぶお)氏
「金融市場あれこれ」
2階
曙・西の間

 

【6月度産業懇談会】(場所は名古屋観光ホテルです)

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
6月8日(火)
12:00〜14:00

(株)メイアン 取締役社長
吉田達法(よしだたつのり)氏
「スポーツでもっと幸せな国へ!Jリーグ百年構想」

18階
オリオンの間

水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
6月16日(水)
12:00〜14:00
アップ経営コンサルタント(株)
代表取締役伊神純子(いかみじゅんこ)氏
「管理職を大きく伸ばす成果主義人事の仕方」
3階
楠の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
6月9日(水)
12:00〜15:30
菊水化学工業(株) 取締役社長
遠山眞人(とおやままさと)氏
「菊水化学工業轄H場見学と講話」
※ご参加の方には後日、詳細案内をお送りします。
岐阜県
各務原市
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
6月3日(木)
12:00〜14:00
御幸ホールディングス(株) 取締役社長 岡田 勲(おかだ いさお)氏
「持株会社経営とスーツの話」
18階
伊吹の間

 

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【お知らせ】

産業懇談会メールマガジン配信について

メールマガジンの配信は無料です。配信をご希望でない方はお手数でも下記ボタンを押して、メールをご返信いただければ幸いです。ご意見などございましたら、そのメールにお書き下さい。


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【コラム】


〔4月いきいき健康だより〕

財団法人 愛知健康増進財団 保健師
佐藤 花子

『 お酒の話 』


お酒は、その人にあった飲み方をすれば、善玉のコレステロールが増え、血栓の発生を防ぐ働きがあります。したがって、「お酒は、百薬の長」といわれ、多くの方が人生の潤いとしてお酒を楽しまれているのではないでしょうか。
落ち込んでいる時、お酒を飲めばいい気分になるのは人間の脳の働きをマヒさせるからで、もってこいのストレス解消法となります。しかし、接待する立場で飲む仕事の酒は脳にとっては大変過酷な事態になります。脳をマヒさせながら、脳を使う(気を使う)という、相反することを同時にするから脳はたまりません。最も悪質なストレスになる場合が多々あります。身に覚えのある方はありませんか?

お酒は、御神酒(おみき)といいますが、お祭りのときに飲み、日頃の自分を忘れ神様に近づくわけです。今は毎日でも飲める時代ですが、ご家庭で飲む場合、酒はたしなむ程度に、ほのかに匂う程度にして、疲れを癒す薬、あるいは孤独の友(?)として長くつきあえるように適量飲酒、週二日の休肝日を守りましょう。なぜならば、一人ひとり一生の間に飲める量が決まっており、早々と飲んでしまえばドクターストップがかかり、飲めなくなるからです。

【健康の豆知識】

「適量のお酒を飲んでいる人の死亡率が、全く飲まない人また大量に飲む人に比べて最も低い」というデータが相次いで発表されています。これには人種や性別、地域条件を越えた共通性が見られます。これはストレス発散などの効用や虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)に対する予防効果などが原因と考えられています。
この適量飲酒がもたらす効果を、グラフの形から「Jカーブ効果」と呼んでいます。

(お酒と健康ABC辞典より)

 

新年度を迎え、何かと宴会の席も多い季節。ついつい飲み過ぎて、二日酔い、さらには肝臓や胃の病気になったり、血液中の中性脂肪が増加し、肥満の原因にもなったりしますので気をつけましょう。

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株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『 社員の感度向上のヒント:bP 』


 今月号より、投稿をさせていただくことになりました潟梶[ダーズドメイン及び窪田経営塾の窪田貞三です。よろしくお願いいたします。
シーキューブ(株)の片桐社長様から投稿のご依頼をいただき、また、タイトルまで創っていただいて、私の原稿作成意欲も大変高まっています。ありがとうございます。ところで、片桐社長からご依頼をいただいたのは、3月17日の産業懇談会水曜第一グループにおいて、スピーカーとして講演をさせていただいた時でした。その概略は今回のメールマガジンに掲載されていますので、その内容を事前にお読みいただいた後にこのをお読みいただくと、よりご理解をいただけると思います。

 今回は第1回ということで、このタイトルについてのお話からさせていただきたいと思います。
まずという言葉ですが、『き』の字は『気』ではなく『』の字を使っています。元々日本人はこの『』の字を使っていたはずですが、いつのまにか『気』に変わってしまったようです。の中に『米』という字が入っています。米という字には「四方八方に飛び散るエネルギー」の意味があり、は「上昇する」という意味なのだそうです。つまり、二つの字を合わせて、「エネルギーが上昇する」という意味になるのですが、気という字は〆(シメ)てしまっていますので、本来の意味が変わってしまっています。これでは気弱になったり、気が回らなくなってしまいそうですね。

  次に、『社員の感度向上』というテーマですが、皆様は感度の良い社員を増やしたいと思われているのではないでしょうか?私はいつも講演で『社員教育』についてのお話をさせていただいています。成長する社員の特徴として、感性が豊か」「打てば響く」「好奇心旺盛」などの感度の良い人が成長する社員の特徴として上げられますが、現実的にはそれらの特徴が仕事上(プライベートは分かりませんが?)に現れない社員が多く、もっと『感度を向上』させてもらい、生き生きと仕事をし、大きく成長し、より良い成果を上げる社員を増やしたいものです。
  では、どのようにすれば社員の感度は向上するのでしょう。私なりの考え=『ヒント』をメインに皆様に一年間に渡って、お伝えさせていただきたいと思います。皆様がこのヒントをどのように感じられるか、このヒントに対する率直なご意見等をいただければ幸いです。

〜社員の感度向上のヒント:bP〜
『理念・ビジョンで動く社員の育成』

<感度を向上させれば理念・ビジョンで動く社員が生まれる>

* 今回のキーワード=“感得”

感得とは、「なにかのきっかけで、真理などを悟ること(*新明解国語辞典より)

 企業経営において、理念・ビジョンが重要であるというより、理念・ビジョンのない企業ではこれからの時代は成り立ちません。また、理念・ビジョンがあっても、社員がそれを理解し行動できていなければ理念・ビジョンはないと同様であると言えますし、逆に、理念・ビジョンが明文化されていなくても、理念・ビジョン的考え方が社員に浸透している企業も存在しますが、企業における理想的姿は、理念・ビジョンが明文化され、社員に浸透し、実行されるということです。それができれば企業経営は安泰です。それではどうすればそのような状態になれるのでしょうか?

  本題に入る前に、理念・ビジョンの概念からご説明させていただいた上で共通認識の基にお話をさせていただいたほうがよりご理解いただけると思いますので、まずは私の考える理念・ビジョンの概念をお伝えさせていただきます。

理念とは「本質」「根本」「真理」「なんのために」「社会性」等
ビジョンとは「夢」「根本的方向性」「根本的目的」等

それでは本題に入らせていただきます。今回のキーワードは“感得”です。バブル経済崩壊後、企業経営は大きなプレッシャーと過去にないような厳しさを味わってきました。ある意味では「買わない時代」が続き、消費低迷が企業経営に与える打撃は予想以上に大きかったと言えます。しかし、私は「買わない」のではなく、「選んで買う時代」と考えています。選んで買うということは、「良いものを選んで買う」のであり、無駄遣いをしないということではないでしょうか?言葉を変えれば「本物を買う」という事だと思います。これは、企業経営において最も重要なことであり、本物の経営でなければ生き残って行けないということでもあります。

私は、本物の経営=理念経営と考えています。一時的な戦略やテクニックでは経営は出来ませんし、出来ても長続きはしません。理念経営を実践するためには、そこに存在する社員が理念行動をしてくれなければ成り立ちません。つまり社員教育も理念教育からスタートしなければならないということです。そこで、今回のキーワード“感得”ですが、さきほど理念=「本質」「根本」と表現させていただきましたが、現代は、物事を深く考えることが少なくなってきたように思います。

冷静に見ると怖くなることが多いのですが、技術職でも営業職でも、本当の意味=“真理”を理解して仕事をしている人がどれだけ存在するのでしょうか?例えば自社商品を持って営業している営業マンがその商品の「本当の意味を解って売っている」と言い切れるでしょうか?本当に意味が解ればより多く売れるはずですし、新たな商品の発想は常に生まれるはずなのに、ただの御用聞きになってしまっている人が多いのではないでしょうか?私はいつも講演で「なんのために」を考えてください!というお話をします。「なんのために」は、先ほど理念=「なんのために」と表現させていただいたように、すべての仕事において(もちろん経営から)常に考えるべきです。売れない営業マンを観ていると「なんとなく」が多く、「なんのために」があっても、そのなんのためにが「売るため」だけになっているようです。「なんのために必要か?」を本質的に考える必要があります。

「商品」「サービス」も「売ること」も「業界」も『理念』はなく『手段』であることを忘れてはいけません。理念経営の基、常に「なんのために」を考えて物事を掘り下げて、深く考え、行動していればその本質的意味=真理にたどり着きます。そのために必要なことは、表面的な知識や固定観念で見ないで、一つ一つの事象に対して感じる力=感度を向上させるということです。「作る側」や「売る側」だけではなく、「買う側」の心や真理を感じ取る力が必要なのです。理念教育は「なんのために」を共に考え行動する教育です。なんのために=理念は感度向上の大きな力となり、逆に感度向上は理念行動を創造するのです。

ところで、最後にビジョンについて少し触れさせていただきたいと思います。ビジョン=「夢」「方向性」と表現させていただきましたが、社員の感度が向上しない大きな原因の一つに「夢や目標を持たない」という原因があります。「理念=なんのために」が、自分自身の「夢」や「目標」であれば、そのために常に考える癖が付き、毎日”“ヒント”が沸いて出てくるのですが、実際多くの社員さん達は「なんとなく」が多いのではないでしょうか?

今後のテーマ(予定)
・経営者意識を持った社員の育成 ・やるにさせる社員育成
・打てば響く社員の育成 ・より良いものを創りだす社員の育成
・指示を待たずに動く社員の育成 ・組織を活性化させる社員の育成
・1言って10解る社員の育成 ・感度採用による社員育成
・言わなくても解る社員の育成 ・業績を向上させる社員の育成
・経営者の考えを翻訳してくれる社員の育成  

 

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〔苗字アラカルト〕 No 23

片桐清志

『 口 』

今月は体と苗字シリーズの第三弾に「口」と苗字の関係を取り上げてみる。
山口、谷口、川口、沢口、田口、野口、西口、木口等「口」が下に付く苗字は多い。しかも形状や場所の表現が多い。二口、三口、大口、小口のように単位の意味で使われる姓もある。

しかし「口」で始まる苗字も少数派だがある。ズバリ「口(クチ、クチダ)」さんもいる。「口元(クチモト)」「口中(クチナカ)」「口取(クチトリ)」「口無(クチナシ)」「口出(クチデ)」等38種が見つかる。「口山」「口川」「口沢」「口野」「口西」のように口が下に付く苗字と対をなすものもあるが、あまり見かけない苗字が多い。比較的ポピュラーな苗字では「口分田(クブンデン、クモダ等)」がある。難読姓では「口人」でアキキヨと読む。
口関連では「舌」に関する苗字まである。ズバリの「舌(シタ・ゼツ)」や「舌間(シタマ)」等8種類見つかる。「舌歯(シタバ)」という珍しい苗字も実在する。舌先(シタサキ)さんはいないが「舌崎(シタザキ)」さんがいる。
「歯」の一字姓はいないが、「歯朶(シダ)」「歯井(シイ・シオイ)」「歯損(シダ)」「歯黒(ハグロ)」「歯切(ハギリ)」などの苗字がある。板井歯科も敬遠されそうだが「歯切」歯科や「歯損」歯科もちょっと考え込んでしまいそうだ。

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【16年4月号編集後記】

新しい年度を迎えて当メルマガも装いを一新した。新たな連載の登場だ。ひとつは会員の窪田貞三氏(リーダーズ・ドメイン代表)の「づきシリーズ」だ。社員の感度向上のヒントをご紹介戴く。今回はその一回目でビジョン・理念の共有の大切さをご披露頂いた。

もうひとつは今年2月の水曜第二グループで「楽しく生きるためには」をご講演頂いた愛知健康増進財団保健師、佐藤花子さんの「いきいき健康だより」だ。会員の健康管理のヒントをワンポイントアドバイス願いたいとお願いしたところ快く引き受けて戴いた。第一弾はお酒の飲み方だ。各自の適量を見つけて生き生きした毎日を心がけたい。

今月は新会員の自己紹介も満載だ。交代入会の方あり、新規入会の方ありで、多彩な仲間の参加で毎回の懇談会がますます活況を呈することを期待したい。例会は年度末始にも拘らず4グループの参加者の合計が84名という数字も世話人としては嬉しい限りだ。テーマも経営論、業界動向、最新技術等興味深い内容ばかりだ。スピーチ後の意見交換会が活発なのも最近の特色だ。

同友会も22日の総会で新しい年度が始まった。岡谷筆頭代表幹事年度のテーマは「国際化を乗り越えて〜世界との共栄〜」だ。本誌も万博を控え国際化が進む中部の活力の一助となるようさらに工夫を重ねていく所存だ。読者諸兄のご指導をお願いしたい。

(片桐)